カテゴリー「林業(木登り)」の15件の記事

2024/12/03

特伐、樹上伐採も普及してきたねえ

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先月、林業関係者向けに三重県と鳥取県で樹上伐採の講習会をやってきました

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かれこれ7.8年各地で講習会をやってきて、いろいろ聞いてみると本当にこの仕事をやる人が増えたなと。

「特伐やってます」「特伐班です」「グラウンドワーカーです」

耳にする機会が本当に増えました。

僕が何をしたわけではないけれど林業界にも定着したんだなと感慨深いです。

みんな安全第一で頑張ろうな!

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2024/09/05

モンベルのフルハーネス(ロガーチェストハーネス+ロガーハーネス)最速レビュー!

いまかいまかと待っていたモンベルのフルハーネスがようやく手元にきました。

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ロガーチェストハーネスとロガーハーネスの組み合わせで墜落制止用器具の規格に適合しているので、安心して使うことができますね!

上下フルハーネスで税込6万円ほどってモンベル頑張りすぎでは?

 

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とりあえず道具をつけたらこんな感じ。

ギアループもたくさんあるし(レッグループにも!)、ギアラックもいろいろある。

ファーストエイドも取り付けもできる(つけてないけど)

 

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サイズは上下共にL/XLです。

いまは明らかに大きいけど、冬は着込むのでこのサイズでいいかなと。

 

あとブリッジにはデフォルトでリングが付いていたのですが、それをDMMのリギングプレート(オレンジ色のやつ)に変更しています。

ブリッジはもう一本増やすこともできるし、いろいろと考えて調整していく楽しみがありますね。

 

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初めての着用の時は、取説読んできちんと調節しましょう!

 

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これはチェストハーネスの前面なんですけど、フロントD環のところにSRSデバイスを引っ掛けるループがついてます!

これはありがたい。

 

 

 

んで、実際の使用感なんだけど、

なんかこれまでのハーネスよりもブリッジに取り付けたデバイスが遠く感じたので、ブリッジを気持ち短くして調整しました。

これも使っていけばすぐ慣れるかなと。

ツリーモーションの10万円レベルのガッチリした安定感はさすがにないけど、一日中作業していても特にどこも痛くならないし、バランスの取れた良いハーネスだと思うな。

まだ使い始めたばかりだから、これからもっとわかってくると思います。

合わせてロガーライトハーネスも購入してあるので、そちらもフルハーネス化(墜落制止用器具適合)して主に針葉樹に使っていく予定です。

また、続報しますので待っててくださいね!

 

 

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2023/11/14

空師の歴史

 

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これ葛飾北斎の書画なんですが、まあなんていうんでしょうか、木こりと呼んだら良いのか、空師と呼んだら良いのか。

ともかく江戸時代にこのように木に登って斧を振るう職人がいたということは間違いないのでしょう。

 

で、ですよ。

「どうして彼らは木に登って切っているのか」ということなんですよ。

そのまま伐り倒しても良さそうな現場に見えますが、何か理由があるんですよね。

この書画に描かれた職人はみな、枝分かれしたところに斧を振るっています。

つまり枝を切り落とそうとしている。

ということは、

① 枝だけ剪定しようとしている

② 伐倒するのに支障のある枝を切っている

いずれかでしょうか。

 

次に、樹木をよく見てみると着葉が見られません。

また最初の書画にある樹木の根元を見るとキノコのようなものがびっしりと生えています。

そう、まるでナラタケのような。

ナラタケは根株を犯す有名な木材腐朽菌ですし、切り株も描かれています。

 

以上から判断すると、これらの樹木は枯れてしまったため伐ることとなった。

しかし、そのまま伐り倒すことができなかったため、枝を落とし、コンパクトにしてから伐り倒すことにした。

ということなのかなと思うのですが、いかがでしょうか。

 

彼らはこの後、この樹木を造材して販売したのでしょうか。

薪として使うくらいならできそうです。

それともこの伐採だけ請け負って賃金をもらったのでしょうか。

 

想像は止むことがありませんね。

葛飾北斎もこの達者な職人たちを描きとめずにはいられなかったのでしょう。

みなさんはこの書画からどんな想像を膨らませますか。

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2019/09/09

モンベルで特殊伐採用のスローラインと収納ボックスを買ってみた

やー、京都への10日間の遠征をようやく終えて、ブログの更新再開です。

ネタはたくさんあって写真も撮りためてあるのに、更新のタイミングを逃す毎日です。。

 

で、今日は特殊伐採で必ず必要になるスローラインを安く代用できないかと思ってやってみたんです。

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敷いているシートはモンベルのクランポンラップ

アイゼンケースとして使われているものです。

スローラインは張り綱2mmで画像は60mあります。

 

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このポッケにパウチがちょうどいいんですよね。

 

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これをくるっとまるめるとこんな感じ。

普段使っているキューブと比べてもよりコンパクトなくらい。

もっと小さく畳むことももちろん可能です。

 

んで、実際に使ってみると

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斜面でキューブのように転がる心配はないけれど、滑り落ちる危険はあるので、それなりに注意が必要。

あと、収納するときにキューブのように立ったままパッパッと入れていこうとすると、クランポンラップからはみ出してしまうので、丁寧にしまう必要がありますね。

 

 

で、この張り綱。

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油断していると余裕で絡みます。

後輩さん、解いてくれてありがとね、感謝。

 

 

結論

張り綱がからみやすいけど、ぜんぜん普通に使える。

クランポンラップはかなり便利。

スローパウチは代用品が見つからず、アメリカから輸入しました。。。

 

 

 

 

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2016/08/28

ピタゴラスイッチ「やくにたつわっか」足縄編

不肖でき杉、ついにNHK教育デビューです。

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というわけで、「やくにたつわっか」というテーマで出演させていただきました。
ハシゴとかがなくても輪っかだけで木に登れるということですな。


でき杉「よくこのテーマで足縄を見つけることができましたね」
ディレクター「梶谷さん、昔テレビチャンピオンでてましたよね? それで知っていたんです」
でき杉「すげー!」

僕が出たのは7年前(その時のブログはこちら)。
それがこんな形で繋がるとは。

個人的には我が家の子供たちに父親の姿を画面を通して見せることができてよかったです。


あ、YouTubeにテレビチャンピオンの動画がありましたよ。
ランボーさんがアップしたんだね。
ちなみに第1回もアップされてるんで、興味のある人はどぞー

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2010/08/01

原皮師(もとかわし)の仕事?

今日でようやく槙花の仕事が終了。
明日から通常の森林組合の仕事に復活です。
でも仕事仲間が手伝いに行っている他の家は、まだまだお盆ぎりぎりまでの作業が続きます。


その僕が手伝いに行っていた家の近所にお宮さんがありまして、鳥居をくぐったところに大きな杉があったので、それを見に行ったんですね。
その大杉はもはや杉とは思えないような複数枝の張った巨木でした。
もっと他に巨木はないかと探していると、お宮さんのある尾根筋に「赤松」がいっぱい生えています。
「まあ、せっかくだからそこまで行ってみるか」


で、尾根筋まで出ると、僕が赤松だと思っていたのはなんと檜でした。
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そう、皮が剥いてあったから勘違いしたんです。


すぐにこれは原皮師の仕事だと思いました。
知識として知っていても実物を見るのは初めてです。
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Rimg0014枝下で皮むきは終わってます

この木肌の赤さからみててっきり今年はいだものかと思っていましたが、聞いてみると去年の夏の段階ですでに剥いてあったというので、もう一年以上経っているわけです。

正直とてもそのようには思えませんでしたが、だいたい8年くらいで皮は復活してそれをはぎ取ると桧皮葺きに使えるよい皮が採れるそうです。
「原皮師」で検索するといっぱい情報がでてきますので、ぜひとも検索してみてください。


いつか機会があれば、実際の仕事風景を見てみたいものです!

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2010/02/10

東京ガイダンス(3)ぶり縄名人

2月なのに枝打で汗だくになった
でき杉です、こんばんは。


東京ガイダンスには枝打の実演でぶり縄名人として有名な小峰さんが呼ばれていました。
ぶり縄の一連の動きをyoutubeにupしたので見てください。
というか、すでに別の人がupしたものがあるんですが、一応ガイダンスver.で。

ちなみに小峰さんのぶり縄は11mだそうです。
木の棒には布を巻き付けてました。
樹と棒の保護のため(だったかな)。
あと、なぜぶり縄を使うかというと、ハシゴでは行けない高さまで行く時や広葉樹などのまっすぐではない樹に登る必要があったからだそうです。

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2010/01/16

ぶり縄

今月の林業新知識はもう皆様の手元に届きましたか?
今月号は見所多かったですね。

◯「道具入門・現場の技」の<ぶり縄で登る・降りる>

◯獣害防除の<防護柵を設置する 資材と準備>

◯僕のやってみようチェンソーカービング

などなど。


その中でも「ぶり縄」は興味深いですね。
ちなみに吉野では「手木」を「カルコ」と呼んでます。
結構全国にある技術なのかもしれないですね。

記事の中ではぶり縄が詳しく解説されていて、特にカメラマン塚本さんの写真が光ります。


さて、ぶり縄と言えば、このサイトが詳しいですね。
カトさんの古式ぶり縄

ブログは、こちらです。
カトさんの毎日

独学で研究している姿勢が、とても勉強になります。


僕も足縄を進化させていかないとね!

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2009/09/03

第二回早木登り

足縄プリンスことでき杉です、こんばんは。

チャンピオンズ見ましたか?
15mの杉を15秒6で登って優勝しました。
あの太さの木をだいたい1秒1mというのは、実は自分でも結構驚き。


第一回の時のブログに書いた通り(チャンピオンズ見た?: 出来杉計画)、27秒55というのは登れる人にとっては平凡な記録なので、記録が更新されるのはわかっていたんです。
なので、僕は登る木の特徴をふまえ(ウラゴケしている。枝打ち跡がある)準備しまして、今回のような記録がでました。

第一回のときもあれはあれで本気で登ってるんですよ。
いきなりの本番一発と、準備した違いがタイムに現わたというわけです。


これ以上早く登ろうと思ったら手縄を落とすタイミングを早くして足縄だけで登る距離を長くするのがアイディアとしてありますが、それでも僕の力量では全ての条件がそろってあと2秒くらい縮められるかどうか。
あの木(今回登った杉)で15秒台というのはほぼ限界に近いかな〜。

でも、とにかく今回番組を見た人で木登りに自信のある人はぜひとも僕にチャレンジして来て欲しいです!


ちょっとでも間接的にでも林業に目を向けてほしいから、僕はこうやってテレビにでてるんです。
僕自身はテレビに出てもなんの特にもならない訳ですから。

足縄のような林業の技を一般の人が目にする事はまずないですからね。
こういう「魅せる技」が林業にはあるというのを知って欲しいんですよ。

とにかくスゴ技を持つ全国の山いきはどんどんアピールして、世間に顔出しして欲しいです。
信じられないようなスゴイ人が林業の世界にはまだまだ大勢いるでしょ!


それにしても吉野のこととか、林業の事いっぱいしゃべったのに全部カットされてる〜。
吉野対決とかを演出してくれたら良かったのにな。

第3回あるかな〜。。。

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2009/09/02

足縄で木に登りたい人へ

足縄でまっすぐな木に登りたい人へ動画を作ってみました。

注意事項ですが、まず登ろうとしている木は登っても良いものなのか、きちんと確認して下さい。
次に、高くまで登るような場合はヘルメットをして下にマットを敷くなどして安全に配慮して下さい。
できれば上からロープで吊ってもらうのが一番安全に練習出来ると思います。


それでは、動画を見ていきましょう。

以前、作った動画を紹介したエントリーも参考にしてみて下さい。

林業の木登り(09年9月2日訂正追記): 出来杉計画

足縄を使った木登りの解説: 出来杉計画


まずは木に登る前の準備編から。

次に実際の木登りです。

動画の解説がちょっと分かりづらいと思うのですが、なぜ足縄を使うのかというと足を閉じるためではなくて足が開かないようにするためなんです。
木を足で挟み込むための補助として使うのではなく、足縄の輪の中に木と足を入れて摩擦で保持するような感覚で使います。

最初は木に登るというよりも、木にしっかりと止まっていられるようにするのが上達のコツです。
しっかりと腕で木を挟み込んでロックし、足縄で足が広がらないように固定して木をしっかりとロックする。
そして尺取り虫のように伸び縮みしながら登ります。


最後は登って降りてるまでです。

降りるときは木に抱きついて摩擦を効かせながら滑り降りても良いのですが、服が汚れるしスマートではないので、登るときと同じようにして降りると良いと思います。


どうでしょうか。
感想などコメント下さいね!

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