« メタセコイアのその後 | トップページ | チェンソーのオイル漏れ »

2012/08/23

鎌で下刈り

というわけで、こんな感じです。
Ts3v0205_3

鎌で下刈りするのは何年ぶりだろう。
5年くらいかなあ。

写真の鎌の柄は自作でカシ。
丈夫だけどやっぱり重いわ。
仲間は杉や檜で作ってます。


この現場は今年苗を植えたので、まだ苗が小さく草に埋もれてしまうため刈払機だとどうしても誤伐する確率が高くなります。
なので、多少時間がかかっても鎌で刈った方が結局は良いと。


そもそも僕らは下刈りは鎌で刈る事が多くて、刈払機は現場内の歩道周りを刈るのに使うくらいです。
というのも、1町歩6000本ほど植わっているので、苗と苗の間隔がせまく(だいたい90cm間隔)機械を有効活用できないんですよね。
まして草に埋もれていると苗を探しながら刈ることになり、機械のスピードは一気に落ちます。
鎌ならそんなこともないですから。


砥石でシャコシャコ研いで自分の思い通りの切れ味になった時は最高!

あ、砥石は天然物の青砥を使ってます。
深い意味はなく、欠けたヤツを貰ったからだったりする。。

|

« メタセコイアのその後 | トップページ | チェンソーのオイル漏れ »

林業(四方山話)」カテゴリの記事

コメント

すごい!
竹の柄なんかどうでしょうか?
ヘクタール10000本の現場があったらみたいのですが
あえて徹底的に「吉野林業」してやるというのも
他の人がやらないことなので生き残るにはアリだと思います。
そうなるとカマで下草刈りや砥石でカマを研ぐ技術が活きて
初期成長の締まった木材が出来るのじゃないかと思います。
そうすると200年生の大径材になったときに腐れが入りにくいのか?
と素人考えをしています。
6000本も単純にすごいですね〜

投稿: 祝い杉 | 2012/08/25 08:13

一般の人には90センと言っても何の事かよくわからないでしょうが、全国的には新植の人工林は、1.8メータか2メータ間隔が普通です。
90センは吉野ならではの特殊事例です。
それは鎌のほうがいいね。

砥石の青砥ってなんですか?
私の砥石は天草の天然物、番手でいうと500番から800番の間ぐらい、色は大理石に乳白色を濃くしたかんじ。
この据え置き砥石を中学生のころから使っています。
砥石は天草こそが最高である、というのは私の父の弁です。

携帯用はホムセンの人工砥石の張り合わせですが、最近は仕事で砥石を使うことなんて、めったにありませんねー。

プロセッサのカッターは、実は砥石で研いだ方が切れるのは内緒の話です。(あれは片刃の鉈と同じ)

投稿: gotoれす | 2012/08/25 20:06

今日、九十九里の津波被害林(春にクロマツ、トベラ、マサキを植林した)の下刈りしてきました。1haあたり10,000本です。もちろん鎌です。樹種と本数は千葉県の海岸林の植え方?に準じているそうです。まあ素人集団なので、どこでも鎌&ノコギリなのですがね。(笑)

投稿: iw@saki | 2012/08/26 00:46

祝い杉君、今日はびっくりでした。
海布丸太の植林で50センチ間隔で植えた事あるよ。
1反ほどだったけど、えらい疲れたわ。

>200年生の大径材になったときに腐れが入りにくいのか?

これはどーなんだろうね。
芯腐れは枝打ちとか傷の影響が大きいような気がするね。


今日日、吉野杉を「作って」いる現場は吉野のごく一部だけだろうけど、やっぱりやるならこうやって丁寧に育てたいもんだね。
150年後の木材業界なんて誰にもわからないんだから。

投稿: でき杉 | 2012/08/26 20:06

gotoさん、いいネタ振ってくれました!

とここで、以前砥石について記事を書いていたと思い自分のブログを検索するもでてこない。。。
おそらく脳内でまとめていただけだったみたい。。
青砥についても書いたつもりだったんだけど、出てこないんだよな〜


>天草の天然物

これ僕も持ってますよ!
gotoさんの説明通りだから間違いない。
僕も一番最初に組合の専務さんに鎌はこれで研ぐと教わりました。
据え置きと携帯の両方持ってたんだけど、据え置きはまったく使わず引っ越しを繰り返す内にいつの間にか消えた。。

携帯もいまは全く使ってません。
研ぎ汁というかトクソの加減がしっくりこなくて使ってなかったんですが、gotoさんが使っているなら明日からさっそく復活させます。


草刈りの鎌や枝打ちの鉈で砥石を使いまくっている僕たちは昭和の山いきですね〜

投稿: でき杉 | 2012/08/26 20:19

iw@sakiさん、どうもご無沙汰です!

それだけの混植の密植というと宮脇方式ですか?

でも大勢で鎌での下刈りっていいですよね。
声を掛け合ってできますもの。
わいわいがやがや。

機械だったら声が届かないからどうしても草刈りに集中してしまいますからね。


僕たちもこの時期の鎌での草刈りは携帯ラジオで高校野球を聞きながらやるのが定番です!
大阪桐蔭、強かった!


投稿: でき杉 | 2012/08/26 20:28

天草の石は実は硬度が高くて割れやすいです。
携帯には向きません。
とぎ汁の出が少なくて研ぎにくいのも硬度が高いせいです。
しかし硬度が高いというのは、なかなか減らないということで、天草の石は長持ちするのです。
たとえ5000円でも20年持つなら元はとれます。
石に研ぐ人のくせは出ますけど。

人工と石はとぎ汁がよく出ますが、すぐに減ってやがて割れます。

私が砥石を仕事で使っていたのは、20代後半の炭焼きのころでした、最近は伐木造材なので、仕事で鉈を使う事なぞとんとありません。
現役の出来杉氏には、かなうはずもありませぬ。

投稿: gotoれす | 2012/08/27 23:22

追記、番手の書いてない砥石の表面を指ですっと撫でて、「これは700番ですね」とか言ってそれがピタリだったりするとプロっぽいので(笑)
ぜひやってみせましょう。
できるでしょ。(◎´∀`)ノ

投稿: gotoれす | 2012/08/27 23:33

gotoさん、さっそく使いましたよ!

正直、10年以上使ってなかったのですっかり感触を忘れていたんですが、ぜんぜんいけました。
というか、バッチリでした。

研ぎ汁の具合もちょうど良かったです。
いま使っていた丹波の青砥は粘土っぽい研ぎ汁になるので粘って研ぎにくく、水が多く必要なんですよね。
番手も2000ほどなので鎌にはちょっと細かいし。

まだ研ぐ事に慣れていない時は、天草白砥の堅さが研ぎにくさにつながって人工砥石に浮気してしまったのだと思います。

ま、いまでも人工を使うときもあるんですが(西山のNN砥石)、仕上げはやっぱ天然が面白いですね。

投稿: でき杉 | 2012/08/28 22:18

宮脇方式ではありません。県有林(保安林)なので千葉県の防潮林づくりのマニュアル?に従っています。潮風の影響とか考えて、密に植えるのでしょうか?将来、間伐は、どうするのだろう?今度、聞いてみます。

投稿: iw@saki | 2012/08/31 02:56

iw@sakiさん、宮脇方式じゃないんですね。
考えてみたら確かに防潮林、防風林が粗植じゃあまり意味がないですもんね。

それにしても改めていろんな森林の役目があるものだと気づきました。

投稿: でき杉 | 2012/09/03 06:32

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 鎌で下刈り:

« メタセコイアのその後 | トップページ | チェンソーのオイル漏れ »