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2012/12/04

樹木と剪定

12月ということでキリキリと忙しくしております。
今年はデスクワークがなにかとあるので、ブログの更新が減ると思いますので、よろしくです。


さて、先日ある神社で樹高を低くする(断幹)という仕事をしまして(ブログの記事はこちら)、技術的には難しくなかったのですが、樹木に対してこのやり方が良いのかどうなのかが大変難しかったんです。
地元の方達と意見を調整しながら、切り過ぎて枯れてしまったらいけないし、かといって切らなすぎるのもよくないし、答えのないまま作業を終えたような感触が残りました。

これが特伐屋の限界なのかと。
アーボリストと呼ばれるレベルまでは望まないけど、なにか判断の基準となるようなものが必要だな、と。


で、なにか参考になる本はないかとamazonで2冊購入。



これがまさに目からウロコで。
なんでもっと早く読んでおかなかったのかとページをめくるたびに後悔です。。

正直、こういう本て小難しくて読みにくい物かと思っていたのですが大間違いで。
勉強しなきゃいけないのかと思ってたんですが、そんなことはなく、より身近な物で普段の山仕事にも十分役に立つ物でした。


『自然風剪定』のほうは庭師さんが「木にとっても『切られたように感じない』剪定」方法を詳しく書いてくれてます。
もちろん庭師さん目線で書かれた本ですが、「正しい枝の切り方」「大枝の吊り切り法」「高木を低く仕立て直す方法」も書いてあり、これにはびっくり。


『診断と手当て』にはこう書いてあります。
「この本を読むと樹木の言い分がわかるようになり、寡黙な木が雄弁にみえてくるでしょう」
まさにこの通りであって、『診断と手当て』というよりは副題の「木を診る 木を読む 木と語る」の方がしっくり来る感じです。
こちらは具体的な枝を切る方法は少ないですが、どこをどう切れば良いかなどはしっかり書いてあります。
僕は主にスギヒノキを相手にした山仕事が中心ですが、それでもこれは勉強になりました。



他にもなにか良書はあるのかもしれませんが、とりあえず何か指針となるような種は得る事ができたかな、と。
あとは実践を通してしっかり芽を出して、実を結ぶようにがんばらないと!

皆さんもなにか参考にしている本などありましたら教えてください!!


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林業(skyteam)」カテゴリの記事

コメント

こんばんは!

私も剪定を勉強するため本を探していたんで読んでみます!

ちなみに街路樹診断協会の樹木の危険度診断入門を読みましたが私にはよくわかりませんでした。

それよりhttp://www.yoshimura-zouen.co.jp/sentei123.pdf#search='樹木の剪定講習' 
がわかりやすかったです。

そういえば上伊那の某講師が将来的には剪定の講習をやると言っていたので期待したいですね~!

投稿: ヨーイチマン | 2012/12/04 20:25

僕も以前この2冊を本屋で見つけてあわせて買いました。職人目線と学者目線、対比して読むとおもしろいです。
それとアメリカから輸入した剪定の基本をまとめた冊子も参考にしています。「やってはいけない」を明確に書いてあるので分かりやすいです。

総じて剪定はきめ細かい、継続的な手入れが大事なので、僕ら伐採屋の手に余ります。でも基本的な事は知っておきたいですね。

投稿: だん | 2012/12/04 22:43

ヨーイチマンさん、どもー

PDF見ましたが、「自然風剪定」と同じ図があるような。。
内容はPDFと「剪定」と同じですが、やっぱり本の方が読みやすいですよ。


上伊那もそういう講習始めるのか〜
アーボリカルチャー講習会なら当然の流れなのでしょうね。

投稿: でき杉 | 2012/12/04 23:36

だんさん、先日はどもでした。

この本いいですよね〜
いまちょっと英語は満腹状態なので、洋書までは頭が回りません。。


こういう本を読んでみて、アーボリストというのは本当に高いレベルだなと改めて思いましたね。
オレは特伐屋としてがんばるしかないな〜

投稿: でき杉 | 2012/12/04 23:41

おぉ〜っと
特伐屋とアーボリストとの垣根を
自分で作っちゃうのはもったいなく
ないですか?お客さんから求められ
るレベルは同じだと思うんだけど。
そこは、連携して実践して反省して
改善して死なないように(笑)
実績を積み上げていくことが必要
なんじゃないでしょうか?
最近、別のことで勝手に垣根を作って
いるケースがあって残念なことが
あったので特にそう思います。
どもども。横やりスンマセン

投稿: 祝い杉 | 2012/12/07 21:42

おはようございます。

僕は仕事柄、植木剪定は毎日のようにやってますが、最近めったにありませんが植木仕事にロープクライミングを使ったりもしてます。

従来の幹乗り剪定だと、手の届く範囲で妥協している切り方が目立ちましたが(この辺で個人的な差が出る)、ロープクライミングを使うとより広範囲で剪定でき、妥協の度合いが減ってくるというか、個人的な差が減るような気がしました。

そして、剪定の本は何冊か持っていますが「樹木の診断と手当て」のような本は持ってないのに気づきました。僕も購入してみようと思います。

投稿: よし | 2012/12/08 06:38

 私は自分の施業をトレースして学ぶというスタンスでやってきましたけれど、良い指導書をちゃんと読み取る上でも、自分が処理した木のその後の姿から学ぶというのが本道だろうと思います。
 そういう意味で、若い世代のみなさんが裏山椎ですが。
 細かい事のようですが、簡易な書籍では たとえば針葉樹・広葉樹のアテの話もウソに近い間違いを平気で記述してますね。
 木の根元をよく見れば、時に、不定根が見事に発達し腐り去った幹の部分を補強して余りある樹木に成長しているような事も自分で確認できたりするわけです。
 まあ、アーボリストのテキストで最初に学ぶのは根系の意味ですし、SRZとかTPZという常識が国家規格に取り込まれているむこうの世界と日本とでは随分な違いがあること、間違いはないと思いますが。
 とはいえ、書籍はあくまで大雑把な知見の集まりですし、本質に迫ってるなあと感じる事の多いシャイゴさんの本も、対象にしているのは欧米の樹木の事ばかりです。

 日本の森は日本の樵が知恵を尽くして守り育てるんだという気概が欲しいなあと そんな事をかんじましたですよ。

投稿: 木挽屋次郎 | 2012/12/08 07:44

祝い杉くん、ども〜

いや、垣根もなにもアーボリストと特伐屋はまったく別の職業だもの。
空師とも違うし。
結果は同じにみえてやっぱり中身は全然違うな〜

もちろん、お互いが学び合って行ったら良いと思います!

投稿: でき杉 | 2012/12/08 22:09

よしさん、こんばんは〜

こういう特伐やアーボリスト講習に行くと、植木屋さんがたくさん来てますよ。
本当に凄い勢いで増えているなあと感じてます。

こういう接点で業種を超えて交流ができるのはとても良いですよね!

投稿: でき杉 | 2012/12/08 22:13

木挽屋次郎さん、ありがとうございます。

「SRZとかTPZ」を検索したけど、分かりませんでした。
申し訳ないです。

>自分が処理した木のその後の姿から学ぶというのが本道だろうと思います。

確かにそうですね。
そしてこれが一番おもしろい!

結局、本を読んでも頭に残るのは実際に現場で見た樹木と重なる事項ばかりですからね。

事件は書物で起きているんじゃない、現場で起きているんだ!

投稿: でき杉 | 2012/12/08 22:27

こんばんは~

今年は僕もいろいろ経験、勉強させてもらいましたが、最後は経験・・・で判断ってなるんでしょうね~。勉強に行った先でも結局は答えは教えてもらえなかったですし、こんな状態の樹は大丈夫?ってのも最後は経験なんでしょうね~。まだまだ勉強しなきゃイケませんね~(ノω・、)

投稿: horo | 2012/12/09 21:46

 あまり難しい事はわからないって、相変わらず4年前のブログと同じ感想をつぶやいたりしてますが(笑)
 SRZとかTPZとかについては、オンラインで簡易計算ができるようになってます。

http://pabllo.cocolog-nifty.com/kobikiya/2010/03/post-7f1d.html

 根系の保護についての目安をDBHから算出できるようになってます。

 http://www.treeworld.info/tpz-srz-as4970-online-calculator.html

 こういう記事をみて、これは造園屋さんの知識だオイラには関係ないや とか、あれは上流とかこれは下流とか、若い世代の人たちって、自分に都合の良いところで線をひいてしまって片付けることってないかな。
 もしかしたらそういうスタンスが林業衰退の原因のひとつになってるかも知んない なんて感じることがあります(汗)
 

 

投稿: 木挽屋次郎 | 2012/12/10 11:15

某森林組合の講習でご一緒した川崎の植木屋です、ご無沙汰しています。
さて、剪定作業を日々していますが植木屋がやる作業ではその樹木が植わっている場所やどのような意味で植わっているかで判断するので、剪定の種類はかなりバリエーションをもってきます。
茶庭に合うような剪定なのか、山の雑木のように扱うのかなど幅がありますので。
僕はアーボリスト的となってくると範囲が更に広がり枝下ろしの要素が強くなってくると思っていますが、そうなってくると剪定の方法もですが、作業時期も大事になって来ると思います。それこそ樹木の生理を知る必要があるのかなと。

まとまりが無くなってしまったのですが、剪定では枝の流れを意識したら自然な枝が見えてきますよ。

お勧めの本は最近出ました庭の世界では雑木の庭で有名な「平井孝幸さんの図解 自然な姿を楽しむ「庭木」の剪定」はいかがと。今までの剪定本とは少し違っています。細かい所までは追求されてはいないですが考え方などに参考になるかと思います。

投稿: トモ | 2012/12/10 18:14

horoさん、どもです。

僕の知っているアーボリストさんだと、その現場に一回入って終わりという事があまりないんですよね。
何年も継続して定期的に手入れして行く。

そうやって蓄積されて行くものがあるのでしょうね。


投稿: でき杉 | 2012/12/10 21:11

木挽屋さん、詳しくありがとうございます。
って、2年前の記事ですね。
僕も読んでるはずなのに、英単語に拒否反応を起こしていたようです。

DBHにもギョっとしましたが、これはリンク先で解決しました。一安心。


>自分に都合の良いところで線をひいてしまって片付けることってないかな。

いや、むしろ林業は線を引く人が95%でしょう。
林業もとっくに限界突破してますんで、僕もなんとかもがいて特伐に手を出していたりします。

ロープクライムが縁で造園や樹木医さんと知り合う事ができたので、こういう知識と技術を増やして行きたいと思いつつ、そんなことをやってるとますます林業が衰退するような。。。


投稿: でき杉 | 2012/12/10 21:42

トモさん、大変ご無沙汰しております。
またいつかお出会いしたいですね。

>作業時期も大事になって来ると思います。

これは難しいなぁ。。。
いつでもいいと言われる仕事もありますが、基本的に緊急性をともなった仕事が多いんです。

リギングの技術的には最低ラインはクリアできてきたんで、これからは樹木に対してのアプローチをきちんと勉強して行きたいですね。
といっても現場の数もしれているので、なかなか難しいですが。

一歩一歩やっていかないと。

おすすめの本も書店で探してみます!

投稿: でき杉 | 2012/12/10 21:51

特伐屋ってどういう業種なんでしょうか?

普段は林業してて、知り合いか誰かから
要請があったら、持ち主の指示通り、
大きい木を伐る作業をする人たちのこと
でしょうか?

林業でも樹木一本ごとの生態を観察する
力が要求されると思うのですが
どうでしょうか?
選木作業のときは必ずよく見ることが要求
されると思いますし、次の一手でケヤキを
植えてるところなんかもありますし
ホンマにココにケヤキ植えてええんかな?
とか思うんじゃないですか(笑)
林業はいろんな攻め方があると思うので
まさに「出来杉計画」の構想がピッタリだと
思うのであります。

ついでに誰が「特殊伐採」って言い出したんだ!
と業界を震撼させているブログ記事を転載
させてもらいます(笑)
http://ikoma.cocolog-nifty.com/moritoinaka/2012/06/post-5043.html

投稿: 祝い杉 | 2012/12/11 07:50

祝い杉くん、ども〜
昨日は王寺で王子(14代)に出会ってました。

特伐っていったらまさに祝いくんの言う通りじゃない?

で、アーボリと特伐もまさに田中さんの言う通り。

特伐屋がアーボリカルチャー云々は語れないな〜
最近、周りで樹木医を取る人が増えてきたけど、
やっぱりそういう勉強が必要だと思うね。

ま、オレは特伐屋でもアーボリストでもなく、山いき(しかも小石)です。。。


投稿: でき杉 | 2012/12/12 17:25

今、王子と飲んでます(笑)

投稿: 祝い杉 | 2012/12/13 02:16

26時! みんないたのかな〜
そっちに参加しても良かったな。

投稿: でき杉 | 2012/12/13 19:01

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