第53回全国銘木展示大会(11/3動画追加)
林業の仕事には大きく分けて二つあって、育林つまり下草刈り、枝打ち、間伐の仕事と林産つまり木を伐って市場へ出す仕事があります。
で、僕の仕事は基本的には育林主体なので、山の作り方は分かっていても、材の売り方というか材の価値みたいなところはあまり分かってないんです。
なので今日は普段チェンソーアート用の丸太を購入している奈良県銘木協同組合で全国銘木展示大会が開かれていたので、仕事のお休みをもらい見学にいきました。
どんな材が高いのか、その理由や、逆になぜ安いのか。
今回の市はスゴイ材ばかりだったのですが、その中でも価格の優劣ははっきりしていました。
とりあえず、雑木、杉、桧の特に目についたものを紹介します。
石川県産250年生の杉。
これはそれほど値がつきませんでした。
いくらだったけな〜。
(買い手との値が合いませんでした)
良いと思いましたが、大きスギたのかな??
この16mの桧は買い手と値が合いませんでした。
一本500万〜600万くらいで振ってました。
奈良県黒滝村産の桧。
僕たちの組合も仕事のお手伝いをした木です。キタコレ!立米140万
左奥から立米38万、140万、110万でした。
この3本で大体600万ほどでしょうか。
山師の醍醐味ですね。
そのときの競りの様子です。
その時の競りの様子。
他に和歌山龍神村産の杉が立米70万ついてました。
これは2番玉も45万ついてた(多分)ので、龍神から運んで来ても全然OKでしたね!
あと、値段とは関係なく存在感が凄かったのが、奈良県川上村岡橋山の杉。
このまったく読めないほど細かい年輪とウソみたいな白太の少なさには驚愕です。
大橋式作業道で全国的に知られる岡橋さんですが、こういう杉ばかり出ていてとにかく別格な感じでした。
こういうのが普通に大量にあるのだから恐れ入ります。
というわけで僕の普段の山仕事にはちょっと縁遠い世界だったんですが、いつかこういう材を扱う日が来るかもしれないし、とにかく刺激的な一日になりましたとさ。
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コメント
流石全国銘木展示大会!
凄い材がずら~りと並んでいたんでしょうね。
しかし『奈良県川上村岡橋山の杉』にはインド人もビックリですね w(゚o゚)w
写真では年輪が分かりにくいですが、この白太の少なさ!っというか、もう白太が無いと言っても過言じゃないですね~。
この様な材を見ると岡橋さんの山に行きたくなりますね!
投稿: サワダラ | 2009/10/30 20:00
石川県のデモに行くと、山で随分素直で立派な杉をちょくちょく見かけていましたが、やはりあるんですね凄い杉が!
投稿: 音やん | 2009/10/31 02:48
サワダラさん、岡橋山は一度機会があれば、ぜひ見て欲しいです。
まあ、見事です。
間伐を繰り返し低灌木の生えた、直径1mの杉林の中に作業道が密に入っているというもので、初めて見たときは感動しました。
2000町歩あって60年生以下の山がほとんどないんだから、まあその材積たるや、もう・・・
投稿: でき杉 | 2009/11/03 12:22
音やんさん、どうも!
石川は行ったことないけど、今回出ていた杉は見事でしたよ!
業者さんたちの注目を浴びていました。
立派すぎて、普段の使い道がなかったのか、今回は競りが成立してなかったのが、残念でした。
投稿: でき杉 | 2009/11/03 12:25