クレーンで吊り切りする場合のコツ
今日は久しぶりにクレーンを使っての吊り切りでした。
現場の様子はFacebookページをどうぞ。
んで、もうずっと前から気になっていたことをクレーン屋さんに聞いたんです。
それは玉掛けワイヤー(ロープ)をかける位置というか向き。
みなさん幹や枝にチョークすると思うんですが、その向きはどうしたらいいのか。
吊り点が完全な真上になくて少しずれていたり、片枝だったりして重心が傾いている場合があります。
真上にゆっくり吊りあげることができない。
そんな時に玉掛けワイヤーのチョークする点をどの向きにしたらいいのか。
・・・んと、話通じてます?
絵を描いてみました。
赤矢印の方へ材が動く(動かしたい)とします。
その場合は動く方と反対側へチョークの支点を持って来るということです。
(クレーン屋さんは、吊り点の位置や、切り離された瞬間にフックを動かすなどして調整するから、チョークする位置はどちら側でも構わないということでしたが、どちらかといえば図のようにしてほしいということでした)
理由は、カットした時に片枝や重心が偏っている樹はクルッと回ったり倒れこんだりする場合があり、動く側にあると枝や幹がクレーンのワイヤーに絡みやすいから。
んー、つまりザックリいうと動いて来る方にワイヤーがあると邪魔ということですな。
なので、枝をすべて下ろし、幹だけの場合は特に気にする必要はないそうです。
チェンソーの切り方とかは別の話ですよ。
樹の傾きや形状でチェンソーを一方向からしか入れることができなくて、チョークの位置が決まることはあると思います。
回ったり倒れこんだりしないように複数点で吊り上げるんだよ!という正解があるのはわかりますが、いろんなパターンがあるので、一つの考え方だと思ってくださいな。
吊り切りは奥深い。。。
で、クレーンの吊り切りについては空師・和氣さんの著書が詳しいけど、このネタについては記載がなかったです。
この本は技術書といってもいい内容なので、吊り切りをしたり、興味のある人は必読です!
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コメント
どうしても真っ直ぐ揚げたい時は2本掛けで絞りを対面にし、子と孫の合吊りします。
まぁどちらかと言うとチェーンソーで伐る場合はある程度開いて(傾いて)くれる方が楽ですけどね(^^)
投稿: 献石神楽 | 2017/01/19 09:46
献石神楽さん、僕らも太い幹(手が回らないような)を吊り上げる時は対面掛けにしますが、子と孫で合吊りというのはやったことがありませんでした。
考えたこともなかったなあ。
状況に応じてやってみよう!
投稿: でき杉 | 2017/01/19 23:45
息の合う熟練オペさんとね(^-^)/
段違いの対面合吊りだと、伐った後も自由に天地左右が自在に出来ますよね(^^)
ではご安全に!
投稿: 献石神楽 | 2017/01/20 07:19
献石神楽さん、ありがとう〜
投稿: でき杉 | 2017/01/20 23:14