モンベルが林業製品から撤退?
ここ最近、林業の講師として出向くと色々なところで「モンベルが林業製品から撤退すると聞いたのですが」と質問を受けることがあります。
僕はモンベルの林業製品について中の人と話す機会があるので、あらためて確認したのですが、そういうことはないそうです。
撤退しないということです。
(注)公式回答ではありません。あくまで僕が個人的に確認したものです。
ただ、火のないところに煙は立たないわけで、どうしてこんなことになったのだろうと考えていたのですが、一つこういうことではないかと思いついたことがあるので書いてみます。
もちろん、これは僕の個人的な意見です。
チェンソーの防護パンツ、皆さん履いてますよね。
その防護材の規格が変わったのはご存じですか?
2019年に海外の規格が改正されました。(EN/ISO 11393-2)
切断抵抗性が、従来よりも少し厳しくなったのです。
結果的に防護材を少し厚くしないといけないかも、という感じだと聞いています。
それに伴い日本のJISも2022年に同様に変更されました。
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【2023.11.15 追記】
上記で「防護材の規格が変わった」と書いたのは間違いです。大変申し訳ございません。
「安全規格が変わった」と表現するのが正しいです。
つまり新しい規格に適合すれば、防護材を変更する必要はないので、「防護材の規格が変わった」という書き方はズレていることになります。
このチェンソー防護パンツの規格変更について、日本国内で実施されている性能試験の記事を書きましたので、そちらを参照してみてください。
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この変更に対してはチェンソー防護パンツを作っている日本の各メーカーも当然対応しないといけません。
ただ、コロナ禍やウクライナの戦争等で各社時間がかかっており、モンベルも対応しきれていないのでは?という噂話が膨らんで「林業製品から撤退するらしい ⁉︎」なんてことになったのではないかな、と。
僕がモンベルの企画開発部の方に確認したところでは、海外の規格が変更された時点でその国際基準に沿う防護材に変更しているということでした。
ですので、皆さま安心して使ってください。
モンベルの新しいプロテクションライトロガーパンツ、いい感じだから、またレビューしますね。
そして、僕の知る限り、モンベルからはまだまだ新しい林業現場で使える新製品が出てきますので、楽しみにして待っててほしいな!
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