有利な採材・仕分け 実践ガイド
今月はこんな本を読みました。
これまでにこういう視点で書かれた本ってなかったんじゃないかな。
帯に「ココまでヤルか!を実践!! 高く売る技術公開 顧客が喜ぶ商品へと変貌」
って書いてあるんだけど、看板に偽りなし。
素っ気ないふりしてこの本、わりとやるもんだねと言われ続ける評価を得るでしょう。
この本、買いです。
それでは内容を全林協のサイトから。
本書では、各地の林業経営者、素材生産業者、森林組合がどのようにして有利な採材に取り組んでいるか、実践者の現場のノウハウを通して具体的に紹介しています。
1章では「山見の徹底」や「厳密な採寸」などの有利な採材の方法を、2章では採材の基本的な指標となる、伐り旬、乾燥との関係、強度と耐久性、材長、工法ごとの特徴を解説しています。3章では「品質管理の方法」、「利益を最大にする採材」、「B、C材をいかに少なくするか」「材の欠点を見える化」「長材を平らな土場で採材」「仕様書作 成で市場の信頼を勝ち取る」「意図して小曲がり、大曲がりをとる」など、実践者自らの有利な採材技術を公開しています。
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日本各地の素材業者さんがどのように工夫しているかが書かれていて、とても興味深いです。
また赤堀さんが書いた部分が基本のことを丁寧にまとめていて、すごくためになります。
最近の製材所では葉枯らし材はかえって嫌われるなんて全然知らなかった。
さて、ちょっと僕らの仕事も書きますと、造材はもちろんチェンソーでやってて、檜で作ったサシを使ってます。
10尺で作ってあるので、おまけ(余尺)は数センチです。
元玉はもっと長くするけど。
曲がりをみるのはもちろんですが、墨付けは節のところにします。
木口面(末側)に枝の打ち跡が出るようにするためですね。
ちょうどいい節跡がでるように木口を何度かスライスすることもあります。
(もちろん長さを測って)
この本ではマジックで木口に「枝打ち材」と記入している業者さんが紹介されてますが、それはちょっと大変そう。。。
ま、細かいところは業者さんによって違うけど、ウチの村ではだいたいこんな感じですね。
とにかくこの本は類書をみない、とっても使える本になってますんで、ぜひとも入手してみてください!
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