作業道 路網計画とルート選定
今日は大橋慶三郎氏の新著の紹介です!
詳しい内容を全林協のホームページから引用します。
本書は、路網計画の考え方、計画の手順、注意点、事例研究などを著者の実践を元に紹介しています。
著者は作業道づくりの第一人者として、これまでに日本各地で路網を計画し、ルート選定を行ってきました。著者のルート選定の方法は、資料(地形図、森林基本図、空中写真など)を元に危険な箇所を探し出し、これを避けたゾーンを得心するまで山を歩き回って計画するやり方です。その現場経験から、山には作業道 を通してはいけない場所、ルート選定で避けなければならない危険個所が数多くあることを学んできました。
本書は、著者の50年の実践から、山にひそむ「絶対に道を通してはいけない個所」、「危険個所」を計画時に見抜き、より安全なルートを選定するための秘訣をまとめました。
作業道を開設する前に、ぜひお読みいただきたい一冊です。
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僕の住む村は大橋山から近い事もあり、古くから大橋式で道が造られています。
たしかに道幅は狭いのですが、自然災害に強い道になっていると実感しています。
そのキモになっているのがやっぱりルート選定だとおもうんですよね。
その極意が余すところなく書かれているのが本書です。
ただ、はっきり言ってルート選定作業に慣れていない僕からすると、空中写真などから判断する例の方法が、この本を読んでもさっぱり分からなかったりします。
書いてある事は確かにそうだな〜となるのですが、実際にできるのかというとおそらく無理。
資料だけ見ていると、ここもだめ、あそこもだめ、みたいな感じになってしまう。
でも、日々このような作業に従事している人にとっては強力な武器になる事は間違いないと言えます。
あと、この本はただのマニュアルじゃないですよ。
大橋式「思考」が本書全体を覆っています。
様々な古典からの引用があったり、御年83歳、ますます意気軒昂といった感じです。
作業道に従事している皆さん、ぜひとも本書を手に取ってみて下さい。
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