刈払機のキックバック
この動画はインパクトあるわ〜
先日、ブログにこんな質問が。
いつも楽しく拝見して勉強させていただいてます。今年から林業に転職して今、下刈をやってます。ただなかなかうまくいかなくてスピードが上がりません💦問題点としては、①苗を見つけるのが遅い事。②苗が2~3本分無いところが続くと、蛇行してしまう事の2点になると思います。何かコツ等ありましたら教えていただけたら幸いです。よろしくお願いします。
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さて、皆さんはどう答えますか?
これは植林地での下刈の話だと思います。
と、その前に「なかなかスピードが上がらない」とのことですが、まずはスピードを上げることよりも刈り残しのないようにゆっくりでも丁寧にやることが大事だと思います。
スピードは徐々に上がります。
先輩たちも最初から雑な仕事を覚えるよりも丁寧な仕事を覚えて欲しいと思っていると思います。
で、
①苗を見つけるのが遅い事
質問者の1年生さんは自分で苗は植えました?
それならどれくらいの間隔で植えたのかわかると思うんですよ。
もちろん植えてなくても、先輩に聞いたり、現場を確認すればわかりますよね。
僕は苗を見つけたらその周り1.5mほどは苗がないと判断して、一気に刈ってしまいます。
そして「そろそろ苗が出てくるはずだ」と予測して、そのあたりではいきなり草を地際から刈るのではなく、少し上の方から草を刈り払って行って苗を探しています。
見つけたら一安心。
その周りには苗がないとわかるので刈払機を大きく使って一気に刈ってしまいます。
②苗が2~3本分無いところが続くと、蛇行してしまう事
これについては余計な動きがあるからだと思います。
苗を探しているうちにリズムが狂ってしまうのでは。
僕らは現場の下方から横移動しながら上方へ刈り上がっていきますので、下刈中は横移動しているわけです。
この時、無駄な上下移動は極力しないようにしています。
足の運びは横移動のみ。
腕は伸ばしたり縮めたりしていろいろ動かしますよ。
急斜面ですからたとえ数歩でも上下移動すると体力を消耗してしまうんです。
ただ、もちろん岩場があったり刈りにくいところもありますから、上下移動がないわけではありません。
あと、同じところを何度も刈らないようにしてます。
切れる刃で刈り残しなく、腕の動きは基本的には一定になるように。
刈り残しがあると腕の動きや足の運びが乱れて、移動も増えてしまうし、刈り幅も一定にならず乱れてしまうのかもしれません。
苗を探しながらも一定のリズムで仕事をする。
下刈りは草をキレイに刈り取ることが目的ではなく、苗を健全に成長させることが目的なので、まずは苗を刈り飛ばさないことを第一に丁寧な仕事を心がけたら良いと思います。
最後に、、、
こんなこと書いてますが、当然僕も苗は刈り飛ばしてます。
特に1年生をお盆過ぎに刈るなんてことになったら、1日5本以上刈ってしまいます。
苗なんてどこにあるか全くわかりませんから。
ただ、僕のやり方だと草の上の方から探しながら刈っているので、根元から刈り飛ばしてしまうことはあまりなく、苗の上の方をスパン!とやる感じです。
この齢級なら完璧な直材にはならなくても、復活して樹木としては成長してくれるだろうと言い訳してます。
気をつけてはいるんだけど、20年選手としてはやっぱりスピードも大切にしたいんです。
ホンマ、スミマセン。。
と、これが正解ではないのですが、少しでも参考になれば幸いです。
何か気になることがあれば、なんでも聞いてください。
こんな本もありますので、参考にしてみてください。
刈払機のスイッチが壊れたんですよ。
OFFにしてもエンジンが止まらないというやつです。
これまでゼノアのサンナナ系のスイッチは良く壊れたんですが、刈払機(ゼノア)では初めてでした。
で、エンジンが止まらないならどうするのか。
これ、皆さんどうしてますか?
僕の場合は2つ方法を使います。
1つは、チョークを閉めること。
もう1つは、マフラーを塞ぐこと。
チェンソーの場合はマフラーがむき出しで熱いので、そこを塞ぐのはなんか抵抗あるんで、チョークでエンジンを無理やり止めます。
ただ、こうすると次にエンジンをかける時に濃くなってかかりづらいんですよね。
写真は刈払機だけど、チョークを閉じるっていう説明画像です。
刈払機でエンジンを止める時はマフラーをふさぎます。
これはまったく熱くないんでパッと塞いですぐにエンジンが止まります。
これらの止め方はエンジンには良くないんだろうけど、スイッチが壊れてるんだから仕方ない。
他に何か良いやり方はあるのかな。
もちろんスイッチを直すのが一番だけどね!
「エコ笹刃」ってなに?って人は出来杉計画歴が浅いですね(笑)
この記事を読んでみてください。
ま、あまりお勧めできる記事ではないけれど(苦笑)。。
んでね、僕は255mmのチップソー(日本製)の使い古しに刃をつけて造林地用の笹刃として使ってるんだけど、すっごく疲れるんだよ。
なにが疲れるかっていうと、
刃が40枚もあるから研ぐのが大変なの。
40枚ってすごく多いんだよ。
それに、厚みも1.25mmあるから、研ぎがいがあるというか。。
まあ、再生して使ってるから仕方ないと諦めてたのね。
そしたら、ある方からこんなものをもらったのだ。
刃のピッチ広いでしょー
これ一つ飛ばしに刃を削って半分にしてるんだよね。
これでもまったく問題ないらしい。
というわけで使い古したエコ笹刃でやってみた。
といってもビビりなんで、とりあえず20%ほど刃数を減らしてみた。
いや、やっぱり振動が一番怖いんで、まずは慎重に。
んで、案の定、切れ味、振動共に問題なし。
なので、
エコ笹刃の40枚刃を20枚刃に変えてみた(上の写真のとは別のエコ笹刃です)
振動は、、、、大丈夫!
造林地で使う分には切れ味も変わらないし、研ぐのも楽になったし、もっと早くやれば良かった。。。
ま、チップソーからここまでやるヘンタイは日本広しといえど、まずいないだろうな(苦笑)
2010年公開の動画だけど、すっごいインパクトっす。
このサムネイルでわかる通り、鎌を振るっているおっちゃんのほうが早く刈り終えます。
これは何も植わってない平地での競争だけど、奈良県吉野みたいに急傾斜に密植しているところだと、鎌で仕事したほうが誤伐が少ないし、スピードも速かったりします。
これは実際になんども経験してます。
なんでも機械が速いというわけではないんですねー
あ、でもこの動画の鎌のおっちゃん、なんで裸なんだろう??
やっぱ気合入れるためかな。
なんで今頃やねん!という意見はごもっともですが、ついこの間まで下刈りをしていたものですから。。
(地下足袋は荘快堂の甲ガード付き安全地下足袋です)
これはトーヨの刈払機用防護具(GBF210)という商品です。
仲間達から「動きにくいやろーw」とかなりつっこまれましたが、全然大丈夫。
動きにくさや重さは、ほとんど気になりませんでした。
暑いのは暑いです、もちろん。
で、外した時の爽快感といったら!
ただ、気になっていたのは、こんなんで足を守ってくれるんかな?ということ。
もっと鉄板とか入ってた方がええんとちゃうか、と。
こういう注意書きがあるんだけど、回転数5000回転とか、接触荷重40Nとかよくわからないし、、、刈払機は22ccだけど。。
ていうか、3年で交換しろって、嘘でしょ!
そしたらメーカーに動画がありました。
接触実験してくれてます。
リンク先を見て下さい。
いかがでしょうか?
こんな感じで足に当てにいくことは、ぶっちゃけまずないかなー
キックバックで刃が足下にすっとんで来るということが一番多いような気がするけど、どうでしょうか。
ただ、こういう馬鹿な男もいるから、防護具はあるに越したことはないのだ。
トーヨのこれ以外にもマックグリーンも同じコンセプトの商品を出してますね。
ハイボーグってやつ。
(マックグリーンのホームページってないみたいなんで、商品のPDFを)
これはトーヨの接触圧40Nに対して30Nだから、トーヨの方が気持ち安心感があるのかなと。
ほんと気持ち程度ね。
というわけで、僕はこれからはこれを付けて草刈りがんばって行こうと思います(来シーズンね!)
今はチェンソーチャプスやパンツよりは普及してないと思うけど、チャプスやパンツのように着用が当たり前になる時代が来るかな?
ただいまガンガンに刈払機で草を刈っております。
こんな時期になぜ?という感じなんだけど、ただひたすら刈ってます。
でね、みんな当然付けてるはずの飛散防護カバーなんだけど、ま、邪魔だよね。
でも俺は付けてるのだ。
で、みんなはどんな感じにしてるのかなって。
あ、使ってる刈払機は2グリップ+ループハンドル。
で、今日の現場はこんな感じ。
珍しくなだらかな仕事しやすいところ。
んで、カバー。
「1」
ま、これが正しい付け方なのかな?
こうすると効率が悪いというか、カバーが邪魔だし、畑で使うならいいかもしれないけれど。。。
「2」
15cmくらい離してみた。
こんな感じで使っている人は多いかも。
「3」
邪魔にならなくていいけど、ここまで離すとカバーの意味がうすいかも。
と、実際僕もこれまで「2」のようにして使ってたんだけど、それでもカバーが当りまくってすぐに割れてしまったりして困ってました。
んで、刈払機を使っていてカバーがいつものように当りまくって勝手に動いてしまい、いつのまにか写真のようになってて。
すると、これがなかなかいい感じで。
ガーッと突っ込んで刈って行ってもカバーに当りにくいし、一応飛散ゴミもそこそこ抑えてくれる。(もちろんアイガードしてます)
このカバーを上向き(上側)につけるなんていう話も聞いた事あるんだけど、僕は試してません。
みなさんの最適な位置、好みの位置っていうのはあるのかなー
あ、ついでに書くと、刈払機の持ち方。
傾斜きついし、2グリップなんで、バーベルを持ち上げるみたいにして持ってます。
上腕二頭筋を使うので凄く楽なんだよね。
右手はこんな感じ。
規制後の安全ハンドルタイプでも同じように持って使えたはず。
ちなみにバンドの長さはトムモレロにしてます。
(理由)
◯少しでも振動が抑えられるかと思って。
◯平地の作業が楽になるかも
で、お世話になっている販売店に行って、ゼノアとスチールのループを比べました。
ゼノアのは「竿」に対して少し傾いて付くから、操作性がいいような気がするけど、肝心の握る部分が固くて握り心地が悪い。
スチールは「竿」に対して直角に付くというなんの変哲もないものだけど、グリップが柔らかくて握り心地が良く微振動もなんとなく和らげてくれそう。
というわけで、ループハンドルはスチールを付けました。
画像を見ると最初のグリップがまだ付いたままだけど、外すのが面倒なので付けっぱなしなだけです。
(結果)
◯やはり2グリップの時よりも手に受ける振動が少ない気がする
もちろん悪い刃を使っていてはダメです。
ブレのない刃を付けていて、さらに振動が少なく感じるということです。
◯平地の下刈りは確かに楽になった
腰をかがめる必要があまりなくなりました。
それ以外にも、ループハンドルの持ち方をいろいろ変えることができて、飽きずに下刈りできるという利点がありました。
もっと早く交換(取り付け)しておけば良かったー
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この前こんなエントリーを書いたんですが(→ツムラのアサリ割り器を落とした)、コメントで教えてもらったアサリ分け治具を作ってみました。
切りかきが二つあるのは一つは失敗したから。
少し幅を広くし過ぎて。
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これ100均で購入したヤツなんだけど、材質が笹刈刃(僕の場合は再生チップソー)に負けて、使っているうちに切りかきが広がってしまいました。
やはりケチるとろくなことがありません。。。
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で、僕が下刈り仕事の時に腰に付けている刈り払い機セットを紹介。
1 メッシュメガネ
ゴムバンドタイプはゴムが次第に緩むので、耳に掛けられるタイプのものを使用
海外通販で購入(こちら)
落とさないようにリングとフックで留めてます(黄色矢印)
2 平ヤスリ
わかりにくいけど、塩ビパイプの裏に隠れてます。
古くなったダブルベベルを使用
3 7mmの丸ヤスリ
塩ビパイプのフタに木のハンドル(グリップ)を使用。
この木にヤスリが刺さってます
落とさないようにバネワイヤー(?)でつないでます(青矢印)
4 アサリ分け
上で紹介したもの。スパナは100均で購入
5 耳栓
ひもでつながってるのが好き
6 +のボックスレンチ
落ちないようにひもでカラビナにつけてます
このケース(?)はホームセンターで1000円ほどで購入したもの。
笹刃、チップソーに関わらず、とにかく刈払機を使う仕事のときは、このセットを持って行ってます。
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いつものように機械で下刈りしてたわけですよ。
で、休憩中にふと腰に目をやると「アレ、なにか足りないな。。。うわっ、やべ落とした。。」
そうなんです。
笹刈刃を研ぐ時に使っているアサリ割り器を見事に落としてしまいました。
現場で休憩中にアサリを割ることなんて、まずないんで、注意を払っておらず、いつどのあたりで落としたのか全く見当がつかない。。
もう一瞬であきらめましたね。
使わない工具をどうして腰に付けてんだ、って話ですが、「笹刃目立てセット」つうものを勝手に作ってまして、それを下刈りの時は常にベルトに通しているわけなんです。
そういえば、ツムラのアサリ割り器って新しくなったんですよね。
![]() ■ツムラ アサリ割り器 ハンディセットW 板厚1.4mm 1.7mm |
以前のものは板厚1.7mm用のものだったのですが、新しいヤツは割る部分が2つになって1.4mmと薄い刃にも対応できるようになったみたいです。
ま、1600円程度なら新型を買ってもいいんですが、この程度の単純なものを買うのもなんだか面白くない。
ソーセットも持ってるんだけど、これは鋸用って感じで笹刃には使いにくい感じがするし。(←実際に試したわけではないです。最初から使う気がなくて)
笹刈刃のアサリ割り器を自作している人が、出来杉計画周辺にいたはずなので僕もなにかやってみようかな、と今は考え中。(数日後、アサリ割り器をポチってるかもしれないけど。。)
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