列状間伐。僕たちの場合
久しぶりに「山仕事、林業の話題」でも書きましょうか。
今やっている仕事は「列状間伐」。
山関係の人であればすぐに分かるのでしょうが、そうでない方は?でしょうね。
一から説明するのは難しいのですが、とりあえず写真をいっぱい紹介します!
倒すのは直径50センチくらいの杉の木。
木が大きいので伐倒方向に道具を使って引っ張ります。
まずは、引っ張るためのロープを木に結びます。を
こうやって投げて
枝にかけ、
幹にくくります。
そして、いよいよ木を伐り倒します。
倒す方向に切り口を作ります。 倒す方から見ると
切り口を作りながら伐倒方向を確認します。(倒す方向を反対側から見てもらっています)
切り口(受け口)が出来ました。
この過程を繰り返すと、
こうなって、上から下まで一列倒れてるでしょう。
これが列状間伐です!
なぜ、「列状」なのかとか、この仕事に関する話は今後も折りをみて書いていこうと思います。
だってオレ、山いきだから。
| 固定リンク
「林業(チェンソー)」カテゴリの記事
- 令和6年度林業技能検定試験の合格率(2025.05.20)
- ハスクバーナもついにインジェクションチェーンソー登場!564XP(2025.05.06)
- 「林業技能検定試験」結果発表(2025.04.11)
- 林業技能検定試験の日程が発表されたぞ(2025.04.03)
- 伐木作業の実践マニュアル 公開されました!(2025.03.24)
コメント
いいですね、山の仕事?伐採、木の倒し方、運び出し?どう扱うのか、流通経路など判らない事がいろいろと在りますよね、レポート待っています。
投稿: 坂本です | 2006/08/04 18:24
錘のついたロープを枝にかけ、反対側端をその樹の幹にイワシ巻きして錘の側を引くのでしょうか?
私の経験してきた現場ではロープを使う場合は一人縄跳びの逆まわしのようにロープを両手で振り上げて少し高い位置に引き止め、モヤイ結びの輪をつくって引くようにしています。 引くのも直接ではなく、他の木に結んでおいて、ロープに対して横から力を加えるようにしています。
他の現場ではロープは禁止で鋼索をチルで引くように言われました。 まあ、ロープを使う場合は伐倒のタイミングを作る程度でおおもとは追い口切りですし、鋼索による場合は正確に引き倒すことを目的とした鋼索主体という感じがしていました。
また写真では伐倒方向をヤマ側に倒しているように見えるのですが、これは渋抜きの為でもあるのでしょうか。
スチール社やハスクバーナ社がチェンソーでの伐採のビデオテープを販売していますが、広葉樹の重心をどのように判定するかという事までは踏み込んでいませんね。 大径木の伐採は危険が一杯ですね。 どうか毎日をご無事でお仕事に励んでBLOGで色々教えてください。
投稿: 成瀬 | 2006/08/04 19:02
>坂本さん
これから年内にかけて木伐り、搬出を行う予定です。
ゆっくりレポートしますので、待ってて下さいね。
投稿: でき杉 | 2006/08/04 20:00
>成瀬さん
こういった反応はすごくうれしいです!
もやい結びにしてロープをあげる方法は僕たちも普段行っていますが、この現場は山の手入れがあまりなされていないので、枝が下の方から残っており(特にヒノキ)ロープを打ち上げることができません。
そのため、錘りを振り投げ高い位置の枝にかけることをしています。
直引きではなく横引きの方が安全ですね。
でも、よほど難しい木でない限り直引きしています。
現場のわがままですかね。
林災防がこのブログをチェックしていないことを祈ります。
チルは重いので、プラロックと言う道具を使っています。
上向きに倒しているのは、これが「列状間伐」のミソでして、これはつまり下(谷側)に道がついているのです。
この後、高性能林業機械(凄い名前!)で手前から引っ張り出してくるわけです。
つまり道が上についていたら谷側へ向けて木を倒し、道から木を引っ張り上げるわけです。
僕たちは広葉樹を伐る機会がまずありません。
民家の近くの支障木を伐る仕事くらいでしょうか。
これはほんと難しいです。
できればやりたくない仕事ですね。
どうでしょうか。
マニアな会話ですが、まだまだなんでも聞いて下さいね!
投稿: でき杉 | 2006/08/04 20:25