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2010/07/22

ビーバー刈払機

今日も暑かった〜。
この調子で体重3キロぐらい落ちないかな〜。


で、皆さん、こんな刈払機知ってます?
ビーバー刈払機

なんでもハンドル部がビーバーグリップという物になっていて、右手を操作すると刈刃の角度を変えられるんですって。
まあ、びっくり初めて見たわ。


これは山林作業というよりは草地作業向けかな〜。
こういうグリップの構え方は、斬新でなんか使ってみたい気もしますね。

ちなみに僕は2グリップ専門です。

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林業(刈払機)」カテゴリの記事

コメント

 大丈夫なんですか。槙花で大忙しなのに。
常連さんの視線は、トップページから最近のコメントへと移動される事でしょうから、私はエコ笹刃に余談みたいな事を書いてしまいましたが・・・
無理しないで下さいね。なんてったって暑いですから。

 ビーバーは、隣町の林道を道刈りしている時に、地元のおっちゃんが寄って来て、な~んと、その背にあるのがビーバーでした。あいにく角度調節機構は付いてませんでしたが、年代モノで、レトロな雰囲気をかもし出していましたね。
 角度調整機構は他のタイプもありますが、重くなるし、壊れやすそうにも見えます。向こうにもお書きした様に、角度の違うギアケースをオプション設定して頂いた方が、ハードな使い方をする身としては助かります。
角度調整可能なタイプを製造されているメーカー2社にメールは送ってありますが、いまだに登場しないところを見ると、何か不都合な事があるのかしら・・・
所詮、私のシロート考えですからね(゚ー゚;

 ホント、出来杉さん、即Res.じゃなくてイイですからね~。私は、今、となりにいる子供の宿題をみてやりながら、テキトーに間をみてコメント書いてるだけですから。

投稿: yama | 2010/07/22 21:28

実は、わたしはビ-バーのF265M背負い式なのです。
可変式ではありませんが。

ビーバーの長所はフレキシブルシャフトがクラッチから
刃先まで直通であることです。
わたしの知る限りこの構造の背負いは他に無いです。
多少の衝撃は、長いフレキシブルが受け止めてくれます。
7年ほど経ちますがほぼ無故障です。

背負いは重くて暑いですが、エンジンの振動を手に感じることはありません。
感じるのは歯の振動のみ。

嘘か真か近所のクボタが、ビーバーは生産中止で部品も
手に入らない、といっとりましたが。
クボタの草刈機売りたいだけ?
ほんとだったらこまるなー。( ´;ω;`)ブワッ

とか言いながら、今年もお盆過ぎまで伐木造材な感じで。
本格的下刈りは暫くしてないわたしなのでした。(´・ω・`)ショボーン

投稿: gotoれす | 2010/07/22 22:31

 ナルホド。もしかしたら・・・と思ってはいたのですが、背負式だったんですね。砥石付けて目立てに使うなら一番いいかも知れませんね、背負式。

 ハンドル形状のお話でもしてみますか。

・Uハンドル:平地刈り、畦刈りに向く。手指への振動はツーグリップよりは伝わりにくい。慣れれば山林でも使えるが、斜面では使わないほうが良い。
斜面の上より、横~下の方が刈り易い。(Uハンドルは「下刈機」と呼ぼう
だから、原則禁止の下を向いて刈る刈り方をついついやってしまう。また、安定している様に見えて、意外にキックバック耐性が低く、すぐに手が離れてしまう。
Uハンドルユーザーは、しばしば左手を竿に移して刈っている。融通がきかないハンドル形状であるという証拠。

・ツーグリップ:平地刈りでは腰に負担がかかる。振動が手指に伝わりやすいわりには、グリップのゴム質が硬い。刈刃側のグリップが短く、時々、金属の竿を直接握らされる事になる。
融通が効くことこの上なし。縦スイングは勿論、逆にして頭上を刈ることもできるし、そのまま刃を下げて、自分の体に平行な断面で縦切りもできる。

・ループハンドル:ツーグリップよりは平地刈りに向く。順手で握れるので楽であるものの、小技が効かない。つまり、ヒネリコミ。やっぱり、直接、竿を握りたくなる時がある。

背負式は使った経験がありませんので、あの枝みたいなハンドルについてはコメントできません。あしからず。

 Uハンドルは肩掛ベルトだけだと足を切りますよ。前後の動きを制限するために腰ベルトも併用しないと危険です。
ご年配の同じ班の人が転がっちゃってね。ハンドルが背中側に回っちゃったのさ。ご想像できるでしょ。刃が足に届いちゃいますよね。危ういところだったんですよー

 やっと前フリが終わりました。ふ~っ(○゚o゚○)
gotoさん、背負式は肩ベルトも腰ベルトもしないと思うのですが、自由度が高くて恐いと感じられた事はありませんか。
それと、滑落、転倒する時に心がけてらっしゃる事とかありますか?
 私は、ツーグリップなら、エンジンが斜面下側になる様にしています。滑落時に尻餅をつきやすいからです。
転倒時の姿勢は「プラカード持ち」ですね。刃を体から離し上方に構えた方が安全ですから。

 他にもお尋ねしたい事がありますが、また次回ね
(前フリなんか書いてるから悪いんだよね、多分

投稿: yama | 2010/07/23 21:04

yamaさん、こんばんは。
ブログは僕の日課ですから、全然平気です。
でもさすがにお盆までにあれもこれもしておきたいので、なかなか時間がとれませぬ。

で、ビーバーって有名なんですね〜。
びっくりしました。
僕の周りでは見たことないです。
農業が盛んな地域ではメジャーなのかも。

あと、ハンドル形状の説明もありがとうございます。
分かりやすいですね〜。
僕は2グリップ以外使ったことないんで、この説明はうれしいです〜。

>転倒時の姿勢は「プラカード持ち」ですね。

僕も「プラカード持ち」かなあ。
よく肩ベルトをしてないおっちゃんが「機械を放せば良いんだよ」って言ってますが、僕はそれだけはやっちゃいけないと思ってまして、滑った時などはとりあえずアクセルだけは戻してます。
あとは、やはり刃がどこにも当たらないように上方に向けてますね。
ホント怖いですもの。

投稿: でき杉 | 2010/07/24 21:52

まさか、gotoさんがビーバーユーザーとは。

僕は珍しい刈払機があったもんだと紹介したつもりが、すっかりとんだ道化でした。

>背負いは重くて暑いですが、エンジンの振動を手に感じることはありません。

ここにgotoさんの刃付けのうまさを見た感じです。

投稿: でき杉 | 2010/07/24 21:54

背負いだから危険ということはありませんよ。
よく自分の足の指を落とす人がいますが、
右足前、左足後ろ、基本すり足、のフォームと、
左にスイングしたとき絶対キックバックさせない集中力
があれば安全です。

見えない切り株でも、林地の植生を全て暗記して識別できれば、
見えない物を感じる事が出来ます。
誤伐を避ける、即ちキックバックさせない作業をすれば結果的に
安全になります。
わたしは2反やって1.5本ぐらいです。
わたしの左の足指はみなそろってます。

下刈り中の事故原因はいろいろ言われますが、本当は、
暑さにやられて意識がモーローとなった準熱中症状態が
その真の原因だと思います。
従ってヘルメットや防具などより、防暑策のほうがよほど重要だと
思います。
防暑策については言いたい事がかなりあります。( ゚皿゚)キーッ!!

しかし、下刈りで最も重要なのは、機材ではなく「実はチームワーク」
であると思っています。

投稿: gotoれす | 2010/07/24 22:24

バランス崩したらプラカードですね。
僕は刈刃を守るという意識ですけど。

うちのあたりでは、草刈り機のことを一般的にビーバーと呼んでいます。
本物のビーバー刈払い機を見たことはないですが。
地区の文書なんかでも普通に
「用意するもの:ビーバー、カマ、ジョレン…」てな具合です。
はじめはなんの事やら?でした。

投稿: だん | 2010/07/25 03:53

 わ~、だんさんお久しぶりー。

> うちのあたりでは、草刈り機のことを一般的にビーバーと呼んでいます。

うちのあたりも同じです。コピー機を昔「ゼロックス」と呼んでいたのと同じですかねぇ。

> バランス崩したらプラカードですね。
僕は刈刃を守るという意識ですけど。

私は、激マズ・・・極めてヤバイと思ったら「刈刃を地面に突き刺してでも止めてやるぞ」と選手宣誓しています(高校野球か?ってネ)
実際にやった事があるのは一回だけ。すごくスリッピーな現場で、固形石鹸の上に立って刈っている様なものでした。

 gotoさん、さっそくのコメントありがとうございます。
ますます、「刈払いの達人」とお呼びするにふさわしいコメントにビックリです。

> わたしは2反やって1.5本ぐらいです。

これは、すごい数値です。長年の勘と、柵通りが相当しっかりしていないと無理でしょう。
コチラの地縄を張って植えた時代を知っているベテランは「柵が通っていて、鎌刈りだ。昔は苗切っちまうなんてこたあ無かったよ」と豪語します。
今は・・・赤字になっちゃうので、植え付け時の柵も乱れているし、「この現場は一人一日3反刈らねぇと赤字になるからなー!」などと激を飛ばされていますから、誤伐しまくりです。
その上、いくら草が繁茂しても3回刈りはさせないし、1回目でさえも刈らせる時期が遅いんですよねー。折角植えるんですから、ケチケチしないで「肝」となるところには手をかけないと・・・・ねえ

> 防暑策については言いたい事がかなりあります。( ゚皿゚)キーッ!!

賛成!! 「標準施業計画」に「ブガカリ」ついても言いたい事がかなりあります。( ゚皿゚)キーッ!!

投稿: yama | 2010/07/25 07:09

gotoさん、ちょっと凄い。

>見えない切り株でも、林地の植生を全て暗記して識別できれば、
見えない物を感じる事が出来ます。

いや〜、僕は全然だめだめです。

>右足前、左足後ろ、基本すり足、のフォーム

僕は左足が前かな。


下刈りの事故については、あまり考えたことがないんだけど、これまで周りで起きた事故を考えてみると、僕は油断が大きいような気がしてます。

でも、もちろん暑さの影響で集中力が途切れるかもしれないですし、gotoさんの「防暑策」気になるなあ。
エントリー作るんで、そこにコメントください!!

投稿: でき杉 | 2010/07/25 21:33

だんさん、こんばんは〜。

>草刈り機のことを一般的にビーバーと呼んでいます。

こちらではビーバーでは全く通じないです。

だんさんとyamaさんがビーバーで通じるということは東の方では結構普通なのかも。

投稿: でき杉 | 2010/07/25 21:35

yamaさん、「ブガカリ」が「ブブ◯◯」に見えました。
ブブゼラっていう言葉の響きがその音ときれいにリンクしていたんで、インパクト強いんですよね〜。


僕も誤伐はします、どうしても。
特に植林1年目に8月刈りとかだともうダメダメ。
キックバックで刈ってしまうことを避けるためにプラスチックの刃を使ったり、2枚刃を使ったり、いろいろ試しましたが、結局チップか笹になってます。
もっと感じないとダメですね〜。

ホント1年目だけでも6月と8月に刈らせてくれたらだいぶ違うんですけどね。

あ、ちなみに吉野仕立ての密植の時は鎌で刈ります。
誤伐はまずしないですね(*^ー゚)b!!

投稿: でき杉 | 2010/07/25 21:44

 死亡報告。
昔、ある組合長から聞かされました。
「いくら任務とはいえ、被災者のご家族に死を告げる事ほど、嫌な仕事はない」と。
死因は、刈払機で脚を切った事による出血性ショック。動脈を切ってしまった様です。

 ある時、「死亡事故が起きたのは、ここの少し上だよ」と教えてくれる人がありました。
翌月は盆月だし、という事で、線香と酒を持って、現場に向かいました。
案内された場所を見て、私は「何で、こんなところで・・・」と思ってしまいました。
桧の植林地でした。そこは、ものにならなかった数が多かったらしく、見上げると空が見えていました。
ですから、決して良い場所ではないのですが、極めて悪い場所には見えません。

被災者は班長で、みんなで刈っている時に「あっちに刈り残しがあるから、ちょっとオレ行って刈って来るわ」と一人で隊列を離れたそうです。
いつまで経っても戻って来ないので、見に行ってみたら、既に死亡していたというお話でした。
その時の刈払機はツーグリップ式。肩ベルトに機械は留められていたという事です。

 不謹慎かもしれませんが、想像してみました。
手早く仕事を済ませ、みんなと合流したくなった作業者は、刈り難いと感じた為、ベルトの金具から機体を外してしまわれたのでしょう。そして、その状態で斜面の下側を刈ってしまった。
その時、衝撃的に切断抵抗がかかるモノに切り込んでしまい機体とともに体も斜面下方に引かれ、大きくバランスを崩し、ハンドルから手を離してしまった。
刈刃が先になって斜面を下る刈払機。転落あるいは尻餅をつきながら滑落する作業者。その時、伐根などにエンジンが引っかかり先行して滑っていた刈払機がストップ。そこへ不運な事に、脚から滑り込んでしまわれたのだと思われます。

しまった!と思いながら、ひたすら止血につとめ、そして、ひたすら仲間を呼んだと思われます。しかし、仲間達には遠すぎて、助けを求める声が聞こえません。
死んじゃうかも知れないと思った被災者は、自分の機械を手繰り寄せ、そっと金具をセットしたのでしょう。班長だから。

悲しいお話です。これを書いている私自身がたまらない気持ちになっています。
私は、人生最後の仕事が刈払機を手繰り寄せる事では、絶対に嫌です。
だから、必ずベルトを着用します。下側を刈らざるを得ないなら、立木に脚がらみして備えるとか、伐根に腰掛けるなど工夫を凝らして引き込み力が衝撃的にかかるという前提で刈ります。(場合によっては原則禁止の右スイング刈りも行います)
安定した姿勢で構えられなければ刈りません。
命がけでもやって欲しいんだ、とは誰も言ってませんから。
私は、彼の死は無駄にしたくないと、そう考えています。

投稿: yama | 2010/07/25 21:50

 出来杉さんの真似をして連投。エースじゃないけど連投。朝も投げてるから3連投。

「林業労働災害(死亡災害)速報」を見て来ました。減ってはきていますが、除伐・下刈り中の死亡事故は無くならないですね。かけがえのない命、被災者の方のご冥福をお祈りするとともに、災害ゼロを目指すべきです。「数が減ってるならいいじゃないか」はダメです。

 左足前なのか右足前なのかの謎ですが、両方正しいと思います。機械を右に下げれば右足前、逆に機械を左に下げれば左足前です。
ズシーンと刈刃が押し戻された時に、腰が前に出ていた方が、足に刃が届き難いでしょう。
でもね、右前でも左前でもベルトが切れない限り足に届かない設定にしている私は、右下げ左前でも平気で刈っちゃってます。
具体的には、なるべくエンジン寄りで吊るす、ベルトはゆるゆるにしない、そして、直径305とかの大径刃は使わない、以上です。
私は背が低いほうですので、この設定で、手も足も届きません。(gotoさんの領域には手も足も出ない
そう考えると、長身の方々は、長竿をチョイスなさった方が良いかも知れません。
キックバックを絶対起こさない刈り方なら、大丈夫そうですが、私は原則禁止の往復刈りもやっちゃってますからねー。
それに、伐根が1.8mのところに1.9mで植え付けてますから、どうしても伐根に近いところにも植えされられちゃうんですよねー。1.9に伸ばす様に指示したのはだ~れ?お役所だよ~。公社もそぉーか~

投稿: yama | 2010/07/25 23:39

 「今月の林業作業」というPDFをネットサーフィンしていて見つけました。ある県の森林局林業政策課が書いています。
(以下抜粋)
① 刈払機は肩掛けバンド、Uハンドルを必ず装着して使用しましょう。
肩掛けバンドをはずし、1本桿の手持ち方式で操作すると、足元を刈ったり、刈払機がはね返ったりする危険性があります。

 おやっ?と思う文章力を、文才の無い私が指摘するつもりはございません。
相変わらず「Uハンドル路線」は改められないんだなーと思っただけです。
ちなみに、どんなタイプでも、大股開きで立てば足元を刈れるんだけどな~。

 それはさておき、10年ほど前は、刈払機による死亡事故が多発していましたよね。それから、1年後くらいだったかなー、コチラの地域では「作業中」の現場写真は絶対にUハンドルで被写体になれ!と指示されるようになりました。

思うに、これは何処ぞやの団体が「事故を防ぐにはベルトの着用を義務付けなきゃならん」と考えていたところ、海外の山いきさんが来日し、日本の作業現場を見て「ベリー・デンジャー!」とのたまうのを聞いちゃったからじゃないでしょうか。
海外の山いきさんは、地下足袋の事を言ったつもりでしたが「そうか、やっぱりツーグリップはデンジャーなんだ」と勘違いし、「Uハンドルなら、ベルトしなけりゃ作業できないだろうから、Uハンドルの使用を義務化しよう」という事になったという推測です。

尚、私はUハンドルで、ベルト無しで刈る猛者を見た事があります。(Uハンドルなら、ベルトを必ず着用するとは限らないという事)

 しかし、死亡事故は減少したものの、足を切る事故は減りません。Uハンドルは、前述の通り、融通がきかない構造ですから、刈るのにフットワークを要します。
だから、前後に機体を動かせると、かなり有利です。足場の悪い斜面でフットワークに依存できませんからね。
従って、ベルトをタルタルに緩く締めたくなります。ますます足を切る事故が増えます。
でも、一旦、Uハンドルを奨励しちゃった手前、それを押し通すしかありません。で、早速、腰ベルト併用の義務化。

 私は、人間工学的に考えて無理がなく、仕事の能率が低下せず、そして安全に、というのが大事だと思います(当然、安全第一)
だから、なんか違うんだよなー、と思ってしまうのですがいかがでしょうか。

同僚はキックバックを起こした際に、ハンドルで胸を強打し、肋骨を折りそうになりました。
転落時にハンドルで胸を強打し、肋骨が肺に刺さったら・・・考えただけで恐ろしいですね。
Uハンドル反対派なんですよ、私。

投稿: yama | 2010/07/27 00:27

 連日、猛暑でモーレツな暑さ。連日、も~どうしちゃったの、という位の猛烈な書き込み。
私だよ(;´Д`A ```

 Uハンドルは、融通がきかないとともに、刃のコントロールの精度が低いという欠点もあります。
ツーグリップユーザーがほとんどだった班に、一斉にUハンドルが導入されました。最初に来る衝撃は誤伐の増加です。そして、苗の直下を刈る事がおろそかになります。
次に来る衝撃は、上司のカミナリです。
「お前らなー。下刈りは、俺達が歩きやすくする為にやってんじゃねーんだぞ!苗の周りをキレイにしなくてどーすんだーゴルァ」
「だ、だって、伐っちゃいますよ~、この機械じゃ」
「なっ、な、なっ・・・慣れるしかねぇだろ。県が使え!って言ってんだから」
確かに慣れれば何とかなるにはなりますが、苗に巻きついたツルさえも樹皮を傷つけずに切断できるあの精度を出すのは厳しいものがあります。
考えてもみて下さい。ナギナタ、槍、サスマタ、銃剣、ホッケーやゲートボールのスティック、これらシビアなコントロールを要求される道具に、Uハンンドルに似た形状のものはありませんよね。
 Uハンドルは「平地刈りに於いて(緩斜面を含む)、体を立てられる」という以外のメリットは無いと思います。
そろそろ、危険なハンドル“ツーグリップ”が見直されていいのではないでしょうか。

 刈払機による死亡事故の決定打として期待された「ブレーキ付き」は10数年前に開発が進みました。チェーンソー同様に、クラッチドラムをバンドで絞めて停止させるという方式です。トリガーは右手。右手がハンドルから離れると作動します。
ある班長(さっきのカミナリとは別人)は開発段階から、試作機を見ていたようで「あれはいいぞ」と言っていました。
「どの位の時間で止まるんですか?」と聞くと「すぐ止まるよ。2秒くらいかな」と教えてくれました。
 それから2~3年後、地元の農林機械店さんが、ブレーキ付きを持って来訪されました。
発売になった機械のトリガー作動から停止に至るまでの時間は5秒。理由を尋ねると「これ以上停止時間を短縮すると、ドライブシャフト(駆動軸)が持たないから」と答えました。
試作機の倍以上になってる~、がっかりだよ~!!

 私は期待があっただけに、通常使用でも離しただけで作動する事がストレスになってる、軸を太くしろ、材質を見直せ、刈刃の軽量化だ、それがダメならスペアの軸を10本付けてセット販売だ、と生意気な提案を次々にしてしまいました。
彼らの最後の一言、「で、この機械は使いたいと思いますか、思いませんか?」
居合わせた作業員は、みんな沈黙。可愛そうに農林機械店さんは、寂しそうに帰って行ったのでした。

 たいへん長らくお待たせ致しました。どんだけ引っ張れば気が済むんだ、と思われたでしょう。
冒頭に申しましたgotoさんへの質問です。
 背負い式のフレキの中の駆動軸は、ワイヤーではなくコイル状で、キシ麺を丸めた様なものではなかったでしょうか。詳しい事は分らないのですが。
だとしたら、ヒネリのチカラに対して相当強そうにも思えるのですが、刈刃の慣性とブレーキの制止のはざ間で、あの駆動軸は耐えていけるでしょうか。

 刈払機は、国内に百数十万台は普及してるでしょうけど、ブレーキ付きは売れてませんよね。安全性が高まるのにな~、何とかならんのかな~と思ってみたりしたものですからね。gotoさんにお聞きしたかったんですよ。
むこうの人々は、ブログやBBSには参加下刈りませんからね。

投稿: yama | 2010/07/27 18:36

yamaさん、おはよ・・・って、すごい連投です〜
高校球児もかなわない。

刈払機での事故。
ちょっと時間なくて見つけられなかったんですが、2年ほど前に近くの村でもありました。
仕事の終わりかけに少しだけ刈り残しがあって、「ちょっとオレ行って刈って来るわ」。
崖付近の太めの雑木を刈りに行って、キックバックおよびバランスを崩し罹災。

2グリップの肩ベルトなしでした。
で、その後、近くの林業資材店にその組合から肩ベルトの注文が大量にはいったという。。。

山いき、そして村のおっちゃんらもほんと肩ベルトしてない人が多スギますね。
もう外せないようにしておくとか抜本的な改良が必要な気がします。


あと、「U」じゃないと写真とかダメなんですか?
僕たちはベルトとヘルメットなら「2」でも構いません。
現場の実情をもっと考慮してほしいですね。


>刈払機による死亡事故の決定打として期待された「ブレーキ付き」は10数年前に開発が進みました。

最近(?)、共立から衝撃を受けるとエンジンが停止する刈払機が出たみたいです。
エンジンが停止しても刃が回転していたら意味ないだろ、なんていう声も上がるかもですが、僕は評価したいです。
共立Gセンサー刈払機っていうみたいです。


投稿: でき杉 | 2010/07/28 06:41

背負いの通常のフレキシブルシャフトの径はたしか6ミリ、山林用と銘うってあるものは7ミリぐらいです。

しかも普通はクラッチから右ハンドルまでの70センチ位ですから。
ノーマル品に30センチの刈歯をつけてクラッチブレーキなぞつけるとほぼ耐えられないでしょう。
ビーバーのような、特殊な構造なら耐えられるでしょうが。

へたくそが30センチの歯をつけてキックバックさせまくると、7ミリシャフトでもねじ切れます。
歯が大きければ仕事が進むわけではないです。

わたしはブレーキの必要性を感じませんが、(ブレーキをつけるぐらいなら鉄芯入りの足袋をはく)
背負いに人体冷却用のファンが付いていて、首筋からヘルメットの中を冷やしてくれたらいいなー、と思った事はあります。

あと2グリップやループでタスキをしないやつは、論外なので見つけ次第即刻解雇すべきです。ヽ(#゚Д゚)ノ┌┛)`Д゚)・;

投稿: gotoれす | 2010/08/01 21:29

> 共立Gセンサー刈払機っていうみたいです。

 刈刃の慣性を抑制できれば、更に効果的ですね。ギアケースの減速比は、2/3くらいが一般的ですが、これを1/2くらいに変更して、刈刃の速度を抑えるとか、カーボンディスクにチップを付けて刈刃を軽量化するとか。
キャッチコピーは「もう固定アクセル式でも恐くない」でどうでしょう。

> 山いき、そして村のおっちゃんらもほんと肩ベルトしてない人が多スギますね。
もう外せないようにしておくとか抜本的な改良が必要な気がします。

 伝統ある林産地では、他の地域より、ベルトの普及が難しいのかも・・・・。
ただ、ベルトの有効性がおっちゃん達にも理解できる場面はあります。急斜面ですね。
腰を落とそうとして、しゃがむと膝が当たっちゃう位の急斜面ですと、伐根につかまりながら片手刈りするのが安全です。片手刈りは、ベルト無しでは無理ですよね。
普通は、鎌刈りするか除地にして刈らないか、どちらかですが、ウチの方では刈り払いしています。

 またまたまたのお話を『落としスギ』に書いてしまいましたが「股バンド」って、ご存知でしょうか。[刈払機 股バンド]で検索して頂くとヒットします。
私も昔考えましたよ、でも、やりませんでした。

ディスカウントショップに足を運んだら、ドギーマンというワンちゃん用品メーカーが出しているベルトが、投売りになってまして、私は大型犬用に作られた製品に目をつけたんですね。(大型犬用ですので、丈夫に出来ています)
流用の仕方は、要らない部分をカットして、ズボンのベルト通しに通します。すると好都合な事に、リードを付ける金具が、腰の脇に来るんですよね。
で、普段はズボンのベルトですが、本当にヤバイという時には「股バンド」の代わりに、この金具も利用しています。

 検索されましたら、新潟県のサイトもご覧いただきたいと思います。
Uハンドルは、下向きで刈りたくなっちゃう機械なんです。Uハンドルはキックバックに弱いんです。肩ベルトも腰ベルトも、調整が甘ければケガを防げないんです。
ちなみに私は、ツーグリップもUハンドルも使います。
ちなみに私は、金銭的ゆとりの無さと、知識不足が事故の根本にあると考えています。
普通は除地にするところまで刈って、お金にしようとしてるんですよ、この業界。

投稿: yama | 2010/08/01 22:05

 gotoさん、ありがとうございます。

> キックバックさせまくると、7ミリシャフトでもねじ切れます。

緩衝効果に期待してみたのですが、形状が形状だけに、ねじ切れますか。やっぱりと言えばやっぱりですなー

> 歯が大きければ仕事が進むわけではないです。

先の「実はチームワーク」のコメントでも感じてましたけど「O県最強の山師」(あれ違ってる?合ってますよね)は、目の付け所がシャープですねー。
コヨーのアンチャン達も見習ってください。

> 背負いに人体冷却用のファンが付いていて、首筋からヘルメットの中を冷やしてくれたらいいなー、と思った事はあります。

イイ!ナイスです!昔、小雨の降る現場はカッパも着ずに快適に刈れたのですが、今は気温が高すぎです。それから、お盆過ぎには風が吹いて涼しくなったものですが、今はそれも期待できません。温暖化って迷惑なんですよねー。

投稿: yama | 2010/08/01 22:27

こんばんわ。

地獄の下刈りシーズン、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

うちの組合はほとんど、と言うかほぼ背負いのループハンドルです。それを右持ちではなく左持ち。ですから右手ハンドル、左手アクセルですね。最初は何でかわからなかったのですが、やってみて理解しました。ゴルフや右バッターのスイング、鎌での切り払いと一緒なんです。                       斜面での下刈りは左足が谷側になるように立ってますし、みなさんもそうだと思います。そうなると大鎌での構えはどうなるか、言わずもがなですよね。

肩掛け式は使ったことありませんが(今までも、これからも背負いONLYです、多分。)、使うとなれば2グリップになると思います。でも左用のハーネスないですもんね。あったら使うでしょう。ヤバイ時は機械を谷に放り捨てて自分は山側に倒れこめるから。右ハーネス、ループハンドルじゃこうはいかんですもん。

投稿: 軽トラマン | 2010/08/02 21:41

追伸

>背負いに冷却用ファンがついて~

全く同感!後頭部+背中のパッド部分に送風されればどんだけ汗地獄から開放されるか!!

投稿: 軽トラマン | 2010/08/02 21:47

gotoさん、
yamaさん、
軽トラマンさん、
コメントありがとうございます。

常連さんのコメントに僕も勉強させてもらってます。

最近、こんな服があるんですよね。

「空調服」
http://item.rakuten.co.jp/pc2b/1152152/

刈払機なみにお高いですが。。。

投稿: でき杉 | 2010/08/03 22:09

遅ればせながら、参加させてください。うちの班も今年は、3箇所(11.3町歩)の下刈り中です。もう、一ヶ月以上 ビーバー(刈払機)ばっかりです。

だんさんと同じ地域に住んでいるので、刈払機は「ビーバー」と呼んでおります。以前 HZ社の営業部長さんにお会いした時に聞いた話では、「当時の社長(創業者だったかも・・・?)さんが、長野県の出身で「長野県には、田んぼや畑が沢山あるから、売れる」と考え、熱心行商したそうです。その結果、刈払機=ビーバーの愛称となったのが、有力な説と聞きました。

さて、猛暑です。暑いです。首に巻いたタオルも1時間も作業すれば、絞れる状態です。

「空調服」は、高いですね~。買えません。

そこで、首掛け式扇風機を導入しています。乾電池3本で使えて、案外 涼しいです。(詳細は、林業新知識9月にて紹介されています。

あと、ヘルメットの中に DCファンを取り付け、「涼しくならんかなあ~」と、現在思考中です。


投稿: 6年目の素人班長 | 2010/08/04 22:03

各位へ、空調について。

1.ファンはパソコン用液体軸受けを使う。

2.フレキジブルなダクトをつけて送風を可変にする。(ファンはダクト内蔵)

3.電源はビーバーのダイナモの余剰電力を使う。

4.システムの総重量は100グラム以下。

5.システムの価格は5000円以下。

6.高齢者にも使用出来るよう、スイッチ類は簡便なものとする。

いまある技術で出来ます、秋葉原が近ければ自作するところですが。
エンジン冷却空気を分割して、送風することもできますが。エンジン本体を改造するので、高額なものになります。

背負いのパッドにCPU冷却用の液冷システムをしこむ、というのも考えましたが。
価格と重量が大きくなります。

メーカーに知り合いがいる人は、提案してみましょう。(=゚ω゚)ノ o(_ _)oペコッ

投稿: gotoれす | 2010/08/05 20:05

6年目班長さん、コメントありがとう!

ほんと毎日暑いですね〜。

>首掛け式扇風機

こんなの知らなくて早速ググったら、結構いろいろ商品あるんですね。
こりゃ面白いわ。
『新知』楽しみにしてます!


僕はせっせと扇子であおいでますc(>ω<)ゞ

投稿: でき杉 | 2010/08/05 20:29

gotoさんのコメント、yamaさんが喜びそうですね!
ほんとうにアキバが近かったら、gotoさんは別の仕事をしてそうです。

僕はこういうのまったく疎くてイメージすらうまくできないのですが、真夏の暑さ対策としてはもっといろんなことができる訳ですね〜
やろうと思えば。

にしても、今年は暑いです。。。
普通なら夕立がありそうなんですが、ないんですよね〜


投稿: でき杉 | 2010/08/05 20:33

 8/1のバンドの件、誰も突っ込んで呉れないニャー。
それとも「アメ玉は舐めろ!タマタマは舐めるな!(正確にはタマタマの痛さを舐めるな)」と、『熱中症対策』から手の込んだ展開が待ち受けているのでしょうか。
タマタマを打撲するのはたまらんですから、私はやらない事にします、股ベルト。
クライミング用ハーネスのレッグループとは力が加わる方向が違うからねー。

 クーラー・ファンの件ですが、チェーンソーのヒーターの様に、別のコイルを追加しなくても大丈夫でしょうか。
ある程度の安定電源が確保できれば、ヘアドライヤーからヒーター抜いたやつじゃダメ?
私はヒーティングハンドルは使っていないので、どんな電気が発電されているのかも知りません。
私、電気は苦手なんですよ~(°°;)))オロオロ(((;°°)~
組み立てPCや車載カメラやカーコンポは一応出来ますけど、あれはポン付けで、電気の知識はあまり要らないんですよね。

 実は、今日ね、アキバに寄りました。ソフマップの伸びと、メイド喫茶の呼び込みの多さにビックリしました。
あれって萌え系?全然燃えないんですけど、私。(田舎からはるばる出て行ったので、往復の車内でしっかり寝ました。だから眠くないんですyo)
燃える人・・・あっ、そうじゃなかった、電気に造詣が深い方、リポ電池は高いし、荷物持ちたくない病の感染者は大勢いますので、発電のお話をよろしくお願い致します。

投稿: yama | 2010/08/06 00:26

yamaさん、こんにちは。

股バンドの件、改めてエントリーにしましょうか。
僕はU字ハンドルは使わないし、なんだか窮屈そうで、スルーしてしまったのですが、これが必要な人もいるでしょう。

ツーグリップでも股ベルト、意味があるのかなあ。


クーラーファンはまったくついて行けません。
電球の交換くらいしかできませんから。。。

投稿: でき杉 | 2010/08/08 15:13

 股バンド(ベルト)は、「刈払機吊金具のずり上がり防止対策」を講じた事がある方々なら、どなたでも同様のお考えに至っているのではないでしょうか。
アイデアを発表して受賞した方も、特許を出願された方もいますよね。
現状では普及しないと思いますよ。タマタマの不安だけじゃないです。
安全な固定位置と、使用時のゆとりを持たせた固定位置には差があり、また、人によりけりですから、自動車のシートベルトの様に、非常事態になったらタイトになるとか、そういった工夫も必要ではないかと思ったりしています。

私は刈払機のベルトは長さが違うものを用意しています(調整が面倒だから)そして、現場で使い分けています。自作です。ほんとはイケナイ事なんですが、緊急離脱装置はありません。火災が発生しても、落ちついて金具から外せる自信がありますので(あの離脱装置は信用できないと思う。錆びるし、サッと外せない位に重い。メーカー名は伏せておきます)

「絶対に下を刈らなきゃいいんだろー」
はい、その通りです。御経験にもとづいた危険予知能力と用心深さがあれば、刈れる場合もあります。身体能力は、あてにはなりません。頭が悪いからケガをするんです。
私も、この前、ケガの報告しちゃったけどね~

投稿: yama | 2010/08/09 22:58

yamaさん、おはようございます。

>股バンド(ベルト)は、「刈払機吊金具のずり上がり防止対策」を講じた事がある方々なら、どなたでも同様のお考えに至っているのではないでしょうか。

そうなんですね。
僕はこういうの必要と思ったこともなかったです。

>私は刈払機のベルトは長さが違うものを用意しています(調整が面倒だから)そして、現場で使い分けています。

この長さについて、股ベルトと関連してエントリーしようと思ってたんです。
僕は最近極端に短くセッティングして使っているんですよね。
よろしければ、マタそちらでコメントお願いします。

刈払機の安全はメーカーも利用者もまだまだ追求できそうですね。

投稿: でき杉 | 2010/08/12 07:53

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