目立ては深い
んと、またチェンソーの目立てについていろいろ考えてます。
ここでは25APのチェンを例にして。
上刃目立て角と横刃切削角の関係はわかったけど、上刃切削角と横刃目立て角の関係がよくわからない。
なんで上刃切削角が55度〜60度なのに、横刃目立て角が85度〜90度なのか。
チゼル(角)じゃなくセミチゼル(カッティングポイントが丸い)だから、角度が甘くなるのかな。
10度手元を下げる事によってカッティングポイントに当たる丸ヤスリは角度が緩くなるからか。
多分この両方かな。
リッピングチェンて上刃目立て角が10度〜15度でしょ。
となると、横刃切削角が甘くなるから、デプスをきつくしてそれを補うのかしら。
なんか横刃の働きを考えると関係ない感じもするけど。
あと、切れ味以外にも「抵抗」をいかに排除するかも大事なんだね。
上刃の後ろを落とすのもそうだし、ピクセルガイドバーやチェンみたいなわずかな差も結構大きいみたい。
と、今日の話題が分かる人はう〜ん10人くらいかな。
ま、それもまた良し。
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コメント
こんばんは。
今チゼル刃を使って仕事してます。
チゼル刃の横刃目立て角は標準で60度くらいになります。
セミチゼルの85~90度というのは、チゼル刃の角を面取りして丸く(セミチゼルに)するのを3次元でイメージしてもらえば、その理由はすぐに分かると思います。
リッピングチェンは木の繊維方向に切り進むので、横刃が繊維を切る必要はありません。目立て角が90度以下なら切れるということではないでしょうか?
投稿: だん | 2007/10/10 00:59
う~ん、今回の話題は専門用語が多杉てピンとこなかったです(笑)
これまで25APの目立てで手元を下げる効果は、削るときの丸やすりの角度と研ぎあがる上刃角度がちがってくる分、材に食い込む刃の角度がだんだん鋭くなる(階調がつく)という理解でいました。
リッピングチェンでは木屑の排出が一番大きなポイントなんで、大げさに言うと0度角で目立てしても良いくらい(!)なんでしょうね。 まあ、それだと実際には通用しないんで わずかに横刃にも刃物の意味を持たせるぎりぎりの角度ってことぢゃないんでしょうか。
思い切りフックな目立てになるんで、デプスはあまり強くならないようにしてますが 馬力のでかいチェンソーでしか使ってないので、これってそれほど大きな意味があるのかどうか実感がありません。
目立てのことなら岩手の与作さんに教わるのが一番だと思いますが、11月予定の講習会ではホゾ継ぎ技術がテーマになってます。 ずうずうしく目立てのことも併せ技で教わってこようかな(笑)。
投稿: 成瀬 | 2007/10/10 06:00
お〜、この話題へのコメント嬉しいです!
ふむふむと勉強になりました。
だんさん
>チゼル刃の横刃目立て角は標準で60度くらいになります。
上刃切削角と同じになるということで了解です。
セミチゼルの場合はやはりブログの記事に書いた事で 良いわけですね。
>リッピングチェンは木の繊維方向に切り進むので、横刃が繊維を切る必要はありません。
そっか、横刃が活躍しなくてもいいわけですね。
これは気付かなかった!
成瀬さん
>手元を下げる効果は、削るときの丸やすりの角度と研ぎあがる上刃角度がちがってくる分、材に食い込む刃の角度がだんだん鋭くなる(階調がつく)という理解でいました。
おおっ!! これはまさに鋭い! たしかに上刃切削角は微妙に違ってきますね。
ただやはり水平に研ぐチェンもあるので、そのあたりはどうなんだろう。
上刃目立て角が少ないと木屑がより排出されるというのは、角度の隙間がない分木屑をより捉えて排出するという事なんでしょうね。
あってますか?
あと、フックになってしまうのですね。
これは普通に研いだ場合ですか?
リッピングの目立ては手元を20度くらい下げると思っていましたが。
んん?まてよ。
オレゴンのチェン表で確認すると、手元は10度下げでやはり横刃目立て角が75度という事で結構フックですね。
でもってデプスは標準からやや下げと言った感じになってます。
目立てはほんと深いなあ。
ちょっと混乱。
成瀬さん、ぜひとも与作さんに目立てのことも聞いて来て下さい!!
投稿: でき杉 | 2007/10/10 21:31
でき杉さん迷宮にはまりそうになってますね。
上刃切削角が同じでも、上刃目立て角が小さくなるほど横刃目立て角は鋭角になります。
これは単に見え方の問題で、わかりやすい例ではマイクロチゼルの同じ刃を真横から見るのと斜め前から見るのとでは、横刃目立て角がずいぶん違って見えます。
上刃切削角は同じなので、鉋をナナメに引くかまっすぐ引くかの違いですね。
鋸の刃は、横挽き鋸は横刃のみ、縦挽き鋸は上刃のみでできているような形をしています。その辺にリッピングチェンの謎を解くカギがあるのかも。
手元を下げた場合の、上刃目立て角の傾斜と切れ方の関係は僕には分かりません。横刃目立て角に対する効果の方が大きい気がしています。
投稿: だん | 2007/10/10 22:57
でき杉さん、3/8のリッピングで5.5mmのヤスリを使い手元を20度下げてやると逆にバックスロープになりそうですね。 私の手抜き目立てでは必ず(!)フック傾向になりますが、ちゃんとやればきれいな富士山の裾野をつくることも出来ます。
リッピングチェンやチゼル、マイクロチゼルなどのチェン仕様に応じた目立ての基準書って見た事がありません。
もし何かご存知であれば出典などもあわせて教えていただけると有難いです。
旋盤の刃物ではスキューチゼルで切削角30度~スクレーパーで70度とか色々な基準があります。
チゼルの角度の刃物は材への食い込みがきついのでキャッチを食う可能性が高まります。 スクレーパーの角度の刃物とはずいぶん神経の使い方が違うように思います。
しかし、どれも最後のところは「極く先端部のバリの切れ」で決まるんですね。 チェンソーというエンジン工具では切削屑の排出に相当のエネルギーが配分されなければならないので、先端だけでなく、もっと大きなフトコロ部分の角度が問題になるんでしょうか。
以前紹介していただいたチェンソー教材で、ヤスリの保持スタイルを強調している本がありましたが、あの本の中では片手保持(残りの片手はバイス補助)での話しでした。 工業面での基本訓練でのヤスリの使い方は両手で保持するってのがあったと思いますので、バイスでの固定状況によって基本スタイルも変わるのかもしれませんね。
だんさん、はじめまして。 言っておられること、半分くらいしか判りませんが(汗)、目立てってのは本当に深いですね。 これからも宜しくいろいろ教えてください。
投稿: 成瀬 | 2007/10/11 07:08
だんさん、どうも!
>上刃切削角が同じでも、上刃目立て角が小さくなるほど横刃目立て角は鋭角になります。
あらっ、そうだったんだ!
見え方の問題という事で、角度代えてみてみますね。
>手元を下げた場合の、上刃目立て角の傾斜と切れ方の関係は僕には分かりません。
んと、上刃をよく見ると、カッティングポイントから離れるに従って薄くなってます。
この厚みの変化で手元を下げた時の切削角の変化を押さえているんだと思いました。
それにしてもだんさんはよく研究してますね!
あ〜、ITMのときもっとチェンの話すれば良かった!!
僕ももうちょっと考えてみます。
投稿: でき杉 | 2007/10/11 23:32
成瀬さん、目立ての迷宮へようこそ!
リッピングにもいろいろあるのでしょうか。
やはり20度も下げたらバックスロープになるんですね。
> リッピングチェンやチゼル、マイクロチゼルなどのチェン仕様に応じた目立ての基準書って見た事がありません。
もし何かご存知であれば出典などもあわせて教えていただけると有難いです。
んと、これはチェン(オレゴン)を買ったら箱に入ってくると思うんですが、その箱に書いてあるんですよ。
手元に箱ありますか?
他にも知らない人がいそうなので、記事として近日中にUPしますね。
>先端だけでなく、もっと大きなフトコロ部分の角度が問題になるんでしょうか。
なるんでしょうね。
チェンはほんとよく考えられてできていると思います。
片手研ぎと両手研ぎは臨機応変に使い分けたらいいと思ってます。
現場では片手、家でじっくり刃を直したいときは両手とか。
好みもあるんでしょうけどね。
ほんと、目立ては深いですね〜。
投稿: でき杉 | 2007/10/11 23:44