« 月刊「杉」66号発刊 | トップページ | 大地震 »

2011/03/10

伐木作業の基本(追記あり)

NPO法人「森林の風」 の機関誌に「森林の風だより」があります。

この「森林の風だより」は実に良くできていて、あまり書物になっていない現場に即した情報や実験結果が書いてあり、とても読み応えがあります。
この7号に興味深いことが書いてありました。


森林作業は、基本が大事
・ 受け口の下切は・・・・
水平に直径の1/4とされていますが、なぜ1/4なのですか?
1/2まで切ると、どうなるのですか?
急斜面の谷方向に切る場合は、水平に切ると、どのように倒れますか?

・ 受け口の斜め切は・・・
30~45°とされていますが、なぜ30~45°なのですか?
山方向に倒す場合と谷方向に倒す場合は同じ角度で良いですか?

・ 追い口切りは・・・
受け口の下から2/3とされていますが、なぜ2/3なのですか?
低く切った場合、高く切った場合、どこに、どのように影響するのですか?

・ つるは・・・・・
直径の1/10で平行(同じ厚さ)とされていますが、なぜ1/10なのですか?
平行(同じ厚さ)でなく、三角(片方が薄い)にするとどうなるのですか?


上記の問いに100点満点でないと応用に進めない、と機関誌には書いてあります。
皆さんは上記の問いにどのように答えますか?

ーーーーーーーーーーーーー
(追記)

僕なりの答えを書いてみようと思います。
100点満点はとはいえないかな〜


・ 受け口の下切は・・・・
◯水平に直径の1/4とされていますが、なぜ1/4なのですか?

「伐倒方向を決めるにはこれくらいで良く、残るツルの厚みや幅も適切」


◯1/2まで切ると、どうなるのですか?

「伐倒方向と樹の重心のバランスが悪いとあらぬ方向に倒れる可能性が増す」


◯急斜面の谷方向に切る場合は、水平に切ると、どのように倒れますか?

「質問の意味がちょっととりにくいけど、多分受け口が早く閉じるという事だと思う。んで、下方に木が飛んで行くと。」


・ 受け口の斜め切は・・・
◯30~45°とされていますが、なぜ30~45°なのですか?

「斧で受け口を作っていたときの名残。作りやすいから。まあ、口が閉じてツルが千切れるのにこのくらいの角度ならば大体伐倒できるから。材をとるときにもあまり無駄がない」


◯山方向に倒す場合と谷方向に倒す場合は同じ角度で良いですか?

「同じでいいと思うけど、ツルを最後まで効かせたいときはオープンフェイスで」


・ 追い口切りは・・・
◯受け口の下から2/3とされていますが、なぜ2/3なのですか?

「何故だろう?? 同じ高さの方がツルの幅を等しく作りやすいけど、少し<ゲタ>をはかせて山側に倒すときなど根株から落ちないようにするとか。」


◯低く切った場合、高く切った場合、どこに、どのように影響するのですか?

「低くというのは同じ高さということかな? ツルが作りやすくなると思う。低すぎるのはツルの剥がれの負荷を利用したいときに使うのかも。高いとツルの残し具合が分かりづらいのと、材がちょっと無駄になる。」


・ つるは・・・・・
◯直径の1/10で平行(同じ厚さ)とされていますが、なぜ1/10なのですか?

「厚すぎると抵抗となり、下手すると裂け上がる可能性がある(バーバーチェア現象)。薄くしようとすると切りすぎる可能性がある。1/10なら分かりやすいし、これくらいが適当」


◯平行(同じ厚さ)でなく、三角(片方が薄い)にするとどうなるのですか?

「受け口で狙った伐倒方向とは違うところに行くかもしれない」

|

« 月刊「杉」66号発刊 | トップページ | 大地震 »

林業(チェンソー)」カテゴリの記事

コメント

 受けの下切り。数学が得意な人は計算する。苦手な人は図を描く。直径の何パーセントが4分の1の切り込み深さで確保できるかな~。
3分の1だと何パーセントになったかなー。
2分の1だと直径に等しくなる事は、アフォな私でも分る。
 では、それをグラフにプロットして直線で結んでみましょう。切り込み深さゼロならゼロだからグラフの原点とも結んでみましょう。

 2分の1まで切ると燃料を食う。それだけ、従って無駄。しかし、重心の移動を助けるので、重心が伐根の中央にあって、押せば倒せる様な立木の場合は2分の1付近まで受けを彫ると良い。

 斜め切りの角度は、どこでツルの働きを無くしフリーにしてやるか(故意)あるいは、どこまで傾けば伐倒方向が決定的になるかで適当に決める。
また、上方伐倒で滑落を防ぐ目的では、切れない様に広角にする。
従って0度(合わせ切り)から50度超まで、切り方は好き放題さね。

 追い口は受け口の下切り面にピッタリ合わせるのが最近の切り方。高さをとる事で“繊維の引き剥がし力”を利用できる、つまり、抵抗が掛けられるという利点はある。(重心方向への伐倒で有効)
しかし、リスキーだから高さのある追い口は今後、見直されるでしょう。
(ツルを切り易い。鋸断部の繊維がツイストしていると左右のツルの効き方のバランスが崩れる、あるいは切ってしまったのと同じになる)

 ンムムムムム、むぅ(;;;´Д`) 子供が某大手予備校の模試が出来んと言って、持って来ました。
数列と積分、センター模試なんだってさ。解ければ、なんてコトない問題ですが、かなり時間がかかってしまいました。えーっ、もうこんな時間、寝なくっちゃ。
依頼した本人は・・・クワ~ッ(`ε´)ニコ動にハマってる~。(問題持ってくる問題児。親も親なら子も子なり)
 あとはよろしくお願いします。

投稿: yama | 2011/03/11 00:46

1日遅れましたが
『根杉太君お誕生日おめでとう』

今年の誕生日はお兄ちゃんになって初めての誕生日ですね!

パパもママも大変でしょうが頑張ってくださいな!

投稿: サワダラ | 2011/03/11 21:53

 そうだったんですね、お誕生日おめでとうございます。3月生まれは大変ですよね、同じ学年で最も若いということは、小さい頃は色々と差がついちゃいますからね。

3月は私にとって一大事が多い月です。昨年は長男が救急車で運ばれました。今は元気になりましたが、命にかかわる事態だったのです。
自分がダメな親だと痛感しました。思い出す度に後悔しています。
体のパーツは移植できても、命はなんともなりません。ケータイの通話料の様には分け合う事は、ままなりません。

 さて、さっぱりコメントが付きませんね「常識だろうそんなこと」ってわけなんでしょうか。
拍子抜け~( ゚д゚)
いえいえ、芯抜けします。上記の私のコメントの突っ込み所です。受け口の上と下が密着した時点でツルがへし折られて弱くなっていないと、ツルが十分に効く木の場合は、ビョ~ンと“ヤリ”が出来てしまいます。
従いまして、利用間伐などでしたなら、その林分の木がどの位ツルがねばるのか1~3本伐って判断し、受け口の角度を決めるのがいいと思われます。

 雪害で大物がかかった釣竿状態になった木でしたら、繊維が破壊されていますから材にすることは無いと思います。
寝たがっている木を寝たがっている方向に倒すのはサケルので止めた方がいいのですが、近隣の木が残せる状態ならば横には倒せませんよね。
まず、突っ込み切りを通しておいて、次に倒す方向に一筋鋸道を入れてツルを作り(斜め切り不要)最後に追いヅル切りで倒せば良いでしょう。
食われるのが怖い、細くて突っ込みが怖いという木でしたら“Vカット”とか“三方伐り(2つ受けを切る)”と呼ばれる方法でいくのも手です。

 丁度いいタイミングですからツル幅のお話も少々。
ツルの厚みが過大という事は、立木を倒すまいとする抵抗が強いという事です。寝たがるウラと支えたい幹が喧嘩する様なものですから、裁判長が判決を下します。飲んべぇ裁判長が「サケや~」というわけですね。(バーバーチェアになっちゃうよ~、頭上から木が襲い掛かって来るよー)

10分の1というのは、危険なサケが起こらずに、ツルが圧縮力で潰されずに、ツルが蝶番の機能を損なわずにという点から決められた大体の数値だと思います。
三つ紐切り方式で、ツルの両端2点残し&追いヅル1点で仕掛けるなら、10分の1ではありません。もっと厚くツルは残せます。脆い木の場合も厚くツルは残せます。
反対に、立ち枯れ木や欠頂木などの軽くなったもので、しかも重心が真上にあるならば10分の1以下にする事も可能です。

 私のコメントを解答用紙に書いて提出すると、おそらく不合格になるでしょう。
「これは別解だからだーめ!」と言われるよきっと。
しかし、受け口やツルで検索しても、その根拠について解説したサイトは少なく、「金星や月の満ち欠けが分らねー」と言われれば、ライトと地球儀を持って押入れに誘う性分の私には「解せね~」なんですよねー。

投稿: yama | 2011/03/13 21:36

yamaさん、コメントありがとうございます。
このエントリーのタイミングが悪かったですね。
某掲示板にこのエントリーがコピペされて、名無しさんが返答してくれてましたね。

たくさんの答えが集まったら、僕の考えもエントリーに書こうと思っているんですが、さてはてまだまだ通常運営に戻るのは時間がかかりそうです。

投稿: でき杉 | 2011/03/14 22:25

サワダラさん、コメントありがとう。

お仕事大変なのに、こうしてコメントもらって夫婦ともども喜んでいます。

兄妹二人とも元気にしてますよ〜

投稿: でき杉 | 2011/03/14 22:26

 計画停電の報道もあり、我が家も節電しています。PCもなるべく使わないようにしています。

伐木作業の基本として、私が思うのは
・ チェーンソーを斜面でも水平に構えられる事
・ 受け口の下切り、斜め切り、追い口を一つの線で一致させられる事(ツル切っちゃダメヨ)
この二つですね。
角度や厚さや高さは勿論のこと、伐倒方向に直角にバーを構えることすらも二の次だと考えています。

そして、伐倒方向は重心の正反対が基本で、重心方向は応用。応用だからつまりリスキー、だからなるべく追いヅル伐りを使い、安全を心がけるのが基本。
という事で、クサビワークも牽引も基本。
傾くさなかに、片方のツルを攻めて薄くするのは応用の中の応用。偏心木(重心が横にくる方向に伐倒)は究極の応用。幹だけじゃなく枝ぶりも良く見ましょう。

 さあ、話題を広げてみましたよ。
みなさんのご意見をお待ちしております。

投稿: yama | 2011/03/14 23:56

 人の手は、水平を出せるものなのかどうか試してみました。
被験者には、眼を閉じて定規を水平に構えてもらいました。右手で前に突き出す様に持ち、左手を添えます。そして、左手で定規の先までさすり、また右手に触れるまで戻してもらいます。

すると、かなりイイセンいってるカンジです。高さを変えて試してみましたが、通常チェーンソーを使う高さならほぼ水平になってましたね。
片足を台の上に乗せてもらったり、体を傾斜させてもらったりしましたが、結果はあまり変わりませんでした。
この好結果、では、現場で水平感覚が鈍るのはナゼでしょう。
伐倒対象木を意識しすぎるから?地形?周囲の立木?プレッシャー?伐根を低くしたがるから?

 利用できるものは利用しよう戦術なり~っwink
チェーンソーのピストンが動く方向を1軸とし、ガイドバーの長手方向を2軸として水平の出し方を考えてみます。
前ハンドルは持つ位置によっては、1軸は自然に水平になるはずですよね(ガッチリと力んで握っちゃだめヨ。後ろハンドルにも触れないこと)
その状態で、水平から2軸がどれだけズレているか知っていれば、今度は後ろハンドルの上げ下げで修正し、水平面が出せるはずです。
そのまま切り込んで行けばいいと思います。
斜め切りを先に切るのであるならば、会合線の一致にばかり集中しないことも大事でしょう。集中力は山仕事では分散させなければなりませんよ、何事も。

 東電の原発のように、福島と柏崎に集中させてしまってはならないと思います。
 計画停電対策として、照明が欲しいという人がありました。自宅にあったガスランタンとガソリンランタンを貸してあげました。我が家はローソクでしのぐとしましょう。電池式ランタンも探せば出てくるはず。
yamaのコメントから正しい情報と間違った情報を探し出すのは、どちらがカンタンなんでしょうか?
この状況の中で、このブログを楽しみにしてくれている方々がいらっしゃるかも知れません。直接の応援メッセージにはなりませんが、愚直に相変わらずのタチが悪いコメントを投じて、ご期待にそいたいと思います。

投稿: yama | 2011/03/17 23:55

 100点取れないけど、話は広げたがる・・・それが私。

 何度傾くと重心位置は伐根の中央から何メートル離れるか、つまり偏心距離についてお考えになったことってあります?
真っ直ぐに立った木の重心位置が、地上10mの高さにあったとしますね。三角定規を思い出してみて下さい。
“1対2対ルート3”ですから、30度傾くと5mも離れるという計算になります。
この30度位まではほぼ比例関係ですから、6度で重心高さの1割、12度で2割、18度で3割という具合になっています。
もう一つの三角定規は“1対1対ルート2”従って45度傾くと重心高さの(実は違います、重心は傾けば下がるから。重心からの下の幹の長さと言わないといけない)実に7割の距離ほどの偏心となります。

 そこでみなさん、伐倒方向から眺めてどの程度傾いて(偏って)いたら「ヒカエ」を取りますか。
「ミズキならちょっとでも傾いていたら取るさ」
私も賛成。出来るだけそうしたいと思います。
「スギなら重心の正反対側に牽引。ヒカエは面倒だー」
十分に傾いていると、スギのツルでも切れちゃいますよ、起きた瞬間にあっさりと。そして、牽引方向と直交する方向に、アレレ~と見てる間にペタンします。折り曲げられる事でツルは弱くなりますからね。
ヒカエを取って、そのテンションが保たれた状態で伐倒方向まで運んだ方が安全だと思います。

道路に先を垂らした木、しかも電線有り。正直やりたくないです。道があるんだから高所作業車持って来いって、思います。
大雪の影響でヤバイ事になっている箇所がみなさんの地域にもあるかと推察しますが、電力会社に任せるのが賢明ですよ、ホント。感電、送電線破断・・・・恐ろしスギshock
伐木の基本はやっぱり「危うきに手を出さず」に訂正させて頂こうかな~。

投稿: yama | 2011/03/18 22:10

いつの間にかの三連投、yamaさんありがとうございます。

東と西のあまりの違いにクラクラするほど。
がんばれ、日本。

yamaさんの書いてくれた基本。
水平とつるをきちんと残す。
あと、「手をださないこと」。

いまの現場は岩場が多くて、そんな所にもご丁寧に植えてあるから、間伐(50年生)が非常に難儀してます。
「危なすぎるから手を出さない方がいいかも」と今日の仕事で思っていたら、ちょうどタイミングの良いコメント。
命あっての物種。

投稿: でき杉 | 2011/03/18 23:46

 それはそれは、難儀やの~ぉ。
間伐のポイントは選木ですよね。選木で決まっちゃいますから。

50年生ですと、25~35cm位でしょうか。こちらでは、もっと太くなってしまっています(全然目詰みじゃない、思う存分育ってくれてますよ、ハイcatface
クサビを使うと、その先端を切りかねない太さの木というのは厄介です。
今では、会合線を一致させつつも、高さを変えて2回に分けて追い口を切る(一発目はクサビ用)というテクが使われていますが、以前は色々でした。

「先追い、後受け方式」普通の伐倒とは逆の手順になります。先に追いを切ってクサビを刺し(傾きが変化するほど打ち込んじゃダメ)後から受けを切るという方法です。
周囲の立木と比べてだまされる、あるいは幹の傾きだけで判断し、枝ぶりを見ていないなどの原因で、起こす必要がない木に対してこの方法をとってしまうと大変危険です。
受け口の下切りを切っている時にバーが食われるからですね。確実に起こしになる時ならば、わざわざ「2回に分けて追い口方式」をとる必要はありませんが、不確かなら安全な方法で行きましょう。

「一人二役方式」ただのチカラ技。自ら押しながら、片手でチェーンソーを操作して追い口を切り進める方法です。二人で組んで、押し棒でも作って作業した方が楽です。でも、結構やっちゃうんだよね~。もちろんツルを切っちゃなりませんぞ。

「差し替え方式」追いを切り終え、食われる直前にバーを抜くやいなやクサビを刺します。忙しいったらありゃりないcoldsweats02
傾きが大きいと絶対に無理な方法です。クサビを刺すのが間に合わないと、閉じた追い口の縁を削ってクサビの導入口を作ってみたりしてね、でも傾きが大きくなってますから大変。やらない方が良い技と言えましょう。

できるだけ受け口を小さく作ってクサビを使おうという作戦は、悪いとは申しませんが微妙。起こすという事は重心が追い口側にあるわけですから、起こしが大変になる上に伐倒方向も不確かになります。

でも、クサビ使いが上手だとカッコイイですよね。そして面白いですよね、クサビワーク。
定年退職されたベテラン、通称“ヤジキタコンビ”はクサビの名人と言われていました。初心者の頃の私は、お二人の仕事にはあこがれていました。

投稿: yama | 2011/03/20 18:50

yamaさん、おはようございます!

まさに現場は25から35センチくらいです。
結局、岩場の木は周囲から押されて負けているので、無理に間伐はしませんでした。
残して置いてもそれほど支障はないでしょうから。


>「先追い、後受け方式」

僕はこれよくやりますね。
追いの高さを変えるのはチェンソーメーカーのデモで知ったので最近なんです。
先追い、後受けは確かウッズマンで知ったんだと思います。

当時はウッズマンくらいしか情報なかったですもの。
いまでも少ないけど。

林業の作業を誰も何も教えてもらえない中、ウッズマンだけがたよりでした。

出来杉計画でも当時の僕のような悩める若者に少しでも話題が提供できたらと思ってるんですよね。
詳しいやり方や情報はyamaさんとだんさん、ウッズマンにお任せというのが現実ですが。


道具と技のvol.4をまだ読んでないのですが、クサビワークについて洋書にも記述があるので、もし内容が重複していなかったら紹介しようかなと思ってます。


投稿: でき杉 | 2011/03/21 10:47

 どうも、お疲れさまです。

> いまでも少ないけど。

(・A・)同感です!
クサビの使い方の参考になる動画がないものかと思い、検索したみましたが、なかなか無いもんですねー。確かに情報は少ないと思います。
海外でアップされた動画には、大径木の伐倒が多く、公園の様な素敵な場所で撮影されていたりします。クサビ打つなら重機で押せ、ってカンジ。実際に押してるのもありました。
 いい動画を発見された方は教えてくださいね。

 牽引も基本と書いてしまいましたので、今度は牽引伐倒について・・・とは行かないで
偏心木の、張力が働く側のツルを補助してあげる「ヒカエ」のお話にしますか。

 12時の方向に30度傾いている木を平地で伐倒、3時方向に倒すとします。(かなり傾いた木を用意しましたね私。その理由は後ほど)
ヒカエをとる方向は、傾きの正反対の6時方向から30度振って7時方向弱(チョイ戻しで27度くらい)が良いと思います。
 傾斜はしていないものの、片枝偏心木で重心は斜面下側にある木を、30度の斜面で伐倒。斜面下方向を12時とし、3時方向に倒すとします。
ヒカエをとる方向は、6時方向から30度振って5時方向弱(やはりチョイ戻しで27度くらい)が良いと思います。

「そんなに都合よく支点があるわけない。選んじゃいられないよ~」
まったっく仰せの通りです、だからゴメンなさい。
それじゃ話が終わってしまいますので、三角定規を使って遊んでみて下さいまし。(だから30度にしたんです)
木も現場も30度ほど傾いている場合は、どうなりますでしょうか?また、傾きがそれぞれ異なる場合はどうなるでしょうか?
これで結構な時間楽しめますよwink

投稿: yama | 2011/03/22 00:39

>某掲示板にこのエントリーがコピペされて、名無しさんが返答してくれてましたね。

設問について回答が気になります。
某掲示板というのは、どちらの掲示板なのでしょうか?

考えなくてすいませんが、よろしくお願いします。

投稿: きた | 2011/03/24 15:55

 都合の良いところに支点が無いならば・・・・
きつめに振って、その分だけヒカエをたるませると伐倒ラインに着地させられます。上手く行けばね。
で、ヒカエに平行に受け口を作ることにより、ヒカエ無しの伐倒でも木の傾きが少なければ、伐倒ラインに倒せるかというと、それは無理です。
ツルは傾きながら切れてしまうし、それ以前に、張力がかかる側のツルは伸びるし、圧力がかかる側のツルは縮むと思われます。
より一層多めに起こす方向に受け口を作らないと、木は重心側に逸れてしまいます。

こればかりは、ちょっと、能書きも書けません。同じスギでもツルの持ちこたえられるチカラが異なるんですよね。
いずれにしましても起こしになります。クサビを忘れてしまったなら、斜め受け口&斜め追い口にして動き始めを起こしにしないという手もありますが、ツルが粘ってくれて径もさほど太くない場合じゃないと上手くいきません。

 偏心木の横倒しは、あまり欲を出さずに、無理もしないという事が大事かと思います。なぜならば、誤って圧力がかかる側のツルを切ってしまいバーが食われると、非常に恐ろしいからです。
基本的にツルの厚さを左右で変えても、絶対に圧力がかかる側のツルを切ってはなりませんぞ!
絶対だよ~、約束だよ~(゚0゚)

投稿: yama | 2011/03/24 23:38

yamaさん、おはようござます!

林業系のブログのリンクを増やして行こうとおもっている今日この頃です。


「ヒカエ」ですが、僕とったことがないんですね。
なので、想像しながら読んでました。
30度も傾いた樹を横倒しという経験もないので、ふむふむって感じで読みました。

周到な準備が必要そうです。


斜め受け、斜め追いは以前も書いたんですが、やったことないんですよね。
僕には斜めにした時の伐倒木の倒れる軌道がイマイチ読み切れないんです。
「ヒカエと平行」というような受けの向きを変えることはやりますが。


>偏心木の横倒しは、あまり欲を出さずに、無理もしないという事が大事かと思います。なぜならば、誤って圧力がかかる側のツルを切ってしまいバーが食われると、非常に恐ろしいからです。

本当です。
でも、ついつい調子に乗ってるとチェンソーがはさまれたりしちゃうんですよね。
気をつけないと。

投稿: でき杉 | 2011/03/25 08:26

きたさん、コメントありがとうございます。

掲示板に書かれたものが正解というわけでもないですし、やはりここは自分でとりあえず考えてみてください。

ちょっと冷たい言い方でごめんなさい。
設問でググると、その掲示板が出て来るかもです。
それを見る見ないはきたさんにおまかせです。

投稿: でき杉 | 2011/03/25 08:30

斜面30度、木の傾きが30度だと 平地に垂直な木と同じですよね。ということは・・・・・6時でどうでしょう。
木の傾斜と地面の角度が違う場合も、斜面に垂直な垂線に対して、木が手前にきているか それとも向こうに倒れているかで決まる・・・のかな?

手前の場合は、5時方向
向こうの場合は、7時方向
細かい角度は ともかくとして・・・・

投稿: 無宿 | 2011/03/31 18:49

 ピンポ~ン!!無宿さん正解です。
このヒカエの取り方ですが、昔は私、あまり細かい事は考えていませんでした。
ところが、送電線下伐採の監督さんが慎重な人でして「支点の位置はその伐根ですね。いや、傾きが・・・だから・・・?う~ん、やっぱりその右上の伐根に移しましよう」などと現場で指示するんですよね。
それで、私も多少は考える様になった次第です。

一緒に仕事をしていて、滑る木をチルで止めた事は一度もなく、チルのワイヤーを滑車にかけるという事すらもしません。別の長い折り返しワイヤーを用意して来るんですよね。いつもチルのワイヤーはストレートにしか引きません。
だから、見事にきれいなワイヤーのまま使えます。いんや、見事なのは慎重ぶり。なかなかここまでは出来ないですよね。

投稿: yama | 2011/04/01 23:45

yamaさん、ありがとうございます。
正直言いますと、実はこれまで現場でこういうことを考えながら 控えを取ったことがないんですよ。ただ漫然と取っていたというほうが正しいでしょうか。

大体が
机上でいろいろ計算できることと それを現場で生かせることとは 全く意味が違いますからね。
なので yamaさんにしても、その監督さんにしても本当、ヤルナーって思ってるんです。

無宿はですね、常々
日常生活や仕事においては こうした”数学的な構え”を持ちながら 過ごしていきたいなーって思ってるんです。(今は、訳あって封印しているんですけどね)


投稿: 無宿 | 2011/04/03 15:50

数学的思考のかけらも無い僕はなぜ5時なのか7時なのかと、yamaさんのコメント読み、7時だとヒカエは引っ張られないのかな〜なんて思ってました。

線下伐採は確かにガチガチの安全の中で行いますが、監督さんがそういう発言をしても、僕なんか全然気にしてなかったです。

やっぱり分かる人には分かるんだな〜

投稿: でき杉 | 2011/04/05 23:19

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/93425/51086691

この記事へのトラックバック一覧です: 伐木作業の基本(追記あり):

« 月刊「杉」66号発刊 | トップページ | 大地震 »