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2010/02/24

コンクリート社会から木の社会へ

第1回「森林・林業基本政策検討委員会」の概要が発表されました。
こちら

PDFの書類ばかりですが、これからの林業の方向性が検討されております。


2020年までに木材自給率50%という「森林・林業再生プラン」を達成するためにはやっぱりいろいろと大変なようです。
といっても、上の書類にざっと目を通しただけなので、よくわかっていないのですが。


実は、「森林・林業再生プラン」に関することで東京ガイダンスの時に関係者の人と少しだけ話をしたんですね。
主に間伐のことが話題になったんですが、うちの組合の仕事ではある程度の面積がまとまっていても利用間伐というのはまずなくて、ほとんど切り捨て間伐なんですね。
そのことを話していて僕が「もったいないですよね〜」というと、それは「補助金ドロボー」だと返されまして。
そう言われても僕は苦笑いするしかなく。
いや、事実そのあたりの事(補助金とか)はまったく分からないんですよね。
全然話がかみ合ってなくて、その人には申し訳ないことをした感じです。


「森林・林業再生プラン」通りに林業ががっつり再生していってほしいのは山々ですが、まだちょっと遠い感じもあって。
そんなんじゃいけないんでしょうけれど。

やっぱり僕に身近に感じられるのは、自分の手によって山、森が良くなっていく様や、怪我をしないように仕事をすること、そして手入れした後の間伐材などがそのままにされるのはもったいないな、といったところです。


思えば、間伐していて切り捨てられる丸太がどうにももったいなくて、利用法を考えていてチェンソーアートに出会ったという経緯がありました。

友人は、「木は物ではなく生命である」との想いにそって組合から独立して、一人林業を始めました。
これを読んでみて)
いまは人が自然と寄ってきて仲間たちと仕事しているみたいだけどね。


とにかく、これから林業は大きく変わろうとしている、というよりも変わらないといけないんだろう。
でも、僕はやっぱり木が好きで林業が好きだから、そこを大事にこれからもがんばっていかないとな。

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林業(四方山話)」カテゴリの記事

コメント

でき杉さん
いつも楽しく興味深く拝見しています。

切り捨て間伐について、
確かに利用できれば、そのほうがいいでしょうが、切り捨てられた杉も、そのうち土に還り他の生物の養分となるので、けして無駄にはならず、もったいなくもないのではないでしょうか?

僕が「もったいない」と思うのは、多くの人工林が放置されたままになっていることです。

日本の森林に占める人工林の割合が大きくなりすぎ、適性に管理されていないことから、様々な問題が起こっています。

本来、森が果たす有用な役割を果たしていないことが「もったいない」と思うのですが・・・。

投稿: タケ | 2010/02/25 07:54

タケさん、コメントありがとうございます。
ブログ、リンクさせていただきますね。

さて、切り捨て間伐についてですが、これは各人の考え方でしょうけど、僕はその山に先人達の膨大な時間をかけた手仕事を思うんです。
地拵え、植林、草刈り、枝打、除伐・・・
手を入れ、投資したものをお金にならない(合わない)からと言って、その場に放置してしまうのは僕の感覚では何とももったいないのです。
切り捨て間伐の選木はいろんな意味で非常に難しいです。

もちろん、放置林も同じ理由でもったいないです。

森林は多様な見方ができますが、僕はどうしても現場目線になりますね。

投稿: でき杉 | 2010/02/25 18:16

こんばんわ~

でました。森林施業計画!!

毎年悩まさせるやつなんです。

噛み砕くと、これから先5年間に施業を行う個人山を計画し、所有者を長期の施業委託契約を結んでいると、
補助金が約1.7倍になりますよ~って制度です。
 厳密に言うと補助率の関係もありますけど・・・

 この1.7倍の補助金を得るために、かなり無理してる森組が多いはずです。

 むしろ、きっちり5年間の計画を実際に立てて、実行できてるところって存在するんでしょうかね~?

 理想と現実・・・ギャップは大きいと思います。(ノ_-。) 

投稿: horo | 2010/02/25 22:15

> 山々ですが、まだちょっと

ん?ボク、呼ばれた?
「切捨て間伐」は、もったいないの極致、無駄ですヨ。林床に置いておけば、やがて腐って二酸化炭素を出しますから、折角固定した大気中の二酸化炭素が、また元に戻ってしまいますよね。
それから、一定の面積に取り込める材積には上限があります。間伐してもしなくても、それは変わりません。ヒョロ長い木が密に入っていても、大径木が疎に入っていても同じだったと思います。
抜き伐りされた木の材積が、残った木に移るだけという事ですね。

つまり、山から持ち出すか、山で炭にでもして腐らなくするか以外は、二酸化炭素問題には全く貢献しないと思います。
腐植が山に残るから良さそうにも思えますが、落ち葉や落枝や下層植生でまかなえる気もいたします。

山の中腹や峰にまで植林せず、里山がメインだった時代は、落ち枝、落ち葉のみならず、密植して主伐に至る前の中間産物(幼木の間伐も含む)を利用しようとまでしてたのですからエコですよね。北山杉の仕立て方にしても、丸垂木を利用しようというのが最初の目的ではなく、芯をやむなく伐っちゃったコトに由来するのではないでしょうか。

眠くなってきちゃったので今日はこの辺で(*^-^)

投稿: yama | 2010/02/26 00:32

 おはようございます。

 「山買うば、道を買え」って言葉は、みなさんご存知ですよね。「山買うば、出しを買え」とも言うのかな。
お金のなる木、じゃなかった( ̄Д ̄;;お金になる木が沢山有っても、搬出コストが足を引っ張るからねー、という意味の言葉です。出して、木材市場で高値で売れて(o^-^o)出し賃の請求書を見て(p_q*)

道が無いところに植林した事が間違いだったんです。
手入れが行き届かなくなっちゃったのも、後継者が、自分の家の山を見に行かないのも「植林(拡大造林)ブームに乗り遅れるな!」とばかりに、先のコトを考えずに植えまくっちゃったからです。
分りきったコト書いても仕方ないですね。

「作業道」は崩れない様に造るコトは困難です。崩れ難いところに造ろうという発想、そして、崩れても修復がしやすい様に造るという発想も大事でしょう。むしろ、崩れる時は、ココが崩れることで、他が守られる様にしようという綿密な計画も必要かもね。
当たり前のコト書いても仕方ないですね。

じゃぁねー、意外な発想。
平地に植えればいいんですよ。耕作放棄地は、全国的に増えていて、膨大な面積がありますから、そこに植林しちゃう。食料自給率を上昇させようとしている省庁に怒られちゃうかな~。
でも、土地を遊ばせておくよりは良いでしょう。

> コンクリート社会から木の社会へ

 キャッチに違和感を覚えますが、現状としてはベストプランでしょう。そう思います。
イニシアチブは行政が執って下さい。コンセンサスより、何が何でもやり抜く不撓不屈の精神でやっちゃって下さい。
やる気がある現場の人々、そして、やる気のある林家とだけ付き合って下さい。成功すれば、どっちでもいい様な人々も「オラもまぜてくれ~」としがみついて来ますからね。
ともかく、会議室で考えているだけじゃダメですからね。長靴を履いて作業服に着替えて下さい。
林野庁の方々が、この投稿をご覧になってるとは思えませんが「また林業土木か。土建屋を救う事は出来ても林業は再生せ~へんで」とは言われないように、宜しく頼みますよ。

投稿: yama | 2010/02/27 10:13

間伐材の放置はもったいないと私の里山にログの山小屋
を作り始めています。出来れば重機を使わずコツコツと
積み上げるのですが太い物や長い物はとても無理ですが、それにしてもログハウスは材料が沢山必要ですね。
 植林したままの手入れ無く細く密集している里山を見るとこれでいいのかなあと悲しくなります。
 国有林は国が管理しているので予算を付けれるが個人は放置林になっているのでしょう・・・
 国の管理下に有っても間伐材を山に放置せずに済む方法は無いのでしょうか、外国産の方が安い、輸送コストが高く付く、人件費が高い、だから使わない。
 これでは日本の山は浮かばれません。
輸入関税を高くして国産材を使う政策が必要です、この国が工業化社会になり輸出大国となり結果、貿易黒字
解消のため農林業は犠牲となりました。
 すべて国の政策とはいえ、理解できないものがありますね、頑張ろう明日の日本の為に・・・・

投稿: ガンチャ | 2010/02/27 22:24

>利用間伐というのはまずなくて、ほとんど切り捨て間伐なんですね。
そのことを話していて僕が「もったいないですよね〜」というと、それは「補助金ドロボー」だと返されまして。

切捨てだから補助金ドロボーと言う事はありません。
搬出で補助金ドロボーということもあります。
ようは作業後の残存木の在り方、その後その山の木が立派に育つかどうか?、で補助金ドロボーか否かがきまります。
それは作業者の撰木と伐木能力に由来します。
能力というより木に対するモラルの問題です。

その方はおそらく自分で撰木と言う物をした事が無いのでしょう。
話がかみあわないのは、いたしかたありません。

ただモラルを優先すると作業者が無駄に疲れる。
経済的に成り立たない、という事があり。
切り捨て間伐がやっつけ仕事に流れてしまうケースが多い事はたしかです。

そしてモラルを優先した作業が評価されない。
これが問題です。


投稿: gotoれす | 2010/02/28 16:26

出来杉さんまたもやネタありがとうございます。

>思えば、間伐していて切り捨てられる丸太がどうにももったいなくて、利用法を考えていてチェンソーアートに出会ったという経緯がありました。

そやったのですか。暖かい。さすが自然農されてただけありますですね。

>切捨て間伐は補助金ドロボー

なんとも短絡的、近視眼的発想ですね。

>その後の生育云々

で、決まるはずなのに。たしかに、切捨て間伐はやっつけ仕事になりがちですけど。

こないだ6.5Haやりました。急ぎで。

この辺のこともブログにあげるつもりです。


>そしてモラルを優先した作業が評価されない。
これが問題です。

ぼくは独立した理由のひとつがこれです。
そして想いをブログに書き留めたりしてきた。

外で、ぼくの仕事のお話をさせて頂く機会ができはじめて、とくにこのこと、モラルの話を強調しています。

もう、この辺のことはがんばりますよー!!

NPOの関係でも、仕事でも、行政、自治体の担当の方とお話しする機会がありますが、じわりと浸透しはじめていたりします(笑)

ああ、のほほん菌です(笑)

投稿: のほほん星人 | 2010/02/28 17:57

 出せないところの間伐は「長伐期戦略」で巨木をつくるか、広葉樹を誘引して自然林に近いかたちにしていくか、まあ、どちらかになるでしょうね。
長伐期は、樹木の高齢化による芯腐れのリスクも有りますから、必ずしも良い巨木ができるとは限りません。
ですが、上手く銘木化できれば、搬出コストに糸目をつけず「出してくれー」という事だって有りえます。
自然林に戻す事は「折角植林したのに何で?」と抵抗があるでしょうね。でも、モノは考え様。当時の雇用確保に貢献したので、それはそれで良しとしちゃうんですよ。それが「時代の変化についていく」という事なのではないでしょうか。

と、ひとまず行政に肩入れしといて( ̄ー ̄)

> 補助金ドロボー

 これですね。山主が聞いたらどうですかね、この台詞。山主は、もう開き直っているんですよ。
売れそうな木だけ伐採して、後は売れる見込みの無いダメな木ばかりの山。産廃業者に山を売却し、後は野となれ山(山林じゃないゴミの山?)となれ。
こんな事、ごく普通にありますよ。間伐勧誘に応じるだけマシなんです、実際は。
 切捨て間伐は、悪い管理方式である事は確かだとは思いますが、それは産業としての林業と、地球温暖化問題の観点からであって、国土保全の面からは「悪」ではありません。
切捨て間伐を余儀なくされている現状が「悪」なのです。山を持っている「所有」が負担になってしまう現状が「悪」なのです。
 yamaの大胆な結論!保護貿易しなさい!もしくは、工業製品の輸出には、日本から出る時に関税をかけなさい。その税金は農林業に回しなさい。
「それでは、国外に企業が出ていってしまうから」というご意見。確かにそうかも知れません。しかし、近視眼的ではありませんか?100年後を考えたら、どうでしょうか?

> ただモラルを優先すると作業者が無駄に疲れる。
> 経済的に成り立たない、という事があり。
>切り捨て間伐がやっつけ仕事に流れてしまうケースが多い事はたしかです。

> そしてモラルを優先した作業が評価されない。
> これが問題です。

 すごく良いご意見です。gotoれすさんが、いかに真面目に悩み。真面目な仕事をされてるかがうかがえます。私は、このご意見を100%支持させていただきます。

投稿: yama | 2010/02/28 23:06

皆様、コメントありがとうございます。
ちょっと時間がとれなくてお返事できなかったら、こんなにコメントが。

やっぱり現場に立つ(実際に現場人でなくても、その心が分かる)人は、皆想いは一緒ですね。


やはりgotoさんの書いてくれた
> そしてモラルを優先した作業が評価されない。
> これが問題です。

さすがはgotoさんだ。
ウチの組合はまだ個人の裁量というか仕事っぷりを評価までいかなくても認めてくれているので、僕も仕事しやすいのですが、いろんな話を聞いていると「心が折れる」のも無理ないな、と思えてきます。


みんな自分の仕事が、心になにか引っかかる物はあっても納得してやっているのだと思います。

いきなり話は飛んじゃうけど、
林野庁の中の変わり者さんにこのブログを見つけてもらえるように、もっともっとがんばっていかないと!
こんなに山を林業を考えている人たちがいることを知ってもらわないと!

投稿: でき杉 | 2010/03/01 00:06

yamaさん、でき杉さん、なにやらお褒めにあずかったようで、恐縮です。

私はたいして仕事が出来る人間でもないし、賢くもありませんが。
「まっとうな仕事をしよう」、と言う意思だけはありました。
最近はその気力が??
 
まあやれるとこまでやって駄目なら諦めます。
ただ自分が見た近代林業、機械化林業、に対する所感、と言ったものを「証言せねばならない義務感」みたいなものを感じています。
たんに私のオモイコミでしょうか?

しかし私は言語会話能力が貧弱なので、こうして人様のブログに寄生して発言することぐらいしか出来ません。

ポジティブな出来杉計画でネガティブ発言を繰り返す事をお許しください。

投稿: gotoれす | 2010/03/01 20:45

んも〜、gotoさん、みなさんには十分に伝わっていますよ。

ブログにコメントするというのは、簡単そうでそうではないですもんね。

僕は、「絶対に誰かが見ている」と思ってるんですよ。
んと、誰かにストーカーされてるとかいう意味じゃなくて(^-^;、その「まっとうな」仕事っぷりは周りがまったく反応していなくても、逆に反発されてしまったとしても、やっぱり見ているんだと思うんです。

周りにはいないかもしれないけれど、遠くで必ず見ている人がいる。
ブログもそんな人に届くように書いているつもりです。

投稿: でき杉 | 2010/03/01 21:05

あ、あとこのエントリーに関して、ちょっと曖昧になってしまったかもしれない点について、自己レスです。

んと、僕はこのお話した人と話が噛み合なかっただけで、その方向性には多いに関心を持っていて、「この大正時代たる組織をガンガンに締め付けてください!」とお願いしたくらいです。

立場が大きく異なるために、物事の捉え方が違ってきますが、向いている方向は同じだと思っています。
あ、見ているモノは違うカモ。


とにかくカイゼンではなく、現場が混乱に陥るような改革を求めたいですね。
現場人はどうしても中の人に言われたようにしか動けない訳ですから。

投稿: でき杉 | 2010/03/01 21:13

おはようございます。最近、ツリークライミングに興味を持った関係で色々と拝見しました。
細い木が密集した山や、木を伐ったきりにしてあるのを見ると勿体無く思います。薪として欲しいなぁ~とか。

日経BPのサイトに興味深い記事がありました。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20100216/212818/

ご参考になれば幸いです。お目汚し失礼しました。

投稿: ぐりあん | 2010/03/04 09:00

ぐりあんさん、はじめまして。

日経BP、興味深いのですが、トップしか読めない〜。
仕方ないか。
でも、著者が梶山さんなのでだいたい内容は分かりました。
梶山さんにはいろんな方面から林業をつつきまくってほしいです。


ぐりあんさんのブログリンクさせていただきますね。
今日、紹介したランバージャックさんのブログも凄いですよ〜。

投稿: でき杉 | 2010/03/04 19:04

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