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2009/11/11

角ヤスリの使い方(訂正加筆、図訂正追加)

角ヤスリっていうのは僕が作った造語で、スクエアチゼル(角刃)を研ぐためのヤスリのことです。
具体的にはDoubel Beveled、3-Corner、Goofyを指しています。

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(追記)
Goofyは角刃を研ぐヤスリですが、マイクロチゼル<角丸刃>にも応用できますし、その形状から角ヤスリとは別の物として考えたいと思います
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その使い方について僕なりに動画を作りましたので見て下さい。
これが正解かどうかは分かりませんので、なにか間違いがあれば指摘して下さい。

いかがでしょうか。
この動画は長いので、もっと簡単に説明しているバージョンも作りました。

これで基本の使い方は分かってもらえたと思います。

ペフォードの3コーナーは良く見るとヤスリによって長辺と短辺の長さがマチマチですが、角度にはそれほど問題はないと思います。


簡単な図を書くと
黒がカッター、赤が角ヤスリです。
カッターを直角と仮定しています。

Cocolog_oekaki_2009_11_14_09_18
考え方としてはこんな感じ。
こんなんじゃ全然分からないかも〜。


あと、Goofyですが、これも他の角ヤスリと同様の使い方で良いと思うんですが、これは(逆方向で擦る場合)それほど手元を上げないで(20度くらい?)で擦ればよいと考えてます。

(goofyについては上記のように擦る場合、他の角ヤスリではなく丸ヤスリと同様の使い方だと意識した方が良いかもしれません)

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(訂正)
goofyはいつもの順方向で丸ヤスリと同じ上刃目立て角で擦りましょう。
goofyの傾きは上刃切削角が約60度になるようにします。
手元は下げなくてもいいです。
僕は少し下げますが、それは刃の角度とは関係なく下側をすり込みすぎないようにするためです。

goofyを使うイメージはチェングラインダです。
わかりますか?

Minigrinder

あまり深くヤスリを下げて擦ってはいけないし、上刃だけ擦ってもいけないし。goofyで擦り残した部分は丸ヤスリで仕上げます。
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これでは説明が足りないかな〜。
では、角ヤスリ(3コーナー)で擦った刃(21BP。ハスクって書いてあるけど)の写真です。
Rimg0041 Rimg0042 Rimg0044
(ちょっと上刃切削角がきついな〜)

マイクロチゼルのカッティングポイントは丸くなっている角ではなくて、平らな上刃と丸くなっている接点のところだという意見もあって、そこに角ヤスリのかどを当てて擦ってみたんですが、うまくは行かなかったので、やはりマイクロチゼルのカッティングポイントは丸いコーナーで良いと思います。

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(追記)
この記述は誤解を招きますので、訂正します。
カッティングポイントとワーキングコーナーという言葉をほぼ同義語として使っていましたが、峻別したほうが分かりやすいので分けたいと思います。
カッティングポイントは、平らから丸みになる接点。
ワーキングコーナーは、カッティングポイントを含む、その丸み部分。
この取り消し線部は、つまり「カッティングポイントに合わせてもうまく行かず、ワーキングコーナーに当てると良いのではないか」ということです。
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あと、角ヤスリでずっと擦っていると下の部分が残って来てしまいます。
これを残しておくと余計なひっかかりが出来てしまうので、この部分が多くなってきたら丸ヤスリで落とすようにします。
上の一番右の写真なんてもう落とした方が良いですね。
「余計なひっかかり」っていうのは、カッターは減って行くにつれて小さくなっていくでしょ。
でも、角ヤスリで擦られていないところは大きいままで残っているから抵抗になるんです。
あ〜、文字じゃ説明難しいなあ。


んで、角ヤスリを使うフォームですが、これは動画で解説しているように逆方向から研ぐ方がやりやすいので、ちょっと立ち位置が変わります。
Rimg0067右カッターの場合
Rimg0063左カッターの場合
ちなみに僕は順方向から擦る場合でも左手を使っているので、角ヤスリで左カッターを擦るときはこんなフォームです。
Rimg0065


いかがでしょうか。
そもそも角ヤスリをなぜ使うのかというと、やはりきちんとした刃を付けた場合丸ヤスリよりもよく切れるからですね。
(おそらく刃の侵入に対する抵抗が少ないのでしょう)
まあ、一番の理由は珍しくて面白いからですが。
もちろんダブルベベルを使うと一本で目立てとデプス落としができるのも魅力です。

僕はオレゴンの25AP、21BPを使っているんですが、25APには角ヤスリを使っていません。
横刃に角(フック形状の)を作らないように、手元を上げるとカッターが小さいためどうしてもタイストラップなどを擦ってしまうからです。
というか丸ヤスリでの切れ味に満足しているので、あまり必要性を感じていないのも大きいです。


最後に、この角ヤスリのハンドルについてです。
よく専用のハンドルについて聞かれるのですが、これ普通に販売店(チェンソー取扱店)に売ってます。
ちょっと高いけどね。(700円ほど)

あと、より一般的なハスクのハンドルにも普通に入りますよ。
Rimg0036 Rimg0025 goofy
Rimg0027 Rimg0037 3コーナー
Rimg0034 ダブルベベル(ペフォード製。セーブエッジのものは入ります)は普通には入らないので、このように開いた状態で差し込みます。
しっかりと差し込めばぐらつきません。
これ豆ね。


以上です。
皆さんの質問、異論反論オブジェクションで、この記事を充実させていけたらと思います。
コメントありましたらよろしくです!


<参考>

「3コーナー」の図

Cocolog_oekaki_2009_11_14_09_30

「ダブルベベル」の図

Cocolog_oekaki_2009_11_14_09_35

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林業(チェーンソーの目立て)」カテゴリの記事

コメント

でき杉さん、どーもです。
僕もこの3本、使ってみたんですけど、どうもうまくいかない。(泣)
特に一番期待していたGoofyが最も難しかったです。
使用チェンは21BPです。
>マイクロチゼルのカッティングポイントは丸くなっている角ではなくて、平らな上刃と丸くなっている接点のところだという意見もあって

カッティングポイントとは材に最初に食い込んでいくポイント(点)だと僕は思っているので平らな上刃が終ってカーブし始める場所が厳密にはそうだと思っています。そしてそこから先は僕の中ではすべて横刃です。(更に言えば、横のカーブが終わる地点が横刃カッティングポイント)
でもここにヤスリの角をもっていくとでき杉さん言うようにうまくいきません。
で、僕もそこから少し下げたところに持っていったわけですが、そうすると少なからずくちばし状になりますね。おそらくですがこれが引っかかり感を生むんじゃないかと。(つまりフック状)
上刃は鋭くできるので良く切れるのですがこの引っかかりがどうも使いづらい印象を僕は受けました。
僕にとって、理想の刃は勝手に切り進む刃ではなくて木に当てて押すとスーッと入っていき、押さなければ進まない刃、で、バーを抜くときもスッと抜ける刃なんですね。こんな刃がチェンソーをコントロールし易いし、扱いやすいと思います。
これらのヤスリで研いで考えているうちに、マイクロチゼルという刃の汎用性の高さ、そしてそれを丸ヤスリで研ぐことの意味、更にそれぞれに決められた目立ての角度がいかに理にかなっているかを改めて感心し長い歴史の中で開発、改良していった技術者の方達に改めて尊敬の念を抱きました。(ちょっと大げさ)
今も悩み中でどうしてもわからないところがあるのですが長くなるので今日はこの辺で。
目立てネタ、かなり好きです。次も楽しみにしています!
あ、そうそう僕も本、一冊下さい。おもしろそうなので。

投稿: オバタ | 2009/11/12 00:05

動画1の解説のなかで 6角形の内角の和の話がありましたね。ITMで出来杉さんから尋ねられて
「そうでしたっけ?」・・・・無宿もその程度なんです。

それで 帰ってから直ぐに調べたんですね。中学時代の参考書を。無宿の時代は「幾何」の綬業で勉強したのでした。

それで出来杉解説ですが
 6角形の内角の和は 720°・・・・・これは正しい。
 因みに n角形の内角の和は (2n-4)*90°で
 求まります。

 そのあとの 1角の内角は120度・・・これは正六角形つまり各辺の長さが等しい時にそうなりますが、動画1に出てくるのは正六角形ではないから 120°にはなりません。
わかっていることは
1角において 内角と外角の和=180°ということ
だから内角は
結局、円に内接する6角形で各6辺の長さの関係で決まってくるんでしょうね。

じゃあ実際このやすりの角度はどうなってるのか?
やすりを入手したら 倍図を描いて確認したいと思います。

投稿: 無宿 | 2009/11/12 10:42

でき杉さん、チェンソーの目立てについてここまでちゃんと真面目に説明してビデオまで動員しておられる人って、私の知るかぎりでは、でき杉さんが初めてです
 とても参考になる映像資料、有難うございました。 (o^-^o)

投稿: 月光仮免 | 2009/11/12 12:36

オバタさん、さっそくのコメントありがとう。
まず本、了解です。
これほんとお勧めですよ。
今日明日にでも注文するので、お待ち下さい。

で、ヤスリ。
まず、グーフィだけど、これは英語の解説では使い方は書いてないんだけど、「3種の中でもっとも簡単」と説明されてるんですね。

で、今日の間伐の時25APをグーフィで普通の丸ヤスリとほとんど同じようにすってみたんだけど、これが切れる切れる。
スゥーとチェンが入っていく、まさに理想系。
フックにならないように気をつけたくらいで、あとはほんと丸ヤスリと同様にしました。

丸ヤスリでバチっと決まった時と同様の切れ味が簡単に手に入った感じです。
ちょっとショックを覚えましたね〜。


>で、僕もそこから少し下げたところに持っていったわけですが、そうすると少なからずくちばし状になりますね。

僕のカッターの右写真も少しだけクチバシ状になってます。
でも、それほど引っかかり感はないんです。
むしろ、ひっかかりはデプスの調整によるものではないかと。


でもほんと丸ヤスリで上と横の刃を一発で仕上げるというのは良く考えられてますよね。
このことに最初に気付いた技術者はその瞬間ガッツポーズしたでしょうね!


目立てについて、日本では永戸先生で完成されてしまっていますが、時は流れている訳ですし、そこから少しでも先に進みたいですよね。
これからもいろんな意見をよろしくお願いします。

投稿: でき杉 | 2009/11/12 18:00

無宿先生、こんばんは!

今日の授業は角度ですね!

ん〜と、3コーナーについては正3角形から長辺と短辺の長さの異なる6角形が出来ているように思うんです。

実はぼく、この記事に3コーナーとダブルベベルの図を書いて添付してたんですが、余計な事に思えて消してしまったんですよ〜。
失敗した〜。


とりあえず実物を見てもらって検証していきましょう!

投稿: でき杉 | 2009/11/12 18:04

月光仮免さん、ありがとうございます。

月光仮免さんにほめられたら嬉しいです!

目立ての動画については他に2、3準備しているものがあるんです。
この角ヤスリ動画の前に丸ヤスリ動画を作るつもりだったのですが、順番が逆になってしまいました。

世間的に求められているのは丸ヤスリ動画だと思うので。
丸ヤスリ動画はすでに結構ありますが、きちんと日本語で説明されているのはあまりないと思うので、それを作りたいんです。


良く切れる刃は燃費も良くなり、人にも優しい。
つまり「目立てはエコ」だと言い切って世間の時流にのりたいですね(^ー゜)!!

投稿: でき杉 | 2009/11/12 18:12

出来杉さんの言ってること、理解できました。

 <3コーナーについては正3角形から長辺と短辺の長さの異なる6角形が出来ているように思うんです。

つまりこの3コーナーの6角形は
  半径Rの円の中心を頂点とした 
  2辺の長さがRの二等辺三角形が
  2種類×3個で構成されている。
  この2種類というのは、2等辺三角形の底辺が長いのと短いの。

ということですね。
この場合は 確かに1角120°になりますね。

問題は実物がそうなってるかどうか
そう考えて改めて映像をみると どうもそうなってるような・・・・僅かな寸法差があったとしても たいして角度の違いは無いかもしれないし。
まあとにかく、現物を見るのがますます楽しみになったということですね。


   
  

投稿: 無宿 | 2009/11/12 20:41

無宿先生、さっそくのお返事ありがとうございます。

これから注文しようと思います。
到着後、すぐに発送しますので、もうしばらくお待ち下さい。

投稿: でき杉 | 2009/11/12 20:44

とっても参考になりました。
疑問に思ってたところや、不安だったところ全て解消されました^^
ハスクのハンドルですが、
なるほど!
そういうふうに使うと、入るのですね~
これもまた勉強になりました。


投稿: いともく | 2009/11/12 21:04

いともくさん、これで大丈夫ですか?

僕としてはとりあえずこれで良いと思っているのですが、理論は分かっても実際の目立てがしっかりできないことがあるので、とにかく練習あるのみです!

角度を一定に保って、カッターの大きさも揃えるのがなかなか難しいのです。。

投稿: でき杉 | 2009/11/12 21:55

>むしろ、ひっかかりはデプスの調整によるものではないかと
そっかー。そうかもしれない!
いや、今日丁度デプスについてちょっと考えてて、よく切れるなーと思ってた刃がデプスを少し落としたらやや振動が増えたんですよねー。当たり前といえば当たり前なんですけど。
デプスについて感覚的にちょっと何かつかんだ気がして喜んでたところにタイムリーでした。

>目立てについて、日本では永戸先生で完成されてしまっていますが
そうなんですよね。でもなぜそうなのか、がちゃんと説明できるくらい理解したいんですよねー。
その意味でも角ヤスリで擦る事は丸だけで擦ってたら解らないことがいくつも解った気がします。
きっかけをくれたでき杉さんに感謝しています。 o(_ _)o

投稿: オバタ | 2009/11/12 23:24

オバタさん、デプスなんですが、角ヤスリで擦った場合は、というか上刃切削角が丸ヤスリよりも鋭角なときは、デプスはあまり落とさない方が良いみたいです。

丸の時は落とし気味でも全然大丈夫なんですが、角のときは振動するように感じてます。


角ヤスリで得たことをまた丸ヤスリに応用したりして、総合的に目立てが上手くなりたいですね!

投稿: でき杉 | 2009/11/13 18:35

簡単な図のところで、ちょっと質問です。

① カッターの正面図ですが 90°より少し開き気味に描いてますね。無宿は、基本、直角だとおもっていたのですが・・どうなんでしょうね。

②ヤスリの当て方で「短辺を横刃に平行にあてて 少し捻って 上刃の切削角を出す」という解説、つまり図のとおりの状態だと、捻った分(図的には10°くらい)切削角が増えますね。
平行にしたときには 切削角は60度、すこし捻ると70°?
あっ、これワザと大げさに描いてます???
あるいは ①との関係で こうするとか。

まあ、こうしたほうが切れるんですから いいといえばいいんでしょうけど・・・・

投稿: 無宿 | 2009/11/13 22:27

こんばんは、
現在GOOFYで21BPを磨いでいますが非常に簡単に磨げますねぇ。
斜角や3コーナーよりも簡単ですわ、なんでもっと早く購入しなかったんだろ?
ただ、自分の好きな角度で磨いでいるとトッププレート・フィリング・アングルが15度あたりになるのは何故?

さて、日曜日はマシンチェックも兼ねて切れ味テスト三昧しましょう。

投稿: Dalgons | 2009/11/13 23:24

無宿先生、おはようございます。

>カッターの正面図ですが 90°より少し開き気味に描いてますね。無宿は、基本、直角だとおもっていたのですが

これはわざと開いて書いています。
自分のカッターを見た時に5度くらい開いているように思ったんです。
ちょうど5度の逃げ角がついているので、その分かなと。

でもオレゴンのカタログでカッターの写真を見てみると、直角に見えます。

とりあえず90〜95度ということでいかがでしょうか(笑)

>つまり図のとおりの状態だと、捻った分(図的には10°くらい)切削角が増えますね。
平行にしたときには 切削角は60度、すこし捻ると70°?

平行というか、垂直つまり短辺を立てた状態です。
この時、カッターのコーナーが90度ならばヤスリの角は120度として、横刃に接している角度が60度、すると90+60=150度となり、上刃の切削角が30度になることになりませんか?

というか、実際それくらいの鋭さになるんですね。
なので、少し回して(上刃が鈍角になるように)、横刃が真っ直ぐにおりるのではなく、すこしバックスロープ気味になるようにすると45度〜50度くらいになってちょうど良くなると思うんです。

図の上刃切削角はちょっと鋭いですが。


図を書き直そうかな〜。

投稿: でき杉 | 2009/11/14 08:48

Dalgonsさん、おはようございます。

やっぱりgoofy簡単ですよね。
丸ヤスリの使い方で良いと思います。

丸ヤスリでバッチリ決まったときの切れ味が簡単に手に入るのがgoofyだと思います。
スゥーとカッターが入っていきますよ!


>自分の好きな角度で磨いでいるとトッププレート・フィリング・アングルが15度あたりになるのは何故?

これ、僕もそうなります。
僕は多分手元を上げて(下げて)角度をつけて研ぐ分、長辺の当たり方が変わってくると思ってるんですけれど。


この当たりも皆さんの協力を得て、解明していきたいと思います。

投稿: でき杉 | 2009/11/14 08:54

  >これはわざと開いて書いています。
自分のカッターを見た時に5度くらい開いているように思ったんです。
ちょうど5度の逃げ角がついているので、その分かなと。


出来杉さんの見立ての理由は、たぶんこういうことではないでしょうか。例の林業現場人「道具と技」の28ページを見てください。杉山要さんの写真の下に刃の正面図が描かれています。これに答えがありそうですね。

  >平行というか、垂直つまり短辺を立てた状態です。この時、カッターのコーナーが90度ならばヤスリの角は120度として、横刃に接している角度が60度、すると90+60=150度となり、上刃の切削角が30度になることになりませんか?

これは その通りですね。無宿のいう60度は出来杉さんの30°と同じ意味です。角度の取り方が反対ということです。

  >少し回して(上刃が鈍角になるように)、横刃が真っ直ぐにおりるのではなく、すこしバックスロープ気味になるようにすると45度〜50度くらいになってちょうど良くなると思うんです。

これも無宿がいいたかったことと同じ内容ですが、無宿の70°というのは間違いでしたね。逆に10°引かないといけませんでした。なので50°になるということですね。
これが良く切れるということですね。

  >図を書き直そうかな〜。


議論を深めて どんどん変えていくべし! ですよ。


Dalgonsさん、始めまして。

  >自分の好きな角度で磨いでいるとトッププレート・フィリング・アングルが15度あたりになるのは何故?

すでに出来杉さんがコメントしてますが、要は手元を上げた分、上刃の刃先稜線部分に当たるヤスリ面(長辺部)が、上刃の先端部(90°コーナー部)と後端部(刃を正面から見た時の上刃の左端部)でズレますから、
それで目立て角が甘くなる。15°というのは 結果的にそうなったということだと思います。

これは やはり図で描かないと伝わらないかな~。


投稿: 無宿 | 2009/11/14 11:07

それと、言い忘れましたが
出来杉さんの追加された3コーナー等の図で、言われていた内容がよく理解出来ました。

出来杉さん、はっきり言って無宿よりも ずっと幾何の素養ありですよ! これはやはりチェンソーアートの才能が関係してるんでしょう。
きっとそうだと思います、ハイ。

投稿: 無宿 | 2009/11/14 11:15

はじめまして。
スェーデン娘が大好きなスケベ親父、
北のHuskistと申します。
私もまだまだ修行中の身、宜しくお願いします。

最初っから失礼とは思いましたが、
目立ての話題、誰も異論を唱えませんので
私が身代わりに・・・イジワルな質問させて下さい。

問題:
「なぜ、21BPを丸棒で擦ったより
六角、平斜角、グーフィーで擦った方が切れるの?」

皆さんの考えをお聞かせ下さい。
簡潔・明瞭に、50字以内で。

私の考えは・・・火曜日くらいに。

Dalgonさんはこの件に関しては発言しないで下さい!

投稿: 北のHuskist | 2009/11/14 20:02

無宿先生、僕の書いた事が伝わったようで良かったです。

これで他の方も大体分かって頂けたと思うんですが。

もちろんこれが正解という訳ではないです。
いまのところ僕が自分で考えた結果がこうだっただけで、また考えが変わるかもしれません。


とにかく皆さんのお力が必要です!

投稿: でき杉 | 2009/11/14 20:19

北のHuskistさん、初めまして。

せっかくの質問、コメントでは読んでいない人もいるでしょうから、エントリに書きますね。

果たして何人の人が答えてくれるんでしょうね〜。

っていうか、このヤスリを使った事がある人がまだ100人もいないように思うので、想像で答えて頂く事になるのかな。

投稿: でき杉 | 2009/11/14 20:22

弊社は新潟のヤスリメーカーです。
2~3質問をさせて下さい。
今回、山形の方からこちらのホームページを参考にされて、組ヤスリの10本 角(四角) と言う注文を受けたのですが、こちらのホームページを見る限りこちらで言われている角ヤスリはバローベ・ペフォードの六角ヤスリの事ではないでしょうか?
併せて、図に載っているヤスリの角度を見ますと、120°
となっていますが当社が調べたペフォードは110°でした。 この辺はあまり問題は無いのでしょうか?
当社も六角ヤスリの製造も視野に入れて調べているのですが何分ヤスリを直接使われる方との交流が無く、情報が不足しているのが現状です。
六角ヤスリに関してですが、巾・厚み・再度の角度の許容範囲はどのくらいになりますか?
何分、直接チェンソーの刃を目立する事もない為大変 お手数をお掛け致しますが宜しくお願い致します。

投稿: (株)石駒(日東ヤスリ) | 2012/11/27 12:46

(株)石駒様、コメントありがとうございます。

ご質問の件ですが、
>こちらのホームページを見る限りこちらで言われている角ヤスリはバローベ・ペフォードの六角ヤスリの事ではないでしょうか?

六角ヤスリですが、僕たちはその2種類を分けて考えています。
つまり、おにぎり型の3コーナーと板状のダブルベベルです。
今回のご質問はその内容からダブルベベルだと思われますので、そのように話を進めて行きます。

>当社が調べたペフォードは110°でした。 この辺はあまり問題は無いのでしょうか?

まず、ご質問の件から外れますが、僕が120度としているのは六角ならば、そのようになるからで実測した訳ではないのです。
ただ、海外製の角ヤスリの中には目視ではっきり分かるほど形が歪んでいるものがあったりしますので、中には110度のものもあると思います。

で、本題ですが、110度でも問題はありません。
なぜならこの記事で書いているような角ヤスリでチェンソーのカッターを目立てする場合、平らな形状で上刃と横刃が研げればそれで良いのです。

ですので、普通の長方形の平ヤスリでも側面が切ってあれば(側面で横刃を削れる)、とりあえず使えます。

もちろん120度に近い形状のほうが使いやすいとも思います。
厚みは外国製よりも薄い方がいいのですが、薄すぎても問題あるし、これはちょっと実際に使いながらでないと説明しずらいです。


ご質問の答えになっているでしょうか?
個人的な要望としては、ぜひとも六角ヤスリを (株)石駒さんに作っていただきたいと思っております。
やはり国産に越した事はありませんので。

投稿: でき杉 | 2012/11/27 22:38

ダブルベベルの使い方について(質問)
刃先から押し込んで削るのではなく、丸やすりと同様に刃の元から押して削る方が扱いやすいです。この削り方は、やすりや刃にとって良くないですか?全くの初心者です。アドバイスをお願いします。

投稿: ギコギコ | 2020/11/19 00:06

ギコギコさん、それでよいですよー

動画のように通常と逆から入れるとカッターのメッキがヤスリにダメージを与えてしまいます。

投稿: でき杉 | 2020/11/27 22:34

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