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2018/06/12

芯腐れの受け口

このような受け口は初めて見ました。
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キャプションにはこうあります。
芯に腐れが入った木はツルが効かず非常に危険。そのときは、なるべく腐れの影響が少ない高い位置に写真のような受口を入れます。上から順番に2cm程度の間隔で徐々に伐り込みを浅くしながらアーチを描くように伐っていきます。処理する高さは一番上の切り込み深さの2倍以上が目安です。
(「新しい奈良の森づくり」FBページより引用)


そして、伐倒すると、こうなると。
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みなさん、どう思われます?
僕が実際に現場でこれをやるかと言われると、やらないかなあ。。
試してみようとは思いますけれど。
時間かかりそう。。。
いや、伐倒は安全第一。
どれだけ時間をかけてもいいのです。


「芯腐れ → ツルが効きにくい」ということで、受け口という空間を作らずに、木が倒れていく過程で「受け口クッション」で柔らかく受け止め、ツルの木繊維の手助けをする。
やり方よりも、こういう発想が生まれるというのが素晴らしいと思いません?
なんだよ、この受け口!っていう。

これまで通り一辺倒にずっと受け口は直径の1/3から、、、、ってやってきたわけじゃないですか?
いや、間違いじゃないし、それでいいんだんけど、「ツルが効きにくいんだから、こうやってみたらどうだろう」っていう発想がホント最高です。


伐倒は安全第一。
でも、こういうワクワク感も大事にしたいね。

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林業(チェンソー)」カテゴリの記事

コメント

本当に、発想が素晴らしいです。

安全第一と現場が考えても『事務方』は違います(うちの場合)。

「腐れ」や「曲がり」が根本付近にあったら、いつも通りに伐って『はい、下2mはバイオに』と、なるべく重量を取ります。


安全あっての林業なのに、悲しい日々です。

投稿: 山人 | 2018/06/15 05:26

山人さん、現場も事務もやはり安全が第一には変わりないと思うのですが、その意識の置き方が違うのかもしれないですね。

効率も大事ですが、余裕のある時、紹介したような受け口も試してみてください

投稿: でき杉 | 2018/06/20 17:06

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