難しい伐倒
樹齢数百年の枯れ杉の伐倒。
石垣(文化財)を壊さないように倒さなければならないので、養生してあるところへピンポイントで、しかもできるだけ衝撃が少ない形で倒さなければならない。
吉野最強の若き山師がどのように伐倒したのか。
クサビはここにまとめて置いてあるだけで、このようにして使ったとか、そういう意味ではないです。
結果はバッチリだったけれど、途中想定と違う動きをしたため、何故そうなってしまったのかを検討中。
というわけで、なにがなにやらさっぱりという人もいると思いますが、画像をよく見て色々と想像してみてください。
こんな段取りと伐り方は俺には到底ムリですね。
「道具と技」で詳細レポ、書きたいくらいだったわ。
全く残念なり。。
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コメント
こんばんは。興味深い画像ですね。
”想定と違う動きをした”、とありますが
もしかしたら、まっすぐ一直線に倒れずに時計回りに若干ねじれながら倒れた、と思ったのですが違いますか?
投稿: 通りすがり | 2016/03/25 20:20
こんにちは
現場人に 「細い木を突っ込み切りとクサビで倒す」(だったかな?)が ありましたよね。重心方向と違う方向に倒すときにやってます。
「切り株の写真」にも細い木?で、これに似た切り株が何件かありました。
でも こんな太いでやるなんて!すごーい!
投稿: kamikirimusi | 2016/03/29 13:09
通りすがりさん、素晴らしい読み!
元と切り株だけでそこまでわかるなんて、相当ですね。
ただ、実際はそう簡単な話ではなかったのですが、最終的にはこの継手はちゃんと機能して倒れました。
投稿: でき杉 | 2016/03/30 08:26
kamikirimusiさん、確かに「ガターカット」(彼らは「ちょんまげ伐り」と呼ぶ)の応用と言えますね。
斜面下部でこの受け口を作るには、相当な準備が必要なこともわかる人にはわかってもらえるかと。
しかも大きな木ですから、バーも相当長くないとできません。
到底、マネできませんね。
投稿: でき杉 | 2016/03/30 08:30
写真を見てなんとなくそう思ったのですが、まさか予想通りだとは。
木のサイズは違いますが、私もよく似た伐根を作ったことは何回かあります。枯れ木や洞のある木は生きている木より言うこと聞かなくて、タイヘンですよね。
投稿: 通りすがり | 2016/03/30 20:04
通りすがりさん、確かにこれを伐った人も相当神経をすり減らしたみたいでした。
ボロボロに枯れた直径100センチの杉で、周りを文化財の石垣に囲まれているという。。
大物ばかり相手にしている彼があれほど消耗している姿を見たのは初めてでしたね。
投稿: でき杉 | 2016/04/04 11:06