角ヤスリ目立てについての疑問(11/15追記)
先日の角ヤスリの使い方(11/14訂正加筆、図訂正追加): 出来杉計画
のコメントで「北のHuskist」さんから角ヤスリでの目立てに関して問題が提出されました。
問題:
「なぜ、21BPを丸棒で擦ったより
六角、平斜角、グーフィーで擦った方が切れるの?」皆さんの考えをお聞かせ下さい。
簡潔・明瞭に、50字以内で。私の考えは・・・火曜日くらいに。
とのことです。
まだこれらの角ヤスリを使った事のある人は少ないと思うのですが、推測でも良いので、大勢の人からの回答よろしくお願いします!!
その結論に至った理由もよろしくね!
そうそう僕の考えは、つまりは上記のエントリーに書いた通りです。
ーーーーーーーーーーー
(11/15追記)
というわけなんですが、日曜日ということもあってコメントついてないですね。
僕の考えをとりあえずもうちょっと具体的に書いてみます。
んと、丸でも角でも刃(メッキ)部分の付き方は同じな訳です。
では丸と角と何が違うのか?
丸みを帯びた切削角になるか、直線になるかも違いですし、これも切れ味の差になってくるとは思います。
でも、それ以上に(というか同じことなんだけど)異なるのが、カッティングポイントの内側の部分ですね。
チェンソーの切れ味というのはカッティングポイント(ワーキングコーナー)つまり上刃と横刃の接点がきちんと目立てされているかで決まります。
この内側の部分が丸では擦れないわけです。
角ではこの部分が擦れるんですよね。
ちょうどヤスリのカドでカッティングポイントの内側を擦る訳ですから。
つまり「丸では擦れなくて抵抗帯となっている部分を角では擦れるので、結果的に切れ味が勝る(40字)」わけです。
ていうか、オレはそう思ってんだけど。
大事なカッティングポイント、その内側をきっちり揃えて、ちょうど上刃と横刃という二つの角ノミが合わさっているような状態になると最高の切れ味だと思います。
もちろん、スクエアチゼル(角刃)じゃないとこの状態にはならないけど。
以前のエントリーで紹介したmadsenのサイトをもう一度よく見てね。
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コメント
切れ味の違いは、もっと本質的なところにあったりして。
平ヤスリの経験がないから推測になりますが、刃物の刃先は大体が平面ですよね。
でもチェーンソーの刃は、丸やすりで研ぐので丸面というか・・・。
たとえば平ヤスリの場合、どこまで行っても30°、でも丸ヤスリでは刃先が30°でも中にいくにつれて 31、32、33、(かどうかわかりませんが)と増えていくはずでしょ、理論的には。
当然、抵抗が大きくなりますよね。この辺って切れ味の違いに影響しないのかなー?
投稿: 無宿 | 2009/11/16 19:07
無宿さん、コメントありがとうございます。
僕の
>丸みを帯びた切削角になるか、直線になるかも違いですし、これも切れ味の差になってくるとは思います。
っていうのもつまりはそのことですが、たしかに抵抗になってきますよね。
結局丸では擦れない所を角では落とす事ができるのが切れ味の差になってくるのかもしれません。
全く別物になる訳ではないけれど、たしかに切れ味は変わりますので。
もっと多くの人の意見を聞きたいなあ。
投稿: でき杉 | 2009/11/16 23:34
今日、3コーナーで改めてか95VPに刃を付けて伐ってみました。
かなり使い込んだ刃だったんですが、でき杉さんの刃をお手本にしてやってみてデプスも落とし過ぎないように心がけてみました。
すると・・・これは・・・新感覚ですね。チゼルを使ったことは無いけどこんな感じなのかな。
そう、「抵抗」が明らかに減った感じ。
最近ずっとカッティングポイント周辺の各箇所の角度について考えていて、これを理想に近づけるにはどうしたらいいのか悩んでいました。
角ヤスリを使うと理想の角度で上刃の端から端まで同じに刃を付けられ、上刃が横刃に変わった地点から瞬時に横刃の理想の角度に変わり、さらに横刃も平らにつけることができます。これにより、横刃がより明確に横刃らしい働きをしてくれるのではないでしょうか。
木口が滑らかになっていたのもそれを証明していたと思います。
前の21BPをもう一度良く見てみたら横刃がしっかりとできていませんでした。
「抵抗」を減らす。これはかなり重要だと思います。
25AP→95VP→21BPの順に抵抗は増すし、新品の刃より小さくなった刃の方が減る。
ハードノーズの方がスプロケットノーズよりも大きいし、どこかにゴミがつまればそれもまた抵抗。
結論。でき杉さんと無宿さんの考えに全面的に賛成。
答えは「抵抗が減るから」(7字)でどうだ!
投稿: オバタ | 2009/11/16 23:49
オバタさん、7文字ですっきりまとめてくれましたね!
横刃って木の繊維を先行して切断していく役割があるのでとても大事だし、十全にその役割を果たすには真っ直ぐな方がいいわけですよね。
その点でも角ヤスリはよい働きをしてくれるのかもしれません。
もちろん、単純に丸よりも角がいい、とは言い切れないので(難しい)、この角で得た事を丸に還元して丸ヤスリについても再度記事を作っていくつもりです!
投稿: でき杉 | 2009/11/17 07:07
お久しぶりです。
なんだかゆっくりPCの前に座ってられなくて。
やはり丸ヤスリだと上刃目立て角と横刃切削角、上刃切削角と横刃目立て角に相関関係がありますが、角ヤスリは「横刃目立て角を立てたままそれぞれの切削角を鋭角にできる」ところがキーポイントではないかと思います。
投稿: だん | 2009/11/17 15:29
だんさん、どうもです!
角の場合も、横刃目立て角と上刃切削角には関係がありますが、直線で仕上げる事ができるので、その点、丸とは異なりますよね。
*****
もっと、いろんな人の意見が出てもいいのにな〜。
僕からヤスリを購入してくれた人はどうしているのだろ〜。
投稿: でき杉 | 2009/11/17 20:14
こんばんは。
いきなりの不躾なイジワルな問題提起にも関らず、わざわざエントリーまでして下さりありがとうございます。その割りに回答者が少なかったのは残念ですが・・・
今回、何故、このような問題を出したか?というと、
「道○と技」、見ましたが(勿論、購入は出来杉店だったはず・・・)
目立ての記事をみて正直驚きました・・・
ちょっと、違うんじゃないの?イチローと同じバット使って同じフォームで打っても同じようにはならんゾ、と。
How to(方法)ばっかり説明しても、肝心なWhy(なぜ切れる?)の部分を少しでも理解してないと、もしくは、させようとしない送り手も問題だと。
Why(なぜ?)の部分なんて自分で考えればいいじゃん!って突き放した考えもあったのですが、新しい技術(やすり)なんだから、使い方(How to)とともにWhy(なぜ切れる?)の部分も伝えていただければと思い、大人気ない方法をとってしまいました。
Dalgonさんの発言を敢えて阻止したのは、ご存知のとおり、このヤスリの紹介者だからです。なお且つ、一発で核心を突かれたら他の発言が無くなると思ったからです。やはり、この問題の答えは御自分のブログにアップされています・・・秀逸です。ぐぅの音も出ません・・
出来杉さん、Dalgonさん、悪意のある文脈を不快に思われた皆様には心からお詫び申し上げます。
ごめんなさい。
さて。
肝心の「なぜ切れる?」の
私の考えですが、だいたいは皆様と同じです。
エッジ(細い線)を丸棒(太い線)で研ぐより、面で研ぐ方が安定しかつ平均的に研げる。
カッターが木を切り進む時に抵抗面となる刃面の表面積の減少とスムーズ化。
まとめれば
「エッジの均一化と、切断抵抗面積の減少とスムーズ化
により切れ味が増す」
以上、33文字です。
投稿: 北のHuskist | 2009/11/18 00:29
私の今現在(明日には変わっているかも)のソーチェンの考え方をズラズラと書きます。憶測・推測・妄想があるので鵜呑みにはしないで下さい。
1.ソーチェン全体の動き
a.スピード
計算上、仮に、.325”15”バー64コマで切断時回転数10000rpmだと、
時速69.34km、秒速19.26m/s、ガイドバー一周、
54/1000秒、一秒間に18.5周、カッターの1シークエンス(4コマ)の所要時間3.3/1000秒。
b.動き
切断時このスピードで、ガイドバーの上を真直ぐに移動しているか?NO。不規則な波をうつような予測不可能な上下動をしているに違いない。では、動きを止めたら?熱々のソーチェンをギチギチに張った事があったが、全然切れなかった・・・
c.切断効率という考え
ホントに木を切ってるカッターは1/4から1/8程度?64コマだと32コのカッターがあるが、実際に働いているのは一周の間で8コ位?スキップ・チェーンの発想はこれだったのか?
切削効率は
スクェア・チゼルを100とすると
ラウンド・チゼル 80
セミ(マイクロ)・チゼル 60
くらいか?
2.カッターの切削プロセス
カッターをバイクに例えるなら
食込み→ウィリー状態で進む→前輪を引かれて後輪持ち上がり水平に→前輪から着地
a.入射角
デプスゲージとカッター先端部の距離に反比例する。b.leading edge(誘導する刃)という考え
食込み時、カッティングポイント(点)というよりもカッター全体を誘導(リード)、方向付け(中の刃の角度で3次元方向に決定?)する部分、といったほうが気分的にしっくりくる。彫刻刀に例えるならば(刃の付き方はソーチェンと表裏反対だが)三角刀(チゼル)は食込み易く丸刀(セミチゼル)は食込みにくい。フック形状でも内側に刃が付いていれば切り進む。しかし、刃が無ければただ刺さるだけの針でしかない。極端なバックスロープは繊維を切る事は出来ても三次元方向への方向付けが出来ない。
c.刃の角度
メーカー推奨値。五里霧中、修行中。
d.刃の抵抗
このスピードである。少ない方が良い。
・・・解からない事の方が多いです。
支離滅裂、長々と書いてしまいスイマセンです。
投稿: 北のHuskist | 2009/11/18 11:45
北のHuskistさん、返答ありがとうございます。
また問題提起重ねてありがとうございました。
回答者少なかったのは僕も残念です。
正直、このヤスリを一年前から使っていた多くのチェンソーカーバー達からの回答を期待していたんですが、カーバーさんからはなかったですね。
僕がDalgonさんのところで、このヤスリがマイクロチゼルも研げることを知って実際に購入してからまだ2ヶ月ほどです。
僕も分からないなりに、一生懸命考えて試行錯誤してます。
以前から使っていた人達には、その考えの一端でも書いてほしかったですね。
ソーチェンの考え方も、とても興味深いです。
木を実際に切っているカッターは少ないかもしれない、なんて考えた事もなかったです。
あと、入射角という捉え方も。
今後もなにかありましたら、どんどんコメント下さい!
今回は本当にありがとうございました。
投稿: でき杉 | 2009/11/18 20:36
おお~っ いつの間にハイレベルなコメントのやりとりがされている・・・ 僕のレベルではついていけません・・・
ホントに木を切ってるカッターは1/4から1/8程度?って興味深いですね。 石等硬い物を切った時はけっこう連続して刃が痛みますよね? 32個刃があったら実際に木を切っている刃と切っていない刃はランダムなのか、刃が8個連続して木を切って残りの26個は切っていないのか?
ん~ スーパースローカメラで見てみたい! 速すぎて無理ですかね~
投稿: よっちゃん | 2009/11/18 21:14
いや、実は私も何故斬れるのか解らないんですよ(爆)
最初はフック気味で磨いでいて結構斬れるし寿命が長い。
しかし、本来の角ヤスリ指定のスクウェア・チゼルを入手してみて考えが変わりました、何故この磨り方で斬れるのか?
何故この角度で磨るのか?
従来の磨り方とは全く違う方法、何故?何故?何故なの?
その時出来杉さんがMADSENのHPを紹介して・・・これだ!
そう、鑿の科学だったんですね。
チゼル=鑿ですから鑿だと気が付くのが遅いアホでしたが、鑿は鑿でもスクイ鑿だったんです。
従来は上(横)刃が主で横(縦)刃は副、あくまで副であって主ではない、これを角ヤスリで磨ぐことにより両方を主にした磨ぎ方です。
左右対称の刃、刃の十分な逃げ角度、これは丸棒ヤスリでは実現不可能だったのです。
でも、まだまだ試行錯誤なんですよ、まだ他にベストな角度があるはずだと(もう無いはずですが)
目立てって・・・・・・奥が深すぎます!
投稿: Dalgons | 2009/11/18 21:41
実は↑上の説明で一番強調したかったのは
2.a. "Leading Edge"(誘導(リード)する刃)という考え
だったのですが・・・
改行されてなくて判りずらくなってました・・・
私はグーフィーは使ってませんが
出来杉さんが指摘したとおり
「コーナーの内側も削れて抵抗が減る」
とともに
「刃の進行方向、斜め上方に誘導する」
のがグーフィーが「切れる!」んじゃないかって
思いました。
ちなみに、この"Leading Edge"って考えは
私のオリジナルでは無く、
カールトン社のパンフの受売りです!
投稿: 北のHuskist | 2009/11/19 10:31
よっちゃん、コメントありがとう。
よっちゃんにとってはレベルの高い話じゃないと思うよ〜。
丸ヤスリ目立てについて悩んでいる人にとってはチンプンカンプンだろうけど。
次は削りくずについての動画を作る予定なので、そのときまたコメントしてね。
>ホントに木を切ってるカッターは1/4から1/8程度?
たぶん木を切る際、チェンは振動しているでしょうから、その瞬間にきちんと働いているカッターはそれくらいかもしれない、という事だと思います。
いや〜、ほんと目立ては深いね。
投稿: でき杉 | 2009/11/19 22:15
Dalgonsさん、コメントありがとうございます。
ぼくもmadsenの記述を見つけて、そのきちんと目立てされた写真を見て、一気に視界が開けました。
「これはみんなに知ってもらわないと!」
んで、一生懸命翻訳して読んで、僕もその時初めてチゼルがノミだと知りました(笑)
これからも目立てについては書いていくつもりですので、またなにかありましたら教えて下さい!
投稿: でき杉 | 2009/11/19 22:20
北のHuskistさん、コメントありがとうございます。
カールトンのサイトはチェックした事がありますが、「Leading Edge」という記述には気付きませんでした。
ひや〜、まだまだ勉強不足。
グーフィですが、これがホントにおかしなやつでして、まだ僕も2度ほどしか使っていないのですが、すばらしく滑らかな刃がついたと思ったら、次回はバックスロープになってしまいアレレ??
いまは3コーナーで擦っているので、そのマイブームが落ち着いたら、再度きちんとグーフィで擦ってみようと思います。
投稿: でき杉 | 2009/11/19 22:29
でき杉さん、木工旋盤で使う刃物の研ぎを研修するときの話を持ち出して考えたくなります。
既にこのレスのヤマの中でちゃんと触れられている話ですが、横刃の断面がちゃんとした楔形状になるように丸棒ヤスリで仕上げるのは難しいのだ という結論でいいのではないかと思います。
どうしてもこの部分の形状には洗濯板みたいな波がでる・・・って、洗濯板を知らない世代ばっかしなんでしょうが(汗)
んでもって、ですね
読み易い日本語ってむずかしいんだけど(笑)
よく研げていた刃物を再研磨するとき、前と同じ角度でちゃんと仕上げたいのであれば、研磨面を黒のマジックインクで塗りつぶしておいて、グラインダーにあてる角度を確認しながら冶具を調整するって事を教わります。
丸ヤスリで同じことをやってみると、カッター上刃の下面 へのヤスリのあたり方が均一にできないことに気がつきます。
こんにゃくやグーフィーですとその問題が簡単に片付きますね。
なんせチェンソーのパワーが一ランクあがった感じがしますし(笑)
未だ25APを克服できてませんが、来年あたりにはなんとかこなせるようになりたいと思ってます。
投稿: 月光仮免 | 2009/11/20 08:56
お疲れ様です! 削りくずの動画楽しみにしてます~。
削りくずの長さ・形等、刃の切れ味との関係はどうなんでしょうね。 杉、桧では繊維の性質が異なるので削りくずもちがう。木が含んでいる水分の量で削りくずの長さが変わってくるのでは。 ん~ 削りくずもおもしろそうですね~。
投稿: よっちゃん | 2009/11/20 19:06
月光仮免さん、こんばんは。
洗濯板知ってます、というかウチにあります(笑)
山仕事の服は汚れますからね〜。
>よく研げていた刃物を再研磨するとき、前と同じ角度でちゃんと仕上げたいのであれば、研磨面を黒のマジックインクで塗りつぶしておいて、
これはカッターの目立てでも使えるかも。
同じ事を以前誰かがコメントくれてましたね〜。
誰だったかな?
さて、これで大体「角」で擦るメリットは出たのかな。
あとはきちんと使いこなせるようにする腕の問題になりますね!
投稿: でき杉 | 2009/11/20 19:38
よっちゃん、こんばんは。
切りくずはでも、参考程度にしかならないね。
良い切りくずがでてても、切れ味が良いとは限らないし。
そういう経験あるでしょ。
世間的に良い切りくずが出る事が大事みたいな風潮があるので、よい切りくずを出すために仕事してるんじゃないぞ、というのをまとめたいと思ってます。
投稿: でき杉 | 2009/11/20 19:40
チェーンソの切れ味の測定法を決める事が大切と考えます。
目立て法を検証する上で、切れ味を再現可能な方法で測定する事で、目立て法の良し悪しが出ると思います。
投稿: kimakima | 2009/11/20 20:58
こんばんは~。 確かに良い(長い)切りくずが出る刃が良い刃というイメージが強いですね。僕の仲間は残念ながらみんなそんな風に思っていると思います
(>。<)
切りくずがすべてじゃないっ! でき杉さんが言ったら説得力ありますよね。
僕には言えない・・・ 知識・技術・経験・努力・・・ まだまだです。 もっと精進しなくては。
投稿: よっちゃん | 2009/11/20 20:58
kimakimaさん、はじめまして。
切れ味の測定法ですか。
これはなかなか難しいでしょうね。
youtubeにあるように、一定の角材でも切ってそのタイムを計るのが一番なのかな。
ま、でも僕はそのへんにはあまり興味がなかったりします。
山仕事で使う中でストレスなく使いたい、というのが一番ですから。
投稿: でき杉 | 2009/11/20 22:23
いやいや、よっちゃん、仕事してて切りくずがよくなくても「今日は良く切れるなあ」ってことない?
もしくは切りくずは良いけど、「なんだこの切れ味?」ってことも。
俺もべつにすべて分かってる訳じゃないけど、上記した経験があるから、みんなもそうじゃないかな〜って思って。
もちろん、切りくずは長いほうがいいけど、あくまでも参考程度だという認識が必要だと思うんです。
投稿: でき杉 | 2009/11/20 22:28
こんばんはー(◎´∀`)ノ
ご無沙汰しちゃってました。(何かと忙しくて)
角丸刃よりは純角刃の方が切れるのは皆さんご存知の通りですよね。ですから、角丸刃であっても、そのスクイ面(研ぐ面の事)が角になっていれば、丸研ぎよりは切れ味が良いと考えられませんか。
尚、彫刻刀の「角刀」の様なカタチが理想的だと、私は思います。
だから、キチンと目立てをそろえる事が可能なら、自動目立て機用の“内側メッキ”のカッタの方が切れるだろうと、私は考えています。(彫刻刀でも唐鍬でも鉋でも・・・内側鋼ですよ~)
彫刻刀をカッタの様に横に寝かせて使うと、横刃に該当する部分は、バックスロープ気味になります。それでも切れますよね。横刃は、長切れさえ考えなければ、直角に近い方が良いのではないでしょうか。むしろその方が、切れ味には有利なんじゃないかと・・・
さあ、この位にして、あとは出来杉さんのコメントを待ちましょう(o^-^o)
「彫刻刀」・・・・三文字でどうでしょう。
(あ~、忙しい!今朝寝たのは3時半でした。貧乏性と、しつこい性格は、損かも知れないと思う晩秋)
投稿: yama | 2009/11/22 23:40
yamaさん、お久しぶりです〜。
このあたりの記事にyamaさんのコメントがないので、お忙しいのかな〜と思っておりました。
さすがはyamaさん、3文字で仕上げてきましたね。
>横刃は、長切れさえ考えなければ、直角に近い方が良いのではないでしょうか。むしろその方が、切れ味には有利なんじゃないかと・・・
この「直角」とは横刃目立て角のことですか。
前のくだりのバックスロープは分かりますので、つまりバックスロープではなく90度に仕上げるのが良いということかなあ。
だいたい僕も理論的なところはわかってきたので、あとは実践部分なんですが、まだ安定的に研げないんですよね。
カッターを確認して大丈夫だろうと思っても、実際に切って見るとたいした事なかったり。
もっともっと練習が必要です。
投稿: でき杉 | 2009/11/23 21:25
即 Res.をいただきながら、反応が遅くてスミマセン m(_)m
えーと、マイクロ(セミ)チゼルは角丸刃ですから、フックに目立てすると、クチバシ(庇)の様なトンガリが出来てしまいますよね。
そのトガった、一番切れ味が良い部分が、上刃側にありますから、横刃が口を開いたとしたら
「てやんでい、上刃の野郎、こちとら繊維をもろに切ってるんだからな。一番切れるトンガリを持っていくんじゃねー(`ε´)」と言うんじゃないでしょうか。
そこで、ユーザーは、へいへい分かりましたとばかりに、85度の目立てをしてあげる、という事なのではないかと思います。(基本の目立て)
すると、上刃は「抵抗が増えるよー。ダウンフォースは僕の仕事だよー」と文句を言うんじゃないでしょうか。
両者の言い分を両立させる為には、平ヤスリが必要になります。しかし、平ヤスリで研げばどこもかしこも60度にできますが、切れ味は落ちると思います。
なぜなら、製材用縦挽きチェーン(リッピング)のカッタは超鈍角ですからね。確か12~15度くらいだったかと記憶しています。(私は製材はやった事がなく、眼にした事があるだけ。お詳しい皆さん、フォロー願います)
つまり、繊維をモロに切るカッタは、寝かせる(斜にする)と不利という事ではないかと思っています。
60度じゃ寝かせすぎで・・・90度じゃだめだけど、90度に近い方が、切れ味が良いという事ではないでしょうか。
こうなると、丸棒ヤスリも平ヤスリもダメで、話題のヤスリのコーナーを、角丸刃の丸くランドした部分に当てて研ぐしか方法がありません。
横刃と上刃のとりあいの、丸の部分に、エクボは出来てしまいますが、これなら、横刃立ち気味、しかも上刃オール60度に目立て可能だと思います。
> この「直角」とは横刃目立て角のことですか。
前のくだりのバックスロープは分かりますので、つまりバックスロープではなく90度に仕上げるのが良いということかなあ。
はい。高速でカッ飛んでいる暴走カッタが、直角に切る対象に当たるのは、相当なストレスだと思いますので、やや寝かせてあげるのが道理だと思います。
以前、ギアの刃がナナメっているという話を書きましたが、耐久性だけを考えても直角は厳しいと思います。で、“直角に近いほうが”で直角ではないんです。ごめんなさ~い m(_)m
という事で、丸棒のみよりは、丸棒&平ヤスリ併用の方が、そして、さらには話題のヤスリの方が、目立て後の切れ味が良いという事になります。
分かった様な事をお書きしていますが、以上はひとつの仮説とお考え下さい。私自身、話題のヤスリで“きちんと目立てできるレベル”には達しておりませんから。(難しいのよ~~・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。)
皆様からの、さらなる御投稿に期待しつつ「叩き台」を投じさせていただきました。
追記として、長い切り子出る目立てが切れるとは限らない、これには同感です。切れないと言われている、フック気味の“かきむしった様な切り子”であっても、あえてその様に目立てする事も、実際にはあるのですからね。
投稿: yama | 2009/11/28 22:50
>製材用縦挽きチェーン(リッピング)のカッタは超鈍角ですからね。確か12~15度くらいだったかと記憶しています。
ども。
特に詳しいというわけではないんですが、リッピング用として通常のソーチェンの超鈍角というだけのものの他に、4つのカッターで1セットを構成しているグランバーグ社のものもありますね。
左右1セットの超鈍角カッター(多分10度程度)と、左右1セットのハーフカッターが組みになってるやつです。
ハーフカッターは上刃が半分以下に削り取ってありまして、鋸道の左右サイドを切り出す役割、鈍角カッターでそれを掬うように切り取るという理屈のようです。
バーが長くてエンジンの力が62cc程度ですとグランバーグ製のほうが頼りになる感じがしますね。 ちょっと振動が厳しいですけど、リッピングやってればある程度はしょうがないことかも。
投稿: 月光仮免 | 2009/11/30 17:56
yamaさん、こんばんは。
僕もリッピングチェンは見た事がないので、分からないのですが、yamaさんの文章をめちゃくちゃ想像力をたくましくして読んでます。
それにしても角度一つにとっても、きちんと意味があるんですね。
上刃目立て角は、横刃切削角を決めるためにあると思っていたんですが、リッピングを考えるとまた見方も変わってきます。
>私自身、話題のヤスリで“きちんと目立てできるレベル”には達しておりませんから。(難しいのよ~~・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。)
ほんと難しいですよね〜。
ITMの頃よりは、だんだんとコツがつかめて来た感じですが、まだ一定の角度でできないので精進が必要です。
切りくずについては、チェンソーの使い方で長さをある程度コントロールできるというのを、動画で見せたいと思っているんですが、いかんせんチェンソーで両手が塞がってしまうので、なかなか容易ではなく。。。
投稿: でき杉 | 2009/11/30 23:52
月光仮免さん、コメントありがとうございます。
いろんなカッターがあるんですね〜。
というよりも月光仮免さんの博識には改めてビックリです。
製材と言えばグランバーグとはいえ、そのカッターについてはまでは。。
これからもいろいろ教えて下さい(≧m≦)
投稿: でき杉 | 2009/11/30 23:57