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2008/10/19

第9回林業Iターンミーティング(1)

(08/10/24 補記・訂正しました)

行ってきました、第9回ITM。
講師の吉見さん、小松さんは予想通りスゴイ人でした。
その志の高さに打たれました。
この二人が一つの森林組合にいたことは、まあつまりそういうことなんでしょう。
歴史的瞬間というと大げさかもしれないけれど、アーボリカルチャーが日本で動き出すその始まりの現場に参加出来た事を嬉しく思います。
講師で上伊那森林組合の吉見次郎さん、小松誠司さん、主催者水野雅夫さん、そして今回のきっかけを作った『林業新知識』編集者のKさんに感謝します。


というわけで、これから数回に渡って今回の研修をまとめていくつもりです。
ですが、僕では全然力不足なんです。
専門用語も全く理解出来なかったし、なにもかもチンプンカンプンです。
ITMに参加した方、しなかったけれどツリーワークに詳しい方ぜひともコメントやメールで助けて下さい。
少しでも多くの方の参考になりますように。


まずは「アーボリカルチャー概論」です。
これは講師の発言を整理してまとめました。
聞き違い勘違いがあれば教えて下さい。
曖昧なところは(?)を付けてます。

また内容も追加していきたいです。
何でもいいから教えて下さい!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<アーボリカルチャー概論>

・アメリカ、コロラド州デンバーのある町にはアーボリストが1000人くらいいる。都市の中にある森を大事にするため仕事は多い。アーボリカルチャーの仕事はツリーメンテナンスと言う肩書のようだ。

・林業としてのアーボリカルチャーは支障木をどうやって生かすかだと思う。

・アメリカ人は自然の状態で木を大きくしたい意識があり、日本は盆栽的に管理していきたい意識があるように思う。
ただ、日本のこの意識は戦後のもので戦前は農村にも多くの巨木があった。
自然樹形を生かすアーボリストが多くなれば農山村に巨木文化がつくれるのではないか。
本来なら切らねばならない樹木をアーボリスト達の仕事によって残す事で景色を景観を変えることができる。

・アーボリカルチャーはとても広くて深いもの。
分からないことが多すぎるから面白い!


******
・ツリーワークのための日本語の文献がない。DVDもない。
日本語では道具も買えない。

・今後は日本語で手に入るようにしたい。そのための準備はしている。

・アーボリカルチャーについての書籍もまとめたい。全林協さんよろしく!

・最初は日本の物で代用しようとしたが結局専門のものがやっぱりいい。
道具はSherrillTreeで購入する事が多い。
その他は
WesSpur
ベリーズ
Forestry Suppliers Inc. - tree work

・ISAInternational Society of Arboricultureから以下の解説書(DVD)を購入し勉強した。(The Art and Science シリーズ)
1、クライミング
2、伐採(チェンソーフェリング)
3、リギング
4、道具


<現在使用している道具の一部>
・クライミングロープ 
ニューイングランド「セイフティーブルー」16より ハーフインチ
サムソン「イエロージャケット」
イエール「XTC」

ロープは使ったら洗濯する。普通に洗剤入れて洗濯。
洗濯したら陰干し。極力風通しの良いところで。
干した後はすべて丁寧に目視チェックして、傷など不安な部分があればすぐに切断か廃棄だそうです。

破棄と言ってもメインロープとしては廃棄して別の用途に使える部分は切って使うようです。

・プルーシックコード
サムソン「10EX」12より 中空構造

・フック/ゲート(カラビナ)
クライミングにはオートロックダブルアクションが必須 

ペツル「Am'D」「ウィリアム」(スクリューゲート)

<カラビナの形状>
Dシェイプ
オーバル(マイクロプーリーを使うとき)
ペアシェイプ(イタリアンヒッチ、ムンターヒッチのとき)

・クライミングとリギングの道具は分ける。
クライミングにはアルミ製、リギングにはスチール製を。

・サドル・ハーネスはスプリットテールとマイクロプーリーの組み合わせが基本

・ダブルロープ(45m)で登るのが基本(シングルはほとんどない)


*****

・ほとんど毎日この仕事をしている。お寺や神社の仕事が多い

・現場仕事の人数はお金との兼ね合いだけど、最低2人、ホントは3人いるといい。

・ツリーワークは2万円で始めた。
ハーネスは一番安いものを使いスタティックロープは安売りしていたものを60m購入。
ランヤード(胴綱)はスタティックを切って作り、安いカラビナを使用。

・最初の半年は毎日が「今日はどんな技術を使って作業しようか」と楽しみだった。

 

・雨の日は仕事をしない。ロープが濡れてしまうとダメなので。
風の強い日はその程度による。

・この仕事の安全基準というものは明確なものがなく、事故が起きたらおそらく保険はおりないのではないか。

・日本は効率を求めるために身体を使う。
アメリカはそうではない。

・この仕事の損害保険は森連関係で年間通して入っている。
一億くらいのに入っている。

・チェンソーを使う時はチャップスを付けないとレッドカード!

・レスキューの研修も受けた。講師は安部恭浩さん。
RESCUE 3 JAPAN インストラクタープロフィール


********
・ISAが開いたArborMasterTrainingをコロラドで受けた。
そのとき事故についてきいたが、高圧電線への接触や落下の事故があったようだ。

・この研修で言うには、伐採の際、受け口の角度は70度から90度にする。(オープンフェイスノッチ)
そして追い切りは受けの下部(水平面)と同じ高さにする。
理由はツル(ヒンジ)が最後まで効くから。
日本のような45度(スタンダードノッチ?)に追いをその2/3の高さに入れるやり方では最後までツルが効かない。
45度というのは、斧で受け口を作っていた時の名残。

受けを小さくして木を有効利用するというのは分かるが、確実に伐倒するという方が大事。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

以上です。
次に参考になると思われるサイトを紹介します。
International Society of Arboriculture
ISAと言っていたのがここですね。

Welcome to Tree Master Climbing Academy
吉見さんや小松さんと関わりのある団体(だと思う)。道具販売も扱ってます。

Tree Climbing Japan
もう一つのツリークライミング団体。道具販売も扱ってます。

木挽屋: 樹に登る

僕のブログにもコメントしてくれている月光仮免さんのブログ。

 

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コメント

 お疲れさまでしたー、出来杉さん。(・ω・)ノ

> 農山村に巨木文化がつくれるのではないか。

 ん~、農家の宅地内樹木(屋敷林)の維持という点では難しい事が結構からんで来ると思われます。
巨木化すれば良いというモノでも無いんですよね。ウロが出来る前に売らないと、価値が下がってしまうでしょう。屋敷林は、ご先祖様が、子孫の為に「家を普請する時に使え、金に困った時に使え」と植えられたモノでもありますので。

 その一方で、2世帯住宅を建てる時などは、息子さん達はそれを処理したがるし・・・・
 私が思うに、伐り時には伐る、全部伐らずに残すものは残す、子孫の為に伐ったらまた植える、という事が大切なのではないかと思います。
「屋敷林は子孫繁栄の願い。未来の世代への思いやり」という事で山林と同じですね。

> ロープは使ったら洗濯する。普通に洗剤入れて洗濯。

 ロープは大切にしましょう。足で踏んだりしたら死刑ね! 無断でロープを車の牽引に使われた時、私は同僚を呪いました。
ちなみに、私は洗濯後はリンスを溶かしたぬるま湯に浸してから干してました・・・(SRTは摩擦力が効いた方が望ましいから×でしょうか?)

> ・フック(ゲート)? クライミングにはオートロックダブルアクションが必須

 ロックはゲートロック(安全環付き)の事ですね。回転式が一番便利です。ネジ式は異物を噛み込みネジ山をカジリやすいからダメです。スライド式もダメです。
これも、時々は潤滑スプレーを吹いてメンテナンスしたいものです。

> 日本のような45度(スタンダードノッチ?)では最後までツルが効かない。

 樹種にもよりますよね、ミズキやクリではナントもならんもん(;´д`)
ツルの補助にカスガイ打ち込んだろかーと思った事もありますが、実施した事はありません。

> クライミングにはアルミ製、リギングにはスチール製を。
Dシェイプ
オーバル(マイクロプーリーを使うとき)
ペアシェイプ(イタリアンヒッチ、ムンターヒッチのとき)

 かかる荷重が大きいので、スチール製やステンレス製となるのでしょう。
Dはゲートにかかる荷重を低下させる事ができます。
オーバルは、通したプーリーやロープがR部のセンターに位置するから納まりが良く、流れも良いです。
ベアってナス型の事ですか。それならば、Rが大きく出来ているから、流れを更に良くする為ですね。
 Rが大きくなる程、強度は低下します。また、ゲートが壊れたカラビナの使用は厳禁です。ゲートで持たせていますからね。100円ショップで、似非カラビナをお求めになってお試しになれば、すぐに理由が分かりますよ。

投稿: yama | 2008/10/19 22:21

出来杉さん、こんにちは。
郡上では 色々とお話を聞かせていただきました。
とにかく今回お会いできれうれしかったですね。今後ともよろしくお願いします。

さて アーバー概論の記事、さすがメモしまくりましたね・・・私もがんばりましたが。
それで とりあえず?のところを私のメモから補足したいと思います。

・フォレストリーサプライズ(?) 

   これはフォレストリーサプライヤーズだと思います。アドレスは  
       http://www.forestry-suppliers.com/search.asp?stext=tree%20work で それらしい製品が載ってます。


・プルーシックコード(?)

   プルージック結びをする細引きのこと。
   比較的太い綱はロープ、やや細い紐はコードという感覚ですかね。それより私はミチョーカンに惹かれましたね、ハマりそうです。

・日本のような45度(スタンダードノッチ?)
   いわゆる間伐の基礎に出てくる受け口1/4、追いくち高さ2/3という例の伐倒木の側面図にでてくる受け口の形を指していると思います。


・講師はあべやすひろさん(?)

   見つけました。安部恭浩さん。
   http://www.srs-j.co.jp/intra/intra.html

・ロープは使ったら洗濯する。普通に洗剤入れて洗濯。
 
   洗濯したら陰干し。極力風通しの良いところで。干した後は すべて丁寧に目視チェックして、傷など不安な部分があればすぐに切断か廃棄と言ってましたね。


投稿: 無宿 | 2008/10/20 13:13

出来杉さん、早速のレポートありがとうございます。
興味深い内容ですが、難しいですね。(w)

一読した印象では、アーボリストってのは、樹木医が木の内科のお医者さんなら、木の外科のお医者さんってイメージ。違うかな?

続報を待っておりやす。

投稿: torotoro | 2008/10/20 18:45

> 干した後は すべて丁寧に目視チェックして、傷など不安な部分があればすぐに切断か廃棄と言ってましたね。

 捨てちゃうんですか~。色々使える用途があると思いますが。
リサイクルショップに持って行けば買い取ってくれますよ、おそらく。
キャンパー達が集まっている所へ行って、10mずつにブッタ切って1000円で売れば、新品ロープを買う足しになります。

私は使い古しのロープをキャンプに持参し、適当に張り巡らしてブルーシートを張ったり、シュラフやフライ(テント)を干したりしていました。仲間がじ~っと見つめていた視線に気付き、その場でナイフカットして「コレあげるよ」と言ったら喜ぶコト喜ぶコト。
また、山仕事の同僚にもカットしてあげたら、お返しの品を頂いてしまい、恐縮した事もあります。

他にも、伐倒時の裂け対策として巻き付けるとか、捨て縄にするとか、痛んだ部分だけ切り取って、ショートロープ(補助ロープ)やスリングとして使うなど、利用できますよ。人間の確保(メイン、バックアップ共)に使うのはダメね。

 ロープを切った末端処理は、台所のガスであぶって溶け気味になったら、切断面をコンロの天板に当てます。次にサイド面を回転させながらあぶって、今度は天板の上を転がす様にして形を整えます。簡単です。糸で巻いて瞬間接着剤で固めてもイイです。ロープによっては外皮が溶けませんからねー。

 リユースのアイデア書いても、あんまり意味ないかな~。それでは、基礎的な事項の解説サイトをご紹介いたしましょう。
http://www.ropeclimbing.jp/kouza/index.html

投稿: yama | 2008/10/20 22:45

yamaさん、はじめまして。

 >捨てちゃうんですか~。色々使える用途があると思いますが。

言葉足らずでしたね。 メインロープとしては廃棄して別の用途に使える部分は切って使う。。。と書くべきでした。小松さんも 確かにそう言ってましたね。

ropeclimbingのサイト、参考になります。


投稿: 無宿 | 2008/10/20 23:45

でき杉さん、早速のレポート有難うございました。
 とても参考になりました。
 たった今、安曇野から帰宅し即 ITMチェック! して正解でした(^^)

今回の文章の流れのなかで気になった点
>・フック(ゲート)? クライミングにはオートロックダブルアクションが必須 
 これはでき杉さんがこの後に書いているカラビナの事で、別の話として考えると混乱を招くかもしれないと思い、余計なチョッカイを出してしまったかもしれませんが、ご寛恕おねがいしますね。

 yamaさんが言っておられるようにリギングでアルミ製品を使うことが稀なのは耐衝撃荷重と熱伝導性の問題であるとされていますが、正直、私は高価なスチールカラビナを使うことなく、日本国内で買えるシャックルを十分に慎重に使うようにしています。
 ブロックも同様、大き目のシャックルで間に合う荷重範囲で仕事するようにしてます。
 無論、樹上作業でシャックルを使うのは、留め作業の最中に部品を落としてしまうおそれもあるのであまりお勧めしないとコメントされることがあります。
 でも、高いものはやっぱし買えないんで(泣)

 今回解説してくださった話の範囲ではDRTを主体に組み立てている様子が明らかですが、最初から最後までDRTでというのは体力温存が必須条件になっている私は余りやらない方法です。
 最初は11ミリロープでSRT応用のYOYOで樹上にあがり、そのロープのランニングエンドを更に上にかけてDRTを組むとかなり楽です。
 必要なら別のロープを使ってDRTを組んでもいいわけです。
 だんさんは余り洗濯はお好きではないのかな(笑) 私は、SRTであっても、エイト環やストップ或いはグリグリなどでの器具とロープとのフリクション制動界面に砂などが入り込むのは好ましくないので、ロープを洗濯しておくことは大事なことだと思っています。

 もし機会があったらJAAの皆さんがどんな感想を持つか聞いてみていただけると嬉しいです。 あ、もう今回の講習は終わってしまったのか・・・ 残念。
 10月31日には日比谷でISAのトレーナーが簡単な講習をするとのことです。  しかし、その前に酷使した膝をすこしでも休めとかないと・・・

投稿: 月光仮免 | 2008/10/21 02:00

ていせい です。
 すみません、何か勘違いして だんさん とお名前を呼んで洗濯の件で勘違いのコメントをしてしまいました。 お詫びします。

 それと、アーボリストって呼称ですが、林業の視点を強く打ち出すならば「森林整備士」というような呼び方をしたらどうかな と思ってます。 あ、これ、前にも言ったかな。 もし機会があれば、皆さんで検討してみてください。

投稿: 月光仮免 | 2008/10/21 02:17

無宿さん、はじめまして。
 初対面でいきなり質問ってのは失礼なのかもしれないと思うんですが、もし教えていただければ感謝です

>それより私はミチョーカンに惹かれましたね、ハマりそうです。

 んーと、文脈からみるとプルーシック関連の話題なのかと思ったりしてるんですが、Vtとかの話とも違うみたいで見当がつきません。 よろしくお願いします。

投稿: 月光仮免 | 2008/10/21 02:22

でき杉さん、今回のミスマッチカットは置いといて、通常の伐採での受け・追いの話題なんですが、ちょっと質問してよろしいですか?
 林業関係では普通に30度~60度の受け口と、2/3程度の高低差をつけた追い口切りを行うわけですが、今回の話題で以前yamaさんが言っておられた受け・追い同一面(高低差をつけない)という切り方が紹介されていますね。

 実際に関東周辺での造園屋さんの伐採作業跡をみると、この同一面で伐られたツルをよく見かけます。 更に面白いことに、この場合に追い口は水平ではなく、斜め下方に切り下げて受け口の高さに合わせているように見えるんです。

 実はこの件について、ちょうど安曇野チェンソーキャンプで山形の本職林業プロの意見を聞いてみたんです。
得られた答えは
 追い口を同一面で切ると、風の方向によっては拙いことがおきるのではないか
 追い切りを斜め下に下げるような切り方は矢が働かない事態が起きると思うので自分は避ける
 という内容でした。
 
でき杉さんはどうお考えでしょう。 もしよろしければご意見を伺わせてください。

投稿: 月光仮免 | 2008/10/21 02:41

yamaさん、無宿さん、torotoroさん、月光仮免さん、ありがとうございます!


なんだかやっと僕も頭が整理されてきました。

yamaさん、いろいろとありがとうございます。
紹介してくれたサイトすっごく参考になりました(≧∇≦)
こんな世界があったなんて!

無宿さん、お助けありがとうございます!
知らない言葉ばかりだったので、聞いてもそれがなんなのか分からないくて。

torotoroさん、アーボリストて広くて深いようです。
一応日本では「樹芸家」と訳されたりするようですが、吉見さんいわく「間違っている」そうです。
月光仮免さんが書いてくれた「森林整備士」、これなら林業のイメージに近いですね。
アーボリストでは分かりにくいですもんね。
さて、どの訳に定着するか。


月光仮免さん、まず、12月に吉見さん小松さんが信州で講習を開く予定だそうです。
僕は参加はまだ未定ですが、情報はいり次第ブログで告知しますね。

んで、一つ。シャックルを使うのはいいですね!
講習を受けていて、ほんと高い!っていうイメージが強いので、代用出来る物は代用したいです。


月光仮免さんの知恵をこれからもよろしくです!

伐採の返信は別コメで。

投稿: でき杉 | 2008/10/21 18:12

 無宿さん、はじめまして o(_ _)oペコッ
よろしくお願いします。
では、そういう事で(((へ(へ´∀`)サササ

 ん?(・_・ ) 後ろ髪引かれた。

> 更に面白いことに、この場合に追い口は水平ではなく、斜め下方に切り下げて受け口の高さに合わせているように見えるんです。

 この伐り方・・・・受け口の斜め切りが省略されてる事がありますよ。同様の質問を私に投げかけた他の職場の人(そう、その造園業従事者)が教えてくれました。

> 最初から最後までDRTでというのは体力温存が必須条件になっている私は余りやらない方法です。

 枝に乗れるまではSRT、ゴモットモでございます。サスガです。ロスが少ない。速い。頭がつっかえる状態を回避する為の段取りに気を遣わなくて済む。
月光仮免さんの方法を採用すれば、楽チン!
 という事で、「SRTが基本と考えた方が良いのでは」というのが私の主張。でも、多数のアーボリストさんは、基本はDRTと仰る御様子で、何でかナ~。

 2万円以下でやる方法も書いちゃおうかナ~。
ロープとカラビナと細引きとテープだけ、ハーネスすらも買わない。初心者がおやりになると危険ですから、やめときましょ。

投稿: yama | 2008/10/21 20:25

伐採の際の受けと追いですが、言葉では難しいかもしれないけど、書いてみますね。


まず、造園屋さんの作業で斜め下方に切って行くのは僕もやりますよ。
たとえば、10センチ以下の枯れかけているような杉桧を上方に倒したい場合。
これは細いので箭を打つほどではないということにします。

1、斜め下方に追いを入れる。
2、倒したい方向へ受けを作る。
3、上方へ倒す。
という手順をとります。

つまり、追い口側(下方、谷側)に倒れて欲しくないからちょっと抵抗を作るわけです。
太い木の場合は普通に追いを切って箭を打ち込んで起こして(上方に重心を移して)から、受けをつくり倒すと。

ただ、抵抗になるには角度も必要なわけで、45度くらいとかであれば造園屋さんなりの理由があるのかもしれません。

んで、追いの高さを同じにするのは、吉野では「割けにくくするため」することがあります。主にヒノキで。
これは北欧式伐倒とは関係なく、昔からです。
例えば、風に振られる場合だと。
追いに高さがあると、木が倒れかけているときに風に振られツルが切れるなどしてねじれるような状態になった場合、その段差が引っかかってしまったりして木が割けてしまう事があるんです。

枝が著しく偏っている場合なども倒れる過程でねじれるようになり段差が引っかかってしまう事があるので、追いの高さをとらずに切って行って倒れかける過程でツルを切ってしまいます。

杉を切る場合は山側へ倒して株に乗せておくので、追いは高くします。


こんなんでどうでしょうか。

投稿: でき杉 | 2008/10/21 20:34

あら、yamaさんのコメントが。

んと、いま僕が書いた斜め下の追いですが、ぶっちゃけると上方に倒す時に、その追いだけをグーッといれて受けは全然いれずに引き倒す事もあります。
落ち木を方向を定めて倒したいときに使ったりしますね。

それでは、これからITMの写真をupします!

投稿: でき杉 | 2008/10/21 20:45

月光仮面さん、はじめまして。
ネーミングからして 同世代か若干年上の方と推察いたしました。よろしくお願いいたします。

さて ご質問はミチョーカンのことですよね。
これ 作業者がプルージックの代わりに ハーネスとクライミングロープをつないでいた結び方です。

実は私、 かつてロッククライマーをやってましたのでプルージックというとスリングでしかやったことがなかったのですが 今回のITMでは 耐熱性の中空ロープ(要は芯なしの撚りロープ)の両端にアイ加工したものを使ってプルージックやミチョーカン(ナンデモ メキシコ人のネーミングだとか)という結び方をしておりました。
結びかたは 口ではナカナカ・・。いつかお会いした時にでも(っていつ?)

それで求める効果は プルージックと同じく ズリあげて体重掛けても落ちない というヤツなんですが
講師曰く、「プルージックはロープの相性が悪かったり、長いこと体重かけてると 締まりすぎてスライドがキツイことがあるが、このミチョーカンはそれがない」と。

 私も かつて実際の登攀で このプルージックの特性は体験しおりましたが これしか知らなかったものでそんなもんだと。 その時はユマールがほしいなーと思ったものです。

今回の講師はミチョーカンの下にマイクロプーリーをつけていて 体がズリ上がると自動的にミチョーカンが押し上がるようにしてましたね。

  >Vtとかの話とも違うみたいで見当がつきません。

vtってチンプンなんですが、参考になりましたでしょうか。


投稿: 無宿 | 2008/10/21 21:14

無宿さん、レス返し有難うございます。
 なるほど ミチョウカンって言うのはフレンチ・プルーシック(Vt)の事だったんですね。
 つまり
○両端にアイの付いた50cm程度のコードをメインロープに手元から4~5回巻きつけ送り
○更にそのコードを手元に戻しながら2回ほど同じ方向に巻いてやって
○2つのアイの中間にプーリーが入るようにビナにかけ、そのプーリーとビナとの間をメインのロープが通るようにする

 Vtってのはバルドタンとか言うフランスの人名なんだとか。
 略してフレンチ(フレンチプルーシック)と呼ぶことのほうが多いように思いますが、今後はミチョウカンで同じものを連想するようにしようと思います。
 私もこちらのほうが使い易い局面があると思いますけれど、フットループなどには利用できないんで基本的なプルーシックの知恵もなおざりにはできないところがありますね。
 いずれにしても、レス有難うございました。 またよろしくお願いします(木登りを始めたのは還暦過ぎてからでした)

投稿: 月光仮免 | 2008/10/22 00:34

> 紹介してくれたサイトすっごく参考になりました(≧∇≦)

 ゲゲッ、出来杉さん、「けん玉カット」もご覧になりましたね(パンドラの箱あけちゃだめですよぉ)逆さま登りする変なオヤジもご覧になりましたね(変態になっちゃうよ~)

 無宿さんは、yamaikiさんのサイトで天国さんに一目置かれている「計算無宿」さんでしょうか?
でしたら、出来杉さん、この話題の“飛車”“角”が揃いましたね。月光仮免さんと無宿さん。これはナイスですよー。
私、yamaですか。私は“香車”話題に突っ込みたがるが後戻りはできない。出来杉さんは“金”回り将棋の振り駒の様に私に振り回されるから。
でも裏はなく真っ白、ハンドルネーム“杉”の通り真っ直ぐに育ちました。

> ただ、抵抗になるには角度も必要なわけで、45度くらいとかであれば造園屋さんなりの理由があるのかもしれません。
 
 私も、そう思っていた時期がありますが、図面を描きながら考えてみたら、期待する程のもんじゃないと分かって、この方法から足を洗いました。今はカタギです。

投稿: yama | 2008/10/22 21:50

けん玉カットみましたよ〜。
もうビックリ!
反対側にいるから大丈夫って、オイオイ。
これが危険じゃないなんて(゚0゚)


この話題はまったく知らない世界なんで、大先輩方にいろいろ教えてもらいます!

投稿: でき杉 | 2008/10/22 22:19

月光仮面さんは説明がお上手ですね。

 >なるほど ミチョウカンって言うのはフレンチ・プルーシック(Vt)の事だったんですね。

書かれているロープの動き、プーリーの位置をイメージするに若干違うようですが、まあ似たようなものです。機能も効果も同じようなんで vt2ということでいかがでしょうか。
それと御説明のvtですが やはり今回の講習でも紹介されておりまして 今回はロープウインチで引くロープのジョントにセットされてました。 講師はバルトラインツレスと呼んでおりましたが、なんとなくバルドタンとにてますね。

yamaさん、こんにちは。
私のほうが、天国さんに一目も二目も置いてるんですよ。なんせ天国語録を作ってるくらいですから。
でもyamaさんも天国さんと同様、 山のことお詳しいようですから時々のぞきに来たいと思っています。 

投稿: 無宿 | 2008/10/23 17:45

すみません。訂正です。
バルトラインツレス→ バルトティンツレスでした。
発音の仕方によってはバルトタンともいうかも・・・。

投稿: 無宿 | 2008/10/23 22:03

無宿さん、アメリカの連中もフランス人の名前を発音するのが苦手なようで、DVDの中ではバルドタンというように発音していました(笑)

 私が説明したやりかたはこういう絵になります
http://www.wesspur.com/images/product/kit18_01_500.gif

 使われているフレンチプルーシックの白っぽいロープはビーラインとか言う素材で両端にアイがあります。
 別記事で無宿さんに聞いたブレークスは片側アイのスプリットテールを使いますんで、文脈の流れからいうとちょっと違うような気もしますね。
 

投稿: 月光仮免 | 2008/10/24 04:14

波に乗り遅れた感もありますが、とりあえず訂正と補足を。
ペツルのD型カラビナは「Am'D」(エーエムディー)です。
ゲートロックは安全環のボタンを押して回して開けるダブルアクションの「ボールロック」と安全環をスライドして回して開ける「トライアクトロック」を使用されてました。
「ウィリアム」は洋ナシ型ですが、三角に近く、大きなものや複数の器具をクリップ出来るようになっています。

投稿: だん | 2008/10/24 05:48

みちょうかん(僕の頭の中ではひらがな変換でした。)、ヴァルドテイン、ディステール、シュワビッシュ… どれも両アイのスプリットテイルを使用したフリクションヒッチのバリエーションで、それぞれ違います。
小松さんは常に5種類くらいをロープとの相性や状況により使い分けているとおっしゃっていました。

投稿: だん | 2008/10/24 05:56

だんさん、ありがと!
他にも気になった事あったら教えて下さい!

投稿: でき杉 | 2008/10/24 08:52

月光仮面さん、だんさん、
ミチョーカン・・気合で見つけましたよ。

http://www.isa-arbor.com/publications/arbNews/pdfs/Apr07-cc.pdf#search='michoacan%20rope'

投稿: 無宿 | 2008/10/24 09:18

無宿さん、スゴイ!
これで僕も結び方が分かりました。
でも、ほんと良く見つけられましたねw(゚o゚)w

投稿: でき杉 | 2008/10/28 20:55

無宿さん、有難うございます。
 この結びをみたのはこれが初めてです。 ISAは私も会員だったのに・・・と思ってチェックしてみたら、去年に失効していたみたい(笑)
 ま、会費払って何もご利益のなかった会員だったみたいです。 なにごともやはり自分で勉強せな。
 急に特伐の件で東北に呼ばれ、11月中に重機の入れない所で2~30本やることになりました。  このミーチョカンの癖やコードとの相性などをちゃんと把握できれば実地で使ってみるかもしれません。
 改めて無宿さんに、ありがとう!

投稿: 月光仮免 | 2008/10/29 01:54

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