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2019/11/30

木材の記念市を見てきたよ

今日はいつも出荷している木材市場の年に一回の大きな競りのある日。

仕事が早めに終わったので、いそいそと出かけてきました。

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それでは今回の競りの天辺を見ていきましょうか。

まずは川上村産のトチ。

いま広葉樹だと、トチがぶっちぎりで熱い。

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元側

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末側

これで立米100万円。

トチは白太に価値があるので、いかに広い板が取れるかが大事なようです。

あとは杢の有無ですが、こればかりは挽いてみないと。

 

かつての広葉樹の雄、ケヤキはもう厳しいですね。。

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僕らが出したのは太さの割に80年生ほどだったので立米7万円。

まあこんなものか。。

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ケヤキの天はこれで18万円。

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これは大きくて150年は行ってそうなしっかりした丸太でしたが、結局買い手がつかず。

厳しい。。。

 

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さて、お次はスギ。

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末側

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元側

立米50万。

これぞ吉野杉という完満、通直、目合いと色目。

川上村以外のスギでこの価格というのは、僕らも希望が持てます。

吉野林業地帯というのは川上村、東吉野村、黒滝村を指しますが、やはり川上村産の吉野杉は別格なんです。

 

ただ、良かったのはこのスギだけ、、、

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同じ山からでてきたもの。

少し細いけど、僕にはこれも良いように見えるんですけど、ここまで価格差があるとは。。

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こんな感じで並んでいて、1番手前が立米50万ですね。

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で、こんな感じで色が悪いと同じ山から出てきていても、もう一気に価格破壊。。

元玉で枝も打ってあっても、使い道がないんでしょうね。。

ちなみに、杉皮は山で剥いて、それも販売されます。

この丸太なら皮のほうが高いかもですね(汗)

 

あ、皮が剥いてあると、丸太の表面(白太)がどんどん干割れしてくるんですね。

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なので、立米50万のスギは競りが終わったと同時に業者に運び出されてました。

もう用途が決まっていて、干割れはさけたかったのでしょう。

 

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で、最後はヒノキ

 

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末側

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元側

立米100万。

やっぱり3ケタはいかないとな。

で、もう一丁。

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末側

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元側

これも立米100万。

なんかどう見てもネジレがあるように見えるんだけど、これは良いねじれらしい。

この2本とも同じ出荷主で、黒滝村から出てます。

やー、こういう木を育ててくれた江戸明治大正の先人に感謝しかないですね。

 

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これは次点の立米95万。

これは本当に素直にきれいに育ってますよね。

年輪をみても、木肌をみても、ほれぼれするような美しさです。

木口に枯枝が出てしまっていますが、出荷主さん曰く、木裏は2mくらい枯れ枝の跡があるということで、木口で隠す必要もないだろうという判断だったようです。

 

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で、ヒノキが続くんだけど、ちょっとこの2本を見てほしい。

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宇陀産

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大阪産

 

両方とも同じような曲がり。

木口をみてみよう。

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わかりますか?

宇陀産は立米70万で大阪は25万。

宇陀産なんてめちゃくちゃに曲がってるのに一本でいうと、余裕の150万円越え。

どうしてこの価格差か、元側から見てみよう。

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宇陀産

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大阪産

 

宇陀産の方はこれだけ暴れているのにアテがほとんどなくて、ど真ん中に心が来ていることがわかります。

対して、大阪産は心がかなり偏っています。

市場の人の話では宇陀産ヒノキは破風を取るのだろうということでしたが、それはそれはとんでもない迫力になるでしょうね!

僕的にはこの曲がりのヒノキをこの長さで出してきたことが驚きです。

少しでもまっすぐに見せるように、僕なら1番曲がりのきついところでバチっと切ってるに違いありません。。

 

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で、最後は僕らが山から出してきた材をみて、しっかり反省したいと思います。。。

ほんと、これだけ素晴らしい材のあとに恥ずかしい限りなんだけど、、

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2枚とも90年生くらいのヒノキ。

問題はこの伐採の時に生じる木繊維の抜け。

おそらく下方伐倒で伐倒スピードとチェンソーで追い込むスピードが合わずに、引きちぎられるように木繊維が抜けてしまっているのではないかと。

玉切りの時にも抜けてしまう時があるけど、その場合はせいぜい10センチもないくらい。

でも、伐倒時の元側の抜けは数十センチあるし、製材した時にもかなり影響があるから、本当に気をつけたいところ。

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あと、これは繊維の抜けじゃなくて、腐れね。

元から50センチくらいのところに白チョーク見えると思うけど、ここから長さを測っているので、まあ腐れは届いてないだろうということなんだけど、やっぱり見た目が悪い。

こういうところをきれいに仕上げておけば、もう一声競り上がってくれるかもと思うんですよね。

正直、この素材には僕も関わっているので、ほんと恥を晒すようで情けないんだけど、しっかり反省すべきところは反省しないとだめですからね。

最後のツメが甘いと、ほんともったいない。

 

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というわけで、みなさんどんな感想を持ちましたか。

やっぱり吉野の木は高い!って?

いや、これはほんとテッペンを紹介したんです。

今回のような記念市でもスギは本当に安かった。。

ついでに出したとはいえ、僕らの1番良かったスギがこの価格。

もっともっと勉強が必要です。。

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コメント

お久しぶりです!ご活躍はFacebookなどでバンバン目にしております!風の噂ではmont-bellの専属モデルになられたとか!?この男前!
で、材の価格なんですが、ケヤキ厳しいですか…。来週、お寺のケヤキを伐採予定なんですが、時代が悪かったですね。檀家さんに過度な期待をしないように忠告!ですね!

投稿: 荒川 | 2019/11/30 19:14

荒川さん、ご無沙汰しております。
専属モデルなってないですよーーーーーーっ!
カタログの写真に僕の名前が出ているのは、僕が写真を撮っているから。
専属モデルは僕の相棒くんです!

ケヤキに以前のような価格を期待するのは無理だと思います。
よほどの特需がない限り、ブームは去った感じですね。

ただ、皆さんまだケヤキが高かったイメージが色濃く残っているので、その誤解をしっかり解くこと。
それが大事。

投稿: でき杉 | 2019/12/05 21:46

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