カテゴリー「林業(枝打、ノコギリ)」の27件の記事
2021/08/02
2018/02/13
永切れするノコギリ
この連休、近くの町で開かれていた農機具屋さんの展示会に丸源鋸さんがくるというので会いに行って来ました。
丸源鋸といえば、僕が枝打ちに向く鋸を検証した際には存在を知らず、検証することができなかったのですが、その後使ってみて総合的に考えると隠れ1位!だとイチオシしていたノコギリなんです。
それが今回、展示会で社長にお会いして話を伺うと、
「さらにより長く使ってもらえるように改良した」と。
どこをどうしたのかは企業秘密とのことでしたが、ギリギリの日当で生活している身にこれはありがたい。
僕が愛用しているのは大地細目。
これは使うのが楽しみだ。
そして朗報。
丸源鋸がamazonでも購入できるようになりました。
種類が少ないのが難点だけど、気軽に買えるのはいいですね。
2017/02/13
2015/05/24
シルキー「ゴム太郎根切」推し!
普段山に入る時は必ず腰鋸をぶら下げているのですが、それはいろいろ変遷してきて4、5年前からゴム太郎根切一択なのです。
それは、腰にぶら下げていていつでもどんな状況でも使わないといけないわけで、やはりタフな鋸がいいんですよね。
もともとは特にこだわりはなくて30cmの目立て可能な鋸を選んで使ってて。
切れなくなったら自分で研いでたんです。
でも、やっぱ鋸の研ぎって難しいんですよ。。
で、「根切」の存在を知ってからは一択なのです。
とにかく普通に切れ味もいいし、どんな場面でも使えるし。
そしたらトンガ(クワ)では切れないような根っこが出てきて、こんな時は「根切」の本領発揮なわけで。
あ、鋸の柄(ハンドル)が赤いのは旧タイプなんです。
それくらい以前から愛用しているということですな。
作業道をつけてる時も必ずこういう根っこがあるじゃない。
ま、ゴッツイのはチェンソーでいやいや切るんだけど、写真くらいのやつならゴム太郎根切くんで切れるわけですよ。
ただ、惜しむらくは240mmしかないこと。
本家ゴム太郎のようにもっといろんな長さが選べたらいいのになあ。
270mm、300mmどちらか欲しいよね、みんな!
ま、この鋸はメーカーも言っているように剪定や枝打に使うものではないですよ。
それは僕の過去記事を参考に選んでみてください。
常に腰にぶら下げておいて、鋸にとって過酷な状況でも使わないといけない時に活躍してくれるのがこの「根切」。
ぜひ、使ってみてー。
もちろんamazonのリンクも貼っちゃいます!
2015/01/17
超絶 凄(すご)ワザ!
ノコギリ(研ぎ、目立て)の達人といえば、長津勝一さん。
その長津さんがNHKに出演します。
1/22 22:55〜23:20
超絶 凄ワザ!「極限の薄切りを目指せ〜手ノコ編〜」
今回の挑戦は「ノコギリ極薄切り」。巨大な角材を極薄ペラペラに切る。僅かなコントロールミスでも即失敗…そんな無理難題に挑むのは、0.1ミリ単位で切り分ける「凄腕大工」と、“神様”と称される81歳「研ぎ師」の最強タッグ。75分に及ぶ苦闘の結果は?
これは楽しみ!!!
2014/05/10
丸源鋸を使ってみて
先日このブログで丸源鋸のモニターを募集したのですが、そのアンケート結果が集まりましたので紹介しようと思います。
モニター募集の3名+友人です。
Aさん(庭師さん)
240森林アラ目と270大地中目を使用しました。
ただあまり使う機会が少なかったのでアテにはならないかもですが、基本的にこのサイズの鋸を使うときは直径3センチ以上の枝の剪定、または10cmまでの伐採です。
どちらも挽きが少し重いのかもしれませんが、私の場合はザクザク切れてくれる感じがとても気に入っています。
ウメの剪定などは枯れ枝が固くて苦労しますが、こちらを使うとかなり楽に切れます。
森林アラ目は切り口がどうしても粗くなるので大地の中目の方が剪定などには向いているように思いました。
反対に伐採などはアラメでザクザクいきたいですね。
ですから私の使い方では大地の中目の240と森林アラメが270のあれば丁度良かったのかも。
あとはどのくらい長切れがするかがきになるところです。
普段の剪定では腰に下げていなくて必要な時に装着するのですが、ベルトを通すホルダ―がバックルを通らないのでもう少し余裕があればなぁと思いました。
コストパフォーマンスも良さそうですし、良い鋸ですね。
あくまでも個人的な使用感です。
Bさん(薪ストーブユーザー)
・切れ味は抜群。そんなに力はいらない(けど、ついつい、力を入れてしまいます、、 、)
・とくに手前側で良く切れる感じがします。が、できれば、全体的(先の方でも)に
同様の切れ味があると嬉しいです。
・刃全体が薄いので、10cm程度のものを切っているとき、時折、グニャっと曲げてしまいドキッとする
(厚いと切れ味悪くなるのでしょうけど、安心感は厚い方があるかなと思いました)
・グリップが若干細いかなと感じました
・木を置く位置が悪いのか、持ち手と刃の角度が若干合わない
・5cmぐらいの太さは楽に切れます。10cm以上だとちょっとキツイ。
いずれにしても、切れ味よく、持って歩いているときはサムライになった気分になります。
Cさん(りんご農家)
長年りんご農家として剪定作業をしていますが、手打ち鋸や天寿、大地と使ってきました。
中でも、コストと切れ味の満足度は大地が一番でした。
森林を使ってみた結果、大枝を切る時に非常に適していました。
Dさん(山仕事)
さっそく丸源鋸を送ってもらいました。
長勝鋸は切り口が完璧なめらか、丸源鋸はさすが荒目だけあってザラザラしかも挽く力が必要そうとう疲れる一日使えないかも。
長勝鋸は挽く力があまりいらない感じです。
当方はゆっくり長く挽くほうなので剪定鋸は300mmぐらいが好みなのです。
そもそも鋸の挽きかたは、そうゆうものだと思っています。
ーーーーーーーーーーーー
もちろん丸源鋸は僕も使っているので、その感想を。
今回モニター募集した森林アラ目は、密植された枝打ちには合わないですね。
細い枝を打つには挽きが重いです。
もちろん切れ味は良好ですよ。
10〜15cmくらいのヒノキを森林アラ目で間伐しましたが抜群の切れ味でした。
こういうサイズは力を入れて挽くので、かかりや挽きの重さはあまり気にならないんですよね。
鋸で間伐といえばchange sawのアラ目太枝用も使っているんですが、これは他社の鋸同様よく切れる、という言い方が適しているかも。
このクラスの鋸はどこもメインで扱っていて、どの鋸もその鋸なりの味付けがあって切れ味も良いし、change sawが図抜けているかというとそうではないかなと。
このクラスで別物といえば、長勝鋸になると思います。
切れ味で競争したら決して一番ではないですが、手に伝わる感覚が特別過ぎます。
この感覚が苦手という人もいるくらい全くの別物ですね。
で、枝打ちに適しているのは大地の細目です。
N-1グランプリで僕は天寿を一位にしましたが、後で訂正するつもり。
この大地細目が一位です(現時点では)
切れ味、耐久性、コスト、総合的にこれが一位です。
2014/04/19
大阪ほんわかテレビに
よみうりテレビの大阪ほんわかテレビに長勝鋸の長津勝一さんが出ますよー
4月20日22:30〜ということで明日です。
急でごめんね。
関西方面の方はぜひチェックしてくださいな。
で、ちなみに僕も「ほんわかテレビ」に出た事あるんですよ。
この頃はホントいろいろと出まくってて。
よくやったわ。。
当時のエントリー→「大阪ほんわかテレビ」ロケ終了
てか、2006年だって! 9年前? マジで???
思い出して来た。
レポーターさん、可愛かったわー(←ちっちゃいコが好き)
2014/03/17
切れ味抜群「丸源鋸」を使ってみたい人!
林業の枝打ち(密植された山林!)に適した鋸を比較したN-1グランプリはノコギリ業界や販売店さんから思った以上の反響を頂きまして。
この時に、エントリーしたかったけど、あきらめた鋸として長勝鋸や丸源鋸がありました。
前者は他の鋸と比べて価格が高すぎたこと(約3倍ほど)、後者は替え刃が1300円ほどなのに送料が800円ということで買う気が失せた事が原因でした。
ただ、このN-1グランプリのあと、長勝鋸の長津さんと出会う機会がありいろいろと鋸について教えてもらったのはこれまでブログで書いて来た通りです。
そして、先月なんですが丸源鋸の社長さんと出会う機会があり、これまたいろいろと鋸について伺い、またたくさんの鋸を試し切りしてきました。
(ピンぼけゴメン)
丸源の社長さんはどんな角度でも楽に挽けるというので写真のようにも挽いてみたけど、確かにまったく違和感なく挽けました。
山の現場でも使ってみました。
これは僕がN-1で一位にした天寿ね。
刃についてる切りくずを見てほしくて。
結構大きめの屑がたくさん付いてるのが分かると思う。
これでワンストローク。
あまり太い枝だと切りくずで鋸が詰まることもあるかもしれない。
とにかく天寿の切れ味は未だに驚くほど。
よく刃がかかり、下がりも良く、挽きは驚くほど軽い。
でも、とにかく刃が弱い。
固い枝を挽くと、すぐに欠けてしまう。
普通に使っていて。当然、こじったりしてないよ。
替え刃が安いからまだいいけど、切れ味の良さともろさが同居してるのが天寿。
これは社長が天寿の代わりに使ってほしいと言っていた「大地(細目)」。
板厚は0.7mm。
天寿は0.6mmだから(天寿の0.7mmもあるけど使った事ない)、この大地の方がやはりしっかりしている。
たった0.1mmでも大違い。
切りくずは細かい物がしっかり付いている。
天寿と比べると挽き味はこっちの方が少し重いというか手応えがあるというか。
天寿も大地もかかりが良くて(ひっかかるという意味ではない)、ともに同じくらい良く切れます。
切れ味が変わらず、天寿よりは挽きごたえがある。
おそらく天寿よりも切れ味は長持ちしそう(板厚が厚く丈夫なため)。
替え刃は天寿が約1000円、大地が1200円から。
プロが使うなら切れ味が変わらずということで丈夫な方選びたいかな。
というわけで、大地の細目はかなりのおすすめ鋸なんですが、いかんせん吉野みたいな細枝相手の話。
世間一般の現場でより広範囲におすすめの鋸はないかと社長と話していたら、これが自信作のようです。
「森林」の荒目(板厚0.85mm)
細い枝を挽いてみたところ、切りくずは細かいものがこんな感じに。
細かい屑がびっちり付く感じではない。
鋸屑の排出は良さそう。
密植された山林の細枝相手に使った感想だけど、「森林」は天寿、大地とはっきり違いが分かるほど挽きは重い。
かかりが良く(全ての刃が働いている感じがするという意味)、良く切れる。
スムーズさ、という点では「大地(細目)」が良い。
ある程度の太さの枝ならザクザク切れそう。
と言った感想を僕は持ったのですが、ここで皆さんに丸源鋸からのモニター募集のお得情報です。
「出来杉計画の読者の方にぜひ森林のアラ目を試してほしい」
「試して意見を教えてもらい、ぜひ今後の鋸の開発に生かして行きたい」ということなんです。
というわけで、、
細枝ばかりの僕の現場ではなく、もっと一般的な環境で鋸を使われる林業や造園業者、はたまたどんな方でもいいんですが、この丸源鋸「森林(アラ目)」を使ってみたいというプロの人、職人さんは3月23日(日曜日)までに僕にメール頂けますか?
抽選で3名さまを僕の方で選ばせてもらいます。
◯お名前
◯住所
◯電話番号
◯どんな仕事で、どんな環境で丸源鋸を使うか? 使いたいか?
◯その他なんでもアピールして!
ブログの左サイドバーにあるメールフォームから応募してください。
タイトルは「丸源鋸モニター募集」でお願いします。
僕が抽選して、それを丸源さんに伝えて鋸を送ってもらう事になっています。
ちゃんと鋸を使って、その感想を丸源鋸に伝えてもらうことが一番ですので、仕事で鋸を使っている人が応募してくださいね!
当選した人には僕から24日以降数日間の内に連絡します!
外れちゃった人は連絡なしです、ごめんなさい。。
2014/03/07
長勝鋸と竹内快速鋸を使ってみた
このエントリーで書いた通り、長勝鋸と竹内鋸を使ってみました。
上から長勝剪定鋸(4枚抜き)、竹内快速鋸名刀、切れ味世界一。
で、どんな現場で使ったというと、僕たちの枝打ち現場。
ちょっと特殊かな。
で、まず竹内快速鋸から。
「名刀」普通に切れる。
「切れ味世界一」世界一じゃない。
世界一じゃないけど、「名刀」よりは切れる。
以上!
ていうか、特にホント言うべき事がない鋸だった。。
普通に切れるんです。
「名刀」は挽きが重いかな。ザクザク切れる。
「世界一」は少し挽きが軽くて、ザクザク切れる。
でも、「世界一」ってことはないな。。
で、長勝鋸。
ドキドキしながら、挽いてみた。
で、窓にひっかかる。
力を抜いて挽いてみた。ひっかかる。挽く。ひっかかる。
えーい、なんや!
おかしい。。
というわけで考えた。
枝が細すぎて鋸に合ってないのだ。
なので、窓のないところでシャッと挽けばいいのだ。
で、うまく挽けると、
長勝鋸は異次元の切れ味。
良く切れるっていうか、挽く感触がこれまでのどんな鋸とも違うのよ。
まったくの別物。異次元、異世界。
手に残る感触は窓の部分のカリカリカリだけ。
あとはスルッスルッ。なにこれ?
切れるスピードがべらぼうに早いっていうことじゃなくて。
切れ「味」がまったく違う。
とにかく力が要らない。力を拒否する鋸。
試しに間伐もしてみた。
断面はスベスベのツルツル。
節なんかあったのわからないくらい、なんの抵抗もなくサラサラ挽ける。
手に残るのは窓の感触のみ。
ザクザクしないから、逆に変な感じだよ。
この使用感を長津さんご本人に伝えてみた。
力を拒否する鋸の切れ味と窓がひっかかって枝を挽く事が出来ない事を。
すると、「失礼ですが、梶谷さんはまだまだ未熟だということです」と。
長津さん曰く、この剪定窓鋸を使って割り箸が挽けると。
!
悔しいので山でさっそく細い枝を挽いてみたが、やっぱり難しい。
枝打ちは枝を見上げるような状態で切って行くので、要らぬ力が入ってしまう気がする。
ただコツとしては写真のように荒皮を一緒に挽いて行くようにすると窓にかかりにくいことがわかった。
ホントはもうちょっと残枝長を短く打ちたいね。
僕のこの現場の状況を話した時に、長津さんが新開発した鋸を送ってくれたんです。
ヒシカと長勝鋸のコラボレーションッ
上が新開発のピッチを細かくした窓鋸。
これで細い枝を挽いてみてくれとのことだったので、さっそくやってみた。
でね、結論としてはやっぱり難しい。。
なんだろう、小さいから無意識に力が入ってしまうのかなあ。
窓がひっかかるんだ。
普通の剪定鋸の方がうまく挽ける。
ただね、こんな小さい鋸なのにうまく挽けたときの鋸の下がりといったらハンパないよ。
スッゲー切れる。
ワンストロークでこんなに!って。
<結論>
長勝鋸は僕の現場では枝が細くてまだうまく使いこなせない。
ただ、用途にあうと、これまでの鋸のようなザクザクとか力を入れて挽くような感触が全くない、スルスル、サラサラと鋸を挽く事ができ、それで切れて行く。
切る対象の直径は太い方が良いと思う。
「林業界よ、これがノコギリだ」って感じかな。
ただ、やっぱり誰にでもどんな風にでも使える鋸でないことは確か。
使う人を選ぶと思う。
それくらい個性の強い鋸。
長勝鋸を使ってみたい人や相談したい人はこちらから連絡を取ってみて。
「出来杉計画を見た」「梶谷さんから聞いた」と言ってもらえれば、話はすぐに通ると思うよ。
長勝鋸についての詳細は「道具と技」vol.10にも書いてあるんで、興味のある人はそっちも読んでみて。
2013/12/30
より以前の記事一覧
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- 長勝鋸に行ってきました(追記) 2013.05.12
- 鋸のケース、鞘を比較する 2013.03.19
- 枝打ちに適した鋸を徹底比較!後編 2013.03.17
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- N-1グランプリ、エントリー鋸発表! 2013.03.08
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