伐木のメカニズム
みんなが待ち望んでいた、知りたかったことがここに書いてあります。
受け口、追い口、ツルについてきちんとデータを示して考察してあります。
ここ10年でベストとも言える書物。
世界に通用する内容でしょう。絶対翻訳されるべき。
山仕事を始めて20数年。
もっと早くこの本を読みたかったよ。
ちゃんとデータをとって裏付けがあるのが素晴らしいし、ほんと納得できる。
これぞ名著。
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明治時代~現在に至る伐倒技術の変遷を読み解き、「受け口・追い口・ツル」の規定寸法の妥当性を試験・解析。
鋸断に失敗すると、どこにどんな力が加わり、どんな現象を招くのか。
伐木の力学的な原理を丁寧に解説。
安全で正確な伐倒を行うための「よりどころ」となる1冊です。
●本書で学べる主な内容
・国内の伐倒技術の変遷とその理由
・海外の受け口の形の意味
・ツルに加わる力と役割
・受け口角度の意味
・受け口の深さ─ツルとの関係
・追い口の高さ─裂けとの関係
・ツルの幅─裂けとの関係
・受け口の会合線が一直線にならないとどうなるか
・ツル幅が均一でないとどうなるか
・受け口会合線や追い口が傾くとどうなるか
(全林協ホームページより引用)
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来年、奈良県フォレスターアカデミーで講師を務める予定だけど、この本を使って講習したいくらい。
ほんと、みんな読んでみて。
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コメント
ネット上でこの方の論文など拝見して、こういう研究成果がもっともっと現場で知られて、活用されるべきだよなぁと思っていましたが、出ましたね!
現場のチェンソーマンが、この本に書いてあることくらいは当たり前に理解しているくらいになれば理想だなぁと思います。
教科書として最高だと思います!
投稿: 戸惑うペリカン | 2020/11/10 06:31
戸惑うペリカンさん、本当にその通りですよね。
ベテランが後輩たちに技術を伝えないという現場のベテラン問題が指摘されていますが、 そんなことを嘆く前にこれを読んで勉強するという人も出てくるでしょうね。
ネットで散見されるものがこうして一冊にまとまるというのは大変良いことですね!
投稿: でき杉 | 2020/11/11 17:50