カテゴリー「林業(チェーンソーの目立て)」の55件の記事

2023/08/09

チェンソー目立て工具、miyanoバイスを使ってみた

インスタを中心に話題になっているチェンソーの目立て用バイスを使ってみました。

いまやインスタのアカウントを持っている林業関係者で知らない人はいないと思うのですが、まだ使ったことがない人は多いと思うので紹介します。

商品紹介ページはこちら

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一般的な目立てバイスというとこういうふうにガイドバーを固定するものが多いと思います。

これはこれで良いのですが、どうしてもカッターがブレやすくヤスリの力が僅かに逃げてしまいます。

 

それに対して、miyanoバイスはカッターの固定ができるところが最大の特徴です。

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プレートでがっちり挟みこむことによってカッターのブレをなくします。

ですので、パワーロスが少なくヤスリが曲がるほど力を入れなくても、しっかり刃を研ぐことができます。

 

<メリット>

・軽くコンパクトなサイズ感

・力が逃げない、カッターがブレない目立てができる

 

<デメリット>

・ソーチェンを外して研がないといけない

・切り株などに固定する場合、オレンジのハンドルが干渉したり、ソーチェンの仕舞いが悪いので、切り株を加工するなり多少の工夫と慣れが必要

・ハスクバーナの目立てガイドのようなソーチェン(ガイドバー)に装着するタイプのものが使えない。スチールの目立てガイドのような丸やすりに装着するタイプは大丈夫

 

<結論>

実際に現場で働く人ならではの、ありそうでなかった商品ではないでしょうか。

気になる人はショップへGO!

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2021/07/29

ハスクバーナの目立てキット

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ハスクバーナの目立てセット(Husqvauna FILE KIT 33)使っている人も多いと思うのですが、ちょっと皆さん教えてください

 

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この黄色◯の90°ってどこを指しているんだろう?

これが60°ならわかるんだけど、僕の理解がおかしいのかな。

世界中で売られているものが、思いっきり間違えるなんてないだろうし、うーん。。

 

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<追記>

コメントで教えてもらいました〜

カッターではなくて、この目立てゲージのローラーに対して90°にして、っていう意味なんですね。

優秀なフォロワーに感謝です!

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2020/12/15

京都でチェンソーの目立て講習会をしてきた

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若手の技術者に目立てのコツを、という趣旨だったのですが、蓋を開けてみれば僕とほぼ変わらないくらいのベテランさんがいたり、ととても刺激的な講習会となりました。

 

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これは拡大鏡を使ってカッターのチェックをしているところ。

なぜこの刃が切れないのか、どこをどう研げば良いのかを一つ一つチェックします。

 

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これはチェンソーで作ったカッターの模型。

樹種は桜だったかな。

 

講習会に参加してくれた人のヒントになることがあればよかったのですが。

今回の反省点としては、試し切りを行なったのですが、目立て前と目立て後でタイムを計測しておけばよかったということ。

次回あれば、ぜひこのようにしたいなと思います。

何か景品用意しないと!

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2020/08/01

90倍顕微鏡でチェンソーを見れるぞ


雑誌DIMEの今月号の付録やばいよね。
そうスマホに付けられる顕微鏡!
ヒューーーーー!


 


僕は早速ポチりましたので、これでチェンソーのカッターを見てみようと思ってます。
目立て前と後ではどう変わるのか、楽しみだよねー
もちろん、記事にもするから、少々お待ちを。


 


あ、僕は電池を買い忘れてこの顕微鏡がまだ使えないというミスを犯したので、みんなはそんなことないようにな!


 


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2020/05/27

チェーンソーの目立てチェックポイント

チェンソーを研いだ時に、フックになってしまう人、多いのではないですか。

ただ正しい刃の形というのが、「いい感じ」でフックになってる状態なんですよね。

どれくらいのフックが「いい感じ」なのか。

一つの目安として、カッターの下部がどれくらい削れてしまっているかで判別できます。

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カッターの種類は同じもの。

青丸を見てもらうと、まだカッターは半分以上あるのにリベットの下のところが削れて磨耗してしまっているのがわかると思います。

つまり、フック形状が引っかかりすぎてカッターの真下がガイドバーに強く接することにより磨耗してしまっているわけです。

 

対する赤丸はというと、カッターはかなり小さくなっていますがリベットの下部はそれほど磨耗していません。

つまり、カッターはそれほど振動せずにスムーズにガイドバーを走っていることがわかります。

 

多少の振動があってもグイグイと走っていくチェンソーが好きな人もいます。

逆にできるだけ振動せずに静かに切れていくのを好む人もいます。

好みはそれぞれですが、ぜひご自分のカッターの下のところをチェックしてみてください。

何か新しい発見があるかも。

 

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2020/01/01

チェンソー目立て動画いろいろ

みなさま、あけましておめでとうございます。

奈良県吉野に移り住み20年を超えていますが、年々、雪が減っている印象です。

環境の変化を感じるなあ。

 

みなさん、仕事始めは6日からですか。

今年は休みが長いですよね。。

僕はすっかり持て余していて、読書三昧の予定。

樹木、狩猟関係、昆虫食、ゲーマーのウメハラ、ときどさんの本をガーッと読んでます。

どれも面白かったけど、ゲーマーの本は示唆に富んでいて、ほんと素晴らしい。

ギリッギリの勝負から得られる教訓て、ほんとすごいわ。

 

で、読書もいいけど、やっぱり動画。

というわけでチェンソーの目立ての動画を集めてみました。

ネットにめっちゃ転がっているけど、個人が作っているものよりもチェンソーやヤスリメーカーが作ったものがシンプルにまとまっていて見やすいよ。

あ、オレの動画は特殊な事例(チゼルに角ヤスリ。しかもかなり初期のもの)ということで、分かりにくいのはご勘弁。(言い訳)

ちなみに、チゼルを角ヤスリで研ぐのならstihl fan suisseさんの動画がダントツにわかりやすいです。

カッターの固定がいかに大事なのかと痛感しますね。

もう一度スイスに行くことがあれば、ぜひ会いたいなあ。。。

 

 

 

アニメーションで表現されているので、個人のクセもなくわかりやすいです。

 

 

続いてはヤスリメーカーの動画。
ヤスリを往復させているのは、メーカーが早くヤスリを磨耗させるための陰謀です。(深読み)

 

と、他にもハスクやガイドバーのOREGON、ヤスリメーカーPFERDなんかの動画もありますが、どれも似たり寄ったり。

結局、肘の高さでチェンソーとカッターを固定して治具を使い両手でしっかりと研ぐ

というのが基本中の基本で正解なのでしょう。

 

さて、俺も動画ばかり漁ってないで、チェン研いできます!笑

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2019/12/29

チェンソーの刃の誤差は0.2mm以内

みんなセブンルール観てる?

僕はだいたい8割くらいは観てるかなー

いまはテレビアプリでも見ることができるから便利だよね。

少し前の辞典を作っている人は、ほんっと最高でした。

 

んで、このセブンルールに林業が取り上げられたんだよね。

その人は、有限会社ウッズ 森林管理部の中島彩さん

中島さんはもう知ってるね。

この業界イチといっても良いほどの有名人でしょう。

 

 

 

その中島さんが7つのルールのうち、2番目に挙げていたのが(というか編集で2番目になっていたのが)、タイトルの「チェンソーの刃の誤差は0.2mm以内」

番組では、現場に出る前にデジタルノギスで測って、研いで長さを揃えていました。

 

僕ももちろん長さを揃えるようにしているし、それは皆さんも同様と思います。

ただ、デジタルノギスで数値化している人はそれほど多くないかと。

僕は普通のノギスを使って長さだけ確認して大きさを揃えるようにしていました。

 

 

というわけで、中島さんに習ってさっそく購入。

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ヤバっ

これ、めっちゃわかりやすいわ。

数値化されて目標が見えると、研ぐ時のモチベーションが全然違う。

ここまでやればいいってわかるからだね。

いやはや驚いた。

 

というわけで、皆さん年内まだ間に合うから、近所のホームセンターへGO!

年末年始の休暇を利用して相棒のチェンソーをしっかり手入れしましょうね。

 

ちなみに、僕はAmazonで購入しました。

文字が大きく表示されるものを選びました。(それでいて安いヤツ)

 

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2018/04/30

キマルバイスを使ってみた

ソーチェンの目立て治具で有名なキマルさんからキマルバイスをお借りして使ってみました。

キマルバイスについてはキマルさんのブログ記事を参照してください。


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カッターをがっちり固定してくれて、丸ヤスリのかかりが良く、しっかり仕事してくれます。

想像通りの剛性感に思わずニヤけてしまいます。
設置も簡単だし、目立てが楽しくなるレベル。


一緒にこのバイスを検証していた友人は早速購入を検討していました。
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ただ僕が気になったのはその重さ。
このコンパクトさから油断していると、かなりズシっと重たいです。
400gだから決して重たくはないのだけど、現場で使うのはちょっとためらうかなあ。

友人は自宅でこれを使って目立てをしたいということでした。
僕は治具を現場に携行して目立てをするタイプなので、軽量なのに越したことはないんですよね。
でもそうするとこの剛性感はどうなるのかな。


とにかくこのバイス。
かなり優秀です。
使えばすぐにわかります。
がっちりホールドしてくれるから目立てに必要な力がしっかりとカッターに伝わるんです。
つまり余計な力が必要ないから、ブレたりもしないし、腕も疲れません。


さすがはキマルさん。
業界の発明王ですね!

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2018/02/07

目立てワークショップ@鳥取県八頭中央森林組合

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やって来ました、八頭中央森林組合
一日ずれていたら大雪だったみたいですが、講習会当日はなんとか大丈夫でした。


鳥取県にチェンソーの目立てを話に来るのは2度目。
前回は2011年と言うことで7年ぶりの鳥取となりました。
その時のブログはこちらです

この時のブログ記事、何が書いてあるのかよくわからないっすね(汗)
この頃はマニアックに細かいことばかり気にしていたなあ。


とにかくこの2011年の時は、終わった後、すごく凹みまして。
調子に乗って細かいことまで話しすぎて、研いだり、丸太を切る時間があまり取れなかったかなと。


なので、今回は
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つうことで、チェンソーに向き合ってもらう時間を増やしてカッターをしっかり観察したり、研ぐ時間をできるだけ取るようにしました。


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できるなら目立ての時は地面じゃなくて台に置いてやりたかったんだけど、場所と人数の関係でできなくてそれは残念。

でも、僕の目立てフォームは今回室内、屋外でもしっかり見てもらえたと思うんで、要領はわかってもらえたかと。


林業の中心がハーベスタ、プロセッサになっているとは言え、やはりチェンソーはまだまだ必要不可欠。
刃の切れる使いやすいチェンソーで身体は楽に、気持ちよく安全に仕事して行きましょう!


お世話になった八頭中央森林組合の皆さな、きっかけを作っていただいたSさん、ありがとうございました。

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2018/02/01

カッターの状態をよく把握すること

近年、林業現場に大型林業機械の導入が進み「油圧最強!」な現場も多いと思います。

大型機械の普及が進むにつれ、油圧の魔力に取り憑かれ(オレも)、ついつい手工具の取り扱いがおろそかになってしまう。
チェンソーもいちいち丁寧に研ぐのが面倒でプロセッサやハーベスタのようにパワーで押し切ろうとしてしまう。

特にチェンソーが個人持ちではなく、事業体持ちだとついついナアナアになってしまうところありますよね(確信)


現場人は刃が命!」というわけで、今日もチェンソーの目立てについて語りたいんですが、方法についてはブログの左サイドバーにある「チェンソー目立てマニュアル(準備編)(実践編)」を見てもらいたいと思います。

じゃあ今から何をするかというと、目立てをするには、その対象を知らないといけないということでチェン(カッター)の状態をよく見てみようじゃないか、ということなんです。


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2つの画像のカッターともに、刃先が痛んでいる上に、上刃のメッキの表面に細かい筋が入っています。
刃先が痛んでいるところは丸ヤスリでしっかりと研ぎたいですね。

僕はこのメッキのダメージも切れ味に影響すると思ってます。
これは丸ヤスリでは取りきれないですが、影響はわずかでしょうから気にする必要はないかと。


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どうしてこういう状態になるのか不思議ですが、ピンポイントで何か硬いものに当ててしまったのか。
カッターにとって一番大事なカッティングポイントが潰れてしまってます。
他の部分は綺麗なままですが、しっかり全体を研いで、この凹みを完全に取り除きたいですね。


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これは面白い。
カッターにとって大事な表面のメッキが、剥がれたようになっているのが見てとれます。
これもメッキが綺麗になるまで丸ヤスリでしっかり研ぎましょう。


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で、コレ。
カッティングポイント(上刃と横刃が合わさる尖っているところ)がすこ〜しだけ白っぽくなっていると思います。
これもやっぱりメッキが痛んでるんですよね。

別にこれくらいなら切れ味がすごく悪くなるわけではないのですが、メッキがダメージを受けているということはわかっていて欲しいなと思います。


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よく目立てをする時に角度が30度とか、フック型やバックスロープ型とか言いますけど、それももちろん大事だけど、カッター表面のメッキが「刃」なので、そこをしっかり整えるということを頭において目立てに取り組んでもらえるといいなと思うのです。

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