フォレストリーダー研修3日目
というわけで現在フォレストリーダー研修を受けています。
現場でだいたい5年目くらいの班長的な感じの人が受ける研修なんですね。
僕は別に班長でもなんでもないし、5年くらいの経験というには歳を取り過ぎてますが、なんだか知らぬ間に行くことになっていたので参加しております。
んで、これまでいろんな講師の方が来て指導してくれてるんですが、3日目は諸戸林友の川端康樹さん。
もう有名な方なので、特に説明はいらないですね。
僕も話を伺うのは2度目でした。
まあ、とにかくパワフル、エネルギッシュ!
このギラギラした感じ、4000haを管理しているというより4000億を自在に動かすファンドマネージャー的なオーラでした。
それでは、簡単に備忘録的なメモを。
・生産性を上げたばかりに残存木が痛む。
間伐しない方が良かったのではないかという地域もあるのでは。
・世界どこでも道端で原木が100ドル。
日本もそうなった。吉野も銘木以外はそうなった
・ヒノキの皆伐は80年生以上。
プロセッサは皆伐でもつかわない。ヒノキの枝を落とせないから。
・間伐して長伐期に持っていくと機械の大型化が問題になってくる。
将来、道の拡幅が問題。
今後のことを見据えると基幹道があって架線集材ではないか。
・全部チェンソー造材。造材師一人が年間3000立方造材する。
何千万のプロセッサとどっちがいいのか。
補助金くれるから機械化するのが正しいのか。
・メンテナンスに関する考えが甘い。
修理には補助金がないことをもっと考えるべき。
・自分の山にどういうふうな価値があるか、現場が知らないといけない。
市場性があるか。
選木調査もせずに切って出してきてプロセッサでプツプツ。
・給料2000万欲しいと思ったら、山の資源価値をきちんと捉えること
・間伐では枝葉を持ち出すと残存木を傷つけるので出さない。
・職長がいて安全装備のチェックとかしないのか
ドレスコードはないのか
・安全重視だと若い子は安心して働けるのではないか
・個人的にはベンチャーバブルだと思ってる。
切って出して、みんな同じことしている。
視点を変えよう
チェンソー持って山に行くな。3人チームで苗を作るのが1番儲かるんじゃないの。
・
外国人「(植栽地を)囲うならハンターを育成したら?」
・
こんな植生だから下刈りしなくていいとか検討してるか?
草を生やしておいた方がシカは入りにくいのでは?
・それぞれの地域でどんな可能性があるのか、もっと探るべき。
みんな困った困ったばかりなんで、いまがチャンス。
いま、この段階でいろんなことを考えるべき。
チャンスがあれば一度海外の林業を見るべき。
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とまあ、本当はもっとたくさんのことを話しているんですが、とりあえずこんな感じで。
また来週からの研修も楽しみですな!
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コメント
川端さんの話はどれだけ聞いても聞き足りないですよね。何か気持ちの底から熱くなってくるというか。すごいエネルギーですね。来週からの研修もがんばってください!!
投稿: パイナップル頭 | 2016/09/05 20:35
お疲れ様です❗
こう言う研修は、速効性はなくても、自分磨きの肥やしになりますよね🎵
出来杉さんなら、フォレストマネージャー研修でも良かったのでは?
投稿: ウルトラ・キコリ | 2016/09/07 12:10
おー、パイナップル班長ありがとう。
つか、明後日楽しみにしてます。
前日夜、合流するかもです!
投稿: でき杉 | 2016/09/07 23:36
キコリさん、ありがとー
こういう研修はもう10年ぶりくらいなので、とても新鮮だし、何より当時よりも現場をよく知っている分、理解度も上がっていて充実してますよー
リーダー、マネージャーって段階を踏んでいくものなんですよね?
せっかく何で続けてマネージャーも行きますか!
投稿: でき杉 | 2016/09/07 23:41