オレゴンチェンの種類と目立て
今日は更新しないつもりだったんですが、カウンターの数字が思いのほかいいので、更新しちゃいます。
チェンを買ったら箱に入ってると思うのですが、その箱の裏にはチェンの種類と目立ての角度が書かれています。
目立てについていろいろ考えるには、これ結構便利です。
チェーンソーの目立てについて気になっている人は、
目立ては深い2のコメントもよんでみて下さいね! 時間が経ってから見た人も思うところがあったらどんどんコメントして下さい!

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コメント
なつかし~い。ループチェーンで買わなくなると、箱はほとんど見なくなってしまうもので。(グルグル巻きのを買って、自分で切ってつなぐって事ね。一本あたり単価が、その方が安いから)
久々に箱とご対面して気付いたのですが、横刃側から見た角度(画像の右列)は記されていても、その反対側は記載されていないんですね。どうして、どーして?????
でき杉さんがご熱心ですから、ついでに上刃の両端角の違いについてコメントしてみますね。
(前回と矛盾しているかも知れませんよ。ソーチェーンは「矛盾」と「工夫」と「妥協」の産物みたいなものだし、私もそんなに良く分かってないし)
「食いつき」とは何ぞや、というのがポイントなんですが、これはユーザー側の感覚でして、カッターにしてみれば「ダウンフォース」ですよね。(日本語にすると潜沈力かな?激ダサ。ダウンフォースDFでいきましょう)
それで、そのDFがどうして生まれるのかと言えば、刃先が尖っていて、スクイ角が出来ていて、カッターが前方へ進むからです、当たり前。
クルマのリアスポイラーの様にスクイ角は作用します。
しかし、削り取るという事に関してはスポイラーとは異なります。スクイ角無し(直角)でも「せん断」で削れてしまうし、極端に寝かせていても「引きはがし」で削れてしまうという点です。
横挽きでは「せん断」優先で考えて良いですから、上刃の刃先角は鈍角(つまりスクイ小)で良さそうですが、そうは問屋が卸しません。鈍角ではDFが低下してしまうでしょう。
また、いくら切れる横刃が出来ていても、上刃が潜ってくれない事には、横刃は働く事ができませんよね。
つまり、“マイクロ”“セミ”などの角丸刃の横刃側の85度は先日コメントしました、形状損失の緩和の為であり、その反対側の60度はダウンフォースを得る為の角度じゃないかと、私には思えるんですよね。よって、水平に目立てして両側85度じゃ、ちょっと・・・ねぇ・・・・・・
あっ、ディプスですか? デプスは、ダウンフォースのリミッターみたいに作用していると思いますよ。
投稿: yama | 2007/10/16 20:04
yamaさん、いつもありがとうございます。
ちょっといまはなかなかコメントを消化出来ないでいます。
またゆっくりじっくりとコメントさせて頂きますね。
とにかくスゴイ情報量で感激してます!
投稿: でき杉 | 2007/10/16 23:22
> とにかくスゴイ情報量・・・・
「目立ては深いのは認めるけど、yamaの話で煙に巻かれて、不快!」と、思われているかも。
『チェーンソー 目立て』でgoogle検索すると1ページ目に表示されている様です。だから、そのうち、明快に解説してくれる論客がご来場するだろうと期待しましょうネ。
さて、オレゴンのチェーンについてです。今のフック気味になっている製品に比べ、箱で買っていた昔の製品の方が基本形に近かった気がするのですが、気のせいでしょうか。
そうだとしたら、ナゼなんでしょう?
大衆受けするから?押し付けて使う人が増えてトラブったから?もしや、日本仕様だけだったりして。う~ん、分かりませんなー。
目立ては常に基本形ではありませんけどね、私の場合。みなさんも変えてますよねー。
そもそも、主に針葉樹の林業家と、楢・椚専門のシイタケ屋さんでは異なるし、同じ林業でも林産班と造林班では異なるでしょう。勿論、唯一縦削りという使い方をするカーバーさんは異なると思います。
まとめてみると、速さが欲しいのか・キレイな切り口が欲しいのか、対象は堅木なのか・軟木なのか、専らどんな切り方をしているのか(好みの使い方)・・・などによって、少しずつ基本形をアレンジ(チューニング)していると思います。
刃形はいつも同じにして切り方で合わせるより、しょっちゅう目立てはしているのですから、刃形で合わせた方が合理的ですものね。
人によって言うことが違うから、何を信じていいやら、トホホ、とこれは某新規就林者の弁。
同感!と思った方は例のところをワンクリックしてね。冒頭の様に不快と思われた方はダブルクリックね。
投稿: yama | 2007/10/17 20:27
yamaさん、いやいやきっとみなさん安易にコメントするのはかえってyamaさんに申し訳ないと思っているんでしょう。
チェンの形についてはオレゴン社のほうで成型を変えているのでは?
箱でかっても結局販売店さんがリールをループにして販売しているだけだと思うので。
ちなみに僕もリールで買ってます。
価格が全然違いますもんね!
アクセス解析をすると「チェーンソー 目立て」で来る人が一番多かったりするのはそのせいだったのですね。
全然知りませんでした。
とにかく目立ては仕事の能率から身体の疲れ、燃費更に言えば環境問題にまでつながる大事なところなので、このブログをきっかけにして自分の目立てを見直す人が増えるとブロガー冥利に尽きますね!
投稿: でき杉 | 2007/10/17 21:29
皆様、はじめまして。
出来杉さん、先月のITMでは、
ご多忙中にも関わらずご参加いただきありがとうございました。
Woodsman Workshopのみずのと申します。
目立て談義、尽きませんな~。
実は私、解ってないんです。
3次元をイメージすることが苦手で、
物理も数学もほとんど理解できてません。
ニモカカワラズ、参加費をいただいて研修会をやってます。
アリガタイコトニ、これまでご参加いただいた方々の切れ味は向上しています。
ウチのサイトに感想文がアップしてありますので、ご覧ください。
目立ては、やればやるほど疑問が湧いてきます。
デモ、その全てを確認するのは至難の技です。
ダッテ、上刃の角度にしたって、デプスの高さにしたって、
一々全部擦り直して試さなければ解りませんものね。
そんな時間はなかなか、捻出できません。
ナノデ、研修会にいらっしゃる方々のチェーンソーで玉切りさせていただく機会は、
私にとって大切なケーススタディーなんです。
で、その刃のどこをどうしたらもっと切れるようになるのかを
アドバイスして、ひたすら一日目立て三昧の時間を送っていただきます。
切れることって、どういうコト?
などと、ますます、迷宮に深入りしたりしています。
切り屑の形状は分かり易い目安ですが、
それよりも、振動の出方を気にしています。
切削時の振動をいかに抑えるか、
最近は、ここに重点をおいてます。
できる方には当然のことなんでしょうが・・・
目立ての確認でヒノキの玉切りを繰り返しますが、
切削時間短縮レースは、あくまで、ゲーム。
排気量の大きさや、調整の良し悪しで変わりますからね。
時間よりも、切れ込んでいく感触や振動の減少を体感していただいてます。
森林ボランティアの方々にレクチャーしてると、
顕著な傾向に気が付きます。
若者より中高年、女より男、初心者より2~4年の経験者の方が振動がでかい、
つまり、「ちょっと経験のある中高年男性」は、ガタガタ震えていることが多いです。
同じ機械を使っても、人によって振動の出方が違います。
もちろん、切り屑も違います。
思うようにならないのを、力でナントカしようとしているんですね。
立ち方、入れ方、開け方、動かし方、浮気の有無などなどが、
問題の発生に大きく影響します。
ナノデ、「実践!目立て」っていう研修会では、
そのあたりも、含めて「素直に生きること」ではなく、
「素直に切ること」を勉強してます。
目立てや切り方だけじゃなく、
山仕事に関するアレコレもズ~っとお話ししながら、過ごします。
これって、静かな目立て研修ならではですよね。
興味を持っていただけましたら、
一度、
http://www.yamaiki.com
へ、いらしてください。
また、遊びに来ます。
投稿: みずの | 2007/10/21 03:10
みずのさん、こんばんは。
こちらこそお世話になりました。
目立ての研修、皆さんすばらしい成果を上げていますよね。
さすがはみずのさんだと思っています。
僕もチェンソーアートを教えていて、その方のチェンソーを借りて作業することがあり、それぞれ皆さん切れ味がまったく違うので、その度に目立ての重要さを実感しているところです。
チェンソーアートでも切れない刃だとただ切れないだけじゃなくて、仕上がりが毛羽立ってしまってダメなんですよ。
みずのさんのコメントを参考に僕もいろいろやってみます!
投稿: でき杉 | 2007/10/23 22:38