「道づくり技術の実践ルール」
本の紹介ばかりになって申し訳ないんですが、雪で現場に出れてないので勘弁を。
今日はコレ。
日吉町の湯浅氏の新刊です。
まずは、全林協のサイトから引用します。
著者・湯浅勲氏自身の道づくりの実践の中での手痛い失敗例「自然が教えてくれた道づくりの怖さ」をはじめとして、さまざまな道づくりの失敗例を紹介 しています。現場での失敗経験から学び、現地の検証を経て獲得した経験則を、現場での道づくり技術の実践ルールとしてまとめたのが本書です。
路網計画と基本設計、踏査と施工、路網の技術点検などについて、実際の場面での道づくりの要点を示しながら、現場でどうすればいいかを具体的に紹介してい ます。壊れない丈夫な道を入れるためには、日本の地質構造、土質を理解した路網配置、施工方法の選択についての理解が必要です。これらの理解を進めるため に、本書4章で、東京大学の酒井秀夫先生が多くの写真を使って分かりやすく解説しています。
また、道づくりにかかわる技術者へのメッセージとして「プロ技術者としての仕事観、人生観」も紹介されています。
失敗の代償はあまりに大きいもの。それを避ける貴重なアドバイス集です。本書は、林業の道づくりにかかわるすべての方にお読みいただきたい一冊です。
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さて、湯浅さんの本ということで、今回もまっすぐでとっても熱く読者に語りかけてくれています(特に5章!)
道づくりにおいて数字をもってなぜダメなのか、どうすればよいのかきちんと説明してあります。
実際に道を付けている人にとっては目から鱗であり、また耳が痛く感じる人もいるのではないかと思われます。
「これだけは必携!」という本のタイトルにもなっているんですが、まさにその通りだと感じます。
僕は「道付け班」ではなく、たまに丸太組みなどを手伝いに行く程度なので、この本の真価は判断できません。
ただ、この本を読むと道に関わる技術者(そう! 作業員ではなく技術者!)は重機の扱いだけではなく、地質を読み10年20年いや半世紀先まで、この道がどうなるか予測しなければならない、少なくともその努力はしなければならないのだと思い知らされます。
にしても、正直、僕のような現場に転がってるただの石ころみたいなものには
「だからまず山をきちんと理解する、基礎を勉強して、やってはいけない事と、やってもかまわない事を整理して、誰かがどこかできっちり教えないといけないですね。本来、フォレスターがしっかり技術指導できるのが理想です」(P184)
フォレスター? 奈良、吉野にいるの?って感じだったり、
「今いろいろな研修や、全国から集まっていろいろな会議があります。(中略)私は真剣な技術者同士が、一堂に会して、さまざまな場でディスカッションする機会を設けることが非常に大事だと思います」(P199)
えっ、そうなの? ウチのオペレーターに声はかかってるのかな?
「林業技術者の情報ネットワークですね。情報化社会、ツイッターとかフェイスブックとか、色々ありますが、どこかで情報を収集蓄積する仕組みがあっても良いと思います」(P207)
「隗より始めよ」という言葉もありますが。。。
こういうのはガチで取り組んでいる人がどんどん情報を発信していかないとダメだと思うんですよね。
いまならFacebookがその役割を果たしているかなあ。
といったような「石ころ」にはちょっと縁遠いなあ、という感じもあったりしましたが、道づくりに関わる人や職員さんは啓発されるところ多いにアリだと思います!
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コメント
そうか・・・出来杉さんは石ころだったのか --;
まだ40前だった・・・かな?
オイラ、フォレスター(官でなくて)なんてもんがどんだけ~有難いか知らんけれどね、勉強続けてる奴ってのは「資格」なんか振り回してる連中よっかずっと頼りになる先が伸びるって見てきてるんよね。
だから67過ぎてもまだ勉強してる。
若い者に負けちゃいらんねえと思ってさ。
投稿: 木挽屋次郎 | 2013/01/18 09:09
僕は60歳で引退することを決意しているのですが、木挽屋さんを見ていると、その決意が揺るぐことがあります(*^-^)
いま、68歳の山いきのおっちゃんと現場に入っていますが、僕らと同等以上の仕事っぷりです。
「わしは75まで働くつもりや」
僕の決意がむなしくなります。。。
投稿: でき杉 | 2013/01/18 22:19