カテゴリー「出来杉店!(てん)」の153件の記事

2019/12/11

「林ヲ営ム」 木の価値を高める技術と経営

絶望の林業」が売れているみたいですねー

1万部突破とか凄くないですか。

林業の本ですよ。

 

でね、ぜひそれとセットで読んで欲しい本があるんです。

 

 

 

 

「絶望の林業」にはその先の希望の林業についても触れられているんですが、僕はこの「林ヲ営ム」が答えだと思うんですね。
書かれていることは、もう本当にまっすぐで王道。

 

良い山づくり。良い木を育てる。木の価値を高めるように取り組む

 

これが簡単なようで簡単ではないから、絶望の林業になってしまうんですが。。
この当たり前のようなことにきちんと地に足をつけて取り組んでいるたくさんの事例が紹介されているのが、「林ヲ営ム」なんです。

 

日本各地にこのように山が好きで真摯に木に向かい合っている、林業に取り組んでいる人たちがたくさんいる。
それを知れるだけで、僕も背中を押してもらえる気がします。

 

 

実は、エピローグに書かれているエピソードがもう最高にエモなので、そこだけでも立ち読みしてほしいくらいなんですが、なかなかこの本が一般書店に並んでいることはないでしょうし。。
なので、ちょっとだけ引用します。
小学3年生の作文なんです。
「今日も、じいちゃんは山の手入れに行っています。じいちゃんは、木を、そして緑を守っています。私もじいちゃんを見ならって、緑を守る仕事をしたいです」

 

うー、こんな引用じゃ全然伝わらないんだけど、一つ言うなら、僕もこんなじいちゃんになりたいな、と。
希望の林業はどこかの未来にあるんじゃなくて、いまここにいる僕らの腕の中にあるはず。

 

「緑を守るじいちゃん」がいっぱい活躍している「林ヲ営ム」、ぜひ読んでみて!

| | コメント (0)

2019/11/23

生産量倍増をめざす林業機械実践ガイド 上下

 

 

 

 

ーーーーーーーー
「世界中の林業関係者が称賛!!」

 1,250以上の林業事業体、60の林業学校または大学、20ヶ国での販売実績 

  十年前、林業先進国スウェーデンである林業学校講師が1つの決断をしました。

 「北欧には、現代の機械化された木材生産・伐出作業のノウハウを学ぶ教材がまったくない」ことに 奮起、自ら教材づくりに取り掛かりました。

 延べ4,000時間を超える製作期間を経て、650点以上もの画像(そのほとんどが著者撮影)と豊富なイラストを盛り込んだ2冊の本が完成しました。

 オペレータとしての心得から機械のメンテナンス、伐採実務、木質バイオマスの取り扱いまでの幅広い内容を22の章でまとめた本書は、次の方々の日々の業務・学習の手助けとなるでしょう。

・ベテランのオペレータの学びなおし

・林業経営を安定・拡大させたい林業経営者

・より良い施業プランを目指す森林施業プランナー

・林業機械を極めたい新規就労者

・林業への就業を志す林業大学校の学生

・品質と量の安定を求める木質バイオマス事業者

ーーーーーーーーー

全林協ホームページより引用)

 

 

これ上下巻で700ページもあるんですよ!

まさに、「ザ・教科書」って感じでさすがに読むのに時間がかかってしまいました。

 

読む前の印象は「ヨーロッパの先進的なテクニックが満載なのかな」というものでしたが、それは当たっているようで違っていました。

 

まず、上巻なんですが、350ページを一言で要約すると

「仕事の経験という磨きをかけても光らないような理論上の知識は、全く使い物にならない」(p275)

これに尽きるのかな。

僕はこれを「学理に裏づけされていない経験は使えない」と解釈しました。

 

その通り、この上巻は「安全」で1、2章を使い、コミュニケーションで3〜5章、そしてメンテナンスに6、7章、環境保全や地形、土壌について

8、9章。

10章にきて、ようやく林業機械の走行技術について書かれています。

この後、作業計画などについても章が割かれているのですが、とにかくしっかりとした研究が土台となっていて、その上に技術が展開されています。

そのため、どの内容も信頼に足るものとなっています。

Be2f711ba14e4bfeb6a812fc881092ba

50aa56515bb249d0a4b921e9e9511845

F673ad6d21ec4447bbdd8be1235a1c51

0eb5320a366c43009fa9cffd51cc2900

 

んで、下巻。
待っていたのは、そうこれ。

ハーベスタとフォワーダのテクニックにページの多くが割かれています。

日本にこういう技術書ってあったのかな。

僕はハーベスタで仕事したことがないんだけど、技術はOJTで伝えられていると思うんですよね。

現場に出る前の人は予習を、そして現場に出ている人で仕事が一通りできる人は技術の再確認ができる本になっていると思います。

Affabd577f464d3595916c95955ca277

フォワーダは、僕も運転することがあるのですが、経験といえば研修でやったことがあったくらい。

そんな僕に、この教科書は本当に助けになります。

どんなことに注意すべきなのか、初歩的なところからしっかり書かれていますから。

1816d8f520f541d8a00a3594c2693aa9

D7939bf9d51241c4ad26f4db71c221a3

32b71636a00a4715bedcf1ed1525d46f

 

ただ、そうはいってもこの本はスウェーデンのもの。
やはりがっつり洋書といった体裁で、けっして読みやすいものはないのは確か。

翻訳は丁寧に配慮されていて、とてもよくできていますので、むしろ外国の林業の教科書ってこういうものなんだと味わっていただけたらよいかと。

 

ぜひとも皆さん、手にとってみて!

 

| | コメント (0)

2019/10/19

絶望の林業

売れに売れている森林ジャーナリスト田中淳夫さんの「絶望の林業」。

タイトルが良かったのか、内容が良かったのか、きっとその両方なのでしょう。

僕としても自信を持ってオススメできます!

 

 

実は、まあこの本は見送ってもいいかななんて思ってたんですよ。

田中さんのブログYahooの記事はチェックしているし、プライベートでも交流があるので(田中さんは奈良在住)、どんなかんじの本なのか想像がついたところもあり。

でも、その評判のよさを見て、手に入れてみたら正解でしたね。

 

とにかく読みやすいんです。

一つ一つがコンパクトに網羅されていて、さすがは「森林」ジャーナリストという内容。

そう、「林業」ジャーナリストじゃないんですよね。

広範囲にわたっていかに林業というものが絶望的なのか、を煽ってくるんです。

もうわざとバズらせようとしているんじゃないかと思うほど。

そして、その企みは成功していると。

装丁もとってもいいですよね、イメージによく合っていると思います。


本書の最後に、希望につながる林業像が書かれているんですが、やっぱり森林があっての林業なんでしょうね。

森林経営からの林業経営。


なんて僕も語ってしまいたくなるくらい本書のできが良いということですね。

とっても刺激的です。

耳が痛い内容も多いと思うし、そんなこともうわかっているよ、という人もいるでしょうが、これだけ林業の問題点を読みやすく網羅している本はないと思いますよ。

さあ、ここからはじめよう!

| | コメント (2)

2019/10/18

業務で使うQGIS ver.3

秋の夜長に読書に励む日々です。

林業は残業がないから、いいよね!

 

今日紹介するのは、QGIS!

 

ーーーーーーーーーーーー
林務行政、林業経営に活かせる応用事例も豊富。

便利なデータ処理、地図化、ファイル作成が今すぐに。

「ここを説明してほしい」を項目別にていねい解説。

森林経営管理制度の支援ツールとしても最適。

●本書で学ぶ主な操作解説内容

・QGISについて

・QGISのインストール

・QGISソフトの基本的な操作方法

・ファイル保存

・地図データなどの入手・準備

・ファイルの作成・変換

・座標参照系の説明

・レイヤの基本操作

・属性データの整理

・地図の作成・表示

・地図の印刷

・さまざまな機能をつかった応用事例

・長さ、面積を測定・計算する

・紙地図をQGISで使う

・さまざまな場面での応用活用

・GPS関連の操作

・GoogleEarth関連の操作

QGISデータの共有方法、オープンデータの紹介、QGIS解説サイトや質問掲示板案内など、実務に使える内容満載

全林協ホームページより引用)

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

現場オンリーの人が使う本ではないけれど、こういうの好きな人にはたまらないよね。

フリーソフトでこれだけのことができる。

それを懇切丁寧に解説してくれる書物がある。

んで、この「業務で使うQGIS ver.3」ホームページでフォローアップもしてくれる。

初心者向けの質問コーナーも充実していますよ。

 

皆さんの事務所にパソコン好きな若いコはいませんか?

いっちょやってみるかという人、いますよね。

ドキドキしながらやってみましょうよ!

なんてたって無料 ←本代はかかるよ。

| | コメント (2)

2019/10/13

アーボリスト基本テキスト

全国的に樹上伐採作業を行う人が増えてきましたね。

その基本的なテキストが発売されました。

 

 

アーボリストの国際組織・ISAがアメリカで発行した「Tree Climbers' Guide, 3rd Edition」。樹上作業者の手引き書として世界中で読まれている本です。その待望の日本語版が本書です。
「『ロープを使って木に登る』、『樹上でチェーンソーやノコを扱う』、『重たい枝や幹を吊り下ろす』といったアーボリスト、特殊伐採の作業は、どうすれば安全に行えるのか」
「樹木を痛めないように枝を切断して健康を維持するには、どのようにすると良いのか」
ISAでは、数十年間にわたり数多くの研究と現場実践を重ねてきました。本書はその実績をもとに、「なぜその作業方法か」「なぜ危険か」を示し、安全で適切な樹上作業の原則を300点を超えるカラーイラストで分かりやすく解説しています。

また、ISAやATIの認定資格試験のための学習ガイドでもあります。章ごとにキーワードや練習問題が設けられており、理解を深めるのに役立つ構成です。
全林協ホームページより引用)

ーーーーーーーーーーー

タイトルをよく見て欲しいのですが、これは『樹木管理技術』について書かれています。

木に登る手順や、その道具について書かれているわけではないんですね。

樹木を管理するために必要な技術としてロープ、ノット、クラミング、リギングについても書かれていますが、樹木の生態や安全管理にも多くのページが割かれています。

まさに教科書といった体裁。

これだけで仕事ができるようにはなりませんが、時に立ち返る場所として手もとに置いておきたい書物です。



最近は動画やSNSで勉強して、樹上伐採で使われる道具や技術を取り入れる人も増えてきました。

それでは表面的な部分を真似る以上にはなりにくいように思います。

ぜひ、こうした基本書を手に取って、そうした道具や技術の背景や土台というものを学んでほしいな、と思っています。

 

そうして、みんなで安全第一で取り組んでいきたいですね。

| | コメント (0)

2018/11/29

道具と技vol.19 リギングの科学と実践

そうです。
特殊伐採の大特集号になりますっ!

ーーーーーーーーーーー

ISA公認テキスト『アーボリスト® 必携 リギングの科学と実践』(8月、全林協発行)は、国際組織ISA(International Society of Arboriculture)によって体系化され、世界共通標準となる樹上伐採技術のエッセンスをまとめたものです。

本特集ではこのISAテキストを引用しながら、実際の現場におけるアーボリストの技術や道具を写真図解で紹介しています。
特殊伐採従事者、アーボリスト必見!
全林協ホームページより引用)

ーーーーーーーーーーーー

例のテキスト。 これね。

amazonのレビューにもあるように「わかりにくい」って思う人もいると思うんです。
だって、原著はDVDとセットで販売されていたんですから。
映像なしで本だけ読んでもそりゃなかなか厳しいこともあります。
(それを踏まえて翻訳版はかなり補足説明が入っています)
そこで、この道具と技VOL.19ですよ、奥さん!

同僚の我が組合のエースクライマーbirdさんも「アーボリストの腰回り道具」に登場しています。
他にも友人がたくさんが登場しているんですが、豊富なカラー写真で情報量もかなり多いです。
多くの人に満足してもらえる本になっていると思いますよー

| | コメント (0)

2018/10/05

世界の林道

世界中で林業が行われているという当たり前のことに気づくことができる。
そんな書籍の紹介です。

 

北米、ヨーロッパ、北欧、オセアニア、アジア、世界各国の林道を著者が実際に訪れ、その構造や管理方法、システムやサプライチェーン・マネジメントでの役割、日本との違いなどを、現地で取材をしてきた知見とともに、カラー写真を交えながら解説、紹介しています。
「林道を見れば、その国の林業が見える」。
著者の見てきた世界の林道を感じ取ることができるでしょう。
全林協ホームページより引用)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

まず最初に、これは世界の林道の「作り方」が掲載されている本ではないです。
設計図はあります。

それぞれの国においての気候や地質、国民性に合わせて、どのような林道が展開されているのか、それがレポートされています。

写真も豊富なので見ているだけで、世界の森を旅行しているような、カタログ的な楽しみ方もできます。
見ているだけでワクワクするんですよね〜


ただ、ここで主に紹介されているのは林道の三区分で言うところの「林道」や「林業専用道」。
現場作業員の僕には「森林作業道」をもっと見てみたかったという気持ちがありますね。


ま、それは置いておくとして、この上下巻を読んでみると、改めて世界中で林業が行われていて、みんな水の処理に知恵を絞っていて、youtubeでみるようなトレーラーで丸太をガンガン運んでいるんだと言うことがわかります。

頭の中が狭い日本を飛び越えて行くので、なんだかスッキリすると言う効用もありますので、興味のある人はぜひ手にとって見てくださいね。

| | コメント (0)

2018/08/28

リギング本、確認テスト訂正箇所

先日、ブログでも紹介しました「リギングの科学と実践」に間違いがありました。
確認テストの部分です。

【お詫びと訂正】
P.174「確認テスト 解答」に下記の通り誤りがございましたので、
訂正させていただくとともに深くお詫び申し上げます。

 ■3章 リギングノット
問3  誤)c
    正)d

 ■4章 枝下ろし基本編
問1  誤)a
    正)d

全林協ホームページより引用


購入済みの方、ご確認よろしくお願いいたします。

| | コメント (0)

2018/08/10

アーボリスト必携『リギングの科学と実践』

お待たせしました!


思えば、この原著を友人たちと分担して翻訳したのは何年前のことだったでしょうか。


編集部をお手伝いするカタチで協力してきたこの翻訳本。

原著ではDVDとセットなんですよ(DVDの映像はYouTubeで見れるものも多いです)。
それがこの本だけで、イチから説明しないといけない。
これがどれほど大変だったか。

翻訳を担当した方は本当に大変だったと思います。


そのおかげで、原著よりはかなり読みやすい本になったと思います。
原著は、同じ内容を指す用語がコロコロ変わりながら出てきたり、リギングの土台がないとわかりにくかったんです。

なにはともあれ、発売まであと数日。
自信をもってお勧めできます。
タイトル通り必携ですね!


ーーーーーーーーーーーーー
(2018.8.28追記)

【お詫びと訂正】
P.174「確認テスト 解答」に下記の通り誤りがございましたので、
訂正させていただくとともに深くお詫び申し上げます。

 ■3章 リギングノット
問3  誤)c
    正)d

 ■4章 枝下ろし基本編
問1  誤)a
    正)d

| | コメント (8)

2018/07/20

19号は特殊伐採、樹上伐採特集!

林業の赤い本こと、「道具と技」ですが、次号は久々の特殊伐採特集です!

先日から、僕も取材に行ってきました。
ここで画像の一部を公開。
Img_8038

Img_8040
Img_8044
Img_8046_2

Img_8047


特殊伐採を特集した号といえば、5号、10号とありますが、今回はよりリギング作業を重視した特集となります。

5号は特殊伐採を紹介した本、10号は全国様々な事業体、業者さんの現場レポートが大変充実しています。

第19号、楽しみに待っていてください。

| | コメント (2)

より以前の記事一覧