架線研修が始まった
奈良県吉野にて架線出材が表舞台から去ってどれくらいの時が流れたのだろう。
僕が吉野に来た16、7年前はすでにヘリコプター全盛だった。
それが、この材価の低下でヘリ出材ではさすがにコストが合わなくなってきたのだ。
ヘリコプター会社も3社あったのがいつの間にか1社になり、そこももういつ撤退してもおかしくないところまできてしまった。。
てなわけで、吉野地域の森林組合、事業体対象に急遽架線の研修が組まれる事になり参加してきました。
とにかく実際に張って現場でがんがんやってみよう!ということです。
初日の今日は、座学とワイヤーのアイ加工と繋ぎかた。
それに木の高いところで胴綱で身体を安定させ両手を使えるかどうかのチェックでした。
講師の先生は、この吉野において50年以上架線を貼り続けてきた方。
72歳とはとても思えない力強さに声の張りと身のこなし。
やっぱり山いきはこうでなくちゃな。
あ、今回実際に張るのは、ホワイトボードのエンドレスタイラーではなく、ダブルエンドレスです。
講師の先生愛用の移動式集材機。
この集材機は荷台に固定されていて、このまま作業道へ入っていきサイドブレーキを引き、スナビング式でちゃっちゃと搬出するらしい。
すごいな。。
午後からは約10年ぶりのアイ加工で変形割刺し。
スパイキを差す段階でもうわからない。。
やっぱやらないとダメだな。
で、エンドレスはロングスプライスでつなぎます。
このやり方ももちろん忘却の彼方。
なんとなく雰囲気だけは覚えてたけど。
というわけで、週明けから現場で実際に張っていきます!
雨降らんといて〜
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コメント
こういう市井の達人、eですよね~。
普通の佇まいなのに 現場でめちゃくちゃできるからカッコいい!
でも だんだん彼らの年に近づいてきてる自分がいるんですよね。
次はあんたの番だといわれるようにしないといけないなと思いつつ・・・・も
その次の出来杉さんの世代にお願いしないといけないかなと。。。。(-_-;)
投稿: e | 2015/09/01 21:05
eさん、そんなことないですよ。
30代が切ることのできなかったワイヤーを70代のおっちゃんがフンッて切ってましたから。
50、60代なんて山の世界ではまだまだなんでしょう。
僕も新鮮な気持ちで山に向かうようにしないと!
投稿: でき杉 | 2015/09/02 22:29