北欧式伐倒のテキスト
道具と技vol.2はもう皆さんのところに届いたころでしょうか。
amazonではまた在庫が切れているようですね。
どんどん入荷してばっちり売ってほしいものです。
さて、vol.2で北欧式伐倒スタイルの特集が組まれているんですね。
とてもわかりやすく書いてあって、参考になるところ大なんですが、ここからもう一歩、もう少し北欧式を知りたいという人もいると思います。
そんな人にオススメなのが、ハスクバーナの作ったチェンソー教則本。
国内でもこれをテキストとして伐木の講習を行っているところがあるという「虎の巻」。
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このテキストの詳しスギる説明はこちらにあります。
テキストの写真を見て、こんな原っぱみたいなヤマと日本の現場じゃ全然違う! なんだこの雑な枝払いは? ってな感じを受ける人もいると思いますが、そのやり方の考え方は参考になると思います。
現場での目立ての方法なんて「考えることは世界共通だな」って思わず顔がにやけます。
またこれのDVDがあるようです。
僕はまだ観てないのですが、テキストの内容をわかりやすく映像化した初心者向けというもののようです。
こちらはチェンソーの扱いに慣れている人ならあまり必要はないのかな〜、とも思うんですが、基本から知りたい!という人は観てみてくださいね。
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コメント
おはようございます
日曜日に北欧式で伐木やってみましたよ
追いヅルでの伐倒は準備万端整ったのを確認してから倒せるので気分的にも余裕が出来ます
道具と技2やハスクの教則本が大変参考になりました
アップしているので覗いてみてください
投稿: ランカスター | 2010/03/23 09:13
出来杉さん!お疲れ様です
教則本・DVD共に持ってます(私が行った特別教育は、かなりいい加減だったので、これで再勉強しました)
先日、ヤフブロの方々の伐倒会?みたいなものに参加させていただきました、かなり勉強になりました
投稿: 冥王星 | 2010/03/23 12:12
ランカスターさん、観ましたよ〜。
追いヅルなどの伐り方が当たり前のものとしてもっと広まるべきですよね。
本国は一つのやり方一本やりですからね〜。
シンプルと言えばシンプルですが。
投稿: でき杉 | 2010/03/23 17:17
冥王星さん、やっぱり現場で体験するのが一番ですよね。
メーカーの作るテキスト、DVDのほうが国のテキストよりもわかりやすいというのは、まあ当然でしょうか。
ちなみに特別教育は全国どこでもあんなものだと思います。。。
あれで、事故が起こりスギだといわれても。
投稿: でき杉 | 2010/03/23 17:27
う~ん・・・・
残念ですが、クサビの対抗打ちは日本では普及しないでしょうねー。ハの字打ちが精一杯。
木の180度向こう側に回りこむのが面倒だから。だって、日本の場合、急峻な斜面に植えてあるんだもん( ̄Д ̄;
そして、追いヅル伐りも重心方向に倒す時しか使われないままだと思うなー。
「矢で起こすのに、何で手間のかかる突っ込みやらにゃアカンのやー」ってご年配者は言うよ、きっと。
ちなみに、北欧式とはいうもののニュージーランド人も同様に伐ってるようです。
それよりかさー。大径木を急斜面で上に倒す時は、クサビ打つのが大変で、牽引の方が、まだマシなわけですが、チェーンソーの排気ガスを利用して持ち上げるミニジャッキとか、開発されないもんでしょうかねー。ホースを延長すれば、5~6メートル離れた立木の影で操作できるとかいうの、安全でいいじゃな~い。
投稿: yama | 2010/03/23 23:45
なんだか、現在の伐採の状況って適木適伐になってないというか。
「こういう状態のときはこういう伐り方で」みたいなのが、まとまっていないというか。
たしか、県の研修で教わった気もするんですが、そもそも教える側がそんな状況で仕事したことない人ですからね〜。
地元の名人たちの伐採の技も各自異なりますし、ボランティアみたいな人達の方が多彩な伐倒方法を知っていて(使いこなせるわけではない)、プロは「やばそうなときは逃げる!」(それはそれで正しい)みたいなままで。
なんかもうちょっとなんとかならんのかな、とは思うんですが。
このあたり、今度エントリにしてみよう。
>チェーンソーの排気ガスを利用して持ち上げるミニジャッキとか、
こういうのって既に北米の人達がやってそうですね。
向こうのマニアって、もうとんでもないですもん。
投稿: でき杉 | 2010/03/24 06:41
ハスクのテキストとDVD持ってました。講習受けたばっかりの新人にあげて今はないです。改めて観たら参考と言うか再確認することばっかりですね。
本木に倒すときはくさび打つよかチルホールやレバーブロックで引っ張ることが多いです。重心方向と逆に倒すわけですから、矢打ってもなかなか起きません。ヨキじゃなくてぼんごしで打ち込んでるぐらいですから。ただ、追い口開くジャッキなんかあればいいですね。だけどユンボが入れる場所ならユンボで押し倒すだろうなぁ(苦笑)
投稿: 軽トラマン | 2010/03/25 23:26
円の面積の算出方法は?と聞かれれば
「パイアールの二乗」と答えますよね十中八九の人は。(それ以上、99.99%の人は・・・かな?)
「半径かける円周割る2」これも正しい答えです。
思い出しました?小学生の時に先に習った考え方は、中心を通る線で、細かく分割し、上手く並べれば長方形に近い形になり、めちゃくちゃ細かく分割すれば、それはまさしく長方形なんだという考え方です。
これが分れば、扇形の面積は「半径かける弧の長さ割る2」だという事はカンタンに理解できますから、全体の円の面積の何分の一に相当しているかという計算は必要ありません。
しかし、パイアールの二乗から全体を出して、導く計算方法も知っておいて損はありません。
私は伐倒技術というのは、この様なものだと考えています。北欧式と言われていますので、そう呼ばせて頂きますが「ツルを決めるまでは立木を動かす事なく、静的に仕掛ける」という事は基本中の基本であり「追いヅル伐り」は基本に即した伐り方だと思います。
「パイアールの二乗」を手に入れても、そこに行き着くまでの過程を時には省みて、基本に返る事も必要であり、基本に忠実が故に、技のバリエーションや、より安全な方法も講じられるわけで、北欧式だから日本式だからとう分け方ではなく、伐倒そのものを力学的に考える事が重要だと、私は考えています。
んでもって、伐倒って楽しいですよね。困った事に・・・・
投稿: yama | 2010/03/25 23:51
軽トラマンさん、こんばんは。
やっぱり地域によって、林業用語が違うんですね。
「本木」「ぼんごし」なんて初めて聞きました。
意味はだいたい想像できますけれど。
大径木をジャッキで起こして倒している人多いみたいですね。
僕はみたことないけれど、吉野でもそういう仕事をしている人がいるみたいです。
こういう情報はネットにはほとんどでないでしょうからね〜。
投稿: でき杉 | 2010/03/26 18:24
yamaさん、わかりやすく例えてくれたのに、それについていけず思わず「円の面積」で検索してしまいました。。。
>北欧式だから日本式だからとう分け方ではなく、伐倒そのものを力学的に考える事が重要だと、私は考えています。
了解です!
こういうのはダンさんが得意そうですが、僕もがんばります!
> んでもって、伐倒って楽しいですよね。困った事に・・・・
僕は主に間伐(伐り置き)なので、ほんと自由に作業するので、間伐中はある種のトランス状態に入りますもん。
独り言いいながら、ガッツポーズしたり反省したり。
ちょっとアブナイ人です。
投稿: でき杉 | 2010/03/26 18:30
どーもです。
本木(ほんぎ)てのは山側に伐倒すること、ぼんごしは大きなハンマーとかカケヤです。矢を打つはくさびの打ち込み、そのまんまですね。それにフェリングレバーのことを九州のほうでは角廻し(かくまわし)と言っています。地域で通称の違いはあるもんですね。
現在福岡県でも森林環境税を導入し、荒廃森林の整備等に使われています。今私もその間伐作業の真っ最中です。ほとんど手入れしたことがないヒノキ林の切り捨て間伐が現場の7割を占めるので、一発で倒すのは諦めてます。それでも狙った方向に見事に倒せたときは、ついつい雄叫びあげてしまいますね(^^)チェンソーマンならみんなそうでしょ、わかります(^_^)
投稿: 軽トラマン | 2010/03/29 18:53
軽トラマンさん、こんばんは。
用語解説ありがとうございました〜。
いろんな地域の呼び名をまとめたら結構面白いかもしれないですね。
森林環境税は奈良県もありますよ。
環境税の山はウチの村の場合、とんでもない奥山のことが多くもう難儀しました。
ヒノキの間伐はかかり木にしてから倒すまでを詰め将棋のように楽しんで、杉の間伐はうまいことピンポイントで狙って楽しむ。
間伐はやめられないですね!
投稿: でき杉 | 2010/03/29 20:33