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2017/06/30

林業下刈りのコツ、刈払機のコツ

先日、ブログにこんな質問が。

いつも楽しく拝見して勉強させていただいてます。今年から林業に転職して今、下刈をやってます。ただなかなかうまくいかなくてスピードが上がりません💦問題点としては、①苗を見つけるのが遅い事。②苗が2~3本分無いところが続くと、蛇行してしまう事の2点になると思います。何かコツ等ありましたら教えていただけたら幸いです。よろしくお願いします。

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さて、皆さんはどう答えますか?

これは植林地での下刈の話だと思います。


と、その前に「なかなかスピードが上がらない」とのことですが、まずはスピードを上げることよりも刈り残しのないようにゆっくりでも丁寧にやることが大事だと思います。
スピードは徐々に上がります。
先輩たちも最初から雑な仕事を覚えるよりも丁寧な仕事を覚えて欲しいと思っていると思います。


で、
①苗を見つけるのが遅い事

質問者の1年生さんは自分で苗は植えました?
それならどれくらいの間隔で植えたのかわかると思うんですよ。
もちろん植えてなくても、先輩に聞いたり、現場を確認すればわかりますよね。

僕は苗を見つけたらその周り1.5mほどは苗がないと判断して、一気に刈ってしまいます。
そして「そろそろ苗が出てくるはずだ」と予測して、そのあたりではいきなり草を地際から刈るのではなく、少し上の方から草を刈り払って行って苗を探しています。
見つけたら一安心。
その周りには苗がないとわかるので刈払機を大きく使って一気に刈ってしまいます。


②苗が2~3本分無いところが続くと、蛇行してしまう事

これについては余計な動きがあるからだと思います。
苗を探しているうちにリズムが狂ってしまうのでは。

僕らは現場の下方から横移動しながら上方へ刈り上がっていきますので、下刈中は横移動しているわけです。
この時、無駄な上下移動は極力しないようにしています。
足の運びは横移動のみ。
腕は伸ばしたり縮めたりしていろいろ動かしますよ。
急斜面ですからたとえ数歩でも上下移動すると体力を消耗してしまうんです。

ただ、もちろん岩場があったり刈りにくいところもありますから、上下移動がないわけではありません。


あと、同じところを何度も刈らないようにしてます。
切れる刃で刈り残しなく、腕の動きは基本的には一定になるように。
刈り残しがあると腕の動きや足の運びが乱れて、移動も増えてしまうし、刈り幅も一定にならず乱れてしまうのかもしれません。

苗を探しながらも一定のリズムで仕事をする。
下刈りは草をキレイに刈り取ることが目的ではなく、苗を健全に成長させることが目的なので、まずは苗を刈り飛ばさないことを第一に丁寧な仕事を心がけたら良いと思います。


最後に、、、
こんなこと書いてますが、当然僕も苗は刈り飛ばしてます。
特に1年生をお盆過ぎに刈るなんてことになったら、1日5本以上刈ってしまいます。
苗なんてどこにあるか全くわかりませんから。

ただ、僕のやり方だと草の上の方から探しながら刈っているので、根元から刈り飛ばしてしまうことはあまりなく、苗の上の方をスパン!とやる感じです。
この齢級なら完璧な直材にはならなくても、復活して樹木としては成長してくれるだろうと言い訳してます。

気をつけてはいるんだけど、20年選手としてはやっぱりスピードも大切にしたいんです。
ホンマ、スミマセン。。


と、これが正解ではないのですが、少しでも参考になれば幸いです。
何か気になることがあれば、なんでも聞いてください。


こんな本もありますので、参考にしてみてください。

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林業(刈払機)」カテゴリの記事

コメント

早速回答ありがとうございます❗明日も現場あるので、教えていただいた事を意識してやってみます。本当にありがとうございました

投稿: 1年生 | 2017/06/30 20:50

視線の置き場所なんですが、U字ハンドルで両肩バンドに限りますが、歩を進めた分だけ刈ることになるので、刈刃を観ずに、その先、広い範囲を把握する視点を持ちます。苗や切株とかの障害物を見つけたら、そこだけペースを落として幹振りを慎重にして、その間の安全なところはどんどん刈る。コツを文で説明するのは困難ですが、刃先近辺を追うより目も疲れませんし、ミスをだいぶ減らせます。遠くを観るというか、自分なりに視線をいろいろ変えてみると面白いですよ。

投稿: tetu | 2017/07/02 22:05

1年生さん、tetuさんコメントありがとう。

これから夏本番。
安全第一で作業進めていきましょう!

投稿: でき杉 | 2017/07/03 22:33

下刈りですか~ 私は近年 下刈りはご無沙汰しております。以前は、この時期 良くやってましたね。当然 私も初めの頃は無駄な動きも多く、作業効率も良くなかった記憶があります。刃を地面や石に当ててしまい、難儀していました。出来杉さんのおっしゃる通り、なるべく横移動に徹して、上下移動を少なくすること。また 刈り幅をなるべく一定にすると、蛇行も減ると思います。目線ですが、私は刃の少し前を見るようにしています。刈払機の重量をなるべくベルトに預け、刃で地きわを「なでる」ようにします。やたら、振り回す方もおりますが、どうしても誤伐や石等も切る可能性が多いと思うので、私は「なでる」ように、一定のリズムで竿を振りますよ。

熱い日が続きますので、ご自愛ください。

投稿: 13年目の素人 | 2017/07/11 21:36

13年目さん、いつもありがとう!
やっぱり下刈りといえば13年目さんになりますね。

1年生さん、読んでくれてるかなあ。

投稿: でき杉 | 2017/07/11 23:06

昔の記事にコメント失礼します!

自分は書いてある事は
一通り無意識にできるようになり
1日6時間「休憩あり」で
平均1人で3たん切れるようになりました。
ですがもっと速く切りたいです
他に色々意識してる所はありますか?

投稿: 2年目選手 | 2020/09/17 23:49

2年目さん、コメントありがとう。
まず言えるのは、もしかしたら出来高制かもしれないけれど、あまり面積にこだわらないこと。
地形は様々ですし、どんな天気の時もあります。
林業は「プライドをかけた競争」といったところがなきにしもあらずですが。。

で、もっと早く切ると言うことですが、答えは簡単。
大きな刃を使いましょう。
27cmくらいの改良3枚刃や一番大きいのは30cmくらいのがありますよね。
もちろん、同じスピードで刈ることが前提になりますが。

ただし、無理は続きません。
鼻歌でも歌いながら下刈りしましょう。

投稿: でき杉 | 2020/09/19 11:11

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