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2008/08/29

葉枯らし

ここ最近は機械で下刈りをしているんですが、そのネタを写真とともに書こうと思いつつ、なんか雨で勢いがそがれてしまい仕事後はそそくさと家の中でゴロゴロしてます。

なので、今日は杉の乾燥の話し。
まずはこの写真を。
Img_7139んと、上の杉と下の杉と赤身の色が違うでしょ。
これは品種が違うとかそういう事ではなくて、上の杉は葉枯らしをしていて下のはしていないんです。
吉野では葉枯らしすることを「渋を抜く」とか言いますね。
こうする事によって赤身の色がよくなり、また水分が抜けるため重量がものすごく軽くなります。
下のフクロウは上のより一回り小さいけど、下の方がずっと重いです。


あと、吉野では5月から盆前くらいまで(年によって前後するけど)材に虫が入るんです。
Img_6929Img_6935
これこっちでは「ハリムシ」とか言ってるんだけど、とにかく乾燥していない白太の部分に頭を突っ込んで入ってしまうんです。
立ち木には入らないんだけど、木を倒したらもうすぐにどこからともなくやって来て木口から入り込んでしまう。
だからひどい時は木口を消毒するときもあります。

(9/1追記)
この「ハリムシ」と書いたヤツは「ハンノキキクイムシ」だと思われます。

チェンソーアートするときもこいつはほんと厄介で、彫った側から突っ込んでくるんで、カービング途中の作品を山に置いていたりしたらもう次の日には穴があきまくっていて、ひどい時は作品がダメになってしまうこともあります。
ただ、それがねやはり葉枯らし乾燥させてあったら、この虫の被害があまりないのよ。
白太に突っ込んでくるは来るけど、生の杉よりは全然少なくて。

この葉枯らしというのはやっぱりいろいろ理由があってなされているんだろうな、と改めて実感しています。
他所の地域ではどーなんだろう?
あまりしないのかな〜。
ちなみにやるのは杉だけで、ヒノキはあえて葉枯らしはしないです。

 

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林業(四方山話)」カテゴリの記事

コメント

出来杉さんこんにちは。
こちらには初めて登場させて頂きます。
今まさに葉枯らし材の搬出をやってるので思わず投稿しました!

京都でもやりますよ「派が裸子」←一発変換でこうなりました^^

80年生の杉を5月に択伐して3ヶ月程寝かしました。
もともと色がいいのと夏を越したのでカラカラでいい色です。
こちらも大型の製材工場が増えてきたんですが、そういうところにウケがいいようです。
特に元玉は値段も上がりますよ(㎥2,3千円アップ)


ハリムシ、いますね。こちらではただのムシって言ってますが。
木口や幹に白い粉(糞?)吹くやつですか?
不思議に伐倒しただけで造材しないと入って来ないですねぇ。

投稿: いともく弟 | 2008/08/30 08:09

はじめまして
ヒノキはあえてしないのはどうしてですか?

投稿: キムクパ | 2008/08/30 12:54

お久しぶりです。

滋賀でも葉枯らしをしますよ。滋賀では秋~冬に伐採をして春に搬出するのがメインです。
だから木材市場は春~梅雨前までが一番活気があります。


それと桧を葉枯らししている人はいないんじゃないかな?
もともと含水率が杉ほど高くないし、葉枯らしをすると白太が腐りやすくなります。

経験上桧は伐採して直ぐに搬出、製材したほうが良いと思います。
杉は秋~冬に伐採して春に搬出、梅雨までに製材するのが良いです。

あくまで僕の経験上の話で他県ではどうかは分かりません。

投稿: サワダラ | 2008/08/30 17:19

いともく弟くん、キムクバさん、サワダラさん、こんばんは!

弟くんのとこ景気はどーですか?
吉野は大変です〜。
もーマジでヤバい。


ムシだけど、そうそうそれ。
白い粉は木の粉でしょう。
そっちではなにか対策してますか?
吉野では伐倒しただけでも、がんがん入ってくるよ。
だから木口を消毒して回ったりする仕事もあります。

キムクバさん、サワダラさんのコメントで分かってもらえたでしょうか?

サワダラさん、バッチリなコメントありがとうございます。
たしかに市場でチェンソーアート用の材が手に入りにくいときがありますね。
ちょっとその辺のサイクルに明るくないので、こんど周りの人に聞いてみます。
滋賀にも遊びにいきたいな〜。

投稿: でき杉 | 2008/08/31 00:19

サワダラ様

コメントありがとうございます。

白太が腐りやすいのはなぜなのか、さらにわからないことだらけですが
辺材のデンプン質とか、なにか杉とは違う不具合があるのでしょうね。
デンプン質が多いと青変菌やキクイムシの被害を受けやすいと
何かに書いてありました。でも、杉より多いって事なのかなぁ、、

経験による知識は大事です〜
聞き書きの本を読むのも面白くて好きです。

とりあえず、知人が新月伐採にヒノキを峰ではなく
やや谷側に倒して葉枯らしするというので、様子を見てみます。

ありがとうございました。

投稿: キムクパ | 2008/09/01 20:39

キムクパさん、横からコメントです。

ヒノキの葉枯らしについてですが、僕の認識では辺材の含水率が低いので、そもそも必要ないというものだったのですが、ちょっと検索してみたら、ヒノキ独特のツヤも失われてしまうということが書いてありました。

www.pref.ehime.jp/060nourinsuisan/080ringyou/00001461021016/5_guide/hagarasi1.pdf


白太(辺材)が腐りやすくなるというの知りませんでしたが、葉枯らしに関わらずヒノキの白太は痛みやすい気がします。

この辺りはサワダラ先生にまた解説して頂きたいと思います!

投稿: でき杉 | 2008/09/01 22:02

キムクパ様
適切な回答にはなってなかったかもしれませんね。
言葉足らず+経験足らずなんでお許しを。

出来杉さん
貴重なスペースをお借りして申し訳ありません。

これも私の経験上の話ですが、桧と杉の白太(辺材)では出来杉さんのいうとおり桧の方が痛みやすいですね。
前回のコメントで『腐りやすい』と書きましたが『痛みやすい』のほうが適切かもしれません。ごめんなさい。

それと桧の葉枯らしですが、葉枯らし中に切り口がかなり割れてきましたよ。芯からの割れが杉の比ではないので元玉の良い部分を数10cm切り捨てなければならないのでやはり桧は葉枯らしはしないほうが良いかもしれませんね。

新月伐採ですが、以前から取り組んでいますがなかなか上手く新月伐採による効果が出ている材がありません。きっと何かが違うんでしょうね。
それに谷側に倒しているので伐採は楽なんですが、木が倒れた時に折れてしまいます。これも結構ロスが大きいです。
新月伐採は一つの方法だと思いますが、地方(産地)によってやり方も変わってくるのだと思います。


キムクパ様、知人のされる新月伐採の結果がでたら教えてくださいね。

出来杉さん、長くてダラダラな文書になり申し訳ありませんでした。


投稿: サワダラ | 2008/09/02 18:05

いえいえサワダラさん、コメント欄は自由に使って頂く場ですので、これからもガンガン書きこみして下さい。


たしかにヒノキは乾燥による割れがひどいですよね。
チェンソーアートでも使いづらい理由の一つです。
彫刻ではしっかり何年もかけてわれないように乾燥したものを使っているから平気なんでしょうけど。


新月伐採試されているんですね。
それでなかなか成果がでないと。。。
ん〜、わかります、はい。

投稿: でき杉 | 2008/09/02 21:25

出来杉さん
遅くなりました。。

景気は・・・・
ヤバイですね。
材価は絶対急には上がらないんで、
今はカラカラの雑巾をしぼりながらやりくりって感じですね。
まぁ、言わない様にしてます。沈むんで^^

虫はやっぱりそうかぁ。
こっちも玉切りするとガンガン入ってきますよ。
対策は・・・・
早く出すようにしてます。

投稿: いともく弟 | 2008/09/03 18:38

サワダラさま

新月伐採されているのですね。
何か、新月伐採というと特別な気がして
うまくいかないわけがない、と勝手に思いこんでおりました(ノ゜ο゜)ノ
なるほどー、参考になります。(気の持ち方も〜)


でき杉さま

ヒノキは艶がなくなるんですね〜
もったいないことです

木の性質を自然にならって活かすことがいいんですよね。
(って、言うは易し。わっはっは)

投稿: キムクパ | 2008/09/03 23:25

>いともく弟くん

そっちがヤバいなら吉野はもう・・・

でもここだけの話、吉野は材の価格が上がってもダメだと思う。
また下がったら瀕死でしょう。
オバマ氏じゃないけど、「change」が必要だな〜。
ま、みんな分かってるんだけど。

>キムクパさん

新月伐採にしろ、葉枯らしにしろ、やはり自分で試してみて初めて分かる事ってありますもんね。
友人の方の結果がでたら教えて下さいね。

投稿: でき杉 | 2008/09/03 23:38

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