「空師」
昨日のNHKにんげんドキュメント「空師〜大樹と生きる仕事人〜」観ました?
いや〜、すごく良かったですよ。
単純にカッコ良かった。
あの番組最後の大樹のてっぺんで仕事をしている引きの映像なんてめちゃカコイイ!(BGMはExtremeの「More than words」でしたね)
見た方はそう思わなかった?
「空師(そらし)」という仕事をご存知だろうか。高さ20mを超える高い木に登って、枝おろしや伐採をする職人を“空師”と呼ぶのだ。木よりも高い建物 がなかった昔、空に一番近い所で仕事をすることから生まれたと言う。しかし、危険が伴い、熟練を要するこの仕事に後継者は少なく、職人の数が年々減ってい る。
熊倉純一さん(33)は、数少ない空師の中でもとりわけ若く、腕も良い。誰でもが出来ない職人に憧れ、中学を出てすぐに親方に弟子入りした。
〜(中略)〜
熊倉さんは、息の合った二人の弟子と共に現場に出向く。そして命綱を腰に巻いて、スルスルと木に登り、腰に吊るしたチェーンソーで枝を次々に伐り落とし て行く。伐採された巨木は再び材木となって人のために使われるが、その材木の価値を決めるのも熊倉さんの腕にかかっている。毎日が緊張の連続だ。秋から冬 にかけて木の水分が少なくなる季節が空師の稼ぎ時だ。
若き空師・熊倉さんが、巨木と向かい合う姿に密着。その姿を通じて、人と自然との共生を見つめる。
(NHK にんげんドキュメントより)
番組の最後の方で熊倉さんはこう言っていました。
「木に食わしてもらってますから僕は。
木がなければ、僕も生きていけないんで」
なかなかいえないよ、この台詞。
僕も立場は同じだけど、こういう風に考えたことは無かったなあ。
とにかく見所いっぱいのこの番組。
見逃した人のためにはこちらです。
→再放送のお知らせ:1月9日(火)午前0時00分〜(1月8日 月曜深夜)
お見逃し無く!!
山の仕事、木を扱う仕事はカッコいい! この視点でもっとメディアの方々が取り上げてくれたら良いと思う今日この頃。
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コメント
出来杉さん明けましておめでとうございますm(__)m
空師、私も見ました。歳も殆ど変わらないのにキャリア20年…バリバリの職人の言葉は重かったですね。冗談抜きで尊敬します^^;
それに、東京在住で職場も東京近辺(と勝手に思っていますが)っていうのも驚きました。ちょっと道を違えたなら私にもチャンスがあったかもしれない…なんて。反面、将来使える材として植えるという事は都市部ではもう有り得ない事だろうからその辺りは熊倉氏もテレビでは言えないような思うところがあるのかもしれない、などと勝手に想像してます。
投稿: まー | 2007/01/06 22:18
今日オレも見たよ!
なんせ吹雪ですごいけん
外にでれんのよ!
15時ぐらいに外でよう思って
玄関のドア開かんのよこれが
雪でふさがれて・・・
なんとかむりっくり出たけど。
かっこええなあ熊倉さん。
すごい絵になるよ。
ただ上から順番に枝、幹と落としていくだけなんやけど
誇りを持って、胸張ってやってる姿に感動したし
家族が理解をして応援してるんだなあ・・・。
けどねえでき杉さん!
オレらもねえ世間の人たちが見たらかっこええ~
と思うよ!
何せ常識じゃ考えられん事しよるのが林業で
それが職業やもん!
幹周りがふた抱えぐらいの木を倒すのみたら
感動されるんじゃない!
こういう仕事って本当に世間からしたら道の世界やね。
でき杉さんあなたが突破口で最終兵器です。
お互いがんばりましょう!
明日から仕事初め!!
気を引き締めていってきます!
投稿: 木霊 | 2007/01/07 17:59
まーさん、あけましておめでとうございます。
今年もよろスギです。
「空師」見ましたか。
空師は空師の、山師は山師の道がありますよ!
僕たちは僕たちでかっこいい尊敬されるような山師になりましょう!
投稿: でき杉 | 2007/01/08 22:11
木霊さん、雪大丈夫ですか? 仕事できましたか?
僕は間伐の仕事が終わり、明日から枝打ちです。
とそれは置いといて。
「熊倉さん」の話を。
「家族」を力に変えてましたね。あの肚の決まり具合は何かと思っていたんですが、番組最後で分かりました。
でも、それは木霊さんにも僕は感じていますよ。
木霊さんもカッコイイお父さんです!
あと、山いきはかっこいいですよね!
僕はもうこの仕事を始めたときから思っています。
「オレたちは凄いんだ」と。
この自負が無かったら、山仕事なんて出来ません。そうでしょう?
「でき杉さんあなたが突破口で最終兵器です」
このブログに集う山いきみんなで林業の無血革命を起こしましょう。
僕たちなら出来るはず。ですよね?
投稿: でき杉 | 2007/01/08 22:19
でき杉さんも皆々様も見られましたか!
私も、ウチの職場で秋から働いているコが
以前熊倉さんと一緒に仕事をしたことがあったそうで、
ぜひ見てくれと言われて私も見てみましたが…
やるべき事をやっている人間は、
ほんとうにいい目いい顔をしているなと感じました。
私も斯くありたいものだと強く強く感じたところです。
ちなみに言うと、
大都市圏の山いきは、山だけではなく、個人の庭や街路樹、
屋敷林や境内林の剪定や伐採の仕事もやることがあります。
私自身は、熊倉さんのお弟子さんのように、
下でロープを支える役どころが多いのですが、
最初の頃は枝を降ろすタイミングがなかなか掴み切れず、
よく社長や親方に怒鳴られました(+_+;
私の場合は三十路半ばで弟子入り?する形になったので、
山師と空師(相州ではこの呼び名ではありませんが)助手
の切り替えがなかなかできず、苦闘の日々ではありますが…
私も、木霊さんがおっしゃるように
でき杉さんはこの厳しい業界の突破口で最終兵器のお一人と
常々思っております。
でも、そう思うだけでなく、私たちも呼応して起たねば!とも
私には出来るか…いや、私もがんばります!!
投稿: Y.Okada | 2007/01/14 00:44
Y.Okadaさん、こんばんは!
吉野でも「空師」のような仕事はありますよ。
でも、僕らはあそこまでの仕事はやったことがなくて、いろいろと参考になりました。
やっぱり「山師」と「空師」の仕事は別物ですよね。
でも僕らもいろんな仕事ができるようになっとかないといけないですし。
いま、林業って苦しいときじゃないですか。
こういうときにこそ、改革の芽というものは生まれるし、それは中心ではないところから生まれると思っています。
このブログに集まる「山いき」たちがそれぞれの地で変化の風を吹かすことができたらいいですね!
というか吹かせましょう!! Okasaさん、期待してます!
投稿: でき杉 | 2007/01/14 22:44
空師の仕事ぶりを見て感動いたしました。ところで木に登るときの足に取り付ける器具?は、何というものでしょうか、アイゼンとは違うでしょうし、宜しかったら名前を教えてください。それとどこに行ったら手に入るものでしょうか?お値段もわかったら教えて欲しいのですが。
よろしくお願いいたします。
投稿: 酒井 芳夫 | 2007/01/23 21:46
酒井さん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
空師の方が足にはめていたのは、山仕事で使う道具なのですが、僕も名称は知りません。
どこにいったら手に入るのか? う〜ん、ちょっと分かりません。
ごめんなさい。
僕も持っていないのです。
お近くの森林組合に尋ねてみるのも一つの手ですし、鍛冶やさんに作ってもらうという手もあると思います。
僕自身はアレを使うと木の表面を痛めてしまう気がして、なかなか使いづらいところですね。
空師の方はアレがないと仕事にならないから仕方ありませんが。
あまり良い回答ができなくてごめんなさい。
投稿: でき杉 | 2007/01/24 19:57
木登り機のことですか?
幾つか製造会社のうち現林に広告していた巴さんの所の製品だと
→ http://www.tomoekasei.com/contents/tuyoron.html#FG2
ですね。 でき杉さんの心配とは逆に、あまり皮が厚い広葉樹だと爪が引っかからないので却って危険のようです。
私はツリークライミングの系統の道具のほうが使いやすいように感じています。 最初のロープもボーガンで打ち上げていくみたいな(笑)
投稿: 成瀬 | 2007/01/24 20:15
成瀬さん、ありがとう!!
これで間違いなしですね!!
酒井さんみてるかな? 連絡してみます!
成瀬さん、さすが!!
投稿: でき杉 | 2007/01/24 20:33