出来杉計画とは

(記、2013年4月30日)
現在、人工林や花粉症などなどなにかと印象の悪い「杉」。
でも、古来からその扱いやすさで日本人とともに歩んできたのも事実。

そんな杉をなんとかしよう!

杉のために出来る事をスギスギ(次々)やって行く計画」を開始します!

<出来杉計画活動の柱>
○林業の話題は
山仕事、林業の話題 
○チェンソーアートの話題は
チェーンソーアートの話題
チェーンソーアートの作品
○杉の葉染めの話題は
杉の葉染めの話

杉の学名は「Cryptomeria japonica(隠れた日本の財産)」。
いつまでも隠しておくのはもったいない!

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2017/10/21

スイス林業と日本の森林

スイス研修から帰ってきて購入した本がこれ。



一緒に行ったメンバーは当然行く前に読んでいたようで「良かったよ」と。
で、遅ればせながら購入した次第です。


前作、「スイス式[森のひと]の育て方」 が「教育」に重点が置かれていたのに対して、こちらはスイス林業をどうやって日本の林業に生かして行くか、という方向になっています。
具体的に言えば「森づくり」というのかな、伐採方法とか技術的な話じゃなくて、スイス式の森づくりのエッセンスを紹介し、日本の森林にも生かす方法を探るというか。

ていうか、僕はスイスから帰ってきて「森づくり」に関心が行ってるので、そう読めたのかもしれませんが。。


この本の中で「近自然森づくり」という言葉が頻繁に出てきます。
ま、言いたいことはわかりますよね。

でも、この「近自然」っていう言葉がパッと入ってこないというか。
「キンシゼン??」みたいな。

まあ、用語についてはここでは置いておきまして、
とにかくね、この「量の林業」全盛の時代の流れがある中で、そうではなくて恒続林を目指すというこの姿勢。
惚れてまうがな。

ちな、恒続林というのは「異なる樹種、異なる樹齢で将来にわたり良材を収穫し続けることができる木々で構成されていて、定期的な大径木の収穫が森の手入れになる」(p59)森林のことです。


今の林業になんとなくギモンを感じている人、自伐型で道をつけて間伐して、、、で、その先は?って人なんかに、この本はとってもオススメですよ。

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2017/10/17

ウインチ体験会@日吉町

雨が続きますねー

先日土曜日になりますが、Rウインチの体験会を京都府日吉町にて開催してきました。
予報では雨の確率も高かったんだけど、降ってもパラパラ程度。
ちょうどよい気候でした。

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今回、杉林でのウインチ体験ということで、できることが限りられてしまう中、とりあえずこんな感じのデモをやってみようということに。

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僕らが普段つかっているRウインチ40プロトタイプと近代美装さん持参のRウインチ46を使っての吊り上げ。
「Mリグ」とでも呼べばいいのかな。
もちろんウインチ1台でもできるけど、今回体験会ということで。


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こうして、実際にウインチを前にして、どのように設置しているのか、現場でどのように使用しているのか、こういうシチュエーションではどうするの? などなど、たくさんの意見交換が何よりも貴重なんですよね。

マジでやっぱりネットやSNSじゃ、ぜんっぜん得られないんですよね、こういうの。
ブログやSNSで書けないことたくさんあるんですよ。


今回、車で8時間以上運転して参加してくれた人がいました。
なかなかこういう機会がないからだそうです。
学ぶためには全てを厭わない姿勢、僕も見習わないとな。

書を捨てよ、町へ出よう!

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2017/10/15

FW2 かかり木講習

昨日、金曜日になりますが、奈良県のFW2のかかり木の処理についての講習会を担当してきました。

スイス帰りということもあり、研修生たちにはそのあたりの話も挟みつつ、午前中は講義、午後は現場へ出て実践という形をとりました。

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今回伝えたものは現場で絶対にこうしなければならない、というものではありません。
あくまでエッセンス。
彼らがそれを自家薬籠中のものとして現場でうまく使ってくれることを期待しています!

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2017/10/09

木こりのジレンマ

「きこりのジレンマ」という言葉(話)を知ってますか?

いままたちょっと話題になっているようで。

だいたいこんな話なんです。

きこりが木を伐っていた。
旅人が通りかかり、その作業を見ていた。
一所懸命やっている割には木が切れていない。
見てみるとその刃物はボロボロ。

旅人は「研いだ方がいいのでは?」
すると、きこりは「そんな暇はないんだよ」

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この話、必死にやっている割には成果が上がらない、ということでマネジメントなんかに応用されてるみたいですが、林業の現場では比喩でもなんでもなく、ガチでリアルな話です。

山での伐採作業。
ちょっと一服。
刃を研ぎ、森の様子を見て、作業を振り返るのもいいものです。



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2017/10/06

スイス研修の報告会します

10/22の日曜日に今回のスイス研修の報告会を行います。
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「近自然の森って漠然としたイメージはあるけれど、一体どういったものなのか」

「スイスの林業、森林は実際どうだったのか」

ここでしか聞けない話もたくさんありますよ。
興味のある人はぜひ足を運んでください。

時間のある人は交流会にもぜひ参加してください。
ざっくばらんにいろいろな話ができますし、僕がスイスのことを忘れてしまう前にぜひ話を聞きにきてください!ww


お申し込みはこちらからお願いします。

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2017/09/30

道具と技 皆伐の進化形を探る

道具と技17号が出ましたよ



昨今、増えてきている皆伐施業の現場。

間伐とは違う視点での技術や工夫、そして事業運営方法が問われます。

経営面ではどうか、更新への取り組みも必須です。

ガイドラインに沿う伐採搬出、流通をポイントにおく、急峻な地形にウッドライナー、

高単価の歩留まり、油圧式集材機、再造林を見越す施業など、

実績を上げている事業体や森林組合の取り組み事例から皆伐の全体像を描きました。
全林協ホームページより)

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というわけで皆伐なんですが、今回は他の特集も含めて全国7つの現場が紹介されています。
そのうち2箇所は僕が取材に行きました。
和歌山と宮崎です。

「うちは皆伐はしないから」という人も7つも現場が紹介されていたら、どこか必ず参考になるところがあると思います。
とにかく毎回そうだけど、今回も圧倒的な情報量ですよ。


あくまで僕個人の感想としては、今回の特集、写真がすごい。
ドローンはマジでヤバイ。
編集部にこんな写真撮られたら、もうどうしていいかわからないレベル。。

他の取材者さん(要さん)も毎回凝ったアングルの写真を撮ってるし、正直、今のところ雑誌の内容よりも写真に目がいってしまい、まだちゃんと読んでなかったりするんですけどね。汗

それくらい視覚に訴えてきて、とてもわかりやすいビジュアルの特集になってます。

ほんと誌面がガツンと変わってますよ。
オレもカメラなんとかしないと。。。

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2017/09/26

樹木の英語名

研修先のスイスで当初困ったのが、樹木名がさっぱりわからないこと。
それくらい予習していくべきだったのだが、、、

で、今になってメジャーな樹木の英語名くらい覚えておこうと検索していたところ、メッチャかっこいい樹木名が。

ジャパニーズアンドロメダ

いきなり神話な宇宙空間が出てきたんですけど、、、

これがなんとアセビ(アシビ)のことだというんだから、なかなか奥が深いわ〜

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2017/09/23

吊り上げ用ウインチの体験販売会のお知らせ

昨年奈良県黒滝村で開催した手動ウインチの体験販売会。(その時の様子
今年は京都府日吉町で行います!

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当日はSKYTEAMである僕たちが実際にウインチを使った枝下ろしの実演を行い、それを見ていただき、実際に参加者の方にウインチを使ってもらいます。
ウインチは(株)近代美装のRウインチを使用します。

またウインチだけではなく、クライミング、リギング作業全般についての相談も受け付けております。

当日は参加者特典アリ、体験会後には懇親会もありますので、興味のある方は是非ともご応募ください。


お申し込みはこちらからお願いします。
https://pro.form-mailer.jp/fms/cd661628128864


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日時:2017年10月14日(土)9:00〜15:00 即売会15:00〜16:00

場所:京都府南丹市日吉町中世木地内

集合場所:道の駅スプリングひよし駐車場

参加費:5000円(保険加入は各自でお願いします)


持ち物:ヘルメット、手袋をご持参ください

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これはクライミング、リギング講習会ではありません。
実際に製品に触れていただき、購入を検討していただく販売体験会です。
もちろん当日特別価格にて販売いたします。

終了後懇親会を開催します。
ロープワーク高所伐採技師養成講座(土日開催分)で大大大好評だった猟師系林業女子による創作ジビエ料理をお願いしました。
会費は3000円です。


ー内容ー
基本的な使い方
ダイレクト・吊上げ能力の体験
トラブル回避や応用方法など具体的にお伝えします
一人でのセット体験
誤ってロープ巻取り時に絡めた場合のテンションの抜き方体験
想定されるリスクの説明


お申し込みはこちら
https://pro.form-mailer.jp/fms/cd661628128864


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2017/09/20

マキタのバッテリーチェンソーを使ってみた

最近、自宅のネットの調子が悪くまったく使い物になりません。
ネタはあるのに更新出来てない状態です。
なのでこれはスマホで更新してますが、なんとも慣れない感じで。
早く直しに来てくれ〜


というわけで、チャチャっと伝えたいことだけ。
マキタのバッテリーチェンソーを使ってみたんです。
MUC353になります。
各チェンソーメーカーのバッテリーチェンソーを比較した時には間に合わなかったんですが、今回お借りすることができました。

チェンはオレゴン91pxで14インチでした。
他社のような薄いガイドバーではなく、バッテリーとモーターで勝負する感じがいいですね。

で、感想なんですが、もう充分最初の一台として購入していいレベル。
チェンスピード、パワー、使用時間申し分ないです。
ハスクのバッテリーXPと遜色ない使用感です。
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チェンソー自体の完成度が高まれば、マキタの知名度もあり一気にバッテリーチェンソーの勢力図が変わってしまうのではないか。
メーカーさんには改善してほしいところを細かく伝えてあるので、今後に期待ですね。

あと、このMUC353の路線でトップハンドルを作って欲しいとも伝えると要望はかなりあると。
ゴクリ。。


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2017/09/12

スイスから帰ってきました

2週間に渡る研修を無事終え帰国しました。
いや、関西暑い。。


ここで僕が見てきたスイス林業について細かく書くことはしません。
それについてはこの記事を参考に相棒のbirdさんがまとめたFBページなどを見てください。


で、「ザ・スイス林業」というのは奈良県のホームページにがっつりまとめられていますんで、そちらを見てください。
示唆に富み、一冊の書物になるほど価値の高いものです。

僕のこれからの林業人生のバイブル、そう感じています。


で、林業というより、スイスの森を紹介していきます!

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ベルンの大学横の民有林で毎木調査に使うアプリの講義。
現場は見事な針広混交林で、ブナを中心とした広葉樹も画像の通りほぼまっすぐです。
これには驚きました。


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アーバンフォレストリーの講義で高速道路沿いの都市近郊林に来たところ。
平らですね〜


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同じく都市近郊林。
小規模皆伐したところに植林してます。
ネットは鹿よけ。にしては低いけど。
草刈りはツボ刈りするそうです。


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同じく都市近郊林。
枝打ちはせず、例えば枯れた木もそのままです。
とにかく余計なことはしません。


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同じ都市近郊林。
数字はナンバリング。
おおよその樹種毎にゾーニングされている印象を受けました。
とんでもなく広く、真っ平らな森林は市民に愛されており、サイクリング、ランニングをする人と何度もすれ違いました。


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一転して、実際の林業現場。
30から35度ぐらいの斜度(画像の先から落ち込んでます)をワイヤーロープのウインチでアンカーをとったフォワーダが入っていきます。
イメージとしてはこの記事を参考にして。


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同じ現場。
太い木はチェンソーで切ってますが、細いものはハーベスタで。
青丸が打ってある立木は「育成木」(ドイツでいう将来木)。
育成木のライバルとなるものから切っていきますが、ここでは列状になってます。


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週末のハイキング。
標高1500mくらいの尾根筋。
日本のどこそこって言ってもバレないと思うくらいの既視感。


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同じハイキング現場。
道から左は針葉樹林、右は広葉樹林。
所有者が違うのかな。
ちなみにスイス人はものすごく歩くのが早いです。
ついていくのがやっとで景色を楽しんでるのかギモンになるほど。


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保安林。
どこを見てもわんさか天然下種更新。
更新しやすいところとしにくいところとあるのだろうけれど、それほど考えて光のコントロール(間伐)をしているようには思えず。
ただし、スイスのみなさん樹木だけではなく、土壌や岩石などにも非常に詳しいです。
総合的に判断して更新しやすいようにしているのかなあ。


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同じく保安林。
普通に食害あります。
ここもスイスの森に見えないね。
日本と違うのは、ハンターがシカなどを取り過ぎないようにコントロールされているところ。


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林業現場。
手入れの遅れている現場。
傾斜もきつく日本とそっくり。

 

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同じ現場。
14年前に間伐搬出(架線)された場所。
もちろん天然下種更新。

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という感じで、いろいろなスイスの森林を見て来ました。
そこで感じたのは、一般市民の森林への関心の高さです。
サイクリング、ランニング、ウォーキング、レクリエーション、加えてトレッキング、トレイルラン、ダウンヒル、キノコ狩りなどなど。
とにかく市民の人たちが森林にいるんです。

スイスでは民有林でも林産物などは共有物とはいえ、本当に気軽に当たり前のように森林で過ごしてるんです。
わざわざロープウェイで2000mまで上がって来て、キノコを採っている老夫婦もいました。

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これは最後の画像の林業現場を出たところで偶然出会った子供たち。
「森のようちえん」ていう雰囲気じゃなくて、近所の幼稚園が「今日は天気も良いし森で遊びましょう!」みたいな感じで遊んでた。
ここは共有の場所で誰がいつ遊びに来てもいいところ。


こうしていろいろなスイスの森と人の関わりを見ていると、「林業」より前に、もっと大切なものがあるような気がします。

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«スイスに林業研修に来ています。