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2009/05/26

林業の木登り(09年9月2日訂正追記)

林業の木登りといえば、ぶり縄が有名ですが、ここ吉野にはその技は伝わっていません。
僕が知らないだけかもしれないけど、少なくとも周りでは聞いた事がないんです。
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(09年9月2日訂正追記)
これは本当に僕が知らなかっただけでして、吉野ではブリ縄のことを「カルコ」と呼び、その技術は同じものでした。

僕ももちろんカルコは知っていたのですが、現在では小さいアルミのステップを「カルコ」と呼んでおり、それが以前は木の棒とロープを指していたということを知らなかったのです。
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いつかぶり縄について、自分のためにもまとめたいな〜と思っています。




さて、僕たちが木に登る時は「足縄」で登ります。
あらかじめ木に登ることがわかっている場合は梯子を持っていったりするんすが、仕事の状況によっては、用意なしにどうしても登らないといけない時があります。
そんな時、適当なロープを足にまいて木をしっかりとグリップできるようにして登ります。
まあ、百聞は一見に如かずなので、こちらを。

子どもの声が入ってしまいましたが、まあこんな感じです。
手は左手を木の向こう側の上方に、右手を木のこちら側の胸の前あたりに置いて木を挟み込んでいます。


次に、木が太くて手が回せない場合ですが、これは手にも縄を使います。
これも動画で。

こんな感じで枝のあるところまで登っていくわけです。


足縄を使った登り方は、結構疲れる登り方であることは事実ですね。

他所の地域の人達はどんな登り方をしているのかな〜。

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林業(木登り)」カテゴリの記事

コメント

スゴイ!速い!
単純だけど便利な方法ですね。知らなかったなー。
今度練習してみます。
でも右手がよく解らない・・・。押すような感じかな?

そうそう、最近やっと新知識見ました。
腰に付けているのは、矢の入った腰袋に斧、ノコが2本?
あともう一つの腰袋には何を入れてるんですか?

投稿: オバタ | 2009/05/26 23:32

 うわぁあああ~! 上手~い!
ステキ、ステキ!出来素敵さんだ~。さすがディフェンディング・チャンピオン。
特に、降り方がスムーズでカッコイイです。
(降りる方がコワイのよね~)

 私も同じ様にして登りますが、足の補助にロープを使うなんて知りませんでした。ナルホド!チカラを温存できそうですねー。

 ところで、途中(幹だけで枝の無いところ)で牽引ロープを設置する時は、どうなさってます?
片手で体を支えてロープを巻くのは、バカヂカラがいるから、大変なんですよね。
なんか、チカラをセーブする、いい方法って無いのかなー。

投稿: yama | 2009/05/27 00:30

オバタさん、ありがとう!
動画を撮ってよかった。
んと、木登り解説動画を撮ったので、見て下さい。


>腰に付けているのは、矢の入った腰袋に斧、ノコが2本?
あともう一つの腰袋には何を入れてるんですか?

あの時はなにも考えずにその時の仕事の格好で行ったので、ノコが2本だったんです。
枝打ちをしていたので、枝打ちノコと普通のノコです。
もう一つの腰袋は薬(虫除け、虫さされなど)とか鏡とか入ってます。
腰袋特集もしますね。


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yamaさんも足縄を知らなかったなんて、吉野周辺の技術なんですかね〜。

僕は足縄がないと、スパイクを効かせて登りますが、あの動画のようには登れません。
あれは、足縄の威力です。

>片手で体を支えてロープを巻くのは、バカヂカラがいるから、大変なんですよね。

わかります!わかります!
途中で止まって作業するのは凄く力いりますよね。
僕はいつもフーフー言いながらやってます。

足を上手い事使って身体を支えられるようなことを聞いた事があるけど、実際にはやった事がないし、見た事もないです。
たしか京都の人がそう話していたような。

投稿: でき杉 | 2009/05/27 17:43

なんかヤング・パワーが炸裂してますね。 何事にもセーフティを先に考えるような人間にはとても怖い手法のように見えます。 でも、出来ちゃうんだったらきっと最高に簡便即決ですね。
 枝の無い幹にロープを架けるという話ですが、ランニングボーリンの輪(カウボーイの引き締め投げ縄)を幹に回しておいて、上の枝にかけたスローラインで引き上げ、目的の高さでボーリンを引いて絞めるだけ って方法では拙いのかしら?

投稿: 月光仮免 | 2009/05/27 21:03

月光仮免さん、コメントありがとうございます!

足縄は慣れたらヤングパワー必要ないんです。
僕らがこの登り方を教わったのは70近いおっちゃんでしたから。
山のおっちゃんはほんと身軽です。


>ランニングボーリンの輪(カウボーイの引き締め投げ縄)を幹に回しておいて、上の枝にかけたスローラインで引き上げ、目的の高さでボーリンを引いて絞めるだけ

こういう発想がそもそも僕らにはないんですよね〜。
サスガ!!
参考にさせてもらいます!

投稿: でき杉 | 2009/05/28 05:51

> 途中で止まって作業するのは凄く力いりますよね。
僕はいつもフーフー言いながらやってます。

> 足を上手い事使って身体を支えられるようなことを聞いた事があるけど、実際にはやった事がないし、見た事もないです。

 私がチカラをセーブするとしたらどうするのか。
いきなり、腰に付けたメインロープを巻くのは時間がかかりますよね。
そこで、到達地点では、真っ先にループスリングを取り出すんです。それを巻き付けて、次に、カラビナを介して延長し、その輪の中に足を入れ、土踏まずで踏み込んで、もう一方の足のカカトで幹を抱いて立つんです。(枝打ちの時の足がらみと同じになる)
これで体が安定し、カカトで引っ掛けていますから腕力もセーブできます。後はゆっくりメインロープ(牽引用)をセットするという方法。

 京都流は、予測の範囲で申し訳ありませんが、一方の足の甲をヒザの後ろに入れてロックするんじゃないでしょうか?
軽業師的な芸当ですよね。(痛そうなカンジ(;д;)
 講釈師、見てきた様にそれを言い!
えっ、それって私のこと?

> 足縄は慣れたらヤングパワー必要ないんです。
> 僕らがこの登り方を教わったのは70近いおっちゃんでしたから。

 木登り(幹登り)は上に進むチカラは100%脚力ですよね。腕力は背後にひっくり返るのを支えているだけ。コツをつかめば、垂直に立てた梯子を上るのと一緒です。「足がすべるんじゃないだろうか」という不安が高い程に力んでしまいますから、すべらない樹皮の立木で練習するといいかも・・・です。
 でも、足がすべっても、腕力だけで、ゆっくり下降できるだけの自信があった方が有利ではありますね。(そんな事態に陥った事は、あいにくありませんけどね)

投稿: yama | 2009/05/30 00:29

yamaさん、おはようございます!

>到達地点では、真っ先にループスリングを取り出すんです。それを巻き付けて、次に、カラビナを介して延長し、その輪の中に足を入れ、土踏まずで踏み込んで、もう一方の足のカカトで幹を抱いて立つんです。

おお〜、そうか〜。
たしかにこれなら両手が自由に使える!

こういう発想も僕では出てこないです。
やっぱりやればいろいろできるんだな〜。
参考にさせてもらいます!


京都流はほんとあんまり詳しく聞いてなかったんで、よくわからんのです。

>一方の足の甲をヒザの後ろに入れてロックするんじゃないでしょうか?

すごく股の力が必要そうですね。
実際ロックできるのか、今度やってみます!

>足がすべるんじゃないだろうか」という不安が高い程に力んでしまいますから、

そうなんですよ!!
これは足縄のロックがその不安を解消してくれるんです。
だから見た目よりは疲れずに登れるんですよね。

投稿: でき杉 | 2009/05/30 05:06

すっかり遅れたコメントですが・・・。

前からどんなんだろう?と気になっていたのですが
足縄テクニック、いいですね。慣れれば使えるテクになりそうです。ぶり縄に比べたら 時間は何十分の一かと思います。

  > 途中で止まって作業するのは凄く力いりますよ ね。僕はいつもフーフー言いながらやってます。

ぶり縄でもちょっとしたコツを知らないと 無宿などはすぐにフーフーの世界に入ってしまいます。

  >足縄は慣れたらヤングパワー必要ないんです。僕らがこの登り方を教わったのは70近いおっちゃんでしたから。山のおっちゃんはほんと身軽です。

これが本当なら ぜひ今度山でやってみたい。
私も、こんなおっちゃんに憧れますねー。とくに子供たちの憧れの眼差しは おっちゃんの曲がった腰も伸ばしてしまう魅力があると思います。

   >一方の足の甲をヒザの後ろに入れてロックするんじゃないでしょうか?すごく股の力が必要そうですね。実際ロックできるのか、今度やってみます!

どうでした? 実際ロックできたでしょ。股の力というより弁慶の泣き所が痛いんだけど そこは脚絆でカバーして・・・僅かな時間なら保持してくれる、かな?(両手を離したことがないので これもやってみよっと)

>足がすべるんじゃないだろうか」という不安が高い程に力んでしまいますから、

 問題はこれですよね。梯子の高さ程度ならともかく確保なしで15mはとても登れませんね。

いずれにしても こんな木登りを見ると心が躍るというか 登りテーッって 年甲斐もなく思ってしまうんです。

投稿: 無宿 | 2009/07/26 09:13

無宿さん、いつでもコメント大歓迎です!

足縄ならどんなにゆっくり登ってもブリ縄よりは早いですね。
確実なのはブリ縄ですけれど。


あと、足縄で登りやすいサイズがあって細すぎたら(15センチ以下くらいかな)足がうまくロック出来なくて登りづらいです。


>どうでした? 実際ロックできたでしょ。股の力というより弁慶の泣き所が痛いんだけど そこは脚絆でカバーして・・・僅かな時間なら保持してくれる、かな?(両手を離したことがないので これもやってみよっと)

Σ(;・∀・)まだ試してなかった・・・
今度必ずやってみます! 両手もはなせるようにがむばります。


>梯子の高さ程度ならともかく確保なしで15mはとても登れませんね。

15mはおもっていたよりも高かったです。
吉野の木は元末の太さがそれほど違わないんですが、他所では15mの所で10センチ以上違ってくるから、足縄が緩んでくるんです。
足縄のサイズは変えられないですから、ロックできなくなるんですよね。


足縄が林業の技から一般の人へ普及するとしたら、やっぱり安全確保をどうするかって事になるのでしょうね。


>こんな木登りを見ると心が躍るというか 登りテーッって 年甲斐もなく思ってしまうんです。

いくつになってもやっぱり男子ですから。
これでギャラリー(女子ならなお良し)がいたらもっと登ってしまうかも!?

投稿: でき杉 | 2009/07/27 05:46

はじめまして。
チャンピオンズですっかり魅了され、こちらへやってまいりました。
林業とは全く無関係の者ですが、趣味の延長で木登りをすることがあります。
早速見よう見真似で、足縄に挑戦してみたのですが、何度やってもグリップできず、ズルズルと落ちてしまいます。
縄の素材がいけないのかな?とか、樹種(真っ直ぐなコナラ)が違うからかな?など試行錯誤を繰返し、楽しんでます。

投稿: Kent 109 | 2009/07/29 15:10

Kent109さん、はじめまして!
嬉しいコメントありがとうございます。

さて、木登りですが、足縄の材質は関係ないと思います。
おそらく木の直径と縄のサイズがあっていないのではないかと。


今度、足縄で登るときの足の状態を大きく写真に撮ってupしますね。


足で木を挟んでいるのではなくて、足縄の輪の中に足と幹を入れてグリップしているんです。
もちろん実際に輪の中には入りませんけれど、こういうイメージです。

あ〜、言葉で説明するのは難しい。。。

投稿: でき杉 | 2009/07/29 22:34

でき杉さん、こんにちは。

なるほど、直径・サイズですか。
少しイメージがわきました。
ズルズル落ちるときも、どう見ても足の裏が滑ってましたので、やはりそれが原因なんだと思います。

次回はいろいろな太さの木で試してみます。
足の状態の参考画像、楽しみにしております。

投稿: Kent 109 | 2009/07/30 10:43

kent109さん、おはようございます。

付け加えるなら、足縄もそうですが、履物も足袋、それもスパイク足袋の方がスムーズに登れるのは間違いありません。

天候が回復したら写真とってupしますんで!

投稿: でき杉 | 2009/07/31 06:48

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