衝撃的なデータ
今日は他の記事を用意してたんだけど変更します。
またまた「道具と技ブログ」からの引用で申し訳ないんだけど。
林業労働災害の絶滅を目指すことを目的とした団体「林災防」のHPを見ると、
「平成22年の林業における労働災害による死亡者は、同21年より16 人増の59人と大幅に増加しました」
と衝撃的なデータが掲載されていました。
このデータをみると、新人が部下にいる班長さんは、
安全指導などのことで心配事が多くなるのではないでしょうか。死亡災害増加の事態を重くみている林災防では、
作業班長などの“ 現場責任者”を対象とした講習(集団指導会)を開催するようです。
http://www.rinsaibou.or.jp/cont04/04_frm_c.html?items117/04117_idx.html#02この講習会で注目したいのは参加費が無料ということ!
班長になりたての方、学び直したいみなさん、この機会に受講してみてはいかがでしょうか。
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僕も林災防のホームページにリンクを張っている割にはあまり見に行かないので、知らなかったのですが、死亡事故がこんなに増えているとは。
若い人が増えているのかと思って調べてみたら、10代、20代もいますが、基本的に50代以降の方が多いようでした。
詳しいことが分かりませんでしたが、経験年数の多さはやはり事故とはあまり関係がないようです。
講習会ももちろんいいのですが、やはりまずは自分がケガ、事故をしないこと。
そして周りの人がケガ、事故をしないようにすること。
それを確実にやって行くしかないと思う。
言葉ではいくらでも書けるけど、やっぱり皆さん気をつけましょう。
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コメント
59人は、労災認定された人ですか。
一般の農林家等の事故統計は別ですか。?
地方新聞の地方版に時々チェンソー事故記事があります。
私が、チェンソー目立て装置の開発改良事業(フロンティア事業)で
お世話になった林災防の技術管理部の安全技術主査の説明では、おそらく労災認定者の10倍ぐらいの数の事故が発生していると言っておりました。
これでは、ジャンボ旅客機の墜落事故と同じになります。
大きな問題ですね。
お互いに事故防止に努力しましょう。
投稿: キマル | 2011/07/09 05:45
キマルさん、こんばんは。
この数字は林業労働災害防止協会から引用しているので、一般農林家は分かりませんが、農業系の事故は入っていないはずです。
>おそらく労災認定者の10倍ぐらいの数の事故が発生していると言っておりました。
これは「労災隠し」のことを言っているのか、死亡事故に対するケガの数を言っているのか、はっきりしないのですが、いずれにせよ非常にケガ、事故の多い業界であることは間違いないです。
記事にも書きましたが、まずは自分が気をつけないと。
精進精進。
投稿: でき杉 | 2011/07/09 21:32
年齢よりも経験年数が知りたいですね。
緑で採用された定年前後ということも考えられます。
その手の人なら数年働くだけだろうから和歌山のような問題になりませんからね
労災は、雇用されている人だけなんで個人事業主の農家は労災の対象からは外れるでしょうね。
対象外と言えばボランティアの存在ですね、死亡までいかなくても大きな怪我をそこそこの数してそうですね
特に広葉樹を伐っているグループや薪ストーブ愛好家
投稿: 服部@近畿 | 2011/07/09 23:11
服部さん、どうもです。
たしか経験年数などの詳細なデータもあると思うのですが、ちょっと見つけられませんでした。
過去のデータだと30年、40年の人も事故ってましたし、ウチの村でもケガレベルは多いです。
>死亡までいかなくても大きな怪我をそこそこの数してそうですね
これが多分、キマルさんの書いている人数じゃないかと。
10倍は間違いなくいると思う。
心構えなのか、業界に問題があるのか。。。
投稿: でき杉 | 2011/07/11 18:38
林災防の絶滅を目指すことを目的とした団体?
目が悪いのか、頭が悪いのか、それとも口が悪いのか?yama
」って言われちゃうかな~)
え~っ!! いつ出来たんですか?そんな団体。
(「
あのね、林災防さん、この前、パトロールを強化せよ、って命じたばかりでしょう。今度は講習会?それで死亡事故を減らせるなら、既に成果が表れていないとおかしいですよね
「我々が指導した通りにやらないからだ」
「講習はちゃんとやってる。教え方が悪いんじゃない、聞き方が悪いんだ」
こういう思いが少しでも頭にあるならば、その講師は最低です。教壇に立つ資格はありません。予備校の一流講師にでも弟子入りした方が良いと思います。(私、この団体については辛口。現場を熟知している様なことを言いながらも、実際はよく知らないし、歩み寄ろうという概念が無いから)
企業や現場サイドで出来る努力としては、
ヒヤリハットレポートを提出させるとか、KYTの実施が考えられますが、これで事故が減らせるかというと、減らせません。私の少ない経験ではそういう結果なんです。
それはカタチだけに終わってしまいがちだから。
レポートを事務所に提出し、全員の分が集まったらコピーし、全作業員に渡して情報共有化。しかし、そこで終わり。
朝礼でKYミーティングを実施して、その黒板を写真撮影して事務所に提出。そこで終わり。
これで事故が防げるでしょうか?
骨の髄まで染み込むほどやれ!定着するまでやれ!
これは、受験に臨む我が子に私がアドバイスしたことです。
コンピュータ棋士とプロ棋士とどちらが強いか、というのが一時期話題になってましたよね。で、最強コンピュータ棋士を作った人のインタビューを、どこかのサイトで読みました。
どうやって強くしたのか・・・・それは、入力する過去の対局のデータがポイントで、とにかく膨大な対局データを入れたという話でした。コンピュータに「忘れちゃった」はありませんから、データ勝負ですよね。
つまりは知識データベースです。情報共有や事例検討会やKYは無駄ではありません。以前にも書かせていただきましたが
「作業別安全保持指針」を作って欲しいとも思います。
「知っておく」という事が重要です。
どうなると作業員は山で死ぬのか、あるいは怪我をするのかを何十~何百パターンも知っているという事は確実に“死”を遠ざけることが出来ます。
そして、人はコンピュータとは違い忘れます。
人からもらった資料は30回は読んで欲しいと思います。そして、それを作業ごとに分類します。
「今日で植え付けが上がっちまったなー。明日からは下刈りかぁ。じゃあ、あれ読んでおくかな」
そう、作業が変われば、その分類した資料に必ず目を通すくらいの慎重さが欲しいと思うのです。
できたら、自分でノートを一冊用意して
「定着させる」
「記憶だけに頼らない」
「自分にも山で死ぬ可能性がある」
私がいまだに生きていられるのは、こんなコトして命根性を出してるから。
“憎まれっ子、世にはばかる”だけじゃないんですよ
しかぁ~し!常連さんはご存知の様に、私は昨年、顔に怪我をしてしまいました。
その原因は、知っていたのに、半ばヤケクソモードになっていた為、「まあいいや」と思ってコトに臨んでしまったからです。
速やかに済まそうとして、知っていることと、実際の行動を切り離してはなりませんぞ!
仕事の早い人、気の短い人は特にお気をつけ下さい。
そして、事故が減らせない原因として忘れてはならないのが「林業界・作業員ともに“ビンボー”だから」
道だ!出しだ!生産性だ!って何の気なしにやってると死にますよ。何てったって、ビンボーは危険なんですからね。
ただ「それって危なくないんですか?」と二言目には口にして、班長さんを困らせる様なことはおひかえ下さい。安全を追求する分には結構ですが、その目的が反抗では問題です。
人間関係がこじれるのは、安全作業の道を踏み外す第一歩でもあるのですからね。
これで、yamaと林災防の関係がこじれたのは間違いない?
尚、出来杉さんご紹介の講習会には是非ご参加下さい。参加ですからね、参加。(聴講ではなく)
参加されるのであれば、意義ある時間となると思います。
投稿: yama | 2011/07/11 21:52
yamaさんの素晴しいコメントに感激です。
私の所に入ってくる情報では、林災防も事業仕分けで技術管理部門は廃止のようですね。
今後は、事務部門だけが残るだけのようです。
やはり、林業労働災害が減少しない事があるのでしょうか。
林災防は縮小団体ですか。
林災防は、どうなろうと構いませんが、林業現場人が労働災害に被災する事はあってはならない事です。
林災防のトップは、厚労省からの天下りのようですね。
林業とは、関係の無い人のように思われます。
実務は、林野庁で偉くなった人が天下ってくるようです。
そして、予算は林野庁が面倒をみているようです。
この態勢がyamaさんのご指摘の元になるのでしょうか。
本当に良いコメント情報ありがとうございました。
投稿: | 2011/07/13 08:16
yamaさん、コメントありがとうございます。
すべてに納得のコメントでした。
僕も昔は作業ノートを付けていた物でした。
それが家族が増えて行くにつれ、書かなくなりしまいにはすっぱり処分してしまう始末。
>「自分にも山で死ぬ可能性がある」
これは本当に肝に銘じておこうと思います。
>尚、出来杉さんご紹介の講習会には是非ご参加下さい。参加ですからね、参加。
でも、この講習会に自主的に参加する人はあまりいないんだろうなあ。
組合、事業所から行かされるといういつものパターンのような気が。。。
投稿: でき杉 | 2011/07/15 17:37
どなたか存じませんが、13日ご投稿の方、お褒めいただきありがとうございます。
ご共感頂いたということは、すでに同じ様な事をおやりなんですね、きっと。
私は、作ったものを同僚や後輩に見せたことがありますが、自分も早速やってみるという人はありませんでした。
コピーしてあげても無駄になるだけですから、それはしていません。故西岡棟梁いわく「人から授かったものはすぐに忘れる」ですからね。
他にも「こんな方法もある」というようなご投稿があると嬉しいと思っています。
嬉しいと言えば、人気記事ランクに浮上してきた「ビーバー刈払機」これはチカラを込めて書かせていただきました。グーグル検索でも「刈払機 事故」で検索すると、3ページ目に表示される様です。
山に入る皆さんが、死や負傷について深く考える様になり、そして、定年退職するまで、五体満足で居られたらいいなと、そう思っておりますので、時々狂った様に書き込んでしまう私です。
出来杉さん、私とてズボラでグズな人間ですから、ここで大口叩いていていいものかと、いつも送信ボタンを押す瞬間に考えちゃうんですよねー。子供の生活態度を見てると「親もそうなんだろうなー、あぁつまりはオレか?!」と反省すれども改まらず・・・
投稿: yama | 2011/07/25 21:29
yamaさん、西岡棟梁のコピーのくだりは深く得心です。
やっぱりこの時期は草刈メインですので、刈払機の記事が人気があるようですね。
検索すると上位に出てくるのかな??
woodsmanの水野さんが「林業で死んじゃいけない、殺しちゃいけない」と常に言ってます。
TaFもその目的のために水野さんが組織したのだと思います。
「自分も山で死ぬ可能性がある」。これを肝に銘じたつもりが刈払機で靴を切ってるんだから、もう情けないったらありゃしない。
なんだかな〜
投稿: でき杉 | 2011/07/27 23:58