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2020/08/28

地域の未来・自伐林業で定住化を図る

久しぶりに朝から雨が降ったので今日は読書三昧。

今日から1冊ずつ紹介していくよ。

まずは自伐林業を取り上げた本から!

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林業をやりたい方、定住化促進の自治体職員の方、必見!

  自伐(型)林業者や関係者、地方自治体職員など、全国17地域のさまざまな実践者に著者・佐藤宣子先生が取材・インタビュー。

 第1章は、定住化を図る地方自治体の取り組みについて解説。第2章~第4章は、地域で活躍する方々の技術、施策、経営、人材育成などの事例を対談形式で紹介し、続く「旅の考察ノート」で、各事例のポイントをわかりやすく整理し、解説しました。第5章では、訪ねた17地域39事例全体の自伐林業と定住化推進についてまとめています。
 家族、講師や師匠、仲間、委託者の山主さん、材の出荷先、応援企業、森林組合、NPO法人、行政職員など、林業関係者に限らず、さまざまなジャンルの方々の実践内容から、森林・林業・農山村地域社会を豊かにする工夫やヒントが見つかるはずです。
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自伐(型)林業もすっかり定着した感がありますね。

林業をやりたい時の選択肢が増えるのはとても良いことだと思います。

これから自伐でやりたい人たちに、ぜひ手にとって欲しいのがこの本。

全国での取り組みが紹介されているし、地域の受け入れ体制とかも詳しく紹介されています。

 

なにがいいって、著者である佐藤宣子先生の目線というか立場が実に平等なんですよ。

手放しで称賛することはなく、しっかりと問題点にも目を向ける。

そして、その眼差しは優しい。

バランスがいいんですね。

 

本書で紹介されている「半林半X」(半分林業、半分は別の何か副業的なもの)は多岐にわたっています。

ホント日本て広いんだなーって思います。

 

自伐型を支援する市町村や団体の取り組みも数多く紹介されています。

心強いよね。

 

森林組合や素材生産業者の目が届かない山林、山主さんてすっごく多いんですよ。

僕は樹上伐採(特殊伐採)で個人宅や寺社仏閣の山へ行くから、よくわります。

「これまで誰に頼んだらいいかわからなかった」って、ほんとよく聞きますから。

こういう人たちに届くことができるのが、自伐型林業と呼ばれているものだと思います。

 

自伐に興味のある人は、必ず目を通してもらいたい。

勇気がもらえる本ですよ。

 

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