目立て上級者向けのサイト
ブログにコメントをくれている千田さんがまたまた本格的な目立ての研究ページを作ってくれました。
→こちら
豊富なカッタの接写とトレースがとても分かりやすいです。
キャプションも詳しく書かれていてめちゃめちゃ(*^ー゚)bグッジョブ!!
目立ての結論の部分は、正直、初心者の方が理解するのは難しいかなあ。
でもいわんとすることは十分分かると思います。
僕もいつか目立てについてきちんとまとめようと思いつつ、そう簡単なことではないことを知っているので、千田さんのチャレンジには本当に頭が下がります。
ちなみに、僕の最近の目立ては一周回って、マイクロチゼルを普通に丸ヤスリで目立てしてます。
角ヤスリの類いは高スギる〜
秋に某NPOで目立ての講師をつとめることになっているので、それまでにシンプルにしっかりと目立てを教えられるように努力するつもりです!!
テキストみたいな物を作りたいし、その成果はこのブログにも書いていくつもりです。
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コメント
以前、出来杉様のブログを拝見してホットソーの目立ての記事で掲載されていた写真を参考にH25(21BP相当)を丸やすりで目立てしたところ切削効率が目覚しくアップしました。それまでは箱書きの角度を参考にしていたのですが、要は皆さんがあんまり意識しておられないサイドカッターの角度にキモがあるように思います。自分自身まだ結論は見つけきれていませんが更なる検証の上、またコメントさせていただきますっ!
投稿: 林 | 2012/04/12 20:19
早速話題にして頂いて、そしてご指摘も頂き、ありがとうございます。
でも、一つ不満が...。
yamaさ~ん!
遅くても良いですから、いつもの辛口コメントをお願いしますよ。(笑)
投稿: 千田 | 2012/04/12 20:51
これはチェンソー初心者のお客さんに説明するときすごくわかりやすいかもですね。
切れる歯の説明しても「?」マークがよく頭の周りを飛び交ってることがあるので(自分の説明がヘタなのか!?)
切れない歯がどういうものかを理解してもらってからじゃないと切れる歯もわかりませんよねー・・・。当たり前ですが。
どこがダメでどれが良いかを千田さんのように図や写真でまとめて見せればものすごくわかりやすいですね。大変参考になりました。
投稿: ひっしー | 2012/04/12 22:20
林さん、参考になってよかったです。
横刃の角度については今度リッピングチェンの記事を書くので、そのときに触れたいな〜と思っています。
またコメントください!
投稿: でき杉 | 2012/04/12 22:53
千田さん、yamaさんはネット環境を変えているようです。
またいつかコメントしてくれる時が来ると思ってます!
で、せっかくなので、ここでちょっとだけ。
目立てページ下方の「教科書的な目立て」のキャプション
「いずれにしろ、fの部分の横刃目立て角が90度なので、キックバックは減りますが、上刃切削角も90度になり食い込みが悪くなります。」
ここは微妙なのですが、「手元10度下げ」でもfの部分は上刃切削角は90度にならないと思います。
マイクロチゼルの場合は「見た感じ」横刃目立て角が90度ぐらいにはなるかもしれません。
なんとも文章で説明するのは難しい。。。
投稿: でき杉 | 2012/04/12 23:09
ひっしーさん、どうも。
目立ての説明は難しいですよ。
一度講習をやったときは、説明しすぎて、付いて来れない人もいましたし。
だから本当に千田さんの写真とキャプションは素晴らしい!
百聞は一見にしかず、とは良く言った物です。
投稿: でき杉 | 2012/04/12 23:12
そうですか、yamaさんとはしばらく音信不通ですか...。
出来杉さんの言いたい部分を「e'」として図に追加しました。
図自体は、イメージで書いているので実際とは違いますが、どういうふうになっているのかを理解してもらえれば良いなと思っています。
それともうひとつ引っ掛かっているのが、他の刃物は結構緻密な目のヤスリで研ぐのですが、チェーンソーだけは大ざっぱな目のヤスリですよね。
これって、結構アバウトで良いって事なんですかね?(笑)
もっとも、今私のチェーンソーについている91VXLの刃も、右と左の形が明らかに違います。(アメリカ品質? 笑)そんなものでもそこそこ切れているので、ポイントさえ解れば、それ程大騒ぎをする必要も無いのかもしれません?(笑)
投稿: 千田 | 2012/04/14 19:31
休日のたび日に忙しいようですね。
とりあえず解りやすい画像を作りましたので、ご覧下さい。
http://www15.plala.or.jp/iwateiwai/
投稿: 千田 | 2012/04/17 21:40
千田さん、返信遅くなり申し訳ありません。
自分のブログをチェックできないくらい用事に忙殺されてました。
やっと一段落です。
「e'」追加して頂き、ありがとうございます。
チェンソーのヤスリは、鉄工ヤスリということであれくらいの目なのかと勝手に思ってました。
オレゴンのチェンなんですが、最近購入した物(95VPX)がmade in canadaでびっくりしました。
これまではusaだったので。
工場によっても品質の差があったりするかもですね。
最後に、追加の画像見ました。
これ一枚でバッチリですね!
僕が目立てについて教えるときも、角度云々より、まず「1」を一番重視して言おうと思ってます。
仕事の速い千田さんには本当に驚いています!
投稿: でき杉 | 2012/04/19 22:21
アラスカンも色々と役に立っているようですね。
私も、部材が届いたので加工して製材機の制作まで持って行きたいと思いますが...。
先程追加の画像も入れたので、丸ヤスリの目立てはここまでかなと思います。
逆に理屈が判ればヤスリの直径もメーカー指定の直径である必要はないと思います。
丸ヤスリでも、色々な直径でも試せると思うようになりました。
投稿: 千田 | 2012/04/23 21:00
千田さん、こんばんは。
アラスカン、最高ですよ!
ちょっと気を抜くと波打ってしまうので慎重にやらないとダメですが。
まだ記事にはしてませんが、リッピングチェンで縦挽きしてます。
通常の目立てと切れ味はそれほど変わらないんです。
柔らかい杉だから、差がないのかなあ。
投稿: でき杉 | 2012/04/23 22:57
目立てについて参考になる情報や同感できる情報がたくさんあるのでよく見ています。質問がいくつかあります。
1、ネット上では切れるとか切れないといった言葉がよくでてきますがその判断はみなさんどうしているのでしょうか?自分は厳密にやるときは試し切りに要する時間を測定して判断しています。新品のソーチェーンでチェーンソーの自重のみで(スパイクはつかわずに)片手で切り時間を計り、同様に砥いだソーチェーンで切断に要した時間を計りそれを比較するという方法です。自分としては客観的に判断するにはよい方法と自信があるのですがネット上にはこの方法はあまり出てきません。邪道なんでしょうかね?ちなみに伐採の現場で簡易的に判断する場合は切りくずの形を見たりもするのですが。
2、よく左右の刃の大きさが違うと曲がるといわれていますが本当に曲がるのでしょうか?曲がるとすればどちらに。自分の刃は左右の刃の長さがで1mmくらいなら違うことはよくありますが少なくともバーの長さと同じくらいの径の杉材の玉切りで曲がることはほとんど無いように感じてます。
3、これもネット上によく出てくるのですが、フックに砥ぐと引きちぎった切りくずになるとのことですが、でも木をひっかいているのはデプスと上刃のギャップ分だけでほんの1mm弱だけ。横刃にかかっているのは角のRの部分(Rの一部のみかも)だけです。木に最初に食い込む場所がほんのちょっと違うだけとしか思えないのですが。そんなに大きな問題なのでしょうか?
投稿: ウッドペッカー | 2012/06/16 10:55
ウッドペッカーさん、初めまして。
出来杉さんは、ネット環境とはほど遠い所で暮らしていて、返信が来るのは先の事だろうと思いますので、私の意見を...。
ウッドペッカーさんは、よく状況を見ていると思います。
1.の「切れる」という感覚は、使っている人によって違うのだと思います。
「切れない刃」に対して用語を使っているだけで、切断の早さだけを重要視してはいないと思います。
2.は、左右の刃の長さの差より、左右の上刃切削角度がの要素の方が曲がって切れる事に対する影響が強いからだと思います。
曲がる原因は何点か有りますが、その中の「刃の長さ」だけが強調されたため「刃の長さ」だけで決まると思ってしまったためだと思います。
3.は、横刃がフックになると、デプスの高さに関係なく食い込んでいきます。
デプスは最初に刃が当たる瞬間の高さを決めているだけで、刃先が食い込んでしまえば、デプスの高さに関係なく上刃の切削角度と横刃の「ふところの深さ」(≒横刃目立て角度)で刺さっていきます。(たぶん、ソーチップがバーから持ち上がって斜めに刺さっているのではないかと想像しています。)
と、私は考えますが、皆さんはどうでしょう?
...ヤマさん! 早く復活してきて下さい!(笑)
投稿: 千田 | 2012/06/20 17:29
ウッドペッカーさん、千田さんコメントありがとうございます。
ただいま遠征中ですが、なんとかネットをつないでいます。
千田さんのコメントで十分な気がしますが、僕の考えも簡単に書いてみます。
1、
切れる切れないは確かに個人の感覚によるものが大きいと思います。
ちなみにウッドペッカーさんならご存知と思いますが、新品の刃といっても刃先が痛んでいる物も多く、あくまで目安にしかならないと思います。
2、
僕は切り曲がるのは刃の大きさは関係がなくて、右手と左手の力の入れ具合が大きいと思ってます。
スパイクを使っていても「こじる」ようにチェンソーを動かせば切り曲がると思います。
僕がまっすぐに切ろうとする時は右手のアクセル位置と同一線上に左手を置いてカットしてます。
3、
フックというのは上刃切削角が鋭角で、横刃が「奥に引っ込んでいる」ような状態になっていると思います。
なので、横刃の活躍が少なくなり(それがほんのコンマ数ミリでも)、上刃で削り取るような状態となるのではないでしょうか。
投稿: でき杉 | 2012/06/23 20:38
千田さん、でき杉さん、色々な御指摘ありがとうございます。確かに切れというものはスピードだけでは論じ切れない事であることは同感です。「切れのなめらかさ」「切れの持続性」色々な要素があると思います。砥ぎ方の問題ではないのですが21BPより25APタイプのソーチェーンのほうが滑らかに切れるような気がします(特に堅い木の場合)。多分ピッチが小さいせいでしょうか。また曲がるのは刃の大きさの問題ではなく力の入れ具合との御指摘、自分もそうではないかと感じています。ただ3について「ふところの深さ」とは何か「横刃の活躍」とは何かについて、もう少し具体的に説明していただけないでしょうか。
投稿: ウッドペッカー | 2012/06/24 21:20
ウッドペッカーさん、どうもです。
>21BPより25APタイプのソーチェーンのほうが滑らかに切れるような
ピッチもそうでしょうが、刃が小さい事が一番影響しているのではないしょうか。
21でもカッターが三角形くらいになるとうそみたいにスムーズになりますもんね。
>「ふところの深さ」とは何か「横刃の活躍」
ふところの深さは千田さんが書いてくれている通りの「≒横刃目立て角度」ということでしょう。
「横刃の活躍」ですが、横刃の働きというのは、まず木繊維を切って行くことですよね。
その後、上刃がそこを削り取って行くという。
適切に目立てされたカッターなら横刃の方が前に出ていて上刃は斜め(30度ということ)になっていると思います。
これがフックになっていると横刃が前に出ずに引っ込んだ状態になるので「活躍」が少なくなると書いたのです。
文書では分かりづらいかな〜
投稿: でき杉 | 2012/06/28 18:13
いえいえおっしゃる事は良くわかります(つもり・・・かも)。確かに新品の25APの場合、上刃から横刃にかけてのRの部分は刃の進行方向にかけて直角でこれなら横刃(というよりR部の刃でしょうか?)で繊維質を切り次に上刃が働くという順番で、木が切れていくという説明が成り立つと思います。ところが新品の21BPの場合、良く見ると上刃からR部にかけてエンジン部のほうにひっこんでいるような気がします。これってひょっとしてフックなのではないでしょうか?
投稿: ウッドペッカー | 2012/06/29 20:11
ウッドペッカーさん、こんばんは。
>これってひょっとしてフックなのではないでしょうか?
確かにフックですよね。
基本の横刃目立て角は85度でしたっけ?
21BPでもなんでもそうですが、基本フック状になっています。
僕がこれまでウッドペッカーさんとの話の中で想定していたフックというのは横刃目立て角が70度以下というようなフックでした。
蛇足ですが、僕がリッピングチェンについて書いたように、上刃の目立て角を10度にして横刃の働きを弱めても結構普通に切れたりします。
なので、カッタの働きというものにあまり縛られる必要もないかなと。
自分がストレスなく使えてたら良いのではないでしょうか。
投稿: でき杉 | 2012/06/29 23:12
なるほど。僕はリッピングチェーンのことは良く分かりません。でも上刃目立て角10度ってすごいですね。ほとんどカミソリ。自分の21BPはかなりフックです。切れの「スピード」はありますが、「滑らかさ」「持続性」には欠けるような気がします。ソーチェーンはタイプによって色々な特性があります。砥ぎ方(というより砥ぎによって形成する刃の形状でしょうか)もその特性に合わせたものがベストではないかと思っています。皆さんの意見を参考にしながら結論に近づけたいと思っています。
投稿: ウッドペッカー | 2012/07/02 20:17
たいへんご無沙汰しております。yamaです。
千田さん、出来杉さん、申し訳ありませんでした。
ネット環境を断たなければならない事態になっちゃったんですよね。受験を目前にした息子が“つながり依存症(その頃はこの言葉はあまり知られていなかった。私も勿論知らなかった)”になりましてね。生活習慣は乱れまくり、成績は急降下し、友達はネットの世界にしか居なくなるし・・・
大変な病気ですよ“つながり依存症”
みなさんも、ご家族に病人が出ないようお気をつけ下さい。
・ネットに偏らずに情報収集する。新聞や書籍も読む。紙の辞書を手元に置いて新聞を読む習慣なんていいですね。
・野外で感じるものに「イイね」と言う。今の時期だと、雨の匂いがすてきですよ。
・いまココに居る人に親切にする。画面で見る「イイね」より、身近な人々に感謝される方が気持ちいいもんです。
ひとり暮らしのお年寄りは「あなたは福の神だ」と大げさに感謝してくれたりもします。お菓子や果物をお礼の品として差し出したりもしますから、断るのが大変。
これらは大人向けの対策でしょうか。
バイクで風を切って走り、樹を切ってナンボの半ば命がけのリアリズムの中で仕事をこなし、子育て奮闘中の出来杉さんは大丈夫だとは思いますが、ブログのネタになるかならないかという視点で日常を見る様になるとアブナイかもですよ。
(あ!私もアブ・・・ん?カブね「シナCUB110」買っちゃったんです12年物。車は息子に使用権を渡しちゃったから)
で、その息子によってネットに再び繋がれました。大学で落としてきて自宅でサイトを見る生活には限界がある、勉強に支障が出るというので許可してしまいました。
今は娘が受験生、どうなることやら・・・
さて、千田さんの研究結果を私は支持いたします。そう言わざるを得ない位によく出来てらしゃいますよ、千田さんのサイト。
(リンク飛ばないよ~出来杉さ~ん。「ジオシティーズ」じゃなくて、「FC2」に変わってるからぢゃな~い)
以前“彫刻刀”の形が理想的という様な事を書いたかと記憶しておりますが
(以下、千田さんのサイトから引用)
>そもそもチェーンソーの刃は、上刃と横刃が直角に付いています。その上刃と横刃の切削角と目立て角という4つの要素を、一回の目立てできちんと作ろうとするには無理があります。
>その妥協点が、「上刃目立て角を30度で頭を1/5出して研ぐ」という方法だったのだろうと思います。
(以下省略いたしますが、必読)
この頁の結論は、まさしく結論だと思います。
彫刻刀は鋼内付けですが、カッタは鋼の役割をするメッキ層が外付けです。その上、形状が形状ですから、その目立ては妥協しなければなりませんよね。さらに、彫刻刀はハンドパワーですから低速切削となりますが、カッタにおいては超高速切削です。しかも挽き溝内を暴れながらです。
切削能力でベストなカッタ形状と実用的なカッタ形状は異なるし、目立てが難しいとされるワーキングコーナーを備えた角丸カッタの誕生は、その必要性があっての事だと言えるでしょう。
強い国よりやさしい社会と、どこぞやの政党が言ってます。切れる目立てより人と機械に優しい目立てが支持されていいんじゃないでしょうか。
yamaは面倒くさがりだから、妥協点が低い手抜き目立てで“人にやさしい”って言ってんじゃねぇか、それって“自分にやさしい”目立てだろ!って言われちゃう?(^-^;
「権力より愛だね」って、よく言えたもんだと感心した。だって、あんなにイカツイ顔にしちゃったんだよー、クラウン。
「ハイブリットよりカブだね」って、私は言う。かる~くプリウスの倍は走れるぞ。いいことばかりじゃないけど、それが人生ってもんでしょ。ネットもいいことばがりじゃない、私みたいな人間が無責任な発言をするからさ。
いつもながらの長文、ご愛読ありがとうございました。
投稿: yama | 2013/06/23 00:30
yamaさん、、、涙ナミダです。。。
大変ご無沙汰しておりました。
かならず見てくれてるだろうと思ってブログ更新してたんですよ。
今の僕の目立てはごくごくシンプルになりまして、チゼルもマイクロも丸ヤスリで、そして10度下げ指定ならそれに準ずるようにしています。
千田さんのサイトは気づきませんでした。
直しておきました。
ありがとうございます。
そしてこれからもよろしくお願いいたしますね、yamaさん!!
投稿: でき杉 | 2013/06/23 19:54