畳み伐りとは?
先日のエントリーにこんなコメントを頂きました。
畳み伐りという方法がどうにも文字からは理解できなかったので、図解絵にしてみたのがあります。 もしコメントしていただければ凄くありがたいです。 よろしくお願いします。
→ http://picasaweb.google.co.jp/owlofkawagoe/FAzznD
僕は畳み伐りというのは、この図解の通りだと理解していましたが、どうでしょうみなさん。
この方法を「畳み伐り」と呼ぶのは、woodsman workshop主催のIターンミーティングに参加した人たちがそうそう読んだからだと思います。
このように呼んでいないけど、同じように実際に現場で使っているという方や、この方法に関しての意見等ありましたらぜひコメントくださいな。
ちなみに僕も以前コメントでこの方法を聞きその時は「やってみよう!」と思いましたが、実際現場に出て見るといつもの伐り方をしてしまってダメですね〜。
やっぱりクセというはなかなか直りません。
そんなレベルの僕ですが、リンク先の図解絵をみて思ったのはこの方法は杉よりもヒノキの方がよく使うかな〜ってこと。
杉対杉ならまずかかりにくいし、かかったとしても回して落とせる場合がほとんどだと思うので。
ヒノキはね〜、間伐の場合「狙う」って行為が意味をなさないもんな。
いかにうまくかけるかが大事だったりするし。
すみません、話しがそれてしまいました。
これを見た山いきさん! 勇気を出してコメント頂けたらうれしいです。
感想でもなんでもいいです。
よろスギね!
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コメント
でき杉さん、わざわざ私の質問を揚げてくれてありがとうございます。
ヤマ仕事ってのはどうしてもお互いの交流がなくて、俗に言う「お山の大将」的な世界に閉ざされがちのような気がしてます。 質問をするのは一種の恥 みたいなもんだとか、新しい提案をするとこれまでのやり方を批判していることにされてしまうとか、そういう空気があるんぢゃないかな って感じてきました。
私のような林業専門でない立場の人間が恥をかくのは一向に構わないと思うので、こんな質問を平気な顔をしてUPしているわけです。
とりあげていただいて嬉しいです。
アーボリストの技術は、そういう垣根を越えて批判に耐えたものの集大成という側面があるように思います。
あ、それと別記事のコメントレスでyamaさんが指摘しておられた善管義務についての公園管理者の意識、時代遅れになっていても平気でいる部署もあるんですね。
そういう管理者を伐採現場につれていって意識を改めてもらわないといかんかも知れないですね。
投稿: 月光仮免 | 2008/07/16 09:47
スギの横倒しのとき、やばそうな木で使ってました。決まったときはいいのですが・・・
木が太いときにチェーンソーが食われてびくともしなかったんですよ。
それっきりです。
3年ほど前です。
投稿: フクロウ大好き | 2008/07/17 17:42
> これを見た山いきさん! 勇気を出してコメント頂けたらうれしいです。
> 感想でもなんでもいいです。
> よろスギね!
ど~や~、山いきさん(林業従事者の諸君)
出来杉さんが、こう言うてるねん。なーんも感じないとは情けないでぇぇぇ。
私は、出来杉さんがどういうサイト(ブログ)にしたいのか感じました。
畳み伐りは、あいにく私は稀にしか使いません。力持ちの同僚はこの技が大好きみたいです。上の追い口に、な~んの苦もなくクサビ打ってます。
私は、この高い位置でのクサビ打ちが・・・なので、あまりやらないんですよね。
それと、上の追い口でバーが食われると、リカバリが大変です。さらに上で仕掛けて倒しちゃうか、あるいは上にロープを付け、牽引して追い口を開けるか、いずれにしても高い位置で事を始めた後ほど大変です。
その点に配慮し、事前の心構えがあれば、普通に使っていい伐倒方法だと思いますがいかがでしょうか?
> 質問をするのは一種の恥 みたいなもんだとか、新しい提案をするとこれまでのやり方を批判していることにされてしまうとか、そういう空気があるんぢゃないかな って感じてきました。
> 私のような林業専門でない立場の人間が恥をかくのは一向に構わないと思うので、こんな質問を平気な顔をしてUPしているわけです。
いや~大したモンでございます。(年長者の方に対してこの表現はチト失礼ですね。スミマセン)
この様な考え方が出来る人はやがて・・・プロを超えるかも知れません。否、ある領域では完全に超えているでしょう。(ゾクゾクゥ~ッ。ある意味で“ヒヤリハット”だよーっ)
投稿: yama | 2008/07/17 21:55
こんばんは。
僕はたまに使いますよ。条件が揃った現場なら多用するかも。
横にしなければいけない現場で杉で直径20cm前後がやりやすいかな。(フクロウ大好きさんが言うように太すぎて、かつ、掛ける木が近すぎる時はやり辛いと思う)
桧でも下に掛けやすい木が無いときに使う時もあります。(下方向に中途半端なところで掛かり木になった時、急斜面を下りながら順々に元から詰めていくのって大変じゃないですか?)あと、沢に入れたくないときも。
>上の追い口でバーが食われると、リカバリが大変です。
たしかに!重心の見極めがより重要になると思います。
横方向(やや斜め下方)だと掛けやすいですよね。木がバッテンになるから。
かからずに一発で横に倒れてくれれば、なおヨシって感じでやってます。
コツもあるんだと思うけど、決して確実にって技ではないので絶対に下に倒せない時はダメです。
ウマくいくかな?って域を出ない技だと思うし。
でも、覚えておけば絶対に役に立つと思いますよ。
ちなみに、僕は去年のITMで試みて失敗しました。(笑)
投稿: オバタ | 2008/07/17 23:00
月光仮免さん、こちらこそブログ参考にさせていただいてます。
タタミ伐り、限定的な条件で非常に有効な伐倒方法だと思っています。図解、良くできていますね。おおむねそんな感じです。
限定的と書きましたが、スギ(またはヒノキ)の過密状態の林で、胸高直径20cm未満、横倒しの必要あり、プロである、などの条件です。
プロっていうのは上手か下手かではなく、その作業でお金を稼ぐ必要があるかないかです。
そこら辺をふまえて、この伐り方のリスクは、はじめの高い位置の伐倒ポイントが落下してくるところにあります。自分の方へ向かってくることも十分考えられます。
ツルを平行に、ギリギリまで攻められる正確なカットができることが必要です。倒れなくて、上のカットを修正しようとして食われて引き込まれて…最悪のシナリオです。
そんなことにならない技術を持っていれば、通常の伐倒では入れ込むことが難しいような横方向の隙間に、素早くしかも器具を使わず倒し込むことが可能です。
仕事としての切り捨て間伐でのみ使えるテクニックです。結果的にどちらに倒れてもいいという条件以外ではやらない方が無難でしょう。
投稿: だん | 2008/07/18 06:42
皆さん、おはようございます。
いま、雨が降ってるんで急いで書き込みです。止んだら仕事いかないといけないんで。
>月光仮免さん
「お山の大将」はまさにその通り!
なかなかお互いの技術を話し合うということはまずありません。
聞けば返ってくるので、みんないろいろと考えてはいるのでしょうけど。
これからもこのブログをどれだけの「山いき」が見てるかはわかりませんが、なるべく広範囲に話題を取り上げていきたいと思います。
月光仮免さん、鋭いコメントこれからもどんどんしてください!
>フクロウ大好きさん
はじめまして! どこかでお会いしてますか?
横倒しの時につかうといいんですね〜。
確かに木が太いと上下の高さとの関係でうまくコントロールできなくなるのでしょうね。
コメントありがとうございました。
これからも気軽にコメント下さい!
>yamaさん
高い位置でのクサビは僕も嫌ですね〜。
上でバーが食われたら、なんて考えるだけでもブルー入るなあ。
やはり上下の高さをどれくらいとるか、その当たりは経験が必要なんでしょうね。
ここだけの話し月光仮免さんの存在はプロの山いきにとって、刺激的ですよね!
>オバタさん
なんとなく皆さんが畳伐りを使う時のイメージが湧いてきました。
下にかかり木になったときに元を落とすのって、オバタさんの言う事がよ〜く分かります!!!
ほんと情けなくなりますよ、末の方までかかってるときなんて特に。
たたみ伐りは、普通に横に倒してかかってしまい元を落とす(これはかかってる方向と同一でも反対でも)という2工程を、あわよくば一度で済ませる技ということでオーケーでしょうか?
>だんさん
だんさん、登場ありがとうございます。
月光仮免さんはもともとだんさんに聞きたかったようですので。
畳み伐りのリスク、わかりました。
ツルが半端だと倒れないし、伐りスギたら危険だし。これはホント伐採の経験が浅い人がちょっと真似してみようでは困りますね。
僕も畳み伐りは未経験なので細い木で試してみようと思います。
実際にためす上でまたいろいろ気付く事もあるでしょうし。
投稿: でき杉 | 2008/07/18 07:21
>たたみ伐りは、普通に横に倒してかかってしまい元を落とす(これはかかってる方向と同一でも反対でも)という2工程を、あわよくば一度で済ませる技ということでオーケーでしょうか?
かかっている方向と反対に元を落とす。これは斜めにかかっている木を、持ち上げるように手で押して倒そうとするやつですよね?
木がちょっと太くなると重くて大変ですが、この方法なら楽です。
つまりたたみ伐りとは、斜めにかかった木をなるべく少ない工程で、更に斜めに倒れやすい状態へ、しかも楽に持っていくことを追求した、まさにプロの為の技(そのためにややリスクを伴う)なのでしょうね。
一日になるべく多く倒さなければならない、という人以外はメリットは無いのかも知れません。
>高い位置でのクサビは僕も嫌ですね〜。
上でバーが食われたら、なんて考えるだけでもブルー入るなあ。
これをなるべく防ぐ為に、僕は追い口を先に入れることが多いです。
このとき、伐倒方向も追い口でしっかり決めて、クサビを軽く入れときます。
全てが想定通りにいかないとすぐに失敗します。
結構シビアです。
僕もしょっちゅう失敗してます。
投稿: オバタ | 2008/07/18 23:19
オバタさん、おはよう。
仕事前のコメントです。
>これは斜めにかかっている木を、持ち上げるように手で押して倒そうとするやつですよね?
そうそう!
たたみ伐りを使ったらいい現場の状況がだんだん分かってきました。
たたみ伐りをするとき、オバタさんは追いから伐ることがおおいと。
んで箭を打ち込んでおく。
ふむふむ。
僕が追いから入れるときは上方伐倒のときだけなので、これも参考になりました。
たしかにたたみ伐りは手順や状況判断を誤ったら失敗する技なのでしょうね。
僕もホントやってみようっと!
ばっちり決まったら嬉しいんだろうな〜。
投稿: でき杉 | 2008/07/21 06:47
でき杉さん、だんさん、皆さん 質問画像へのレス、有難うございました。
林業一般についてはまだよくわかりませんが、大径傾斜木の保安伐採や枝下ろしについてはそれなりに経験を積んできていました。
基本的なヒノキの間伐作業では、よほど足場がガレていたり急傾斜地でないかぎり安全に不安を感じたことはありませんでしたが、畳み伐りというやり方を知ったときには正直、不安を感じました。 まして、その技法開拓の理由が現場指導で元玉落としが無条件禁止になっているから と誤解してしまっていましたので、つい突っ込みすぎた質問になってしまいました。
ほかにも、聞いてみたいことはいっぱいあるんですが、また別の機会に教えていただければと思います。
先月、友人がスイスのダボスで森林整備士の技術競技大会併設のイベントに招待されました。 そのおりの競技の模様をpdf化して私のブログに掲載してみました。
もし皆様からご意見、感想を聞かせていただければ勉強を続ける上での参考にしたいものと思います。
→ http://pabllo.cocolog-nifty.com/aiba2008.pdf
ずうずうしいお願いですが、よろしくお願いします
投稿: 月光仮免 | 2008/07/22 05:14
月光仮免さん、こんばんは。
もともと畳み伐りがITMで話題になったのは、元玉を落とす落とさないという経緯から始まったのではないかと思っています。
ただ技としては、元玉は現場では普通に落としていきますから、その代替として畳み伐りを使うわけではないのでしょうね。
PDFみましたよ!
大会の内容よりもこういうのが開かれている事にうらやましさを感じました。
九州でも(それ以外のところも?)こういったものが開かれていたはずですが、「競技会」というよりも安全デモンストレーションみたいな感じでした。
チェンソーアートもそうだけど、大会があるとレベルあがりますもんね〜。
投稿: でき杉 | 2008/07/22 23:01