森林の仲間
連休皆さんいかがお過ごしでしょうか。
行楽シーズン、旅行に行かれている方も多いでしょうね。
もちろん僕は仕事です、はい。
でも、とっても楽しい仕事でした◎
三重県の森林施業NPO法人 森林の風で研修会の講師をしてきたんです。
テーマは「チェンソーの取り扱いの基本の再確認とチームワークによる伐倒」
このNPO法人 森林の風は80代のベテランから20代、30代のうら若き男女までいろいろな技術をもった人たちが集まっている森林施業集団なんです。
なので、ベテランと経験の少ない人たち4〜5人でチームを組んでもらって、どのようにしたら楽に安全に早い仕事ができるか、一緒に考え取り組んできました。
普通、ベテランの人が伐倒を担当して、牽引役は経験の少ない人になりがちです。
でも今回はベテランさんにはなるべく伐倒は控えてもらって、「これからがんばる人」に伐倒役をお願いしました。
中長期的にチームとしての作業量や安全性を高めていくためです。
↑伐倒後にベテランの方が、光の差し込むようになった空を見上げるように話していました。
良い光景ですよね。
木を上手に倒すことが目的じゃないもんね。
木を倒すことによってもちろん立木が材木になるけど、暗い森に光が差し込む。
森林の機能を回復させる、これも大事な間伐の目的です。
それをきちんと後輩達に伝えるベテラン。
美しきチームワークですよね。
森で一緒に作業する、汗を流す、考える、相談する、助けてもらう。
お弁当の時間のたわいもないおしゃべり。
そんな仲間がいる。
やっぱり森林(もり)の仲間っていいなと、今回講師として参加してしみじみ思いました。
これからも楽しく安全に作業してもらえる一助となれたかなあ。
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コメント
出来杉さん、2日間お疲れ様でした。
本当に良かったと思える講習でした。
話題は豊富だし、内容は実践的だし、
こんなに気分よく納得できた講習はめったにありませんでした。有難うございました。
また、伐倒で空いた空の話の続きで、杉はもっと広くても一本立ちできるが、檜は枝が少し触れ合うくらいでないといけない等の木の性格の話を先輩から聞けて良かったです。
次回の講習も楽しみにしております。
チェンソーアートの指導もよろしくお願いいたします。
投稿: rimorimo | 2014/11/25 19:43
rimorimoさん、おつかれさまでした。
参考になるところがあって良かったです◎
チェンソーアートの時間がなかったのが残念でしたね。
それはまたのお楽しみと言うことで!
投稿: でき杉 | 2014/11/25 21:40
山に光を入れる!大切な事だと思います
いい写心ですね!
信州伊那谷でも、鬱蒼として光の入らない人工林がアチコチにほぼ放置されています・・・
投稿: たっきー | 2014/11/26 06:28
たっきーさん、どうもです。
放置林は全国共通ですよね。
今回のような環境教育にも力を入れているNPOが実際に現場で作業をする例は今後、どんどん増えてくると思います。
投稿: でき杉 | 2014/11/26 21:47