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2010/05/10

「森と水」の関係を解き明かす現場からのメッセージ

今夜も全林協の本の紹介です。

全林協の紹介ページから引用します。

本書は、私たちが森から得ている恵みの一つである「水」を題材にして、森と水と人との関係の歴史、今何がどこまで解明されているかを整理しました。さまざ まな森の機能、環境サービスを私たちがどう評価し、それを高めていくのか。「森と水と人の関係」を再構築しようと奮闘している科学者、技術者、行政、森林 ボランティア、シンクタンク、企業、市民の皆さんのさまざまな取り組みを現地レポートを交えて紹介しています。森づくりという現実問題に取り組む際、科学者や研究者を探し、育て、ともに汗を流すことの 大事さ、必要十分な知識や情報を入手し、共有し、活用することの有効性を感じていただけることでしょう。地域の人々、森林管理に現場で関わる技術者、従事 者、そして科学者、研究者、専門家とともに、社会全体が納得する森林管理を創っていくための手法を探求した一冊です。

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タイトルやその説明を読むと難しそうですが、ぜんぜんそんなことはなく、とても読みやすい物でした。
いま、「水」ってすごい注目されているんですよね。
20世紀は「石油」の時代だったけど、21世紀は「水」の時代って言われてるくらい。
その水と森の関係についての現状がよくわかります。


これを読んでちょっと衝撃だったのは

「森は渇水期の水量にほとんど無関係な事例や、森があることで水量が顕著に減ってしまう事例がほとんどで、森があることによって渇水期の水量が増えた事例は極めて少なかった」

ということ。
これまでは森が増えれば、水も増えるように思っていたけど、そうとも言えないんですよ。
なぜなのか?は本書をぜひ読んでみてくださいね。
おかげで、僕の間伐や森林に対する考え方も少し変わりました。


また森作りの各地域の取り組みも豊富に紹介されているのですが、林業というものがこれから向かうべき一つの姿が垣間見えた気がしました。
ますますね杉の出身地の施設や取り組みも紹介されてるます。


ただ、一つ「切り置き間伐はもったいない?」との小タイトルのついたところだけは、現場で働く者と研究者(著者)との考え方の違いみたいなものを感じました。

「科学者は、自然の森林とは倒木がたくさんあり、森林動物や微生物の作用により倒木が朽ちてゆき、土壌が形成されて行くのが本来の姿であると考えている。倒木がみられない森林は、人間が木材を持ち出した後の、不自然で人工的な森林である」

確かに頭では理解できるけど、やっぱり僕はもったいないと思ってしまうなあ。
でも、この「切り置き間伐」って言葉はいい表現だね。

と、とにかくいろいろと得られるもの大な著書ですので、ぜひとも興味のある人は読んでみてくださいね!




 

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