天川村森林塾
この週末、奈良県天川村の森林塾に講師として参加してきました。
これは最終的には自伐型林業を目指して、チェンソーの扱いや小型重機での作業道のつけかたを学ぶものです。
ここで僕はチェンソーの取り扱い、伐採造材の担当です。
総勢20名を超えるメンバーが集まり、人材もとても幅広く天川村のヤル気と参加者の熱気が相まってとても良い雰囲気でした。
室内でのロープワーク。
まず、覚えるのは「もやい結び」と「丸太結び」。
午後からは選木作業。
一般的な選木、吉野林業における選木、スイス林業における選木方法を学びます。
吉野では現場に入るとまず初日にできるようにならなければならない、ロープの打ち上げ(投げ上げ)。
この作業を行うためにも、もやい結びは必ずできるようにならないといけないのです。
日付変わって二日目はただひたすら伐採を繰り返します。
受け口の重要性を知ってもらい、基本をしっかりと繰り返します。
間伐材は1mに玉切って天川村フォレストパワーへ搬出。
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このような講習会では、もう口うるさいほど安全装備や元玉切り、浴びせ倒し、一人作業、上下作業などの禁止事項を行わないように指導しています。
でも、これは僕は自分自身に言っているところもあって、ついつい面倒で暴走してしまうクセがあるので、みなさんに口すっぱく言いながら、自分の身を引き締めているということだったりします。
牽引の時に、伐倒線上からずれますが直引きしてしまうクセはなかなか抜けなくて、やはり軽量でピンを落としてしまったりしない使いやすい滑車を用意しないといけないなと反省もしています。。
参加者の皆さん、森林塾はまだ続くのでこれからも安全作業で頑張ってください!
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コメント
選木の仕方を、一般的な選木、吉野林業における選木、スイス林業における選木…と分けて行うのは良い手法ですね。
参加者側に自分の山で最善だと思う選木の手法を選択させる余地がありますし、これまで学ぶ機会がほとんどなかったスイス流の将来木施業の選木が学べる場にもなります。
一般的な選木というのは定性間伐ですか?それとも、定量や上層といった間伐も一通り伝えられたのですか?
投稿: 地方の犬 | 2017/11/16 08:30
地方の犬さん、初めまして。
この現場は定性間伐を行うという目的がまずあって、そのための選木でした。
そういえば定量についてはふれませんでした。
時間的な制限もありますが、考え方くらいは伝えるようにしたいですね。
来年以降の課題だー
投稿: でき杉 | 2017/11/17 22:28
写真を見るといわゆる列状間伐のように見えるのですが、
列状なら、一般的な3残1伐とかは面白くないので。
魚骨状とか葉脈状とかを織り交ぜてみると、ベストに近い感じになりますよ。
話的にも面白いでしょう。
余談ですが私最近暇なので、ゆーちゅーぶとかに投稿したりしてます、これで拙者もゆーちゅーばーですよ。(笑い)
投稿: gotoれす | 2017/11/22 20:03
gotoさん、ユーチューバーなの!
アカウント教えて〜
てか、探します!
投稿: でき杉 | 2017/11/29 22:04