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2008/07/09

林業や山村に対する愛

と、本題に入る前に今月号の『林業新知識』七つ道具読みました?
編集者の方から「スゴイですよ!」と事前に聞いていたので、楽しみにしていたんですが、まあ想像以上!
この方一人でここまでの高みに達したのかな〜。
それとも師がいたのか?
この件に関してはまた改めて書きますね。


んで、本題ですが、
昨日のエントリー(→週刊エコノミストで)で梶山恵司さんの意見について触れましたが、森林ジャーナリストの田中淳夫さんがブログ(林業の逆襲)でこう書いてました。

私は、彼の理論に賛同するところも多く文句をつける気はないが、なんとなく林業や山村に対する“愛”がないなあ、と感じる

このベクトルに置ける施策では、おそらく日本の林業、いや山村の大半は、おいてけぼりだろう。

さすが田中さん、鋭い。
昨日のエントリーで「寂しい」と書いたけど、結局は田中さんの「“愛”がないなあ」というのを現場の人間はこのように感じたわけです。


梶山さんの方向性、というか日本の林業のこれからのすすむべき道はよ〜く分かる。
でも、なんか「そう割り切れるものでもないんだよな〜」みたいなある意味「甘ちゃん」な考えもあったりするのも事実で。

んでも、甘い事言ってたらダメなんだろなー。


あとさ、機械化は分かるけど、たとえば吉野では出材はヘリでするわけです。
これはある意味機械化の最先端だと思うけど、あまり話しに上がらない感じがするのは、僕の感度が鈍いだけなのかしら。
それとも「低コスト」という面でひっかかるのかな〜、やっぱり。


最後に一言。
それでもやっぱり日本の林業は見直されると思う。
根拠は、っていうか現場で働いてるオレたちがそう思わなきゃどうするの?ってことです。


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林業(四方山話)」カテゴリの記事

コメント

> このベクトルに置ける施策では、おそらく日本の林業、いや山村の大半は、おいてけぼりだろう。

まったく同感です。
同僚が以前にこんな事をポロッと言ってました。
「速水林業さんを模範にしたい。その指導を受けたいと思う山持ちが、国内にどれだけいるんでしょうか・・・・」

 かたや、江戸時代から続く林家、かたや、拡大造林で植えただけ、一度もそこから現金収入を得た事がない山持ち。大多数の山持ちにしてみれば雲の上のお話に聞こえてしまわないでしょうか。

 高路網密度の例の町にしましても、拒絶反応を示される可能性があります。なぜなら、戦後の農地解放にともなって、山も庶民の手に渡る運びとなり、里山(奥山ではなく裾という意味で)がこま切れにされて、小山持ちが誕生したと思われます。(昔勉強したので記憶があいまいで断定的に書けません。ご免)
小山持ちにとって、作業道は所有山林面積が減るため、好ましい事ではないでしょう。

 私の田舎の農家は大地主が多いので、自分の土地を車で踏まれても誰も文句は言いません。(従兄弟の家に続く道は、公図を見ると他人の畑だったらしい。建て替えたくなって公図をとって判明)
しかし、現住所付近は、畑の角に石を置き「何が何でも車に踏ませるものか」状態になっています。小地主にとっては、ほんのちょっとが大問題になるという事例です。

 ですから、海外の模範とすべき事例であっても、常識で考えて正しいと思われる事であっても、簡単に「これをマネしなさい」「はぁ、そうですよね」とはなりませんねー、私の個人的な見解ですが。
田中氏のご意見に私も賛成。もっとネチっこく、もっと温かみのある、もっと地べたに這いつくばる様なアプローチが大事かと思います。

 一足飛びに舵を切り替える方法もありますが、顰蹙を買いそうですので・・・・

投稿: yama | 2008/07/10 00:36

あれ、8月号のことでしたか。
 小松さんとはまだ面識がありませんが、基本的な技術はISAのリギングからの応用のようですね。
→ http://www.wesspur.com/Videos/tree-climbing-videos.html
 実際にやってみるとわかるんですが、ランヤードで吊ったチェンソーの刃のカバーの取り扱いって結構神経を使います。
p11下の写真で使っているのがVtと呼ばれるフレンチプルーシックです。 これにマイクロプーリーを組み合わせ、太い牽引ロープ上に滑車を装着してフィドラーで曳くと一人きりでも相当な材を運べるので便利な技です。
 p12の写真1で一番左にある3つ打ちロープのサツマ処理(スプライシング)は16ヤマ自分で編んだようですね。 こういう気配りのある人にはとても好感がもてます。
ポータラップ(写真2の左曲パイプ)は1トン耐荷重のものですが、これを使うのであればフィドラー滑車もお持ちなのではないかと思ったんですが、写真に写ってませんね。 ちょっと残念。
 p13にあるDRT+ランヤードの大枝切断写真、枝の先端を吊ってあるのかな。 私のやり方だと、枝の付け根もスリングで半固定しておくんですよね。 運が悪いと右足に打撲を・・・ なんせ樹の上では逃げ場がありませんから。
 だんだんツリークライミングの技が林業にも浸透してゆくようで楽しみです。

投稿: 月光仮面 | 2008/07/10 08:03

yamaさんのコメントに深く納得です。

みんな頭では分かっているけど、なかなか出来ないんですよね〜。
やっぱり実際「確実に儲かる」か「これから儲けられる」っていうのがないと実際動かないですよ、普通は。


それを動かそうと思ったらやっぱり情熱や愛っていうことになるのかな〜。
でも、そういうのも余裕がないとできないし。

僕の周りの林業は死の淵にありますが、やっぱり完全にとどめを刺されて初めて浮上のきっかけが出るのかもしれません。


>一足飛びに舵を切り替える方法もありますが、

なんだろ〜。


投稿: でき杉 | 2008/07/10 22:09

やや、月光仮面、何者ぞ。

もしかしたらこれくらいは当たり前の技術なのでしょうか?
林業もまだまだ捨てたものじゃないですね。
面白い!

こういうのはどんどん普及して欲しいです。


それにしてもクライミング用具はいっぱいあるんですね〜。
実際覚えて使ってみたら基本の技を応用していくだけなんでしょうが、なんだかすっごく複雑に見えるwobblywobblywobbly


アーボリカルチャーという考え方(?)も面白そう。

ツリークライミングちょっとかじってみようかな〜。


投稿: でき杉 | 2008/07/10 22:24

日々現場で話題になるのは林業全盛期を過ごしたおじ(ぃ)さん達のこと。昔はある意味のんきな商売だったと。
今はどこもシビアです。梶山氏の提言には得るべきものがたくさんあります。今までの森林組合に致命的に欠けていた部分をぐさりと突いてきます。

担い手どうこうといっても、やはり今現場にいる僕らが稼げないことには誰もついてきません。
今日は効率と倫理観のハザマで揺れながら、重機で林内に突入しました。

新知識、職場で配ってくれるんですけど、担当者の怠慢でだいたい1ヶ月遅れ!早くみたい。話題についていけない。やっぱりまた購読しよう。

投稿: だん | 2008/07/10 23:16

だんさん、こんばんは!
だんさんらしいコメントだな〜、と思ってしまいました。

ほんと僕らが稼げないとだめですよね〜。
あこがれだけじゃ食っていけないもの。

「森林経営」に舵をきるのも、また別の意味で仕事がエキサイティングになりそうで楽しみです。
でも吉野は全国でも最後にその流れがくるのだろうなあ。

投稿: でき杉 | 2008/07/11 21:24

だんさん、まだお目にかかったことはありませんが、時々このブログで拝読するコメント、勉強させていただいています。 以前に勝手に教わった(?)畳み伐りという方法がどうにも文字からは理解できなかったので、図解絵にしてみたのがあります。 もしコメントしていただければ凄くありがたいです。 よろしくお願いします。
→ http://picasaweb.google.co.jp/owlofkawagoe/FAzznD

投稿: 月光仮免 | 2008/07/15 10:12

この畳み伐りはwoodsmanのITMの際、話題になったものと思われます。
僕はそのときもうすでに帰ってしまっていて知らないんですよね。

だんさんが気付かない可能性もあるし、またいろんな意見を聞きたいというのもありますので、本日のエントリーにしてみますね! 
(許可を取らずに住みません。不都合ある場合は削除します)

投稿: でき杉 | 2008/07/15 22:12

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