木は折るもの
まずは画像を。
2つの木口が見えています。
樹種はエノキです。
2つの木口のうち左側が20年選手が伐倒したもので、右側が3年選手が伐倒したもの。
違いがわかりますか。
そこで、チェンソーの講師を長年勤めてきた小田桐さんの著書からちょっと引用しますね。
木は最後は折るもんなんですよ。どこを折るかというとツルを折るんですよ。
切るもんじゃない。「切る(セツル)」のではなく「伐る(バツル)」ですからね。
日本語だと、文字で書けば違いがわかるけれど、読み方は同じ「キル」でしょ。
英語だとfelling(伐倒)とcutting(切る)と、まったく別の言葉になるんですね。
著書のタイトルは『チェーンソー伐木の極意』なんだけど、僕はこの「切って倒すのではなく、折る」 という極意にシビれました。
cuttingじゃなくて、felling。
みんな覚えておこうね!
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コメント
コロナ禍のなかでも興味深い内容に感謝します。伐倒木口拝見しました。段差を付けずの追いヅル伐りでしょうか、20年携われた丁寧さが伝わってきます。さすがです。小田桐師範の「切るのではなく折る」という事、確かにそうですよね。私も木に向かう時、イメージとして立木のなかに縦横どれほどの「板」を残せば安全に寝てくれるのかと考えて、その板を「折って」います。
投稿: 西岡林業 | 2021/08/14 19:22
西岡林業さん、コメントありがとうございます。
「板」をイメージして、それを折る
これはわかりやすいです。
ゴルフのパットの練習をするときに、カップに入れるのではなく、カップに立ててあるビール瓶に当てるようにイメージすると良いと聞いたことがあります。
この板をイメージするのはとても良いですね。
僕も早速真似させてもらいます!
投稿: でき杉 | 2021/08/15 17:57