« 「道具と技」新刊情報 | トップページ | ArborCamp Vol.0 »

2011/03/04

マーベル「プラロック」再び

先日、森林組合に行ったら職員さんが「またプラロックの問い合わせが来た」と話していてびっくり!

林業新知識で僕がプラロックを紹介したのは、もう2年くらい前だと思うんだけど、いまだにウチの組合に問い合わせがあるとは。


以前にもプラロックの記事を書いているので、詳しい事はこちらを見てください。
使用時の注意点はコメント欄でやりとりしているので、そちらも必ず読んでくださいね。

実はこのエントリーの後、プラロックを使うにあたって注意すべき出来事がありまして。

プラロックで牽引して倒れないときに、ぶら下がったりすることがあるんですが、これは止めた方がいいです。
仲間がぶら下がってグイグイやってたら、台付けに引っ掛けるフックの金具が壊れて、前(下)にすっ飛びましたので。
幸いケガはなかったのですが、本人は「何が起きたのか分からなかった」くらいの衝撃だったそうです。

まあ、使いやすい道具だけにめちゃくちゃするからね〜。。。


ともあれプラロックは便利な道具ですから、興味のある人は手に入れてみてください!

以下、楽天のリンクです。

マーベルプラロック MPR-2000

マーベルプラロック MPR-2000
価格:22,400円(税込、送料込)

|

« 「道具と技」新刊情報 | トップページ | ArborCamp Vol.0 »

林業(四方山話)」カテゴリの記事

コメント

はじめてコメントさせていただきます。
「本格的な山仕事ならチルホール使わなきゃだみだよう。」って思います。

投稿: びんつけちょん | 2011/03/05 20:04

 はじめまして、そして、いらっしゃいませ。
機械や道具を壊さない様に使う、安全に使うという事について考えてみましょうか。

まずは、道具を開発した人の意図を汲む、そして、強度と申しますか、道具の安全率がどの位になっているのかを考えるのが第一だと思います。
(私の周りには「エーッ(゚0゚) そんな使い方しちゃったの~」という人が少なくありません。
果たして「やっちまったぜ(ノ_-。)トホト」になります)

それと同じ位に重要なのが、道具を使う事、使い方、使う場所によるリスク(損失が起こる確率、損失の質と量)を予測するという事ですね。
損失=負傷ならばこれが最優先、安全第一だから。

上の例は、フルパワーでネジを回すなら、メガネかソケットレンチを使うべきところを、モンキーレンチの柄をパイプで延長し、しかも逆掛けで回してしまったとかですね。
下の例としては、トビが典型的なのではないでしょうか。血管が浮き出る程に頑張って引いていて、クチバシが外れると・・・・それまでの「動け~いコノヤロー」が「神様!!トメて~」に急変だー(恐いよ~)

 今回は牽引具ですからトビのお話・・・じゃないか
チルもプラロックも、引き寄せる道具ですから、滑り落ちる木や、バウンドして転がっていく木を止める事は想定してないんじゃな~い?
重量物が“動いている”という状態は、どえらい運動エネルギーを持っています。クレーンで吊った物が回転しちゃうと、人の手ではそうそう止められないでしょう。

 牽引具としては、そのライン(ワイヤーやナイロンロープなど)は伸びない方が都合がいいハズです(トビの柄が伸びたら嫌すぎますよねー)
しかし、同じ破断荷重の場合だったら、当然伸びない製品の方が衝撃的な荷重に弱くなってしまいます。
この様な事で、ぶら下がり作業のロープでは墜落しちゃイカンです。ロッククライム用のロープは墜落を想定して伸びるように出来ていますが。

 何が言いたいのと申しますと、牽引具で斜面下方にブッ飛んで行く木を止めるのは、邪道なんじゃないかという事です。
斜面の横方向に倒すのは“止め”が無いとヤバイですよー。

ある時数ヶ月ですが、新米班長につきました。
沿道の法面の伐採作業がありました。何と、止めに使えばいいはずのボサや潅木を事前に切ってしまっていました。
班長とコンビを組むのは自称20年のベテラン。見た目以上に重い樹種、松を横倒しで段取りをしています。やっぱりの結果になりました。着地するやいなや豪快なドリフト攻撃でチルをいじめてくれちゃってます。牽引ワイヤーは歪むし、台付けは切るし、見てられん罠。

> 本格的な山仕事ならチルホール

 びんつけちょんさんのところは、檜が主なんでしょう。コワイ(強い)枝に対抗するにはチルというわけですね。時として、元口の引きずり、引き上げ等もおやりでしょうか。
檜の利用間伐は手強いですからね~。
チル、レバーブロック、プラロック、滑車と目的に応じて道具は選んでいいとは思いますよ。但し、体も道具も危険にさらしてはならないと思うところであります。

 こういう牽引やら張力のお話、ならびに安全保持対策に関しては、だんさんや、月光仮免さんの方がお詳しいんですが、
実践者にしてライティングもOKのお二人さん、いかがですか~
( ̄∇ ̄)/

投稿: yama | 2011/03/06 16:25

 ふ~っ(´3`) 遠距離通学になる子供のために、ケータイを求めて来ました。携帯電話とは、今時呼ばない。カメラ、万歩計やTV機能などが不可されているのは当たり前、スゴイ。もはや電話じゃない。
でも、ケータイでクルミを割ってはいけない。開発者は「それは想定外の使い方だ」と、言うだろうから。

で、追記です。最大能力を定格荷重として、破断荷重(破断強度)から、どのくらいの安全率(安全係数)になっているのか調べてみました。
[破断強度]÷(定格荷重)={安全率}
(N:ニュートンや、kgf:重量キログラムはややっこしくなるから省きましたよ)
T-7
 [4.5トン]÷(750kg)={6}
TU-16
 [9.8トン]÷(1600kg)={6}
MPR-1000
 [2.1トン]÷(1000kg)={2}
MPR-2000
 [3.9トン]÷(2000kg)={2}
なるほど、連続荷重で使用する場合は6分の1で、と注意書きがプラロックに示されているのがうなずけます。
チルホールはイベント会場などで、牽引したまま残置する使い方を想定してますよね。

投稿: yama | 2011/03/06 20:28

びんつけちょんさん、はじめまして。

んと、もちろん僕たちもチルホール使いますよ。
ただ、現場に応じて使い分けてます。
紹介したプラロックも1t、2tを使い分けてます。

でも、チルホールでもプラロックでもそれに類した道具でも、結局めちゃくちゃに使ったら同じなんで、やっぱりyamaさんの書いてくれているように安全率を頭にいれて使わないといけないんですよね。


ま、それがなかなか・・・いや、今後は注意しよう!

びんつけちょんさんのブログ、リンクさせていただきますね。
今後ともよろしくお願いします!

投稿: でき杉 | 2011/03/07 00:54

ぎゃー!!こんなに緻密かつ丁寧にご返答いただきまして痛み入ります。

桧の利用間伐(40年生前後)でチルホール使っています。

親父が伸びを求めてあえて間伐時期を遅らせていたので、僕の思いとは反対に、100%掛かり木になりますので牽引具とおたふく滑車と台付ワイヤと枝打ちばしごは必需品であります。

これからも、先輩諸氏のブログを巡回し勉強させていただき、急がず焦らずゆっくりと僕なりの山作りに励みたいと思います。

これからもよろしくお願いします。

投稿: びんつけちょん | 2011/03/07 12:43

初めまして。山で猪を取って運び出すときに、何かいい道具はないかと探していてプラロックに興味を持っています。
モノが猪なので、巻き上げ力よりも速度が気になっているのですが、調べてもなかなか出てきません。
よろしければ、大体で結構ですので、体感でどれくらいの速度で引けるか教えていただけませんでしょうか。ちなみに似たような道具で巻き上げ速度が出ていたのがチルメートの3m/minでした。これより早ければ確実に買いなのですが。。。

投稿: ひげ | 2016/01/09 01:37

ひげさん、返信遅くなってしまいすみません。。

えっと、チルメートはハンドルの往復運動で巻き上げると思うのですが、プラロックは片道です。
なので、計算上は倍の時間がかかると思います。

僕らは重量重視なので。
早いか遅いかといえば、遅いと思います。

参考になりましたでしょうか。

投稿: でき杉 | 2016/01/12 22:18

回答ありがとうございます。
そうですか。。本来の用途が重量を重視したものですし、そういうものですよね。
もうちょっと探してみます。
ありがとうございました。

投稿: ひげ | 2016/01/13 00:42

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: マーベル「プラロック」再び:

« 「道具と技」新刊情報 | トップページ | ArborCamp Vol.0 »