アーボリスト基本テキスト
全国的に樹上伐採作業を行う人が増えてきましたね。
その基本的なテキストが発売されました。
アーボリストの国際組織・ISAがアメリカで発行した「Tree Climbers' Guide, 3rd Edition」。樹上作業者の手引き書として世界中で読まれている本です。その待望の日本語版が本書です。
「『ロープを使って木に登る』、『樹上でチェーンソーやノコを扱う』、『重たい枝や幹を吊り下ろす』といったアーボリスト、特殊伐採の作業は、どうすれば安全に行えるのか」
「樹木を痛めないように枝を切断して健康を維持するには、どのようにすると良いのか」
ISAでは、数十年間にわたり数多くの研究と現場実践を重ねてきました。本書はその実績をもとに、「なぜその作業方法か」「なぜ危険か」を示し、安全で適切な樹上作業の原則を300点を超えるカラーイラストで分かりやすく解説しています。
また、ISAやATIの認定資格試験のための学習ガイドでもあります。章ごとにキーワードや練習問題が設けられており、理解を深めるのに役立つ構成です。
(全林協ホームページより引用)
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タイトルをよく見て欲しいのですが、これは『樹木管理技術』について書かれています。
木に登る手順や、その道具について書かれているわけではないんですね。
樹木を管理するために必要な技術としてロープ、ノット、クラミング、リギングについても書かれていますが、樹木の生態や安全管理にも多くのページが割かれています。
まさに教科書といった体裁。
これだけで仕事ができるようにはなりませんが、時に立ち返る場所として手もとに置いておきたい書物です。
最近は動画やSNSで勉強して、樹上伐採で使われる道具や技術を取り入れる人も増えてきました。
それでは表面的な部分を真似る以上にはなりにくいように思います。
ぜひ、こうした基本書を手に取って、そうした道具や技術の背景や土台というものを学んでほしいな、と思っています。
そうして、みんなで安全第一で取り組んでいきたいですね。
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