先日まで奥山で植林をしていたんですが、そのときの話。
その現場は、昨年植林したんですが(6000本ほど)、すべてシカに苗を食べられてしまい、今年もう一度植えていたんです。
植林する現場というのは、そういった被害にあわないためにネットや金網で現場全体を取り囲んであるんですね。
食害にあった現場も当然かこってあったんですが、人為的なものや周りから木が倒れてきたり風であおられたりしてネットに不備が生じて、そこからシカなどが入って苗が全滅してしまった、と。
向こうも必死ですからね。
で、ネットを直して、今年また植林していたと。
そうしたら現場にシカがいるわけですよ!
ネットを直したのに。
で、僕たちが植林したそばから苗をムシャムシャしてるわけ。
つまり、僕たちがネットを直していたときにはすでにシカは中に入っていたんですね。
広い現場だからわからなかったんです。
さあ、大変。
みんなでシカをネット際まで追い込んで行って、出入り口から追い出そうするんだけど、出入り口なんて発想は人間だけのものだからシカがなかなかそこから出てくれなくて、そのうちネットに絡まってしまいまして。
仕方なく、みんなでシカを押さえ込みネットを切りシカを現場の外に逃がしたんです。
シカはネットにかかっている間、いつものキーンという鳴き声ではなくて、低いうめき声を上げてるんですね。
なんとも言えないような。
やっぱりそういう状況で殺めるというのは、事実なかなかできなかったです。
後日、山のおっちゃんたちは「みんなのためだと思ってそんなん殺してくれな」というんですけど。
まだまだ山いきとしてアマイのかなあ。
で、話はすこし変わるんだけど、こんな話も聞いたんです。
村には獣を穫る檻がいっぱい設置してあるんですね。
主にイノシシ用だと思うんだけど、シカが結構入るんです。
で、猟友会の人に頼んで、しとめてもらうんですが、ある人が「俺は檻の中の獣は撃たん」と。
つまり、それは「狩り」ではないと。
こちら側からすれば、そんなん言わんと、ってことなんですが、やはり猟師のプライドというか気持ちが違うんでしょうね。
吉野だけではなくて、本当に全国的に獣害に悩まされていると思うんですが、なかなか一筋縄ではいかないですよね。
シカ肉ブームとか起これば、また状況は変わるのかも。
とりあえずウチの組合でも積極的な獣害対策を推進して行くようなので、そのあたりも今後書いて行ければと思っています。
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