昨日、村の山いきさんが亡くなったと書きましたが、少し状況が分かってきたので書きたいと思います。
こんな話題をブログで読みたくないという人もいるかもしれないけど、本当に山で働いている人間にとっては大事な大事な話題です。
少々付き合ってください。
亡くなった方は52歳。
山で52歳といえばバリバリの黄金期でしょう。
普段の仕事っぷりも定評のある方でした。
状況はこうです。(聞いた話をまとめているので完全にこうだったとは言い切れません)
現場は急傾斜地でもうすでに伐採してあった杉を規定の長さに切る仕事をしていました。
ある程度の長さに切ってからヘリで搬出するためです。
杉の大きさは切っていたところで50センチというから、かなりの大きな木です。
伐採してあった杉(吉野では上向き、山側に伐採してある)が2本重なっていたんですね。
どこで重なっていたかは分かりません。
末の方が少しだったのか、それとも中程か。
伐った木はなるべく重ならないように伐採しますが、そういうわけにはいかないこともあるのは現場に出ている人ならわかるでしょう。
重なっている上側の杉を玉切りました。
どうやら切った拍子に木が動いたようです。
そしてとっさに(いつものように)その木をよけました。
急傾斜地で大きな木です。
上に乗っていた木が動いた影響で下の木までズッと動いたんですね。
(山側に倒してあって元は切り株に乗っていた状態。それがズレたかもしくは落ちた)
そしてその木(下側)の下敷きになりました。
木を玉切る際に山側にいたのか、谷側にいたのか、それは今のところ分かりません。
もちろん山側にいたとは思うのですが、そこまで詳しい事は僕はまだ知りません。
とにかく重なっていた木を切っている状況で起こった事故ということです。
事故があって、仲間がすぐに木を切ってその人をひっぱり出したそうです。
そしてケータイで連絡をとろうとしましたが、やっぱりというかなんというか電波が入りません。
仕方ないので、山を下り自宅まで戻ってすぐに救急車で駆けつけましたが、現場は山の中。
救急では無理となり、防災ヘリで救助となったそうです。
実は、僕はこの日、すぐ近くの現場で枝打ちをしていました。
朝、現場に向かう途中にこの方達の車が止まっていたので、「ああ○○さんたち、仕事きてるなあ」と思っていたんです。
僕が枝打ちをしている間もチェンソーの音が聞こえていました。
ただ、途中からチェンソーの音が聞こえなくなったんですよね。
そしてヘリが頭上に現れて。
もううるさくてね。
ワイヤーが垂れてないから搬出のヘリじゃないなと思っていたんです。
「なんだろうな〜、もううるさいよー、さっきから!」
このヘリが救助していたんですね。
救助と言うか、ほとんど即死状態だったそうです。
今年は奈良県内だけで4人亡くなりました。
毎年毎年、事故で山いきさんが亡くなります。
もちろん、歳をとっても元気に山仕事している人はいっぱいいますよ。
ほんっと、みな元気です。
でも、もう一方にこういう事実もあるんです。
いままでいろんな山での死亡事故を聞いてきました。
でも、今回ほど心にこたえたことはなかったです。
「怪我は自分の責任だけど、山で死ぬのは運だ」なんて軽口を叩いていたのが恥ずかしいですね。
本当に本当に気をつけないと。
皆さんも本当に気をつけて下さい。
長文、すみませんでした。
最近のコメント