やっと「伐木造材術」が出版されたよ
『伐木造材術』って言われてもよくわからない人も多いでしょう。
元は洋書の伐木造材について書かれた初心者向けの本なんです。
内容の分かりやすさから、翻訳出版を望む声が出て、それを全林協さんが実現させたというわけですね。
伐木造材の完全ガイド。
本書はプロの伐木作業者はもちろん、自伐林家、熱意ある林業ボランティアにも読んでいただけます。林業現場や里山で、伐木や造材作業を安全に首尾良く実施するために欠かせない実践的な情報が満載です。 200点以上の図を用い、作業開始前の準備、3段階の手順を踏んだ伐木、難しい木の伐倒、枝払い・玉切り、薪割りや薪積みの方法などを段階的に説明しています
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詳しい内容はリンク先を見てください。
これまで外国の伐倒方法というと、チェンソーメーカーがいろいろ講習会を開いたり、スチール、ハスクのチェンソーの取扱説明書に書いてあったり、もちろん全林協からも特集が組まれた本が出版されていました。
そして、これが決定版になると思います。
ユーモアあふれる文章に豊富な図解、洋書の雰囲気いっぱいでわくわくした気持ちで読み進める事ができると思います。
なんといってもかかり木の処理について図を用いて分かりやすく書かれているのがいいですね。
日本のかかり木処理の「あれはダメ、これはダメ」ということはまったくないです。
きちんと使える技術が説明されてます。
また、風害、雪害でやられたような木の伐倒方法もしっかり書かれています。
もちろんそんな難しい木ばかりの解説じゃないですよ。
安全への配慮とその準備、受け追いの作り方といった基本から丁寧に書いてあります。
ここまで1から10まで書いてあるのは、まさに驚きです。
著者は本当に凄い。
難しくは書いてないです。
読み物として読める「柔らかさ」があります。
これは著者の表現と翻訳者の努力ですね。
実は僕この本、洋書で手に入れて仲間と協力して自力翻訳してたんですよ。
僕の翻訳と、今回出版された本を比べてみると、本当に上手に翻訳されているのがよくわかります。
独特な用語、例えば「ダッチマン」「バーバーチェア」なんかもそのままカタカナで表記しているのが良いですよね。
日本語にしにくいですもの。
この本、やっぱり買いですね。
末永く売れ続ける本だと思います。
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<参考図書>
これは「教科書」といった感じ
北欧式伐倒が紹介されてます
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コメント
こんばんは
久々のコメントです
「伐木造材術」がやっと発刊されたんですね
でき杉さんからの紹介で原書を手に入れて読んで(見て)ましたよ。
英語はチンプンカンプンだけどイラストと単語で7~8割は理解できたかなぁ
翻訳本が出来るって聞いて長いこと待ち望んで・・・・
早速ポチッとしますね
「道具と技Vol7」も待ち遠しいです~
投稿: ランカスター | 2012/10/01 21:03
「道具と技Vol7」はとっくに発売されてたんですね^_^;
2冊とも注文しました。ありがとうございました
投稿: ランカスター | 2012/10/01 21:12
「翻訳」というと、こんなのはどうですか?
http://www.youtube.com/watch?v=Ui51hwJj8nw&feature=youtube_gdata_player
台風の支援のお礼も伝えているのですが、
吉野弁で解説すると理解が広まるかもしれませんネェ
投稿: | 2012/10/03 12:57
さっきのコメントは祝い杉でした〜
伐倒造材の教材ビデオで
吉野弁でアテレコしたら面白そう
「そんなハデなジャケット着ないやで、
ヤマイキはやっぱり白いカッターシャツやで」
てな具合に。。。
投稿: 祝い杉 | 2012/10/03 13:00
ランカスターさん、おひさしぶりです。
翻訳本、予定より1年遅れの発刊です。
それで今分かったのですが、昨年の夏にこの本翻訳しまして、洋書を購入してくれた方に自力翻訳のファイルを送らせてもらったんです。
ランカスターさんにも送ったはずなのですが、どうやらうまく送れてなかったようですね。
いま読み返してみると、我ながらぎこちない訳で思わず苦笑いです。。
「vol.7」は次の記事で紹介します!!
投稿: でき杉 | 2012/10/03 21:01
祝い杉くん、どもー
十津川弁って、関西弁、吉野弁とも違うね。
にしてもおもろいこと考えるヤツがいるもんだわ。
でさ、「ハデなジャケット」なんだけど。
山いき改め、フォレストワーカーはやっぱり安全性を備え、かつオシャレな格好をして子供達に憧れられるようにならないといけない、っていうのはどうなの?
オレはやっぱり手ぬぐい、ヤッケ、地下足袋の三種の神器は外せないんだけど。
投稿: でき杉 | 2012/10/03 21:08
ヤマイキってのは
学校の勉強せえへんけど、体力と運動神経が良くて賭け事に強い
集落の中で番長格の人間がなるもんでしょ
そんなイマドキの何ちゃらフォレスターに日和ったらあきません
ある年齢に達したら出来杉さんも白い カッター シャツに
黄色い『HBー101』の帽子かぶったヤマイキさんになってください 。
そんで命かけて200年生の伐採もしてください。
人間だけ安全を確保したトコロから何倍も生きている木と勝負するのは
アンフェアです。
ほんで、不運にも伐採の時に事故で死んだら
「やっぱり木に連れていかれたか、木にはカミさん入っとるもんなぁ」
「K滝村の若い子が伐採の時に巻き込まれた木」
と銘木市でささやかれて、その山主に恩義のある製材屋さんが
かなり高めで落札して
「やっぱり吉野の木は高い」
という評判を維持していく人柱システム(笑)
ちょっと暴走族のリーダーが事故死してカリスマ化していく現象と
似ていますが、やっぱりそれはダメです。
MotoGpのレーサーのように安全性の高いレーシングスーツ着て
子供の憧れになるようなヤマイキになってください。
ところでKカミ村に世界でレーサーしてるヤマイキいるの知ってる?
カッコだけではなくて地域のヒトに積極的に森の説明しているから
「憧れられてる」という側面もあると思うのですがねぇ
通勤電車の中で書いているので長くなりました(笑)
投稿: 祝い杉 | 2012/10/05 07:26
祝い杉君、どうもありがとー
山いきは番長格なの?!
ふむふむ。
でも、黄色いあの帽子だけは勘弁してくれないでしょうか?
山いきレーサーさんは知らないな〜
でもそれ凄い。
山いきでそれだけ余裕があるのが凄いわ。
通勤電車か、オレはもう縁がないなあ。。
投稿: でき杉 | 2012/10/05 23:35
待望してた訳本を購入し、早速関心あるところから見てるんですけどね。
やはり気になる訳がありますね。
でも まー結局、読み手が分かれば いいとも思うんだけど、ちょっと違うのでは・・みたいなところもあって。
少しまとまったら報告しますね。
投稿: e | 2012/10/09 21:37
eさん、いつもお世話になっております。
僕は一通り目を通し、自分の所を重点的に確認しましたが、一カ所気になったくらいで、あとはうまく訳しているように思いました。
いま翻訳はストップしていて、目立てのマニュアル作りに注力してます。
シンプルかつ使える内容にしたいです。
投稿: でき杉 | 2012/10/09 23:01