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2008/07/14

感動した

数日前のエントリーにも書いたんだけど、『林業新知識』8月号の七つ道具のコーナーで紹介されていた小松誠司さんにいたく感動してしまいまして。
林業新知識 2008年8月号

アーボリカルチャー、クライミングの技術を生かして伐採をしているということで、林業の現場でこのような技術が使われていた事にまず驚きました。
小松さんは空師とはまた違うのかな〜。
空師の技術もおそらくいろんなロープワークを駆使しているのでしょうけど。

小松さんはクレーンが入る現場でもロープワークで伐採しているのかしら。
その辺どうなんだろ。


で、その技術ももちろんそうなんですが、『新知識』に小松さんの考えが紹介されていて。

人目に触れる事の多い仕事は、市民や山主に森林組合・林業への関心を高めてもらえる絶好の機会であり、あらゆる木材の有効利用と、樵の地位向上とその優秀さをアピールしていきたい。数々の道具と技術は、そのための手段だ。

これはまさに僕が普段から考えている事とまったく同じでしてすんごくよくわかるんですよ。
僕がチェンソーアートを「魅せる林業」だって言ってるのは出来杉計画マニアなら知っていると思うんですが、この小松さんの伐採技術もまさに「魅せる林業」だと思うんですよね。
そして小松さん自身それをきっちり理解してこうして主張している。
全然違う方向から同じ事を考えている人がこうしているというのは非常に心強いです。


こうした伐採技術やチェンソーアートっていうのは、林業の本流からは外れているかもしれないけれど、それだからこそ多くの人に訴えかけられるという面もあると思うんですよね。
それがいつか必ず林業にもいい影響を与えると信じています。



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林業(四方山話)」カテゴリの記事

コメント

 出来杉さんの言うとおり、クライミングってのは林業本流(?)からはちょっとハズレている技術かもしれませんね。
 また当然ですがそれぞれの技術・手法にはそれぞれの限界がついて回るものでもあるし。 

 なにをやっても同じと思いますが、何がどのように危険なのかを突き詰めていくことで、はじめてその回避策の工夫も生まれ、人に伝える価値のある、技術と呼べる体系ができるんですね。
 そういう意味でツリークライミングはすでに立派な技術だと思います。 
 ただ、今のところ、能率の観点からいえば林業の現場よりもむしろ人里にちかい里山やゴルフ場などで活用される技術という面が強いようです。 本流林業面でも広葉樹の枝下ろしなどでは役にたつかもしれませんね。 つまり材積を問う作業にはあまり向かないと思います。
 60を過ぎてから始めた私ですが、数年前までは到底手が出せないと思っていた支障木も、現場を確認しながら手順段取りを思い浮かべることができるようになりました。
 ただ、どうしても忌避したい状況というものも厳然としてある訳ですね。 自分の限界を弁えるというのも大切な技術なのかも知れません。

投稿: 月光仮免 | 2008/07/15 06:19

> 空師の技術もおそらくいろんなロープワークを駆使しているのでしょうけど。

 多分・・・近頃の空師さんは別として、昔ながらの空師さんは「ロープを使うのは枝を下におろす時だけ」だと思います。
「生木に登っていて、何で落ちるかな~、落ちるわけないだろう」的な木登りで、どうしても体を安定させたい場合に“胴綱”を使う程度だと思いますよ。
(前にNHKで見たのですが、そんな感じでした)

 クライミング技術の応用で木登り作業をする方々の場合は、ロープに体重をあずける場面が極端に多くなるでしょうね。(つまり、ぶら下がり作業を多用。足は枝に立ち込みはしてるでしょうけれど)
安全性は格段に高まりますが、反面、システムの煩雑さも格別で、慣れないうちは「ロープと一緒に頭もこんがらかりそうだー」ってコトにならんかなぁ~。

 「枝打ち作業」coldsweats01の木登りは、空師に近いかもです。
でね、枝を下ろして、伐倒しちゃうんなら気は楽だと思うんですよ。
これが、剪定作業だと問題なんですよね。下から親方に指示してもらっても、所詮、枝が無いところには立てませんから「もっと先で切れやー」と言われても「む、む、無理で~す」という事に・・・
丸く形良くというリクエストなら、高所作業車は必要です。 

投稿: yama | 2008/07/15 20:05

月光仮免(?)さん、どうもです。

林業本流っていうのは僕がかってに思い込んだだけなんですけど、普通の伐って出してみたいなお金がごっそり動くことをイメージしてます。
日本中でチェンソーアートでいくら材を使っても、全体からみたら誤差のようなものということです。


僕は広葉樹をきちんと伐った事がないので、まるっきり素人なんですよ。
それをクライミングの技術を使って伐るなんてほんとに夢のようなというかなんというか。

クレーン作業に適した現場もあれば、クライミング作業に適した現場もあるのだと思います。
月光仮面さんの技術は本当に素晴らしいですね!
ブログで僕も勉強させてもらいます!!

投稿: でき杉 | 2008/07/15 22:48

yamaさん、どもです。

NHKはぼくも見ましたよ〜。
気になっている人が多いようで、アクセス解析をすると「空師」で検索して訪ねてくる人も結構多いんですよ。

>「ロープと一緒に頭もこんがらかりそうだー」

 これは確かに!!
普段ロープを結ぶのも左右逆なだけで混乱するのに、あんだけいっぱいあってプーリーやら使っていたらもう何がなんだか。。。

あと「剪定作業」っていうのもたしかにありますね。
これになると庭師の仕事なんかもそうなのかな。
空師は山師に近いのか、庭師に近いのか。


いずれにせよ、クライミングを使った作業や空師の仕事、一度は生で見たいものです。

投稿: でき杉 | 2008/07/15 22:53

> NHKはぼくも見ましたよ〜。

 もしや、夜の番組?(ヒューマン・ドキュメントだったかしら)私が見たのは朝のニュースの中で取り上げられていた東京の空師さんです。

> どうしても忌避したい状況というものも厳然としてある訳です----月光仮免さん

 隣町に県が管理している立派な公園があります。先日、そこへ家族を連れて散歩に行き、私は「うひゃ~~~」と足早にその場を去った箇所がありました。

 ヤバーイ栃の木が1本。樹高は15m超、20mまでは無さそうです。芯は腐っているかに見える外周部で支えられた偏心木。腐食は張力側の樹皮が失われた為に入った様子。
クレーンは全く使えない場所です。重心側に倒すと、遊歩道に甚大な被害が・・・そして空いた側に横倒しを狙うと、公園と民有地との境界に設置されたフェンスがオダブツに。フェンスを撤去したとしても、張力側にツルが効かないのですから、横・牽引でそこまで持っていけるかどうか大いに疑問。(倒せる可能性があるのはその2方向)

登って上からツメられます?この激ヤバの栃。私は無理。白旗振りながら退却、降参です。
しかし、何で「危険区域・立入禁止」と明記してテープを張り巡らしておかなかったのか不思議でなりません。帰りに管理事務所に寄って、その事を伝えようとしたのですが、閉門時間を過ぎており、不在でした。

投稿: yama | 2008/07/15 23:47

ヤバい栃の木ですか。
 周囲に利用できそうな高い木が複数本あれば・・・ですね、アンカーを別の木にとってターゲットに短コロ落としを仕掛けることもできるかも知れません。
 これが、孤立している腐れ木であれば先頭にワイヤーを2方向からかけてチル2台以上で牽いて元を切るってことになるんぢゃないかなー このとき、きっと元を抑えておく保険が必要になりそうですね。
 安全に倒せる方向が1つでもあれば、図上計算で杭打ちしたアンカー頼りってことになりそうですが、問題は腐れトチの木の重量の推測でしょうか。 いずれにせよ、現場をよく見ないとうかつな事は言えないですね。 舐めてかかって済むような木って、ほとんど無いと思うし。

投稿: 月光仮免 | 2008/07/16 08:26

あ、公園だったらパイプで足場ヤグラを組む方法がありそうですね・・・ 追伸 しゅまんこってす。

投稿: 月光仮免 | 2008/07/16 08:27

お早いご返答ありがとうございます。

> 利用できそうな高い木が複数本あれば・・・ですね、アンカーを別の木にとってターゲットに短コロ落としを仕掛ける

 隣木を利用した“吊るし伐り”ですね。これは山でもやります。林縁木で下が道路だったりした場合に活用させてもらってます。
「短コロ落とし」って吊るしですよね。違うのでしょうか。・・・にしても、やっぱり登っちゃうんですねcoldsweats02

> 孤立している腐れ木であれば先頭にワイヤーを2方向からかけてチル2台以上で牽いて元を切る

 偏心木ですからワイヤ位置は高目がいいですよね。・・・・にしても、やっぱり登っちゃうんですねcoldsweats02

> 公園だったらパイプで足場ヤグラを組む方法がありそうですね

 coldsweats01おー!登らなくても出来る方法のご提案。足場ですかー、目から鱗です。林業従事者には想像できないアイデアですね。
“特伐”もやります、とサイトに明記している組合さんのご意見もお聞きしてみたいなー。

投稿: yama | 2008/07/17 00:05

yamaさん、どうも出来杉さんのサイト使って二人でチャットの雰囲気になっちゃいそうです(^^; 出来杉さん、しゅまんこってす。
 えっと、ですね・・・ 私が書いた 頭にワイヤかけて元を切る ってのは登らずに済ませる方法の1つだと思うんですが、枝の具合をみて回り方や周囲への掛かり方を判断の上、枝下ろしが必要になるという可能性を含めてのご指摘でしょうか。
 鋭いですね。

 頭を抑えるロープ2点で済むような簡単なケースならいいんですが、横牽引方向と偏芯傾斜方向とがうまく計算できないときには最終段階での引き下ろし用に別にあと1点の牽引を加えておく必要に迫られることもあります。 チル引きを含めれば合計3本で牽いて(同時にテンションをかけるのは2本)根元を抑えるやりかたです。
 まあ、これが通用する限界も、余りに大径木ではどうなのかな。
 アメリカの話ですが、パソコンCDでアーボリスト用のリギング計算ソフトが販売されてまして、いつか手に入れようと思ってます。 
 言われてみれば、リギングの基本は大航海時代から磨かれてきた帆船上での技術ってことなので、ヨットの知識も活用できそうに思います。 勉強ってのはいつまでたっても際限がなく続くみたいで面白いですね。

投稿: 月光仮免 | 2008/07/17 07:49

> (^^; 出来杉さん、しゅまんこってす。

 同じく、出来杉さん、m(_ _)mシュマンコッテす。

> 頭を抑えるロープ2点で済むような簡単なケースならいいんですが、

 頭をかかえる難しいケースでした (?_?)ゝ
何の事?・・・・・・ツリークライムの専門用語の事 ξ(`へ´)?
勉強させていただこうと月光仮免さんのブログ「木挽屋」へ伺ったのですが、予備知識不足でなかなか読みこなせませんでした。

以下のテクニカルタームは、こんな感じでしょうか、月光仮免さん。

*** 段取り ***

■リギング:ロープを設置する作業。いわゆる段取り。
■SRT/DRT:シングル・ロープ・テクニック/ダブル・ロープ・テクニック。1本で空中遊泳するか2本でそれを行うかの違い。でも、話はそんなに単純じゃない様子。
■アンカー:支点、または安全確保点の事。プーリー(滑車、但し定滑車)をセットして活用する事も多し。参考→トップアンカー、ボトムアンカー。
■ガイド:ロープの流れを整流したり、流れの角度を変更するためのもの。これは、カラビナだったり、林業だとプーリーだったりする。
■バックアップ:いわゆる“ひかえ”の事。
■スタビライザ:ゆれ止めの事。元口に利用してハネ止めにもなる。
■ロワリング:ロゥワーリング?下げる方向にチカラを加える事かな?

*** 器具 ***

■アセンダー:登高器の事。ロープにセットして用いる。上には動くが、下には降りない仕組みになっている。
■ディセンダー:下降器の事。ロープにセットして用いる。ロープが流れるスピードをコントロールできる為。緩やかに降ろす~止める、と調整が可能。「グリグリ」はディセンダー。登山用のエイト環は厳密には下降器ではない。
■スリング:テープやロープで作った輪の事。
■クローブヒッチ:インクノット、マスト結びとも言う。写真や図で見た方が理解早し。
■ブルージック:主ロープにスリングを巻き付け、その摩擦抵抗を利用してロープを固定する方法。結び方の一種。荷重がかかっていない時は自由に動かせる。写真や図で見た方が理解早し。
■リマインダー:ブルージックの様な主ロープへの抵抗結びを移動させる仕掛けの事。
■ハウス・スリーブ:ロープと樹皮が擦れない様にする為の被覆パイプ
■スローバック:投げ縄補助袋とでも言ったらいいのかな。

 出来杉さんも、ハマッテ下さいョ~。そして、私に山師でもわかるレベルで解説しておくんなセ~ィ。
ロープワークに詳しい「だんさん」にもお願いしたいナー。

投稿: yama | 2008/07/18 20:14

来月、奈良県十津川村でツリークライミングの講習会がタイミング良くあるんですよ!!
参加したいけど、予定詰まりまくり!! 
どうするよ、俺??? でも、こんな機会滅多にないし〜

あ〜〜〜

投稿: でき杉 | 2008/07/18 22:13

先程のコメントに書き忘れましたが、コメント欄は自由に使って下さいね!

僕も勉強させてもらってます!scissors

投稿: でき杉 | 2008/07/18 22:15

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