出来杉計画とは

(記、2013年4月30日)
現在、人工林や花粉症などなどなにかと印象の悪い「杉」。
でも、古来からその扱いやすさで日本人とともに歩んできたのも事実。

そんな杉をなんとかしよう!

杉のために出来る事をスギスギ(次々)やって行く計画」を開始します!

<出来杉計画活動の柱>
○林業の話題は
山仕事、林業の話題 
○チェンソーアートの話題は
チェーンソーアートの話題
チェーンソーアートの作品
○杉の葉染めの話題は
杉の葉染めの話

杉の学名は「Cryptomeria japonica(隠れた日本の財産)」。
いつまでも隠しておくのはもったいない!

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2017/08/16

スイスフォレスターのチェンソーの目立て方法

友人から一枚の画像が。

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奈良県には4人のスイスフォレスター(になる予定)が実習に来ていたんですが、その時の研ぎ姿。


いやはや素晴らしい。
なんでも森林作業員を志し学校に入り、かなり初期の頃にこのようにやるようにと教わるのだそう。
日本でいうとFW1で習う感じ。

それを自己流に走らずきちんと続けているのも偉いな。
やっぱり最初の教育って大事ね。


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この方法が素晴らしいと感じる一番の点はシンプルってことに尽きる。
必ず携帯している工具で正しく目立てできる。

チェンソーの固定。
カッターの固定。
ヤスリは両手で使用。
こういった当たり前の基本が、このシンプルなやり方で完成される。
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日本中でこのような形の切り株を見かけるようになれば、日本の技術水準は確実に上がったと言えるでしょうね。
というか、林業学校は各地に増えているし、もうすでに地域で取り組んでいるところもあるんじゃないかな。

模倣はすなわちリスペクトですから、ぜひともみなさん真似しましょう!
僕ももちろん真似するし、講師を務める立場的にもこのやり方を紹介していこうと思っています。

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2017/08/14

ロープ高所伐採技師養成講座

お盆前の6日間、ある民間事業体からの依頼がきっかけでロープを使った高所伐採の研修会を行なってきました。
簡単な記録はFBページに記してあります。

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進行は僕が行い、実技指導は我が社のエースクライマーbirdさんが行います。


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キレイなリムウォークですね

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どのようなシステムを組んで仕事をするかチームごとに考えてもらいます


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ええ感じや〜


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講習最終日にはブロッキング(断幹作業)まで行いました


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講習前に急遽、購入した装備。しっかり使いこなしていました


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こんな高く、細いところまで。若いって素晴らしい


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女性の参加者も頑張ってくれました


講習会が終わってからがスタートです。
安全第一で頑張りましょう!
お疲れ様でした。

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2017/08/05

達成感

連日、ホント暑いんですが、、
ウィックロンクールが乾く間もなく、汗でビショビショです。


で、今日はひときわ汗だくになりまして。
ラフターを使った吊り切りです。
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見えます? 僕ちょうど画像の中心にいるんですけど、、、

地上から11.5m、切っているところで直径90cmありました。
登り始めてからチェンソーでカットするまでに1時間かかりましたよ。。。


吊るためのスリングや自分のランヤード、バックアップのクライミングロープ、これらを幹に回してセットするだけでも一苦労。
自然と呼吸は早くなり汗がジワジワ吹き出る。

焦る必要なんてないんですよね。
これだけの大物ですもの。
でもやっぱり頭の回転が追いつかず無駄な動作をしていたり、、、
やっぱり登る前の準備が大事だー


そして、無事伐採完了して元玉がこれ。
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一番太いところで伐根直径150cmほどありました。
スチールMS880に120cmのガイドバーをつけて切りましたが、反対側が落ち込んでいて回り込めなかったため、届かないところは扱いやすい18インチのMS260でカット。

樹齢は400年を超えており、芯は朽ちてすっかり抜けていました。
これまで僕が伐った中で一番太く、一番高樹齢でした。
枯れた枝が落下して神社の建物を壊してしまい、今回の伐採となりましたが、このような仕事をさせてもらえて光栄というかなんというか。


吉野は歴史あるところですし、だいたい400年以上前というと室町時代とかですよ。
そんな時代から生きてきた杉を平成の仕事師集団が伐採し、無事完了することができた。
ホント、ただただ感謝ですな。
山いきでよかった。

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2017/08/02

伐採。人力で牽引するなら

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「力、腕力、腕っ節ではなく、身体の使い方を知る」

 

「腕の力だけで引いてはだめ。腕っ節の強い人はそれでもいいけど、そうじゃないなら身体全体を使うこと」

 

「大事なのは下半身。特に足元。しっかりと踏ん張ることができる場所を探す。なければピッチャーがマウンドをならすように足の置き場を整える」

 

「力を入れるのはもちろんだけど、体重をかける」

 

「足で踏ん張る力を腕に伝える」

なんか綱引きの話をしているみたいになってきた(笑)


「力点を高くする。水平から45度くらいで引けるといいね!」

よし。
これを書いておけば伐採の話だってわかってもらえるかな。

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2017/07/20

樹上作業用「ロープ高所作業特別教育テキスト」

樹上伐採作業をやる人は、林業や造園業、産業ロープアクセスの人たちを中心にどんどん増えているようですね。
それに伴って法律も整備されてきたのはもうご存知の通りです。


そこでその法律に関するテキストを紹介します。
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オレンジのテキストが今回発刊となった樹上作業用に特化したロープ高所作業特別教育テキストになります。


このテキストはあくまで特別教育用のもの。
これでロープクライミングやリギングができるようになるといった類のものではありません(重要)

でも、これはテキストとしてとてもよくできていて、ロープ高所作業の法律を樹上作業においてどう考えていったら良いのか、うまくまとまっていますし、各種道具類の説明や基本的なテクニックについても簡単にまとめられています。
災害事例も紹介されていて、これもしっかりと学んでおきたいですね。


こちらは楽天のリンクです。



そして、このテキストが発売される前に僕が法律を学んだ本が「高所作業の基礎知識」です。
これは産業ロープアクセスを基本としながらも、樹上作業についても触れており、コンパクトにロープ高所作業に関する法律を学ぶには最適でした。
隠れた良書です。

どちらも法律を学びにはオススメの本になります。


こちらは楽天のリンクです。送料無料なので。


樹上作業に従事する人が急増しているいま、事故や怪我は何としても避けなければなりません。
ロープ高所作業に関する法律を知り、安全第一で作業に臨みたいですね。

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2017/07/15

受け口の方向

ブログの読者さんからこんな質問が。

一番苦労するのが、受け口の方向です。
伐倒方向にすんなり作れず、何度も手直しと言うのが現状です。
伐採木の右に立って受け口を作る時と、左に立って作る時では若干向きが変わるようです。
ただ、伐採木の左に立ち、伐木方向に体を正対させ、直角をトレースしたラインは正確なようです。
なので、最近は伐採木の左に立ち、斜め切りの小さいものから作り始めるようにしています。
小径木などは割とシビアにねらえますが、大径木は微妙にずれてしまいます。

また、伐倒方向に離れ、受け口を確認する作業は行ってはいますが、かなり迷いが出てしまいます。
結局最後は開き直りと、ややこっちよりかな?と判断した場合は、つるの大きさを変えたり、くさびの本数を片側に多くしたりといろいろやってはいますが、受け口の作成時間がかかり過ぎるのがネックです。

また、広葉樹、特にブナが多く、根曲がりは当たり前で、場合によっては、根曲がり部分を足場にして受け口を作る場合も多々あります。
たいへん、足場の悪い中での受け口作成は大変ですが、そういう中での正確な受け口を作ることが出来ず、何度か掛かり木を生じた経緯がありました。

受け口作成のコツなどありましたら、ぜひ御教示願えるとありがたいです。

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みなさん、いかがでしょうか。
何か受け口を作るときのコツなどありましたら、ぜひコメントして欲しいと思います。

僕が受け口を作るときに注意することは、そもそも受け口をきちんと作れるのかということ。

基本として水平にできているか、斜線と水平線の出会う会合線はピタッとあっているか。
また修正はきちんとできるのか。


そして、口がキレイに作れるのであれば、次はその口を伐倒方向(伐倒点)に狙う流れになると。
立木の右に立つ、左に立つ関係なく注意するのはゴルフでいう「アライメント」と「パラレルレフト」。
チェンソー(上半身)だけで狙うのではなく、立ち位置、足元から身体の向きをしっかりと定める。
この身体の向きは狙うところ(点)へ向けるのではなく、狙うラインと平行にする。

立木の右側に立って、チェンソーのガンマークを使って伐倒することもありますが、それは足場が良いときですね。


で、質問者さんの場合なんですが、おそらく僕も足場の悪いところのブナの元曲がりは迷いますよ。
それこそ腕だけで向きを決めないといけないんですから。
ざっくりと狙う感じになるし、一発で納得のいく口は作れないと思います。

受け口を反対側から確認できないのであれば、ガンマークやガイドバーに直角の線を引いておいてそれで確認する。
または差し金やV字のコンパスを使って確認する。


迷いがあって、一か八かの伐採はしないと思います。
自分で確信できなかったら仲間に相談する。
もちろん最後に決めるのは自分ですが。

数十年生きてきた樹木です。
伐採にどれだけ時間をかけてもいいのではないですか?
場合によっては伐らないという選択肢もアリだと思います。

と、このあたりは別の話になりますね。
技術的な部分は、どなたかがコメントくれると思います。
誰か、助けて〜

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2017/07/11

FW1の講師を務めて来た

や、昨日の話になるのですが、緑の雇用FW1の講師をつとめてまいりました。

僕の担当は「道具のメンテナンス」。
FW1なので、手工具のメンテナンス中心に講習して来ました。


で、いつものように話が飛びまくりながら、しゃべりっぱなしの1日になりました。
眠そうにしている生徒さんはいなかったけど、やっぱりもっと実技の時間を増やすべきだったとちょっと反省してます。。

FW1とはいえ、もうすでに現場である程度経験を積んでる人が多かったから、基礎的なことは口頭で伝えるだけでいいだろうと判断してしまったんです。
やはり人それぞれ現場での仕事も違うし、わかってる人は復習になり、曖昧な人には再確認、知らない人には覚えてもらえたんですよね。

う〜、次の機会はこの反省点を生かさねば。


とはいえ、やることはやっています。
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3つよりロープのアイスプライス。
これは思った以上に盛り上がった。
みんなでワイワイ教えたり、教えられたり。
余裕のある人はクラウンノットまでやってました。
僕が教えたわけじゃないんですけどね。。


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刃物の研ぎ方。
ヨキを研いでもらってます。
大事なポイントは口頭でしっかり伝えました。
でも、そんなことより実際に手を動かした方が得るものは大きいかなと。


FW1の皆さんの今後の成長が楽しみです!

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2017/07/05

モンベル大阪本社へ行ってきた

さて、今日は雨のなかモンベル大阪本社へ行ってきました。
既存製品のフィードバックと新製品の打ち合わせです。

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(相棒birdさんが着ているのはモンベルのクラッグジャケット


モンベルがここ数年、第一次産業に向けての製品開発に力を入れているのは皆さんご存知の通り。

チェンソーパンツはモンベルの人も想定外なほど反応が良かったそうです。
ただ、改善してほしいところはありますし、そこはモンベルとしてもしっかり対応していくということでした。


とりあえず今あるオレンジのチェンソーパンツとは別に新色が追加されます。
これは実物を見てきましたが、これも売れますね(確信)
こういう割り切りも大事でしょう。

サイズも追加されます。
僕にはあまり関係なかったけど、この追加が助かる人は多いはず。


チェンソーパンツがあれば、当然トップスも視野に入ってくるわけで、このあたりも意見交換してきました。


ととと、、、
あまりネタバレしてはいけませんな。


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モンベル製品に限りませんが、機能性は身体を助けてくれる。
デザインの良さは気持ちをアゲてくれる。
本当にそう思います。


昔ながらのヤッケに手ぬぐいと地下足袋というスタイルも粋ですが、機能性に優れたスタイルも着こなせるようになりたいですね。

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2017/07/04

バッテリーチェンソーをテストする

さてと。
ここ数週間の努力が実を結び、こうなりました。
各メーカーさん、関係者の皆様に感謝します。

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スチールMSA200CとMSA160T

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ハスクバーナ536Li XPとT536Li XP

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オレゴンCS300

もうすでに現場での使用を開始しています。
バッテリーの関係で山奥での連続した間伐作業ではなく、民地付近の伐採や樹上伐採に使用しています。


というわけで、すでにバッテリーチェンソーを使っている人もいると思うのですが、まだ使ったことのない人、使ってみたい人、バッテリーチェンソーについてどんなことを知りたいですか?

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2017/06/30

林業下刈りのコツ、刈払機のコツ

先日、ブログにこんな質問が。

いつも楽しく拝見して勉強させていただいてます。今年から林業に転職して今、下刈をやってます。ただなかなかうまくいかなくてスピードが上がりません💦問題点としては、①苗を見つけるのが遅い事。②苗が2~3本分無いところが続くと、蛇行してしまう事の2点になると思います。何かコツ等ありましたら教えていただけたら幸いです。よろしくお願いします。

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さて、皆さんはどう答えますか?

これは植林地での下刈の話だと思います。


と、その前に「なかなかスピードが上がらない」とのことですが、まずはスピードを上げることよりも刈り残しのないようにゆっくりでも丁寧にやることが大事だと思います。
スピードは徐々に上がります。
先輩たちも最初から雑な仕事を覚えるよりも丁寧な仕事を覚えて欲しいと思っていると思います。


で、
①苗を見つけるのが遅い事

質問者の1年生さんは自分で苗は植えました?
それならどれくらいの間隔で植えたのかわかると思うんですよ。
もちろん植えてなくても、先輩に聞いたり、現場を確認すればわかりますよね。

僕は苗を見つけたらその周り1.5mほどは苗がないと判断して、一気に刈ってしまいます。
そして「そろそろ苗が出てくるはずだ」と予測して、そのあたりではいきなり草を地際から刈るのではなく、少し上の方から草を刈り払って行って苗を探しています。
見つけたら一安心。
その周りには苗がないとわかるので刈払機を大きく使って一気に刈ってしまいます。


②苗が2~3本分無いところが続くと、蛇行してしまう事

これについては余計な動きがあるからだと思います。
苗を探しているうちにリズムが狂ってしまうのでは。

僕らは現場の下方から横移動しながら上方へ刈り上がっていきますので、下刈中は横移動しているわけです。
この時、無駄な上下移動は極力しないようにしています。
足の運びは横移動のみ。
腕は伸ばしたり縮めたりしていろいろ動かしますよ。
急斜面ですからたとえ数歩でも上下移動すると体力を消耗してしまうんです。

ただ、もちろん岩場があったり刈りにくいところもありますから、上下移動がないわけではありません。


あと、同じところを何度も刈らないようにしてます。
切れる刃で刈り残しなく、腕の動きは基本的には一定になるように。
刈り残しがあると腕の動きや足の運びが乱れて、移動も増えてしまうし、刈り幅も一定にならず乱れてしまうのかもしれません。

苗を探しながらも一定のリズムで仕事をする。
下刈りは草をキレイに刈り取ることが目的ではなく、苗を健全に成長させることが目的なので、まずは苗を刈り飛ばさないことを第一に丁寧な仕事を心がけたら良いと思います。


最後に、、、
こんなこと書いてますが、当然僕も苗は刈り飛ばしてます。
特に1年生をお盆過ぎに刈るなんてことになったら、1日5本以上刈ってしまいます。
苗なんてどこにあるか全くわかりませんから。

ただ、僕のやり方だと草の上の方から探しながら刈っているので、根元から刈り飛ばしてしまうことはあまりなく、苗の上の方をスパン!とやる感じです。
この齢級なら完璧な直材にはならなくても、復活して樹木としては成長してくれるだろうと言い訳してます。

気をつけてはいるんだけど、20年選手としてはやっぱりスピードも大切にしたいんです。
ホンマ、スミマセン。。


と、これが正解ではないのですが、少しでも参考になれば幸いです。
何か気になることがあれば、なんでも聞いてください。


こんな本もありますので、参考にしてみてください。

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«君はオレゴンのバッテリーチェンソーを知っているか