小笠原でのチェンソーアート
恥ずかしながら帰って参りました。。
おがさわら丸の帰りのチケットが押さえられず、2航海伸びての帰宅。
職場や家族に迷惑をかけてしまった分、父島母島で特伐の特訓と合間をぬってのチェンソーアートをがんばってきました。
小笠原に近々行きたいと思っている人は、おが丸のチケットが本当に取りにくいので発売と同時に問い合わせた方が良いと思いますよ。
小笠原でのチェンソーアートはどんな感じだったのかというと。
まずは母島。
母島では日本森林技術協会主催、小笠原諸島森林生態系保全センター後援で母島観光協会の協力を得て実演を行いました。
子供達が大喜びしてくれたのが何よりですね。
材はもちろんアカギ。
生木の状態では檜と同程度の堅さかな。
この実演とは別に2体彫りまして。
子供達のリクエストで子犬という話があったため子犬。
あとはやっぱり小笠原の定番を。
これらは3体一緒に母島のだれもが分かる場所に置いてあります。
実演やその後の作品の様子は母島ブログにも紹介されています。
→実演はこちら
→作品はこちら
母島では全てアカギを使ってカービングした訳だけど、基本的にアカギってのは狂いが生じたりして使い勝手の悪い材と言われてます。
それがカービングとしてはどうかというと、去年の秋に彫った犬がこんな感じに。
ひび割れや狂いもそれほどなく、とてもいい感じになっていてこれは予想外のうれしさ。
アカギはカービングには使いやすい材ということが判明。
次は父島。
父島ではアカギの特伐は行わず、モクマオウとリュウキュウマツでした。
リュウキュウマツはヤニとシロアリの問題からモクマオウをカービングの材として選択。
このモクマオウってヤツがね。。。
ま、で、作品はこんな感じ。
オガサワラノスリの実物大です。
置いてある場所は小笠原総合庁舎の入り口です。
もうちょっと多くの人の目に触れる場所にあるといいんですが、今のところは知る人ぞ知るって感じです。
んで、この材、モクマオウってヤツがまさに木魔王(当て字です)で、とっても堅い。
生木なのにもうめちゃくちゃ堅い。
突っ込み切りはできないし、細かい作業をしようとするとカッターが弾かれてしまう。
彫っては休み、目立てを繰り返し、もうふらふらになって作品を完成させました。
正直、内地で杉でカービングしている自分はなんて幸せなんだろうとつくづく思ったものです。
この作品については、宿でお世話になった父島ペンションさんのブログでも紹介してくれています。
今回の小笠原での作品はこんな感じでした。
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コメント
お疲れ様です。
父島の現場でご一緒させていただいた島民の石井です。
母島でも作られてたんですね!
行ったら見たいと思います。
父島での作品もFBで紹介したら大反響で、作っているところも見てみたいという人が大勢です。
次回、父島にいらっしゃることがあれば、作っているところも見せてくださいね。
お待ちしています。
ちなみにそれまでにカービングのやり方などを勉強したいのですが、独自に知ることのできるおススメの本などあったら教えてください。
よろしくお願いします。
投稿: R.Ishii | 2012/07/10 21:44
お疲れ様です~。
充実した小笠原ライフだったみたいですね~。今度またゆっくりお話聞かせてください。(o^-^o)
投稿: horo | 2012/07/11 06:42
Ishiiさん、父島では大変お世話になりました。
車での移動とても快適でした。
ありがとうございました。
母島には分かりやすいところでは、こぶの木、アウストロ、交番に作品が置いてあります。
父島でも作品を増やして行きたいですね。
そのときは僕だけじゃなくてぜひIshiiさんも一緒に!
カービングのおすすめ本ですが、ブログ右サイドにある「出来杉てんin amazon」にいろいろまとめてあります。
http://astore.amazon.co.jp/dekisugikeika-22?_encoding=UTF8&node=0
なかでもおすすめはやっぱり僕と仲間達で作った「チェーンソーカービングの技」という本です。
ぜひ読んでみてください!
投稿: でき杉 | 2012/07/12 10:53
horoさん、ご無沙汰です。
小笠原では道具親分にバチバチに鍛えられてました。
今回は信州からたくさんの仕事師さんが来ましたよ。
ぜひ今度はhoroさんも一緒に!
投稿: でき杉 | 2012/07/12 11:00